現世侵攻……ダルイ……   作:食べかけのピザ

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はいどうも、食べかけのピザです。今回はタイトルの通り恋次、及びその他がメインになるのかな?けどちゃんと藍染様も出るよ。

えー正直なところ今回のやつは書きながら何書いてんだろ?とか思ってたくらいなのであんま面白くないかもです。はい、すみません。

まあ、取り敢えずどうぞ。




十四刃.恋次の決意

《恋次の決意》

 

現在、阿散井恋次は生まれて此の方最大の緊張感を持ってある人と互いに正座で対面していた。

 

「…………………」

「あ、あの……」

「……なんだ」

「いえ、何でもないです!」

 

そう、現在対面しているのは朽木家当主であり、ルキアの義兄である朽木白哉だ。しかし、いくら自分の直属の上司である白哉と対面していようとも、長い間副隊長を務めている身としては普段ならばここまで緊張する事はあり得ない。だが、今は状況が状況なのだ。

 

恋次の横にはルキアが同じ様に正座している。ここまで来たらもう分かるだろう。今、白哉と対面しているのは護廷十三隊六番隊副隊長阿散井恋次ではなく、白哉の義妹であるルキアとお付き合いしている唯一人の男なのだ。ここでの白哉の回答によって恋次が白哉の義弟となるかならないかが決定する。無論恋次としては白哉の義弟となる回答の方が望ましい。だが、その回答を得られるかどうかは恋次の誠意次第だろう。

 

白哉に対して恋次とルキアが向かい合ってもう15分は経過した。しかし当の恋次にしては数時間もたったかの様である。それはルキアとの結婚の承諾を得るために来たのだという緊張感もあるのだが、それに加えて白哉から放たれる無言のプレッシャーによるものだ。朽木白哉は護廷十三隊の隊長達の中でも最強クラスの力を持っている。それは生まれ持った才能もあるのだが、彼はそれの上にあぐらをかかず努力を怠らない。故に強い。そんな男から放たれるプレッシャーが弱いわけもなく、恋次は押しつぶされる様な重圧を感じているのだ。

 

そんな感じで白哉からの重圧に耐える事更に10分、いい加減話を切り出さなければならないだろう。それに先程からルキアに脇腹をエルボーでえぐられている。地味に痛いからやめて欲しいのだが。

 

「ふー、朽木隊長、いや白哉さん、単刀直入に言います」

「…………」

 

自分のプレッシャーに気圧(けお)されていた恋次の雰囲気が変わったのを感じたのか、白哉は閉じていた眼を開き目の前の男を直視する。それにより開いた口を閉じそうになった恋次だったがここまで来たら引き返せないと言葉を続けた。

 

「妹さんを、ルキアを俺にください!」

「…………」

 

それをいうと同時に自分の赤いパイナップルの様な頭を畳にめり込むかのごとくまで下げ、自分の覚悟を示した。

 

言いきった……、それが今の恋次の心境である。これでもう白哉の返事を待つだけだ。

 

だが恋次は失念していた。白哉は普段の様子からは想像できないほどの重度のシスコンだということを。

 

緊張していた恋次は気づかなかった。人と対面するときはすぐには抜けない様に右に置いておくべき刀を白哉はいつでも抜刀できる様に左側に置いていたことを。

 

頭を下げている恋次は気付かない。現在白哉がその刀に手を掛けていることを。

 

「に、兄様!」

 

ルキアの焦った声、そして上から感じ取った明確な殺気。それにより恋次はその場から飛び退いた。そして恋次が見たのは先ほどまで自分がいたところにめり込んでいる刀とその刀を振り下ろしている白哉。

 

「た、隊長!何するんですか!」

「……私はルキアの結婚について1つ決めたことがあってな」

「は?」

 

突然語り出した白哉に恋次は疑問を浮かべる。

 

「ルキアの夫となるのは私よりも強いものだけだとな」

「はは、成る程……はぁ!?」

「さあ抜け、私が試してやろう」

 

そう言ってこちらに刀の切っ先を向ける白哉に後退りする恋次だったがここで考え直す。ここで引いたらルキアの夫になどなれないと。

 

「分かりました、俺の覚悟を受け止めて下さい」

 

そう言って自身も立ち上がる。

 

「じゃあ広い場所に……」

「では行くぞ」

「え?今ここでですか!?」

「安心しろ半径1キロの人払いは済んでいる」

「いや、そういう話じゃ……」

「卍解『千本桜景厳(せんぼんざくらかげよし)』」

「うそーん」

 

