現世侵攻……ダルイ……   作:食べかけのピザ

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遅くなってすみません、大学の手続きや入学式やなんやらで忙しかったので、はい

それは置いといて今回はあの方が襲来されます。ちなみにこれまでの最長です、9000字超えました。多分ギャグに入るまでが長いかなー


十一刃.ユーハバッハの襲来

ここは虚圏(ウェコムンド)、ただ白い砂漠が延々と広がる世界。そんなところにそびえ立つのが、巨大という言葉では言い表せないような大きさを誇る城、虚夜宮(ラス・ノーチェス)。虚圏統括者である藍染惣右介が住まう居城である。

 

そんな藍染惣右介が住まう虚夜宮(ラス・ノーチェス)の前の、何も無い空間から現れた人影が三つ。

 

「ガハハハハ!これが虚夜宮なる城か!途轍もなく巨大な城であるな!」

「全ク、遊ビニ来タンジャ無インダよ、アマリハシャガナイデクレルカな」

「良いでは無いか、あの藍染惣右介に会えるのだぞ!興奮しても仕方ないでは無いか」

「ハア、程々ニシテクレよ」

 

その内の一際大きな者が何やら不気味な雰囲気を醸し出している人物に注意されているようだ。そうは言っても2人の間に険悪な雰囲気はない、まあ片方があまり気にしていないというのもあるだろうが。

 

「いくぞ」

「ハッ」

 

そんな2人の会話を残りの1人が遮る。しかし2人は話を遮られた事に不快感を示すことはなく、むしろ片方はその人物に従うような姿勢を見せる。どうやらこの人物が他の2人よりも上の立場にいるらしい。そうして3人は虚夜宮へと歩を進める。

 

「ふふふふふ、藍染惣右介、会うのが楽しみだ、がっかりさせてくれるなよ」

 

彼の名はユーハバッハ、見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)の長にして、全ての滅却師(クインシー)の始祖である男だ。

 

 

 

 

 

 

ユーハバッハは部下の2人とともに虚夜宮に向かって歩く。前以て偵察に向かわせていた者の報告によると、この巨大な城の一箇所に入り口があるらしい。なので部下が作成した地図を頼りに虚夜宮の周りを回る。すると地図通りにこの城にふさわしい巨大な扉が見えてきた。

 

その扉の前に立つが、どうやったら開くのかが分からない。そう言う事なら別に扉を破壊して入ってもいいのだが、藍染に協力を依頼しにきたと言う訪問の理由上、手荒なことをして相手との間にあまり波風は立てなく無い。だから出来るだけ温厚に入城したいのだが、どうすればいいのか思案する。

 

するとその巨大な門の横にボタンのようなものがあるのを見つけた。あれを押せばいいのだろうか。

 

「ジェラルドあれを押せ」

「良かろう」

 

連れてきた部下の1人であるジェラルドにそのボタンを押させると、そのボタンから誰かの声が聞こえてきた。

 

「誰だ、今日は訪問の予定はなかったはずだが……」

「私の名はユーハバッハ、藍染惣右介に用があって来た。通してくれないか」

「ユーハバッハ?聞かぬ名だな、少し待っていろ」

 

しばらく待つとゆっくりと門が開き始め、門が完全に開ききるとそこに1人の人物が立っていた。

 

「へぇ、君がユーハバッハか、何かえらい変な雰囲気しとるなぁ、まあついて来てや」

 

取り敢えずその男の言う通りにその後ろをついて行く。

 

その出迎えに来た銀髪で細目の男の後ろをついていきながら、考える。

 

(強いな……この男)

 

今は後ろ姿しか見えないが、先ほど対面した時の所作、そしてその歩き方から強者の片鱗が感じられる。今日は連れて来ていない自分の部下たちもかなりの強者だと自負しているが、純粋な戦闘力で彼を上回る者は数えるほどしかいないだろう。能力を解放したらどうなるかは分からないが。

 

そんなことを考えているうちに、男がある扉の前で立ち止まる。どうやらこの扉の向こうに藍染惣右介いるらしい。

 

「藍染隊長入りますよー」

『どうぞ』

 

