式姫の庭 現代   作:三日月3242

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 昔、怪物が人々の暮らしを脅かしていた時代。陰陽師は「式姫」を召喚し、人々の暮らしを守った。
 現代、陰陽師という職はなくなり、子孫も祖先が陰陽師だったと知るものは少ない。


召喚

 どこにでもある住宅街に一件だけ見慣れない家があった。和風の豪邸だ。庭も広く、それだけで2軒は家が建てられるスペースはある。

 家を見れば誰だってだれが住んでいるのか気になるだろう。どんな金持ちが住んでいるのか、これだけ大きな家に何人が住んでいるのか。

 然しそこに住んでいるのは何処にでもいる17歳女子ただ一人。普通の高校に通い、普通の店でバイトしている。名前は朱火(あけび)(なつめ)。少し天然なところがある。

 今日は土曜日。運動が苦手で文化部に入った彼女に部活はない。友達と遊びに行ったりもできないわけじゃない。しないだけだ(本人談)。部屋でごろごろしているのにも飽きた。どこかに出かけようにも行く場所もない。バイトのシフトも明後日までない。

「はぁ…暇すぎて独り言とまらんぜよ…口調おかしくなるよー」

 ぶつぶつとつぶやきながら立ち上がり、本棚まで歩いていく。その本棚は元家主の祖父のもとで、たくさんのノートと少しの古い本がある。今までに何度か読んだが、まるで意味が分からない。

「式姫…札…怪物…型紙?なんのことなの?しかも達筆…読みにくい」

 いやになったので畳の上に寝転ぶ。それから暫くは文書とにらめっこを続けていたが、いつの間にか眠ってしまった。

 

 

 朱火が目を覚ますころには空は夕焼け色に染まっていた。ぼーっとしていた朱火だが、洗濯物を取り込んでいないことと夕飯のことを思い出し、飛び起きた。そして、目の前の本棚に頭をぶつけた。

「あぎゃっ!?」

 変な声が出た。

 ぶつけた衝撃で本棚の本が落ちてきた。再び畳の上に寝転ぶことになった朱火の顔の上に一枚の札のようなものが乗った。

「いったたたー…ん?ナニコレ。…これってさっきの紙に書いてあった『型紙』ってやつ!?」

 本をどかし、先ほどの文書をもう一度見る。

「両手ニ意識ヲ集中シ、式姫ヲ召喚スベシ、か。うん、わかんない。でもやってみよう!」

 型紙を手に乗せ、意識を集中する。型紙に特に変化はない。目を閉じて再び集中してみる。薄目で型紙を見ても変化は見られない。

 10分ほどたっても変化は感じられない。諦めて目を開けるとそこには、

「あ、やっと目開けたッスね」

「え?」

「どうしたッスか?」

「キャーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

「わーーーーーーーーーーーーーーーーー???」

 目の前に犬の耳を持つ少女が座っていた。

「かっかっかかかかか」

「どうしたんスか!?狛犬がなにk…」

「かわいーーーーーーー!」

 文書を放り投げ、朱火は『狛犬』に飛びついた。広い館中に狛犬の悲鳴が鳴り響いた。

 

「改めまして、狛犬ッス!得意なことは突撃と…突撃ッス!」

「突撃のほかには?」

 黙り込む。突撃以外はないようだ。

「ところでご主人…そろそろもふもふするのをやめてもらってもいいッスか?」

 しぶしぶ狛犬から離れた朱火は我に返った。買い物と洗濯物を忘れていた。

 急いで買い物かごを手に取り、家を飛び出す。

「狛犬も行くッス!うおおおおお!」

「狛犬ちゃんは家に居て!」

「えっ…狛犬はお留守番ッスか」

 狛犬のつぶやきは朱火には届かなかった。

 

 太陽が沈みかけたころ、ようやく朱火は帰ってきた。

 おいて行かれた狛犬は本棚のあった部屋の隅で拗ねていた。三角座りで。

「ただいまー…狛犬ちゃん…?」

「あっ!ご主人!お帰りッスー!」

 拗ねてなかった。三角座りで部屋の中に入り込んだ蜥蜴を見ていただけだった。

「ところでご主人、ご主人の名前ってなんスか?」

「朱火棗だよ。狛犬ちゃんは?」

「棗さんッスね!狛犬の名前は狛犬ッスよ」

「んー、じゃあはりなんでどう?」

「…はりって狛犬の名前ッスか?狛犬…じゃなくてはりは名前もらったの初めてッス!」

 

 人と式姫の日常が始まる。」

 




 さああとがきだ。カオスにいこうぜ。
 今回の原作「式姫の庭」は最近はまった育成ゲームでして、ガチャのシステムもあるけど弱い式姫のレベルを上げ、合成することで強うい式姫が手に入るというシステムです。つまり、金>時間。基本的にはね。
 今回も語彙力想像力執筆力其の他力欠乏+才能0人間なのでなーハハハ。

 はい暴走はここまでにして、私引っ込みます。ノシ
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