今回もあの2人が主役みたいになってます他のキャラが好きな人はごめんなさい、だってあの2人が書きやすいんだもん。
そしてグリムジョーが主人公してやがる…何故だ。
「温泉」
藍染が現世の旅館に旅行に行った時、その旅館の温泉に感動した彼は
「なーノイトラ」
「なんだ」
「風呂入らね?」
「いいな」
今日は外でサッカーをしていた2人はその汗を落とすために大浴場に行くことにしたようだ、この2人も風呂の魅力に囚われたもの達だ。風呂に入ると決めてからは早い、すぐさま着替えを用意し風呂への道のりを行く。
しばらく歩くと2人の人影が見えた、後ろ姿から見るにウルキオラと東仙だろう。珍しい組み合わせだなと思いつつもノイトラは話しかける。
「オッス、ウルキオラ、東仙」
「む、ノイトラとグリムジョーか」
「げっ、ゴホン、どうした」
東仙の反応に解せぬと思うノイトラだがそれも仕方ないだろう、東仙はよく2人のいたずらの被害者となっているのだから。そして直ぐにいいことを思いつく。
「なあ、東仙」
「な、なんだ、何を考えている」
その反応に笑い出しそうになるのをこらえながらもノイトラは続ける。
「いや、風呂に行こーぜと思ったんだが」
「むう、それならば」
「ウルキオラもどうだ」
「パスだ」
その提案に思案する東仙と、速攻で拒否するウルキオラ。ウルキオラにつれねーなも思いつつ、鼻をひくつかせているグリムジョーが目に入った。
「どうしたグリムジョー」
「いや、なんか臭くないか」
「そうか?」
ノイトラには分からないがグリムジョーはそのままウルキオラに近づいていく。
「ウルキオラ、お前何日風呂に入ってねーの?」
「2週間ほどだ」
「「アウトーー!」」
ウルキオラの答えにノイトラとグリムジョーは同時に叫び、ノイトラは東仙に言う。
「東仙……」
「分かっている」
東仙が何処から取り出したのか縄でウルキオラを縛り上げ、縛り上げられたウルキオラをノイトラが担ぎ上げる。
「おい、俺は入らないと言っているだろう」
「うるせーよ、きたねーんだよお前、無理矢理にでも入らせてやる」
風呂に入らないと言っているウルキオラにノイトラは思わずつっこむ、虚夜宮内に綺麗付きが浸透した結果ノイトラにはそれが許せなかったようだ。
長い道のりを行くと『ゆ』と書かれたのれんが見えてきた、あれが大浴場の入り口だ。大浴場の入り口は二つに分かれており、青いのれんが男湯、赤いのれんが女湯である。もちろん4人で青いのれんをくぐりウルキオラを解放する。
「おい、ここまで来たんだ逃げられねーぞ」
「はぁ仕方ない、入ってやろう」
何処までも上から目線のウルキオラにこめかみに血管を浮かばせるノイトラだが、ウルキオラはもともとこんなやつだったと思い直しその苛立ちを抑え、そして風呂に入るために4人は脱衣所で服を脱ぐ。
「ノイトラほっせーな!」
「うるせーよ、お前こそ腹に肉がついてきたんじゃねーの、日頃だれてだからだよ!」
「んだとこら!」
低レベルな言い争いをしている2人に東仙は呆れ、ウルキオラは我関せずといった風にもくもく服を脱いでいる。
「全く低レベルな言い争いをしおって、貴様らどちらも似たようなものだ」
「東仙お前上からもの言ってんじゃねーぞ、お前も結構ひょろひょろじゃねーか!」
「ぬわっ、やめろっ腹をぺちぺちするな!ていうか背中になんか当たってるぞ!」
「当ててんのよってか!」
東仙の物言いにいらっときたノイトラは後ろから東仙の腹をぺちぺちする、長身のノイトラとの身長差のせいで東仙の背中にあれが当たっているらしい。
「全く馬鹿ばっかりだな」
「なんだとウルキオラ、てめーこそどうなんだよ」
「ふ、この通りだ」
