緑谷出久、鼠と共にヒーローを目指します!   作:血糊

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ヒーロー達(一部除いた)にとっては絶望しかない木偶の坊「だったはず」の緑谷出久
緑谷出久にとっては勝てる気がしないラスボスのような存在の爆豪勝己





本 当 の ラ ス ボ ス は ど っ ち な ん だ ろ う ね ?


絶望しかない木偶の坊(緑谷出久)VS勝てる気がしないラスボス(爆豪勝己)

「あああああどうしようこのままじゃ負けちゃう正面から戦ったらあっという間に丸焼きにされるかもどうしようどうしよう」

「デクちゃん。落ち着いて、まだ始まってないから」

スタート地点で恐慌状態になっているデクちゃんを何とか落ち着かせた。

「出久。落ち着いたか?」

「うん・・・かっちゃんと正面向いて戦うのは怖くて、久しぶりにトラウマ思い出しちゃった」

「ファッ!?」

だれ!?と思ったら、デクちゃんの髪の中から灰色の生き物が這い出てきた。

「わっ!ね、ネズミ・・・?」

「ザッツライト!オレはドロッチェ。よろしくな」

手をあげて挨拶するそのネズミを見ていた私は・・・

「デクちゃん。その子貸して」

「?いいよ」

デクちゃんからドロッチェを受け取ると、沢山なでなで

「ッ!?」

最初こそ抵抗してきたものの、すぐに抵抗しなくなって、数十秒後には顔を蕩けさせながら為すがままにされている。

「めっちゃ可愛い・・・!!」

「・・・・・・えーと、麗日さん?作戦あるから話してもいいかな?あんまり時間無いし」

「作戦?」

ドロッチェを愛でながら聞いた作戦は、まずデクちゃんが部屋の一部分を破壊し、瓦礫が散乱して素早く動けない部屋を作る。おそらく防御に回るという飯田君への対策らしい。そしてウチがヴィラン側チームの核がある部屋に着いたらすぐに瓦礫で飯田君が動けないうちに核を回収するというもの。

爆豪君が部屋を破壊する前に来た場合は無線で伝える為、どこかで隠れていてほしい、とのことだった。

「了解!あ、ドロッチェは持っていっていい?」

「いいよ。ドロッチェも嫌がってないみたいだし」

そのとき、丁度スタートの合図がなった。

 

 

麗日さんが敵陣地へと駆けて行った後、僕は床に手を付く。触手を伸ばして、コンクリートの床に突き通す。そして地面へ潜らせ、目的地を目指す。

(少なくともこれなら僕の姿を見られない限り妨害されない)

 

メタ話だがこれはタイラント【ネメシス-T型】の技。触手を地面に突き刺し、下から相手を奇襲するというものだ。

 

