現世侵攻……ダルイ……   作:食べかけのピザ

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相変わらずのキャラ崩壊それに注意して呼んでね

そしてザエルアポロの謎の長さ(別に好きでもないのに)


三刃.会議(笑)下

十刃の半分以上の説得(笑)に成功した藍染はラストスパートに入る。とは言っても次は十刃一の忠誠を誓っているゾマリだ、今までで一番説得は容易だろう。もしかすると説得など必要ないかもしれない、なんたってアモールなのだから。

 

「次はそうだね、ゾマリはどう思……なんだいその目は」

 

もちろん賛成してくれるだろうと思って話しかけたのだが、藍染に向ける目がおかしい。簡単に言うとジト目というやつだ。

 

「嗚呼、どうしてこんなに丸くなってしまったのか、私が知っている藍染様はいつも私を深淵の目で貫いてくる。そこにアモールを感じていたのに、嗚呼本当にどうしてしまったのか」

 

今までで一番藍染の変わりように困惑しているのはゾマリかもしれない。確かに絶対の忠誠を誓っていた相手が突然変わってしまったら困惑するのは必然だが、彼は何かが違うようだ。

 

「私は藍染様の奥の見えない目で貫かれるとそこにエクスタシーを感じていたのです。だが今の藍染様にはそれが無い、その目には光が宿っている。それでは私はエクスタシーを感じることができない!私が忠誠を誓っていたのはかつてのその前に対峙するだけでとてつもない緊張と最高のエクスタシーを感じさせてくれる貴方だったのです」

 

つまり要約するとゾマリはドMだったということらしい。ゾマリが忠誠を誓っていたのは前の瞳に光の無い藍染であり、今の瞳を光のある藍染では無いということだ。なぜかいきなり説得の難易度が上がった。

 

「ふむ困ったな、確かに今の私には希望がある。ニート生活という希望が、瞳に光が宿っても仕方ないだろう。かつての生きることに刺激を求めていた私とは違うのだから」

「そうです、そうなのです!私が忠誠を誓っていたのはかつてのエクスタシーを感じさせてくれたあなただ、決して今のあなたでは無い!」

 

ドMは手に負えないはっきり分かんだね、他の十刃も呆れる中藍染に注目が集まる。これにどう対処するのかと。

 

「要するに君が求めているのはこういう目かな」

「あっ」

 

ゾマリの目に光芒の光が満ちる、これは重症のようだ。

 

「そうです、私が求めていたのはその目なのです」

「だが、それだけで君は満足なのかな」

「と、申されますと?」

 

なんだか雲行きが怪しくなってきた。

 

「君に新たな刺激を与えてあげようということだ」

「おお、さすがは藍染様、してどんなエクスタシーを与えてくれるので?」

「……焦らしプレイとは知っているかな」

 

こいつは何を言っているんだ、この二人以外の全員の心が重なった瞬間であった。今日の藍染の言動はおかしいの一言に尽きるが、これは最もおかしい。もう東仙は白眼をむいて気絶している、もともと白眼はむいていたが。

 

「ほう、焦らしプレイとはなんなのでしょうか?」

「焦らしプレイとはそれをあえて与えないことによってそれを与えた時の効果を倍増させるという効果を持つ一種の刺激のことだよ」

「それはお預けを食らっているということのようですが、どうしてそれが新たな刺激となるのでしょうか」

「そうだね、簡単に言うとお預けを食らっていたところに突然刺激を与えることで、一気に溜まっていたフラストレーションを解放させ、とてつもないエクスタシーを感じさせると言うことだよ」

「おお、さすがは藍染様そのようなことを私に与えてくださるとはお見それしました。私はあなたのことを見誤っていた、あなたのことを疑った私をお許しください」

 

そう恭しく礼をするゾマリに集まる目は冷たい、だが自分たちもおかしな手で丸め込まれたことを忘れてはいけないだろう。そんな面々の中藍染だけは満足げに頷く。

 

「分かってくれればいいんだ、それではもちろんゾマリも私の提案に賛成してくれるね」

「もちろんでございます」

 