地面に沈む白哉の斬魄刀、地面から伸びる無数の刀、そしてそれが全て散った時、恋次は結構ガチで死を覚悟した。

 

そしてその日、朽木邸及びその周辺は消滅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

白哉と恋次の戦いはどちらが勝ったのかは誰も知らない。ルキアでさえその場から離れるしかないほどの激戦だったのだから。だが、その戦いから近いうちに2人の祝言が行われたとだけ言っておこう。

 

そしてその日、白哉が皆がドン引きするくらいの泣き上戸であり、予想を遥かに超えるほどのシスコンである事が判明したとも言っておこう。

 

 

 

 

 

 

《結婚式(笑)》

 

 

白哉を決闘(せっとく)し、無事了承を得ることが出来た恋次はルキアを(めと)る事となった。

 

そして今日は阿散井恋次と朽木ルキアの結婚式当日、その式には六番隊の隊士だけでなく、恋次が副隊長でありルキアが六番隊隊長である朽木白哉の義妹(いもうと)であるということも相まって他の隊からも多数の隊長副隊長を含む隊士達が多数参列していた。今日は恋次にとって今まで生きてきて(死んでるけど)最高の日であり、その心はすでに昇天寸前(死んでるけど)である。

 

そんな式直前の恋次の所には各隊の隊長副隊長達が祝福の言葉を送りに来ており、現在は丁度恐縮としながらその謝辞を受け取っている最中である。

 

「阿散井分かっているな?」

「はい!絶対にルキアを幸せにします!」

「そうか、分かっていればいいんだ」

「はい!」

 

今日正式に自分の義兄(あに)となる白哉からの言葉を恋次は心に刻む。

 

「ぐずっ」

「は?」

「いや、ほん゛と゛に゛だのむぞ!」

「おい誰だ!隊長に酒飲ませたのは」

 

突然泣き出した白哉にギョッとしながらも恋次はすぐに白哉が酒を飲んでいることに気づく、白哉が酒に弱いというのは本人から何度か聞いたことはあったがまさか泣き上戸だとは思いもしなかった。だがそんなことよりもまずは白哉を介抱しなければならない、しかし自分は自分で準備がある。そうして為すすべなくオロオロしていると横から助け舟が出された。

 

「おやおやぁ〜朽木隊長はもう潰れちゃったのかな〜」

「京楽隊長!」

 

助け舟を出してくれたのは護廷十三隊の中でも屈指の古株である京楽春水。

 

「大丈夫だよ、朽木隊長はこっちで預かっておくから」

「すいません」

「そんなことないさ、今日は君が主役なんだ助けるのは当たり前だろう?」

「いえ、それでも……」

「まあ心配しないで、おっと、遅くなったが結婚おめでとう」

「有難うございます!」

 

その後京楽達を見送った恋次がほっと一息ついたのもつかの間、またもや声をかけられた。

 

「取り敢えず結婚おめでとうとでも言っておこうかの」

「そ、総隊長までですか!」

「なんじゃ、迷惑だったかな?」

「いや、そんなんじゃないです!まさか俺なんかの結婚式に総隊長が出席されるとは思わないで」

「お主は自分が護廷十三隊の副隊長だということを自覚したほうがよいの」

 

 

そんなこんなで恋次にお祝いの言葉を掛けてくれるものは後を絶たない。そんな中またもや恋次に声がかけられた。

 

「いやーいつ来ても本当にめでたいね結婚というのは、突然来て悪いが元護廷十三隊五番隊隊長として、そして現虚圏(ウェコムンド)統括者としてお祝いの言葉を贈らせてもらおう。御結婚おめでとう」

「ありがとうございます!いやー藍染隊長にまでお祝いの言葉をかけてもらえるなんて……」

 

 

 

「「「「「藍染!!!!!?」」」」」

「やあみんな久しぶりだね元気にしていたかな?」

 

そこにいたのはすべての悪の元凶である藍染惣右介、しかし藍染は虚圏に引きこもったはず、何故こんなところにいるのか。だがそんなことは些細なことだ、ここにいる皆はかつて藍染がいたずら(やらかしてきたこと)について誰一人として忘れていない。

 

「てめぇ藍染!おまえがやったことは忘れてねーからな!てかなんでお前がここにいるんだ!よく俺たちの前に顔を出せたな!」

「おや?君の結婚を純粋にお祝いに来たというのにひどい言い草だな」

「お前がやってきたことを心の中で思い返してみろ!」

「ふむ、心当たりしかないな」

「いやあんのかよ!」

 

藍染ムーブにブチ切れそうになる恋次だったがそれよりもブチギレている人が現れた。

 