中から藍染と思わしき返事が聞こえ、男は扉を開き自分たちを招き入れた。

その扉の向こうにいたのはソファーに座る髪をオールバックにし、星型の(ふち)の眼鏡をした人物と、その後ろに控える浅黒い肌の男。もしかしてソファーに座る男が藍染惣右介なのだろうか。

 

「よくぞ来てくれた、君がユーハバッハかな?さあそのソファーにでも座りたまえ」

「で、では失礼する」

 

ソファーに座る男にドン引きしつつも出来るだけ平静を装いその男と対面のソファーに座る。

 

「いや、藍染隊長なにしてはんるですか……」

「こういう初対面の人に会うときは第一印象が大事だというだろう?だからユーハバッハ君の記憶に強くこびりつくようなインパクトを与えてやろうと思ってね」

「いやまあそれはそうなんやけど……インパクト強すぎへん?」

「そこは気にしたら負けなんだよ」

「えぇ……」

 

確かに強いインパクトを与えられたのは確かなのだが、それ以上にこれは引く。しかも2人の会話から察するにあの男が藍染惣右介らしい……決して認めたくは無いが。

 

「ごほん、さて、貴様が藍染惣右介ということでいいのかな?」

「如何にも、私が藍染惣右介だ、以後お見知り置きを」

「さてな、それはこれから次第だ」

「…………ほう?」

 

仲良くしようじゃないかという藍染の申し出を突っぱねるユーハバッハに藍染は眉をひそめる。恐らくこちらの真意を測りかねているのだろう。

 

だが眉をひそめたのは一瞬だけで、藍染はすぐにその顔をニヤけさせる。これを疑問に思ったユーハバッハだが、その疑問は直ぐに驚愕へと変わる事となった。

 

「まあそれも仕方ないだろう、私達の協力が得られなければ仲良くする義理などないのだから」

「っ!?」

 

なぜその事を、とユーハバッハは驚愕する。確かに自分は藍染にある事に協力して貰おうと思いここにやって来た。しかし藍染がこの事を知る機会などないはずなのだ、それなのに何故それを知っているのか。

 

「何故、その事を知っている」

「さて、何故だろうな、私が天才だからかもしれないな」

「ほざけ……」

 

何故その事を知っているのかと聞くが、藍染は誤魔化して真実を言おうとしない。その事にさらに焦る。こいつはどこまで知っているのかと。

 

「確かに相手はあの山本元柳斎重國だ、私に協力を求めるのも仕方ないと言えるのかな?」

「くっ」

 

そこまで知っているのか!とユーハバッハには本格的に余裕が無くなってきた。この調子でいけば、ほぼ全てのことを知っていると考えて間違いないだろう。

 

その時ユーハバッハの脳内では何故、どうして、という言葉で埋め尽くされていた。まさかこいつは自分の過去までも知っているのかと。しかしそこまで考えながらも動揺を外に出さないのは流石と言えるのだろう。

 

「……どこでその事を知った」

「仕方ないそんなユーハバッハ君のために一つ教授してあげよう」

「まず私は既に君のことを調べ上げていた」

「何だと?」

「千年前、あの山本元柳斎が取り逃がした敵だ、私もあの山本元柳斎の戦闘力は認めている。そんな君を警戒し、その素性を調べ上げるのも当然だろう」

「成る程……な……」

 

しかし自分があの山本元柳斎に破れたのは千年前、そう千年前の話なのだ。それだけ前のことまでも調べ上げて警戒する。そんな抜け目ないところが藍染の完璧さの一端を担っているのだろう。

 

「だが貴様は私の素性を調べただけだ、何故ここに来た目的まで分かったのだ」

「始めにユーハバッハという名前を聞いた時に、既にその名を知っていた私はピンと来てね、これは私の力を得に来たのだろうとね」

「何故、そう思った」

「君は嘗て山本元柳斎に敗れている。と言うことは彼に復讐したいと思っているだろう。そして今私の下を訪ねてきた。ここに来たということは私が護廷十三隊と対立した事を知っていると言うことだ。ならば同じ目的を持つもの同士協力しよう、まぁここは利用といったほうがいいのかな、そう訪ねて来たであろうことは想像に容易いだろう?どうやらそのほかの理由もありそうだがね」

