ヒカルと佐為と知らない幼馴染   作:ウメタロ

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第二十二話

 

「会うのは構わないけど、先生とかそういうのはちょっと…」

「それでもいいから、会ってやってくれよ!」

そう頼み込むヒカル。

「わかった、前にあったことがあるわけだから、初めてじゃないしね」

他の院生達には内緒でという条件で、会うことにしたハク。

ヒカルもそこは細心の注意を払って、奈瀬に伝えたところ奈瀬も理解したらしく、誰もいないところで狂喜乱舞したらしい。

 

 

「進藤?あたし変じゃないよね?」

そう言ったのは奈瀬である、何回も言われてもう変じゃないというのも疲れたヒカル

「へーへー、大丈夫だよぉー」

奈瀬の気持ちを考えるのが面倒になり早足で、ハクの家に向かうヒカルを追いかける奈瀬。

「ちょっと進藤速いわよ〜」

少し汗をかいたが、ハンカチで拭い、髪の毛を整える。

「ついたぞ〜」

「ちょっとまっ」ピンポーーーン

「はいはい」

感動の対面のはずだが、タイミングが早かった

「奈瀬あしゅみです! お会いしていただきありがとうございます」

(あ、噛んだ)その場にいたみんなが思ったことである。

奈瀬は顔が真っ赤になり、ヒカルは奈瀬に蹴られた。

「あーん、もう最悪」

家に入れてもらい、まだ顔が赤い奈瀬に、ハクは

「いいじゃないですか、また出会えたんですから」とのんびりしている。

「それはそうと、先生!!お願いがあります!!」

「僕は先生じゃないよぉ、黒井ハクって言う名前なの」

のんびり、先生と呼ばれるのは否定して自己紹介をした。

「ハク先生!!お願いです!弟子にしてください!」

奈瀬の勢いの良い土下座である。

「僕は先生じゃないし、貴方の先生になるつもりもないです」

しっかり断られる奈瀬。

「どうしてダメなんですか!?」

理由を聞くと、

「理由は一つ、僕には囲碁に興味がなくなる持病みたいなものがあるからです」

そうはっきりといいはなった。

「そんな人間が誰かの囲碁の先生になるなんて無理ですよ」

最初とは裏腹に自信なさげにハクは呟く。

「そんなことないです! ならなぜあの時指導碁を打ってくれたんですか!?」

「あの時は碁会所で暇だったし…」

「先生になってくれるから指導碁を打ってくれたんじゃないんですか!?」

「あ、うえええ!?」

「そうですよね!?」

「いや、その」

「そうですよね!?」

『いやはや押しが強いですねぇ』

「まったくだよ…どうにかしてよ、ヒカルに佐為…」

相手が幽霊にもかかわらず、知らない人の前で会話するほどハクは困っていた…。

(どうにかしてよヒカル二歳?)どう言う意味だろう?と奈瀬が考えていたところ…。

「わかった、先生になるから、でも条件があります」

ぱあっと奈瀬の表情が明るくなって、

「なんでもします!」

「なんでもしなくていいです、ただ僕の弟子だとかそういうのはちょっと他所では言わないで欲しいんだ…」

「え…、なんでですか?」

奈瀬の表情が曇る…。 おそらく自慢したくて仕方なかったのだろう…。

「うーん、どうしようか?ヒカル?」

「もういいんじゃねぇの?なんでもしますって言ってるわけだし!」

ヒカルがもう言っちゃおうぜっと言い出した。

「ハクはさ、kuroshiroなんだよ?」

「はっ? ハクは黒白?」

どういうことっと奈瀬が聞き直すと、

「ネット碁のkuroshiroはハクなの!!」

理解の遅い奈瀬にこれ以上ないくらいわかりやすくいった…。

「え…、嘘でしょ?」

「本当だよ」

「あのネット碁史上最強っていわれてるkuroshiro!?」

「そうだよ」

「だってあのsaiとHika、進藤に勝った人!?」

「だからそうだっていってるじゃん」

「嘘……」

奈瀬の時がしばらく止まった…。

 

「いつになったら帰ってくるんだろうね」

呑気に構えてるハクと

「いつでもいいよ、それより碁でもうとーぜハク」

碁を打とうとするヒカル

 

「やったぁーーーーー!!!」

急に喜んだ奈瀬に、びびった三人なのであった…。

「だからね、秘密にしてね…」

そう釘を刺すハクに

「先生、いや師匠!わかりました! うふふふふ」

どうやら自分の師匠がそんなにすごい人物だとは思いもよらず、喜んでいる奈瀬なのであった。

「それと、持病がでたら指導はできないよ、本当にそれでもいいんだね?」

「それでもいいです、私は貴方に教えてもらいたいんです」

わかりました、そう観念したハクであった。

「せっかく師弟になったんですから、記念の指導碁お願いします!」

「えっ、ちょっと」

ヒカルが打とうとしていたのをどかして奈瀬がいう

「まぁ、記念だしね」

そういうことで、ごめんヒカル、といい二人は碁を打って、ヒカルは手持ち無沙汰になったのであった。

 




ここは書きたいシーンだったので割とすんなり目に書くことができました。
でも自分が思ってるよりあっさりした出会いになってしまったのが、少し残念。
いつかこの二人のはじめて出会った時の、指導碁書けたらいいなぁ〜、と思います。
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