ヒカルと佐為と知らない幼馴染   作:ウメタロ

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お久しぶりです。
なんとか生きています。
自分の中でヒカルの碁二次創作熱が再燃したので続きを書いてみました。
楽しんでいただけたら幸いです。


第三十一話

塔矢行洋は今日もkuroshiroの対局を見ていた。

「ふむ…今日の対局相手は韓国のプロかな? 今度の研究会に使えそうだ…」

ほぼ日課になっているkuroshiroの棋譜集めをしている行洋…。

そこへピコンと対局申し込みがきた、なんと今対局を終えたばかりのkuroshiroが行洋に対局を申し込んできたのである。

「!? kuroshiroが私に…」

マウスを握る手が震えた行洋。

そして承諾のボタンを押した。

 

対するハクも緊張していた。

本物の塔矢行洋と打てるかもと思い対局申し込みしたものの、なかなか承諾が来なかったからだ。

承諾が来たときは嬉しいと同時に気を引き締めたハクだった、勝敗に拘ったことはないが、自分は今や無敗の伝説の棋士とまで言われている。

見ている人全てに対して無様な碁は見せられないなと思った。

両者の碁が今始まる…。

 

当初は穏やかな立ち上がりで始まった碁だったが、そのうちに激しい打ち合いになった。

 

ちょうど観戦していたヒカルと佐為は驚いていた。

「塔矢先生すげぇ! ハクに一歩も譲ってないぜ、佐為この局面どうみる?」

『そうですね、ハクにここまで食らいつくとはさすが塔矢行洋です、しかし些か無理をしているように感じます、終盤に響かなければよいのですが…』

「そうだな、ハクが終盤にできた隙を見逃すはずがないからなぁ…」

二人はやはりハク優勢かというような思いで対局を見ていた。

 

するとやはりというべきか終盤に隙ができた行洋の碁に、kuroshiroであるハクが一手を差し込んできた。

これには行洋も長考した。

行洋は困ると同時に興奮していた。

ここまで自分よりあきらかに上手の打ち手がいることに今の一手で悟ったのである。

まさかプロでもない誰かもわからない、ネットというものの中に存在する打ち手にこんなにも上をいかれているとは、畏敬の念を禁じ得なかった。

 

結果その一手が響き、行洋は5目半負けを喫することとなった。

しかし行洋はこの結果を恥じてはいなかった、自分の全力を出し切り、戦った結果なので清々しい気持ちであった。

「ふぅ…良い対局だった…、負けたのは悔しいが次こそは勝ってみせる…」

眼鏡を外しながら、雪辱を誓った行洋であった。

 

ハクもまた手応えを感じていた。

「あの塔矢名人に勝った…、勝てたんだ…」

するとピンポーンとインターホンがなった。

ヒカルが来たのだった。

「ハク! お前すげぇな!塔矢名人にまで勝っちまうなんてさ!」

「ありがとう、へへへ、今まで色々言われてきたけどなんか自分に自信が持てた気がするよ」

ハクは照れている。

「ハク貴方はこれで名実ともに最強の棋士となったのです、自信を持っていいのですよ」

佐為もハクを褒め称えた。

「佐為もありがとう、これからもネットの中だけとはいえ囲碁の道を進んでいくよ!」

「ハク! 検討しようぜ!検討!」

「うん! 検討しよう!」

こうして3人は今打たれた一局の検討をしていったのであった…。

 

「良い一局だった…だがなぜ先生がkuroshiroと打てたのだ…? 名前か!? 本名でやれば打てるのか?」

コーヒーを飲みながら緒方精次は悩んでいた。

 

 

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