そんなゾマリの返事に藍染も思わずにっこりだ。しかし忘れてはいけない次に説得すべきなのは第8十刃(オクターバ・エスパーダ)のザエルアポロだということを、十刃の中で一番頭の切れること男を説得するのは骨が折れそうだ。だが藍染には余裕の笑みが宿っている。

 

次は自分だと自覚しているザエルアポロはその笑みに不審げな顔をするが挑発されていると思って怒りが込み上げてくる。だがそこは冷静なザエルアポロすぐに怒りを鎮める、それはこれから晴らせばいいのだ。

 

「ザエルアポロは賛成してくれるかな?」

 

相変わらずの笑顔に少しイラッとしながらも前以て用意しておいた返事を返す。

 

「ははは、藍染様も妙なことをおっしゃる。藍染様がかつておっしゃられていたように僕たちは死神達と戦う運命にある。今回は憎き死神どもを殲滅できる絶好の機会だ、それを逃さない手はない。そのことは藍染様も分かっておられるはずです」

 

そんなことには全く興味はないが、反対することによって藍染を困らせることができるならと反対する

 

破面となる時に得る力の大半を捨ててまで知能を求めた彼は天才である。しかし天才であるがゆえに自分と藍染のとの差を誰よりも深く理解していた。それが彼には許せなかった、こと虚圏の中で一番頭のいいはずの自分がたった一人の死神に劣っていると言う事実が。自分が知能を得る機会を与えてくれたことには感謝しているが、自分より頭が良いと言う事実は嫌悪する対象でしかない。しかし藍染に手を出すことはできなかった、藍染が頭だけの怪物だったらやりようもあったのだが、藍染は力も怪物だからだ。

 

しかし藍染に反対すれば彼を困らせることができる。そう悟ったザエルアポロは自分の頭脳をフル回転させて理論的に、他の十刃達も納得するような理由を考えた。それで反対に転じてくれるのなら僥倖だと考えて。まあ藍染に一泡吹かせたいと考えているわりにはやっていること自体はみみっちいのだが。

 

「確かにそうだよな、死神どもをぶっ殺すのが俺たちのやることでもある」

 

そんな声を聞いてザエルアポロはほくそ笑む、これで十刃の何人かが反対になるかもしれない。笑い出しそうな自分を抑えながら藍染の方を見る。今まさに雲行きの変わったこの場の空気に顔を曇らせているであろうその顔を拝むために、だが顔を曇らせたのはザエルアポロの方だった。

 

顔を曇らせたザエルアポロを見て藍染はその笑みを深める。ザエルアポロの考えていることなどお見通しの藍染、もちろんザエルアポロが自分に反対することなど想定の範囲内のことなのだ。藍染からしてみれば自分から見て中途半端に頭のいいザエルアポロの方が比較的自由気ままな他の十刃より思考が予想しやすい、予想が容易であったがために対策の準備も簡単だった。他のみんなからしたらザエルアポロが1番の強敵だと考えていたかもしれないが、藍染からしたら一番簡単だったのがザエルアポロだったのだ。

 

「そうかザエルアポロは反対か、君ならメリットを考えた上で私に賛成してくれると思ったのだが」

「いや、メリットなど思いつきませんね、そんなハッタリで私を説得できるとでも?」

「嗚呼すまない、まだメリットを提示していなかったな」

 

ハッタリでは無かったことにザエルアポロが目に見えて動揺する。

 

「そういえば話は変わるが、今まで何度か無断で現世に行っているだろう?」

「な、何故それを」

「フッ、いつも言っているだろう、私は全てを知っていると」

 

いきなり話題が変わったことに怪訝な顔をしていたザエルアポロだがその言葉に動揺を隠せない、藍染がそのことを知っていることに驚いたのだろう。

 

藍染はある時ザエルアポロが任務でもないのに虚夜宮から遠く離れた場所に行っているのを見かけた、なんとなしにつけてみると現世に行っているのを知ったのだ。

 

「一週間前のコミケは楽しかったかいザエルアポロ?」

「くぁwせdrftgyふじこlp!?」

 

ザエルアポロがここで今日一番の動揺を見せる、もはや言葉が言語として機能していない。そこに追い討ちをかける藍染。

 