「久しぶりじゃの藍染、よく儂等の前に顔を出せたものじゃなの、その胆力だけは評価してやる」

「これはこれは山本元流斎、無事髭も生え揃ったようで何よりだ」

「いやお前のせいじゃろ!!」

「おや?そうだったかな?」

 

すっとぼける藍染に思わず斬魄刀を抜きかけた山本だったが藍染が待ったをかける。

 

「待て待て、今この場は何だ」

「お主の処刑場に決まっとるじゃろ!……と言いたい所じゃが今は結婚式場じゃな」

「そう、私は純粋に虚圏統括者としてお祝いに来ただけだし、そんなめでたい日に怨恨で争うのは野暮だと思わないか?」

「いや、お前がそれ言う?しかしそれもそうじゃな、儂としても部下のめでたい日に争うのは気が引ける」

「だから今日だけは全ての恨み辛みを忘れて阿散井君と朽木ルキア君の結婚を祝おうじゃないか!」

 

なんでお前が仕切ってんだと思ったが恋次としても正直なところそちらの方が望ましい。流石に怨恨がある相手がいるといえども自分達のめでたい日に争いたくは無いのだ。そのことは総隊長も承知していることだろう。事実今総隊長はその最近生え揃った立派な髭をさすりながら熟考している。

 

「認めたくはないが貴様の言うことには一理ある。良かろう、総隊長の名の下に今日ばかりは全ての怨恨を忘れ、阿散井恋次と朽木ルキアの新たなる門出を祝おうではないか!」

 

 

 

それからは速かった。新たに藍染を加えて再開された式の準備は着々とと進んでいった。少しアクシデントが起こったりはしたが、優秀な人材である藍染の手助けもあって大した問題にはならず、遂に結婚式が行われることとなった。

 

披露宴では各隊の隊長たちからの祝辞などが行われる中、何故か藍染の祝辞が入る事となった。皆藍染が何かやらかすのではないかと疑っていたがそんな事はなく、寧ろ素晴らしい祝辞となった。藍染はいろんなスキルを高水準で修得しているが、その話術はその中でも群を抜いている。かつてはその話術によって死神、破面(アランカル)を問わず魅了し、陥れ、自分の術中へと導いていた。そんな藍染の話がつまらないはずがなく、始めは懐疑的に思っていた者もだんだんとその話へと引き込まれてゆき、ときには涙を、ときには笑いを巻き起こすまでにも至っていった。そしてその祝辞が終わった時には場内から割れんばかりの拍手が藍染へと送られた。もうその時には藍染に対する敵意はほぼ忘れられており、全ての者が藍染を受け入れていた。

 

その後は藍染が持参した虚圏で精製されたという酒に舌鼓を打ち、総隊長と藍染が肩を組んで笑いあい、今までのしこりをすべて忘れたかのような光景が広がっていた。それはここにいる全ての者が望んでいるであろう平和な世界であり、確かにそれはここにあった。その騒ぎは深夜まで続き、皆が酒につぶれるまで続けられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゔおっ!!っつつ、頭いてー」

 

結婚式の翌日の昼手前、初めに目を覚ましたのは新郎である恋次だった。立ち上がろうとするとひどい頭痛がしてふらっとするがなんとか足を踏ん張って立ち上がる。そして辺りを見渡すと目を疑った。

 

辺りには男達が倒れ伏しており、その全員が隊長格という有様だ。いつもは厳格で、いや厳格ではないものもいるが、そんな彼らが辺り一辺に倒れ伏している光景はいっそシュールであり、当に死屍累々といった表現がよく似合う。

 

その後、恋次が起きてすぐに他の面々も立ち上ってきたが皆一様に頭痛に苛まれているようだ。そんな中通常状態に復活した総隊長がある事に気がついた。

 

「あいたたたたた、少し飲みすぎたかのう。して、昨日なんかいたような気がするんじゃがなんだっかの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ!藍染いたじゃん!!!」

 

 

酒に酔って憎っくき藍染を取り逃がす、なんとも護廷十三隊とは思えぬ失態。ここには総隊長もいたというのに。

 

 

 

【今回の教訓】

酒は飲んでも呑まれるな。さもなくばなんかやらかしちゃうよ!今回の総隊長たちのようにね!お酒は怖い!(未成年は飲まないようにしようね、藍染様との約束だよ)

 

 

 

 

 




はい、すみません。次からはもっと真面目に頑張ります。

次のやつは多分ウルキオラがメインかな?みんなウルキオラが大好きだろうから頑張ります。ギャグだけどね!
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