 

たったそれだけの情報でそこまで分かるのか、とユーハバッハは戦慄する。こいつはとことん敵に回したくない男だとも。

 

確かに自分は千年前、山本元柳斎に敗れている。故にその復讐の機会を虎視眈々と狙って来た。そして見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)の戦力も整った今こそが復讐の機だと尸魂界(ソウルソサエティ)への侵攻を決意したのだ。

 

そして藍染が言うようにもう一つ理由がある。寧ろこちらが本命だといっていいだろう。それは世界の統合だ。霊王を抹殺し、現世、尸魂界(ソウルソサエティ)虚圏(ウェコムンド)を統合して全ての者が死の恐怖に怯える事がなくなる世界、それを現実するのが最大の目的だ。流石に藍染といえどもそこまでは分からなかったようだが、世界の統合(復讐以外の目的)が有ると分かっただけでも藍染の凄さが分かるというものだ。

 

しかしそこまで知られているのならば何も取り繕う必要などないだろう。藍染とは目的は同じなはずだ、故にこちらへの協力を拒む理由などない。交渉は寧ろ簡単に終わりそうだ。もし拒むと言うのならば備えはある。

 

「そうか、そこまで知られているのならば私から言うことは何もない。ではこちらに協力してくれると言うことでいいのかな?」

「そうだな……そこまで言うのならば協力するのも(やぶさ)かではない」

「そうか、協力感謝する。では共に奴等を殲滅しようでは……」

「だが断る!!」

「……ない……は?」

「だが断ると言ったんだが?」

 

ユーハバッハは混乱した、確かにこいつは今こちらに協力すると言った筈だ。しかし次の瞬間には断ると言った。事実をもう一度頭の中で整理してみるがその優秀な頭脳でも今回のことはさっぱり理解できなかった。

 

状況が理解出来ていない自分を見て、藍染は何だこいつ、頭わりーのか?みたいな顔をしているが、声を大にして言いたい。"頭わりーのはお前だ!"と。よく見れば、藍染がムカつく顔をしているのは当然として、その背後に立つ銀髪の男も顔を背け肩を震わせている。唯一まともなのは褐色の肌の男だけだろうか、いや体が小刻みに震えている、まるでバイブレーションのようだ。

 

流石にここまでくると、いかに心の広い(自称)ユーハバッハといえども見過ごすことはできない。これはもう激おこプンプン丸である。

 

「よろしい、ならば戦争だ」

 

こういう交渉が決裂した時のために連れてきたのがこの部下2人だ。

 

無類の戦闘力を持つと言われている藍染に対抗するために連れてきた部下2人。1人はジェラルド・ヴァルキリーだ、彼は配下である星十字騎士団(シュテルンリッター)の中でも最強クラスの強さを誇り、星十字騎士団の中でも4人しか居ない親衛隊(シュッツシュタッフェル)に選ばれる程の猛者である。

 

もう1人の部下の名はエス・ノト、正直彼の戦闘力は星十字騎士団(シュテルンリッター)の中でも高いとは言えない。しかし彼に与えられた聖文字"F"の能力である「恐怖(ザ・フィアー)」はその性質上、格上の敵にも大きなダメージを与える可能性を秘めており、使い所に寄っては切り札になり得る存在だ。

 

そんな2人だからこそ交渉決裂した時に力で相手を従わせる為に連れてきた。勿論場合によってはユーハバッハ自身もその力を行使するつもりである。そうなればいかに藍染とその部下2人といえども自分たちの力の前に(こうべ)を垂れる事となるだろう。

 

そうして後ろに立つ2人に合図を送ろうとしたその時、藍染から待ったがかかる事となった。

 

「まあまて、それも私との勝負に勝つことができたら話しは別だ」

「勝負、だと?」

「そう、勝負だ」

 

