碁界に激震はしる!?
塔矢行洋がネット碁デビュー!
このことについては彼にまず話してもらうべきだろう、緒方九段です!!
「初めて名人がネット碁に興味をもってくださったのはkuroshiroの棋譜を持ってきた時だと記憶している」
「あの時は大した相手がおらず名人の心を揺るがすほどの棋譜を出せなかったのが歯がゆかったな…」
大変でしたねぇ緒方九段!
「いや、大して大変ではなかったのです、そのすぐあとにsaiが現れてくれたからね…」
あのkuroshiroと対局するまで無敗だった棋士ですよね?
「そうです、そこまでの者とkuroshiroとの対局…これで熱くならなかったらモグリですよ」
「どうやらこの対局の棋譜が決め手になったようで、先生は私にパソコンが欲しいといってきましてね」
即座に見繕ったわけですね!
「そうです、名人のことですから持ち運べる、画面が大きいなど、そういったものも全て兼ね備えたものを用意いたしました」
さすが緒方九段ですね。
「いや、それほどでも」
実際塔矢名人はパソコン操作の方はどうなのでしょう?
「あ〜、苦労していらっしゃる…」
「碁を打つだけならなんとかなるのだが、まだチャットや棋譜関連がわからないみたいでね」
しかしあのお年で新しいことを始めるとは感心しますねぇ
「まったくです、ここまで自分の師匠が若くなるとは私も予想できませんでした」
「今はお時間がとれないので、kuroshiroやsai、そしてHikaの対局を観戦しているだけだが、いずれ必ず対局したいとおっしゃってました」
そうですか、となるといずれはネット碁でも塔矢行洋の碁が見れる! とみていいんですね?
「間違いないでしょう」
わかりました、今回はインタビューありがとうございました。
「ありがとうございました」
「塔矢先生、頑張ってPCの操作覚えてるもんなぁ」
本のページをめくりながらヒカルは呟く。
『そうですねぇ、いずれはネット碁でも素晴らしい碁を見せてくれることでしょう』
「kuroshiroとtoyakoyoとの対局かぁ」
椅子の背もたれに体を預けるヒカル
「待てよ!? この対局はすげぇ金とれるんじゃね!?」 ぐふふと笑うヒカルだが
『またそんなこと考えて…そんなこと考えても、第一ハクが戻ってこないかぎり実現もしなければ、戻ってきてもヒカルにお金が入るわけないですからね!』
パタパタとたしなめる佐為。
「でもよぉ、タイトル戦に相応しいくらいの対局になるのは間違いねぇよなぁ」
『それは間違いないですねぇ』
「楽しみだよなぁ」
『楽しみですねぇ』
そういって本を閉じたヒカルであったが、ハッと閃いた。
「ネット碁にもタイトルがあればいいのに!」
『どういうことですか?ヒカル?』
「ようはネット碁でも名人とか本因坊とか作ったら面白いんじゃねぇの!?」
『わぁーー、それは面白そうですねぇ』
「そうすりゃタイトル戦がめちゃ熱くなりそうじゃねぇか!?」
『でもその基準や日程は誰が決めるのでしょう?』
あ…となったヒカル。
「そりゃあ…ネット碁の運営の人とか…?」
『それはいいですが、そもそも誰でも自由に打てるのがネット碁なのに、タイトルなどを用意して人を縛るのはどうなんでしょう?』
ぐぎぎとなったヒカル。
「佐為の言う通りだ…やりたい時にできるのがネット碁の良さだもんなぁ…」
『ですがそういったタイトルをネット碁でも欲しい!と思うものもいるでしょうね』
「それでハクが面白そうとかいって戻ってきてくれれりゃいいんだけどなぁ…」
『そんな簡単にもどってきたらこんなに私たち苦労してない気がします…』
やはり待つだけなのかと、がっくりした二人であった。