そういって威張るウルキオラの体は予想通り細い、だが逆にダメージを受けるノイトラとグリムジョー。
「なあグリムジョー、なんで俺たちこんな細いやつより序列下なんだろーな?」
「しらねーよ、俺が聞きてーくらいだよ、今度ちょっと藍染に聞いてみるか」
「そうだな」
予想外の反応に首をかしげるウルキオラと、なぜか敗北感を感じ今度藍染に序列について質問をすることを決めたノイトラとグリムジョー、なんとも言えない空間がそこにあった。
気を取り直してやっと脱衣所から出る。時間帯が良かったのか特に混雑もしておらず、むしろ殆ど人がいないことにノイトラは内心ガッツポーズする、これなら泳げると。今この広大な大浴場の中にいるのは。
「力加減はどうでしょうか陛下」
「うむ、ちょうど良いぞ」
「ありがとうございます!」
自分の
「おお、ノイトラとグリムジョーかいいところに来たね」
何をしたいのか何故か壁に耳を当てている藍染だ。耳を当てている壁が女湯の方だと気づいたノイトラは嫌な予感がしながらもその理由を尋ねる。
「壁に耳なんか当てて何やってんだ藍染」
「見てわからないのかい、こうやって壁に耳を当てていれば女湯の話し声が聞こえるんだよ。そう設計したのは私だけどね」
大体予想通りの答えにノイトラはため息をつく、なんでこんな奴が自分より遥かに強いのかと。隣にいるグリムジョーも何か言いたげな顔をしている、恐らくノイトラと同じような事を考えているのだろう。
「む、藍染様はまだやっているのか」
ノイトラ達から少し遅れて脱衣所から出てきたのはウルキオラだ、しかしウルキオラの口から衝撃発言が飛び出た気がする。
「おいウルキオラ、知ってたのか」
「知ってるも何も俺も偶にしている」
「何……」
「だと……」
あまりの衝撃にノイトラとグリムジョーは驚きの連携プレーをし、藍染はそんな2人に構う事なくウルキオラに話しかける。
「やあウルキオラ、今日はハリベルと……織姫君もいるみたいだね」
「では失礼します」
流れるような耳壁当て(技名)にノイトラはツッコム隙も見出せない、暫く呆然としていた2人だがグリムジョーがついにツッコム。
「いや何やってんだよ、変態か!」
「だが藍染様だ」
そのふざけた返しグリムジョーは大きくため息をつく、その自慢のリーゼントもまだ湯もかぶっていないのにしんなりしているようだ。
「そうだ、ノイトラとグリムジョーもどうだい」
「「いや何いってんだお前」」
部下を覗きではないとはいえ、明らかなる変態行為に誘う、こんなのが虚圏統括者で良いのだろうか。そんな事を考えたが今に始まった事ではないと諦める。
「はあ、とっとと湯船に浸かろうぜグリムジョー」
「そうだな、ツッコミしかやってねーのにサッカーより疲れたぜ」
藍染を無視して湯船に浸かろうとしたところに、トイレにでもいっていたのか東仙が遅れて入ってき、目が見えないながらも藍染のしていることを感じ取ったのか困惑しているようだ。
「藍染様は何をやっているのですか」
「ふっ、壁に耳あり作戦さ」
その言葉で全てを察したのか東仙が見るからにゲンナリとしている。その姿を見たノイトラはいつもイタズラなどで迷惑をかけている東仙にすまなく思った。いつも胃が痛いと言って医務室に通っているのをメンタルが弱いと笑っていたが、藍染がこれでは仕方ないと、その上自分達のイタズラまで加わるのだ心労で倒れていないのが凄いくらいだ。
そうノイトラから謝罪の感情を送られていることなんで露とも知らない東仙は藍染の行動について物申す。
「藍染様、虚圏統括者ともあろう方がそんな様子では他の者に示しがつかないといつも申し上げているではありませんか、どうかお控えください」