何を言いだすかと思えば勝負をしようと言う。自分達の力に自信を持っているようだが、元よりこちらはそのつもりだ、その自信を打ち砕いてやろう。そう考え、身の程を知らない目の前の男に笑い出しそうな自分を抑えつつ、もう一度合図を出そうとしたところまたもや待ったがかかった。

 

「そう焦るな、勝負とは言っても戦闘ではない、他の事で決着を付けようと言っているんだよ」

「戦闘の他の事?どう言う事だ」

此方(こちら)としても戦闘で決着を付けるのもいいんだが、今から提案する方が時間も被害も少ないだろう」

「むぅ」

「これを受けないと言うのならそれでもいいのだがね」

 

口ではそう言っているが、結局の所戦闘で勝つ自信がないのだろう、まさに弱者の発想だ。であればこの提案を受ける必要はないのだが、弱者に対して余裕を見せるのは強者の特権だ、その提案を受けて完全勝利と行くのもいいだろう。

 

「いいだろう、その提案を受けてやろう」

「なに、こいつらと戦わないのか!勿体無いではないか!」

「口を慎めジェラルド、私の決定に逆らうと言うのか?」

「ぐっ……」

「エス・ノト、お前はそれでいいな?」

「仰セノママに」

 

不満を口にするジェラルドを抑え込む。どんな勝負でも此方の勝ちが揺らぐことはないだろうと考えて。

 

「感謝しよう、では私が提案する勝負は……」

 

笑みを浮かべながら勝負の内容を言おうとする藍染、だがその笑みも数分後には消えているだろう。

 

「じゃんけんだ」

「……………………は?」

「じゃんけんだ」

「誰が2度言えと言った!」

「君がフリーズするからじゃないか、まさかユーハバッハくんはじゃんけんのルールを知らないのかな〜?」

「知っとるわボケ!」

 

じゃんけんとはあれだろう、ぐーとちょきとぱーを出し合って決着を付けるあれだろう、あの給食で残ったデザートを勝ち取る為にするあれだろう、何故その単語がこの場で出てくるのかユーハバッハには理解できなかった。

 

「じゃんけんとはぐーとちょきとぱーを出し合って決着を付ける勝負の事だ」

「だから知っとると言っているだろうが!」

「この場でのルールは簡単、先に2回勝った方が勝ちだ、私が負けたらそちらに従おう、だが私が勝ったら此方の言うことを聞いてもらう」

「勝手に進めてんじゃねー!」

「へ、陛下?」

 

ユーハバッハは激怒した、必ず、この目の前の男をぶっ殺さねばと決意した。ユーハバッハには藍染の心情が分からぬ、ユーハバッハは山本元柳斎に負けてから1000年間、正直言って計画の準備自体は500年くらいで終わっていたので後の500年は結構のんびりして暮らしていた。しかし自分が馬鹿にされることに対しては人一倍敏感であった。

 

 

「こいつ……ぶっ殺してやろう!」

「まて陛下、落ち着くのだ」

「けどあいつ、私を馬鹿にしやがった!」

 

普段多くの部下達から戦々恐々として従われているユーハバッハは自分に対する悪意に免疫がない、故にちょっとした事でも激昂してしまうのだ。しかしそんな事は露知らず藍染は爆弾を落としていく。

 

「あれ?ユーハバッハくんはじゃんけんで勝つ自信がないのかな?だからそんなに怒っているのかな?」

「そんなわけないだろう!やってやろうではないか!」

「その言葉が聞きたかった」

 

なんか藍染の挑発に乗った感じでじゃんけんをすることになってしまったが、少し間が空いて冷静になってみればこれは戦闘以上に此方に有利なのではないかと思ってきた。思い返してみれば今までの人生でじゃんけんで負けた事は一度たりともない、それは自分が有する能力のお陰だ。

 

「ふ〜少し落ち着いた、取り乱して済まなかったな」

「構わない、では始めようか」

 

自分の勝利を確信してユーハバッハはぐーを構える。そして藍染も準備はできているようだ。

 

「ではやろうか、さーいしょーはぐー」

 

一回戦、2人揃ってぐーを出したところでユーハバッハはその能力を発動する!

