緑谷出久、鼠と共にヒーローを目指します!   作:血糊

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デクのことが心配なかっちゃん。
タイムリミットは、刻々と迫ってきている・・・


雄英体育祭と悪夢

ヴィラン連合の侵入のため、臨時休校となった雄英高校。

その翌日、僕は久しぶりにかっちゃんと登校していた。

「あー・・・きぶんがわるい。なんでこのタイミングであんなあくむをみちゃったんだろ・・・」

「デク、ほんとに無理すんなよ」

昨日はしっかり休んだというのに、今までに無い悪夢を見てしまった。

 

 

『いたい、いたい、誰か助けて』

 

『まだ死にたくない!来るな、来るな、うああああああっ!!』

 

『みんなここで死ぬのよ』

 

『私が創造主となり、新たな世界を築くのだ!』

 

『くそっ・・・まだ諦めるな!』

 

 

『すみません・・・隊・・・長 ・・・ BSAAを・・・未来を・・・』

 

 

「よちむじゃないといいな。あんなものがくりかえされるのは、みたくない」

疲れのあまり滑舌が甘くなっているが正直喋るのも億劫だ。

「どんな夢見たんだよオイ・・・」

「じごく、かな」

「・・・その地獄の光景と同じようなことにはなるんじゃねえよ?」

「ごめん・・・それはほしょうできないや」

少しずつだが、自分が自分じゃなくなり始めていることは分かっている。このペースでは時間の問題だろう。

少なくとも言えるのは、僕は『確実にヒーローになれない』ということだ。

「そろそろはしらないとおくれちゃう。いそごう」

「・・・おう」

 

 

そして朝のHRの時間。

いつもの通りに飯田がみんなに席に座るように促していた。本人が座っていないところには目を瞑ろう。

予鈴が鳴ると、いつも通りの相澤先生が入ってきた。

「先生無事だったんですか!?」

「なんとか、な・・・」

片足を捻挫した程度で済んだらしい。本当に無事でよかった。

「俺の心配はしなくてもいい・・・それよりお前たちの戦いはまだ終わってねえぞ?」

『ッ!?』

え、何!?予告状でも来たの!?

「雄英体育祭が迫っている・・・」

『クソ学校っぽいのキター!!』

・・・・・・え?

「一昨日襲撃ありましたよね!?そんなときにやっていいんですか!?」

思わず僕は突っ込んでいた。

「それもあるが、気にするな。逆に開催する事で雄英は体制が盤石だというところを見せるんだろうな。警備も例年に比べて5倍相当に増やすそうだからお前たちはただ勝利を勝ち取る精神だけを蓄えておけ。それにこの体育祭は・・・・・・お前たちにとっての最大のチャンスだろう?」

相澤先生は説明した。

個性が世の中に発現して以降、かつてのオリンピックという競技は公正を保つことが難しくなって次第に縮小していき形骸化した。

その代わりに個性使用ありでのいわゆるお祭り騒ぎ・・・オリンピックの代わりとなって誕生したのが雄英体育祭だという。

三年間の学生生活で三回しか行われないビッグな行事であるためにスカウト戦争も白熱する。

トップに近い成績を残した生徒はそのほとんどがトップヒーローの道を開いている。

No.1ヒーロー、オールマイトやNo.2ヒーロー、エンデヴァーもそれで上を目指して今の実力と名声を手に入れてきたそうだ。

 

うん。僕には全く関係ないな!

 

「だからな。ヒーローを目指すのなら必ず通っておいて損はねぇ催しだ。俺のクラスの生徒であるお前たちには立派に戦って戦果を上げてもらいたい。俺からは以上だ」

目指していても僕はもう叶わないけどね・・・でも、精一杯やろうか。

 

 

お昼休みにて。

「デクちゃん、飯田君・・・雄英体育祭、頑張ろうね!!」

いつもの顔とは違う、真剣な顔でお茶子ちゃんが言った。

「お茶子ちゃんには笑い事じゃないんだね」

僕がそういうと、お茶子ちゃんはその理由を語ってくれた。

お茶子ちゃんの家は建設業をしているのだけど最近仕事がなくて財政難を抱えてしまっている。

それでお茶子ちゃんはヒーローになってお金を沢山稼いで親達の暮らしを楽にしてあげたいんだという・・・

「だからね、このチャンスを逃したくないの」

「そっか。お茶子ちゃんにはそんな目標があるんだね」

目標を失った僕と違って。

でも、みんな理由は違っていても精一杯ヒーローになろうと努力している。

「・・・僕も頑張ろう。お茶子ちゃんみたいになにかを目指している人になりたいしね」

「おぉ!緑谷君も立派だな!それじゃみんなで頑張るとしようか!」

僕らはえいえいおー!と激励をした。

 

それにしてもかっちゃんは、どんな宣誓をするんだろうか。

まあ大体察しはついてるけどね。

 

 

「もうすぐ体育祭か。こちらも観客として見に行かせて貰おう」

「はぁ!?」

パイプ男―――オール・フォー・ワン率いるヴィラン連合も来ることになってしまったけど。




自分が自由で居られる時間はあまり無い。直感でそう分かっているオールフォーワンは少しでも思い出を作る為、あと好奇心で観客として見に来ることになりました。変装?博士に任せろ。
沢山の人が来ますが、実は私自身の願望で来る筈の無い人をこさせます。
でも原作の体育祭後の展開を改変する気はありませんので、タイミングが遅れるのみです。
ただし体育祭はたくさんのハプニングが・・・
予想しておいてください。
次、体育祭当日。

あと・・・出久のヒーロー名を募集させてもらいます。私のネーミングセンスは皆無なので。
遠慮なく感想に書いてください。
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