「何を言ってるんだい要、虚圏統括者である私自らがこのようなフリーダムな行動をとることによってその空気を周りに浸透させ、今までの殺伐とした雰囲気を無くそうという実に統括者らしい行動じゃないか」
ダメだこりゃ、屁理屈にしか聞こえない藍染の物言いに東仙は項垂れる、そして説得を諦めたのか洗面器を手に取り湯をかぶって湯船に入っていった。その後ろ姿はまるで上司の無茶振りに疲れたサラリーマンのようだ、見たことないけど。
そんな東仙に目もくれず、藍染はもう一度2人を勧誘する。
「もう一度聞くけど2人はどうだい、私と一緒にヴァルハラの奏でる音楽を聞こうじゃないか」
「「ことわ「ルピとネリエルもいるみたいだね」…!?」
ルピとネリエルが入っているという藍染の言葉に2人は速攻で壁に耳を当てる、その2人の心変わり様にニヤニヤしている藍染。
「おや?断るんじゃなかったのかな」
ニヤニヤしているのが実に腹が立つが事実なのできまりが悪い、そこでノイトラはグリムジョーに話を振ることにした。
「ま、まあ虚圏統括者たる藍染サマの言うことだし?あんまり断るのも悪いかな〜と思ってな、なあグリムジョー」
「お、おう俺も丁度そう思ってた所なんだよ」
しどろもどろの2人にニヤニヤを更に深くする藍染だが、もう2人は
『うわ〜ずっと思ってたけどハリベルって胸大きいね〜』
『む、いきなり触るのは辞めろ、それよりも織姫とネリエルも似た様なものではないか』
『そうなんだよね〜織姫もこんな大きなものつけてさ〜おとなしい顔して誰を誘惑するつもりなのかな〜?』
『や、辞めて〜ルピちゃん揉まないで〜』
『良いではないか〜』
『ルピ辞めなさい、織姫が困ってるでしょう』
『そんなネリエルも凶悪なのつけちゃってさ〜男達はこれが良いのかな〜?』
『キャッ、辞めなさい!』
そんな女湯の話し声に聞き耳を立てている男の十刃3人は鼻血が止まらない。聞き耳を立てつつもそんな3人を見て面白がっている藍染、恐らく弄るネタが増えたとでも喜んでいるのだろう。いつもならそんな藍染の様子に気付く実力者3人だが聞き耳をたてることに集中しているのか全く気づかない、これも藍染の策略のうちなのだろうか、やっていることはしょーもないが流石は天才だと言える…のか?
『そんな事言っているがルピも別段小さいわけではないではないか、ロリを見てみろ』
『ロリはロリだから仕方ないでしょ、まあそうなんだけどね〜これだけ大きいのが揃ってると自信なくすって言うか、僕は考えたこと無かったけど男は大きい方がいいってゆーじゃん?』
『あら、気になる男の子でも出来たのかしら』
ギリッ、不意にノイトラの横からそんな音が聞こえた、その方を見てみるとグリムジョーが歯を食いしばり、手を固く握り締め、その拳からは血が滴っている。
「お、おいグリムジョー大丈夫か」
「…誰だその野郎はルピをたぶらかしやがって絶対に見つけ出してぶっ殺してやる」
「ヒッ、おいやべーよ藍染どうすんだこれ」
「修羅場か、実に面白そうじゃないか」
「ガッデム!お前に聞いた俺がバカだったよ!」
「まあ落ち着きたまえ、流石に隣に聞こえてしまうぞ」
「お前のせいだろうが!」
小声で怒鳴るという器用なことをやってのけたノイトラは、もうめり込むのではないだろうかと思うほど壁に耳を押し付けているグリムジョーを心配そうにみる、あちらの状況によってはグリムジョーが暴走するんじゃないだろうかと。
『へ〜ルピちゃんそんな子がいるんだ〜』
『ほう、それは私も気になるな、誰だ』
『ええ〜そんなやつ…いないよ?』
『疑問形なのが更に怪しいな、誰だ早く吐いたが楽になるぞ、まさかグリムジョーか!』
『そそそ、そんな訳ないじゃないか!、あんな乱暴な奴』
"バシャーン!"
『あら、男湯の方で誰かはしゃいでいるのかしら』
"バシャーン!"