 

「じゃーんけーんポン!」

 

藍染が出した手はぐー、そしてユーハバッハが出した手はぱー、ここで早くもリーチがかかる。

 

「ふむ、始めは負けてしまったか、残念だ、まあこれも運のうちだろう」

「ククククク……フハハハ……ハーハッハッハッハ!!」

 

藍染は自分が負けた事は運だと思っているらしい、その敗北は必然だというのに。

 

「何がおかしいのかな?」

「その敗北は必然だ、それなのに貴様は運だと思っている。これを笑わずに何を笑えというのか」

「はいはいおめでとー、ユーハバッハくんは勝って嬉しかったんだね〜」

「やかましいわ!ではそんな貴様に一つ教えてやろう」

「私が持つ聖文字"A"の能力の名は『全知全能(ジ・オールマイティ)』未来を見る能力だ、だがこの能力の真骨頂はその見た未来を改変することが出来ること、故に次に貴様が出す手など全てお見通しであり、もし私が未来で負けていたとしても未来を改変することによって私の方が勝つ、だから……」

「まて陛下!それ以上は言うんじゃない!」

「待ッテ下サイ陛下!ソレ以上ハ言ッテハナリマセん!」

 

なんか後ろにいる部下2人が自分を制止しているようだが関係ない、次の発言で相手の心を折る!

 

「お前が勝つ未来は無い!!」ドヤァ…

 

決まった……(恍惚)これで藍染の心はポッキポキだろう。そう思い嘲笑うべく顔を伏せている藍染を覗き込むが、その顔を浮かんでいたのは絶望では無くニヤケ顔(キモい)だった。

 

「あちゃー、陛下よフラグが立ってしまったでは無いか」

「フラグガ立ッテシマッた、コレデモウ終ワリだ……」

「なんだ、フラグ?」

 

自分が決め台詞を言った瞬間、部下2人が頭を抱えフラグとか言う単語を口にするが、ユーハバッハにはその意味がよく分からない。その頭の中は疑問符だらけだ。

 

「プププ、ユーハバッハくんフラグ立てよったで、こりゃー負け確やな」

「くっ……わ、笑っては悪いではないか」

「ふっ……残念だ、君とはもっと楽しめると思ったんだがな」

「何だと…………」

 

何なんだこいつらは、とユーハバッハは怒る。部下2人は揃ってもう負けたと悲観しているし、目の前の3人は自分たちの勝利を確信したかのような笑みを浮かべている。

 

「何なんだお前達は!貴様らは自分の立場を分かっているのか?既に私が一勝している。圧倒的に此方が優位に立っているのだぞ、それなのになぜ笑う!?」

「いや失敬、君があまりにも見事にフラグを建てたものでね」

「フラグフラグと何ださっきから!」

「君が知る必要のない言葉だ、さあ続けようか」

 

なんかみんなフラグフラグと言っているが結局の所此方の方は揺るがない。直ぐにこいつを絶望のズンドコに落としてやろう。そう考えてユーハバッハは再度構える。

 

「では2回戦と行こうか」

「さーいしょーはぐー」

 

そしてここでまたもやユーハバッハはその能力『全知全能(ジ・オールマイティ)』を発動する!そして見えた未来で藍染が出した手はちょき、だからここでぐーを出したらユーハバッハの勝利だ!

 

ここまで自分を馬鹿にし、手こずらせてくれた相手だ。これに勝利した暁にはどうこき使ってやろうか、そう考えながらユーハバッハはぐーを出す。これで此方の勝利は確定した。その絶望に染まった顔を拝んでやろうと思ったが……

 

「何故だ!?何故貴様はぱーを出している!?」

「自分の力に慢心した。それが君の敗因だよユーハバッハくん?」

 

馬鹿な!?とユーハバッハは驚愕する。確かに自分が未来を見た時は藍染はちょきを出していたはずだ、しかし実際に藍染が出した手はぱー、だから勝つはずだった自分が負けてしまった。だがそんなことどうでもいい、重要なのは自分が未来を読み違えたと言うことだ。

 

ユーハバッハは今まで未来を読み違えたことなど一度たりとも無い。しかしこの場で未来を始めて読み違えてしまった。そんな事はあってはならないのだ。

 