あと少しで目的地に着こうかと言う所で、予想通りかっちゃんが来た。

「やっぱり来たね、かっちゃん!」

「当ったり前だろうが!触手とか爪だなんだか知らねェけどよ・・・テメエは俺よりも弱いってことをもう一度教えてやるよ!!」

こりゃ壊す前に爆発が被弾するな、と判断した僕はすぐに刺していた触手を抜き取る。

「いやね?僕が君よりも下だって言うのは分かってるんだ。ただ組み合わせがこうだった訳で。僕だって今正直泣きたいさ。確実に負けるんだから。でもね」

触手と同時に金色の爪を生やす。

「今回からは抵抗する力があるんだ。例え負けると分かってても、最期まで足掻かせてもらうよ」

「それを無駄な足掻きっていうんだぜ」

「知ってるさ。それ位。それでも、君に怪我を与えられるっていうんなら、喜んでやるよ。この儚い命が散るとしても、ね」

「・・・あー・・・」

なぜか顔を俯かせるかっちゃん。僕の人生の目標の一つを話しただけなのに。

でも、好都合だ。

「敵の前で視線を外すのは自殺行為だよ?そらっ!」

【ハンタークロー】で接近して軽く胴体を切り裂き、【ひっかき】からの【ジャンピングクロー】で連撃。

「うおっ!?」

「これくらいじゃ怯みもしないか。なら!」

「デクの癖に調子に乗るんじゃねえよ!!」

かっちゃんが僕に向かって爆破する。その余波で僕との距離を取ろうとしたのだろう。

「甘い」

【瞬間移動】で避けて、かっちゃんの後ろをとる。

短距離しか移動出来ないし、一度使うとちょっとの間だけ使えなくなるから連続使用は出来ないけど、こういうときはとても便利だ。

「舐めんな!」

なんと、かっちゃんはもう一度爆破で飛んで、僕の後ろに着地した。

って背後取られた!?

もちろん思いっきり爆破された。僕は大きく吹っ飛ぶ。

「がっ・・・!?」

「全く、ちょっとヒヤッとしたじゃねえか」

・・・何?ヒヤッとした、だと?

「っ・・・かっちゃん。それって」

「言ってる場合じゃねえだろ」

個性を使った爆風で素早く接近してきた。這いつくばっている僕は横に転がりなんとか回避する。

「ッチ」

かっちゃんが本気を出してきた。これは・・・

「そろそろ触手も併用しようか」

触手が勢いよく伸びる。その先にいるのはもちろんかっちゃん。

「簡単に捕まるとでも」

「違うよ」

頭に伸びていた触手が突然急降下する。そして横に凪いだ。

「うぎゃっ」

足を引っ掛けられ綺麗にすっ転んだかっちゃん。それを見て何故か吹きかけた僕(本人には黙っておこう)

その隙を逃さないように、僕はかっちゃんの上に乗ってマウントを取る。捕縛用テープを触手に持たせながら。

「あとちょっと!」

両手+触手の実質的には四本の手でかっちゃんをテープで縛る。「離れろや!」と抵抗されるのでしっかりと。

そして、ついに・・・

 

 

「勝った、ついにかっちゃんに勝った~~~!!!!」

 

 

やっと、勝った。触手(兵器)を使ってしまったけど、それでも初めて、勝てた。

「・・・・・・」

かっちゃんは沈んだ顔つきをしているが僕はそれには気づかない。

「よーし、仕上げだ!」

そして、僕はもう一度触手を使い、敵陣地の核のある部屋の壁と床に大きな穴を開けて、そのあと麗日さんが核を回収してヒーロー陣営勝利!

かっちゃんは僕がおんぶしてモニター室へと運んだ。テープで捕縛したまま。

 

 

「さて、それでは今回のベストは誰だと思う!?」

モニター室にて反省会。

八百万が挙手をして、

「飯田さんだと思います」

と答える。

「その理由はなんだい?」

「はい。まず緑谷さんは妨害方法として、建物の壁と床を壊すという方法を使いました。その方法では実際の現場では使えませんし、なにより味方を巻き込みかねないです。そして、爆豪さんとの戦闘時。最初から触手を使えば無傷で倒せていたと思います」

「概ねその通りだな」

(うっ、やっぱり壊す作戦は減点対象か。分かってたけど。それに、触手は最終手段だし)

実は触手の使用時間には制限がある。最初から使って、それで時間内にかっちゃんを倒せなかった場合、詰みな為、使わなかった。

「次に飯田さんはヴィラン役としてしっかりと行動が出来ていましたので良かったと思います。麗日さんも緑谷さんの指示をしっかりと守って身を潜めていたのもいいですね。

最後に、逆に言わせてもらえば爆豪さんは私怨丸出しで飯田さんとの連携プレーも出来ていませんでした。もしもそれで大規模な攻撃まで放とうとしたらおそらく建物が瓦解し、下敷きになっていたかもしれません。その点では出来るだけ時間をかけずに戦闘を終わらせた緑谷さんの配慮は素晴らしいと思います」