「お目当てのものは買えたかい」

「お、お目当てのものと言いますと?」

「先着100人限定初音ミクサンタコスクリスマス特別verフィギュアのことだよ」

「ナナナナンノコトヲイッテイルノカワカリマセンネ」

 

何故自分が一番買いたかったものまで知っているのか、たしかに1番の目的はそれだった。しかしあと少しのところで買えなくて血涙を流した。ザエルアポロは必死に頭を働かせようとするが思考がままならない。

 

「なぜ?どうして?という顔をしているね、何故かってそれを一番最初に買ったのが私だからさ」

 

そう行って指を鳴らすと藍染の手元に一体のフィギュアが現れる。それは正にザエルアポロが求めていたフィギュアであった。

 

そうザエルアポロが無断で現世に行っていることを知った藍染は彼が現世に行く目的を突き止めたそれがこれだ。ザエルアポロがフィギュアを集めていることを知った藍染はその時はさして興味を示していなかった、自分の計画に支障が出なければ別にいいと思っていたのだ。

 

しかし皆を説得しなければいけなくなった時皆の好物などを手に入れる必要が出てきた、その時に思い出したのがこれだ。そこからの藍染の行動は速かった、現世である大規模なコミケの日程を調査し、虚夜宮内の監視カメラでザエルアポロの行動を観察した。すると数日後のコミケで売られる数量限定のフィギュアをお目当てにしていることを知ったのだ。そしてその前日から列に並びそれを手に入れてきたのだ。もちろんザエルアポロの行動は妨害して。

 

「特別に君にこれをあげようじゃないか、後は分かるね……」

「ぐぐぐ……」

 

心が揺れているのが手に取るようにわかる、そこにとどめの一撃を食らわせる。

 

「今ならこの別売りアイテムをつけよう」

「賛成します」

 

計画通り、そう皆にわからない程度に笑う。しかしザエルアポロの喜びようをみると前日から並んだ甲斐もあったというものだ。

 

そして残る十刃も後二人だ。もちろんこの二人に対しても対策は用意してある、他の十刃に比べたらよっぽど楽だった。

 

「アーロニーロはどう思う」

 

第9十刃(ヌベーノ・エスパーダ)でこの場で唯一の元最下級(ギリアン)だったアーロニーロに声をかける。頭が人の形をしていない彼からは表情を伺い知ることはできない。

 

「私はどうでもいいのですが」

 

彼の返答は大体予想通りだった。基本的に他のことにあまり興味がない彼のことだ特に賛成でも反対でもなく、手はかからないだろうと思っていた。これは用意していたものは必要なかったかもしれないな、そう思っていたが。

 

「ダケド他のノ皆ノ様子ヲ見タラ、ココハ反対スルノガイイカモシレン」

 

何故かアーロニーロも反対だと言っている。

 

「それはどういうことかな、君はあまり興味を示していなかったはずだが」

「ここで反対しておけば何か良いものがもらえると思ったものですから」

 

なんか行動パターンを読まれている、こう見えて計算高いどころがあるのかもしれない。しかし打算込みの反対であって実際にはどうでも良いのだろう、確かにアーロニーロ相手のものも用意してあるがなんだか釈然としない、ザエルアポロよりよっぽど計算高いのではないだろうか。そう思いながらもあらかじめ用意してあったものをアーロニーロに示す。

 

「なんだかしっくりこないがアーロニーロの言う通りだもちろん君のも用意してある。だが君のは多くてねここには持ってこれなかったんだ」

 

そうアーロニーロにプレゼント(賄賂)するのは多すぎてこの部屋に持ってこれなかったのだ。それを聞くとアーロニーロは怪訝な顔をする……気がする。

 

「コノ部屋ニ入ラナイトハドンナモノナノデショウカ」

 

この玉座の間はかなり広い、ここに入らないとなるとかなり大きなものになるはずなのだが、するとアーロニーロの前に画面が現れる。

 

「今回君に用意したのはその画面に映っているものだ、君の大好物だろう私自らが直々に狩ってきたんだ」

「おお……これは素晴らしい」

 