「何故だ……私が見た未来では貴様は確かにちょきを出していたはずだ!」

「だろうね」

「だろうね、だと?」

「君は私の斬魄刀『鏡花水月』の能力を知っているかな?」

「当たり前だ」

 

そんな事は真っ先に調べた。藍染が持つ斬魄刀『鏡花水月』の能力は完全催眠、ユーハバッハが藍染を特記戦力の1人に数え上げた理由の一つである。それ程までに強力な能力であり、決してその始解は見ないように注意した。

 

「それは結構な事だ」

「だが私は貴様の始解を見ていない!」

「では逆に聞こう。いつから私が鏡花水月を使っていないと錯覚していた?」ニマァ…

「っ!?」

 

五感を支配することができるという事は始解していないと錯覚させることができるのか!と気付いてしまった。

 

「だ、だが貴様が支配出来るのは五感の筈だ!私の能力まで干渉できる筈は無い!」

「少し君の知識には齟齬(そご)があるようだ。鏡花水月が支配出来るのは五感では無い、全感覚だ。あくまで君の能力も身体に備わる感覚の1つに過ぎない、故に君が見た未来をも錯覚させることが出来るんだよ」

「な、なんだってーーー!?」

 

鏡花水月とはそこまでヤベー斬魄刀だったのかと改めて藍染の脅威を認識する。だが過ぎ去ったことを悲観しても意味はない、次こそ勝てばいいのだ。

 

「と言うわけでこれで一勝一敗、次に勝った方がこの勝負の勝利者となるわけだが、君の能力はもう使えない、まさに対等と言うわけだ」

「ふん、構わない、貴様ごとき能力を使えずとも勝てる!」

「それはどうかな?」

 

藍染の言う通り未来を見たところでもう意味は無いだろう。しかしそれがどうしたと言うのか、じゃんけんとはシンプルかつ高度な知能戦、藍染が素晴らしい頭脳を持っていようともユーハバッハ自身自分の知能には自信を持っている。

 

「よし、私は次にぐーを出す!これマジだから!」

 

これで藍染はぱーを出すべきだがその裏の裏の裏の…(以下省略)の裏をかいてくるだろうだから藍染が出す手は……

 

「さーいしょーはぐー!じゃーんけーん……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果から言おう、ユーハバッハは負けた。だがそれも仕方ないと言えるだろう。ユーハバッハも確かに優れた知能を持っている。しかし相手はあの藍染。藍染は現世、尸魂界(ソウルソサエティ)虚圏(ウェコムンド)見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)の中でも浦原喜助と並んでトップの知能を持つと言われる男だ、相手が悪かったとしか言いようがない。

 

そしてじゃんけんに負けたユーハバッハが藍染から命じられた事は…………

 

 

 

 

「あっ陛下、雑巾はちゃんと絞って下さいよ」

「わかっとるわ!くそっ、なんで私がこんなことを……」

「やあやあ諸君、掃除は(はかど)っているかな?」

「げっ藍染惣右介!」

 

そう、ユーハバッハ達が命じられた事は虚夜宮(ラス・ノーチェス)の掃除だ。藍染が言うことには、いい加減この虚夜宮の掃除をしなければと思っていたのだが、いかんせん虚夜宮は広大過ぎて皆がめんどくさいと意見が一致していたところ、丁度よくユーハバッハ達が来たのだと言うことだ。

 

結局、藍染の思い通りになり、ユーハバッハは星十字騎士団(シュテルンリッター)を総動員して虚夜宮の大掃除に勤しむこととなった訳だ。

 

「なかなか綺麗になってきたじゃないか、ん?これは」壁ツツー

「ダメじゃないかユーハバッハ君?埃がまだ残っているよ」

「クソッタレーーーーーーーー!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いやー忙しいですねー、けど受験勉強してきたんだと思うとなんか楽になります。しかもこんなに暇な時間が出来るなんて(泣)

しかし、未だに友達が……サークルの友達とかはいるんだけどね?それ以外が、誰かハーメルンとかで語れる人いねーかなー
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