「おいー!グリムジョーしっかりしろ!」
「くくくく……」
「藍染何笑ってやがる!」
女湯の話を聞いていたグリムジョーだがルピの発言を聞いて湯船に倒れこんだ、それにびっくりして助け起こすノイトラと含み笑いを漏らす藍染、そして我関せずといった風に聞き耳を続けるウルキオラと男湯はカオス状態だ。そしてノイトラに助け起こされたグリムジョーはブツブツ何かを呟いている。
「やべーよこれ、えいせいへーい!」
「ここに衛生兵は居ないがね」
ノイトラに冷静なツッコミをする藍染、グリムジョーのことは気にもとめていないようだ、そしてグリムジョーを湯船から引き揚げたノイトラに一言。
「ん?今、ネリエルの話になっているようだね」
その言葉にグリムジョーを放り投げ、すぐさま壁に耳を押し当てる。
『む〜僕ばっかり納得いかないなー、ネリエルはどうなのさ、ノイトラといい感じだって聞いたよ』
"え?マジで!"とルピの発言に驚き更に集中する。
『そうなの?そんなつもりはなかったんだけど、私が興味あるのは私より強い男だけだから』
"バシャーン!"
『またか、今日は男湯が騒がしいな』
ネリエルの発言に先程のグリムジョーと同じ様にノイトラも倒れこむ、それに珍しく腹を抱えて笑っている藍染。
「ははははは!お手本のようなリプレイをありがとう、全く君達の行動は私の予想を裏切らないから見ていて楽しいよ」
「うるせーよ、ほっといてくれ…」
「だが断る」
水面に浮かびながら意気消沈しているノイトラ、そのノイトラの目の端で投げ捨てられたはずのグリムジョーがゆっくりと起き上がるのを捉えた。
「こうなったらルピに直接聞くしかねー、この壁をぶっ壊したらルピが居るんだな……」
その発言にびっくりしたノイトラはそんな暴走気味のグリムジョーを止めるべくすぐさま駆け寄るが時すでに遅し、グリムジョーの拳がその壁をぶち破る。
「ルピーー!」
「おいばかやめろーー!」
グリムジョーの後を追って女湯の中に入ったノイトラが見たのは、全裸でルピの肩を抱くグリムジョー。
「ノイ…トラ…?」
自分の名を呼んだ者の方を向くとそこにはネリエル、その姿に鼻血が出そうになるが、なんとかこらえる。
「さいってー」
「ごはっ!」
しかしその代わりに血を吐いた。
織姫はネリエルが後ろに庇っており、グリムジョーに迫られているルピは何が何だか分かっていない、脳が情報処理の許容量を超えてオーバーヒートしたらしい。そしてハリベルはというと……
「おい貴様ら、女湯に突撃してくるとはいい度胸だな」
「討て『
その声と急激な霊圧の高まりにそちらを見ると
「お、おいグリムジョー逃げるぞ!」
「けどルピに……」
「けどもクソもねー死にてーのか!」
「逃すか、『
渋るグリムジョーの首根っこを掴み男湯の方へと逃げる、するとその横を巨大な激流が通り過ぎていく。
「ここが風呂でよかった、この威力ならお前らを殺すには十分だ」
「やべーよマジで殺す気だよ、てかなんで風呂に斬魄刀持ち込んでんだ!」
「武士の魂だからだ!」
「おめー武士じゃねーだ…あっぶねー!」
そのまま全裸で風呂場を飛び出て追ってくるハリベルから逃走する。
それから1時間後、虚夜宮の外でボロボロの2人が全裸で発見された。
この日から第5十刃と第6十刃は変態だという噂がたち、ルピとネリエルが1週間口を聞いてくれなかったことも相まって、2人は夜な夜な泣きながら酒を酌み交わした。
グリムジョーが主人公してやがる(2度目)何故だ、何故私はこの2人のラブコメを書いてしまうんだ…これも感想のせいだ!(暴論)
うごごこ…私が書きたいのはギャグなのに、次はギャグに出来るように頑張ります。