アーロニーロの前の画面に映っているのは生け捕りにされた大量の虚達だ。アーロニーロは他の虚を喰らうことでその虚が持っていた能力を使うことが出来る、その能力が元最下級(ギリアン)ながらもアーロニーロを十刃の席に置いている所以なのだ。

 

「どうだい、気に入ってくれたかな」

「ハイ予想以上ニ素晴ラシイモノデシタ」

「そうか、気に入ってくれたのなら私も嬉しいよ、ところで私の意見には賛成してくれるのかな」

「もちろんです喜んで」

 

そんなアーロニーロの答えに藍染もニコニコ顔だ。

 

遂に説得すべき十刃も最後の一人、ここまで長かったそう藍染は感慨にふける、まだ終わってないけど。

 

「何だーやっと俺の番かよ待ちくたびれて寝ちゃってたぜ」

 

そう言って背伸びをするのは第10十刃(ディエス・エスパーダ)のヤミーだ。彼は基本的に単純なので藍染も楽な相手だと結構失礼なことを思っていたりする。

 

「途中までしか聞いてなかったけどよーなんか貰えんだろ楽しみだぜ」

「今はなんの会議をしているのか覚えているかな?」

 

完璧に今の状況を忘れているヤミーに流石の藍染もイラッとする。だがここで怒ってはダメだと自分を落ち付かせる。

 

「ん〜っとなそうだ思い出した、死神のクソヤローどもをぶっ殺しに行くのめんどくさいってやつだろ」

「そうだ、それにヤミーは賛成かい反対かい?」

 

やっと方向修正出来たと少しの疲労を覚えながらも本題を切り出す。これで賛成だと言ってくれれば助かるのだが藍染の予想では——-

 

「アァン、もちろん反対に決まってんだろ、あの俺の腕を切りやがった死神にお礼をしてやんなきゃいけねーんだよ」

 

——-そう言って反対するだろうと思っていた。プライドの無駄に高いヤミーのことだ前やられた分はやり返さないと気が済まないのだろう。だがもちろん対策はある。

 

「ヤミー君は子犬の虚を可愛がっていたね」

「俺があのクソ犬のことを可愛がっているだって?冗談は程々にしてくれよ」

 

その返答に藍染は微笑む。すると藍染の後ろに大画面が映し出されて動画が流れる。

 

『おし、このボールを取って来いやー』

『ワンッ』

『よくやったなー偉いぜ』

 

そこで一旦動画を止める。

 

「おや、私には犬を可愛がっている様にしか見えないがね、一体どうしたことかな」

 

そう恥ずかしさのあまりプルプル震えるヤミーに追い打ちをかける。

 

「てめー何処から撮ってやがった消しやがれ!」

「どうしてだい?随分と微笑ましいじゃないか、皆もそう思っているはずさ」

「うるせーこのヤロー内緒にしてたのに〜」

 

そう嘆くヤミーに向けられる皆の視線は優しい、だがここはヤミーを説得する場だ、藍染はここからどうするつもりなのか。

 

「さてそんなヤミーにいいお知らせがある。ここに現世で手に入れた最高級のドッグフードとワンワンワールドのプレミアム招待券があるのだがどうする?」

 

そう藍染はヤミーが現世のワンワンワールドのことを知って羨んでいたことを知っていたのだ。

 

「もちろんこの動画も消去しよう、どうだい私の意見に賛成してくれるのかな」

「そ、そこまで言われちゃ仕方ねーなその意見に賛成してやるよ」

「そうか、そう言ってくれて私も嬉しいよ」

 

犬達と戯れることに想いを馳せニヤニヤしているヤミー、それに藍染はやはり単純だなと相変わらず思っていた。

 

これで十刃の説得には成功した、明日にでも計画の中止が虚夜宮中に知らされるだろう。後は今の藍染達の状況を知らずせっせと偽空座町で藍染を迎え撃つ準備をしている護廷十三隊だが、そこで藍染はいいことを思いついた。

 

 

 

「そうだ、ドッキリをしよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




これで会議(笑)は終わり。
次は護廷十三隊との絡み
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