八百万さんがかっちゃんの意図を見抜いていた。かっちゃん時間がかかったらなんか大規模な攻撃放とうとしただろうから決着を早めた僕の考えも。

「う、む・・・・・・まぁ大体正解だ。ありがとう!」

「いえ・・・・・・」

((あ、オールマイト絶対『思っていたより言われた・・・』なんて思ってるな。ドンマイ))

まーたクリスさんと思考が一致した僕だった。

 

 

「緑谷、だったか。少し話があるんだが」

「あ、特に大丈夫ですよ」

教室に戻る前、クリスに呼び出された。校舎裏に。

「それで、何でしょうか」

「その触手のことだ。それ、T-ウィルスによった変異のものだろう?」

「・・・なぜ、それを」

「さっき、ウェスカーと似ている、と言っていたが、ウェスカーが何かしたのか?」

「・・・その通りですよ。ウェスカーが僕に投与したんですよ。一週間ほど高熱出して寝込みましたが、その後すぐに復帰しました」

「なんで、あいつが・・・?それにやはりこの世界にも・・・どういうことだ・・・?」

この人、知り合いなのかな。まあ知る気もないけど。でもこの世界・・・って?

「まるで平行世界(パラレルワールド)から来たか、それとも前世の記憶を持って転生したような口振りじゃないですか。どういうことですか?」

「・・・!!」

え、なんで動揺してるの?

「・・・あまりそこには触れないでくれ。それで、まさかウロボロスウィルスや、T-Veronicaウィルスも存在してるんじゃあないだろうな?」

「あの人特殊部隊にもウィルスのこと教えてたんだ。あ、あとそれ僕の保有してるウィルスでもありますよ」

「何・・・だと・・・!?」

まさか、これ案外やばいやつか?結構重いような案件なのか?なんか怖いんだけど・・・

「・・・おい。意識が遠のいたり、身体がとても痒くなったり、猛烈な飢餓状態に陥ったりしたことはあるか?」

「意識が遠のいたりとかはないけど、投与された時の一週間めっちゃ身体痒かったことはありました。あとそれからなんか凄くお腹が空きやすくなったり」

「・・・・・・」

すっごい重そうな顔してるな。

「あの、今度はこっちから質問させてもらいますね。まさかそれって、世界規模の話だったり・・・」

「するぞ。それで世界が滅びるんだし」

しれっと言いのけたよ!?

「えっその言い方まるで実体験したような口ぶりですけど、シュミレーションでもあったんですか?」

「んなわけあるか。実体験さ。目の前で俺の仲間がゾンビ化したし噛まれて死んだやつだっていたんだ

悲しそうなまなざしがそれを嘘じゃないと教えてくれた。

でも可笑しい。

もしも本当に滅びたんなら、なんでこんなに今は平和になってるんだ?

「おっと。すまないな、少し長く時間を取ってしまったみたいだ。もう戻っていいぞ。答えてくれてありがとな」

クリスさんは踵を返して正門へ向かう。そのとき、一度だけ振り返って、一つ言い残していった。

 

 

「ウェスカーはそんな非人道的なことをする奴じゃない。もしかしたらあいつは何らかのものの影響を受けてるかもしれないから注意しておけ」

 

 

そう忠告を残してクリスさんは正門を抜けていった・・・




HAHAHA!これが私の戦闘の文章力だ!(泣)
周りの小説はもっと魅力的に描かれてるというのに私はなんだ、まるでレポートでも書いてるようなものじゃないか!!
くそう、次は非常口飯田の話なのに私の力で描けるのか・・・?
しかもなんかバイオ要素ノリで入れたのに重い話になりそうな予感がしてきた!
あとあるコメが目に入ったから答えさせてもらおう。
ラクーンシティは存在しています!そんで消滅してない!!そしてヒーロー協会は予想以上に黒い!!!
以上。
なんで黒いのかはきっといつか語ります。ウェスカーが。
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