ダークバスターの旧作品群   作:ダークバスター

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第六話
ついにサルフォンとの戦いに終止符が打たれ、新たなる戦いが幕が上がろうとしていた。
そして……

エターナルメロディ~運命に出逢う者~・第一部、ここに完結!



「ぜえ…はあ…ぜえ…はあ…くそ!」
ドン!
 サルフォンは壁を殴った。
 紅蓮と戦闘したあとすぐに戦線離脱をした。
 このまま遣り合っても勝ち目は無い、そう悟った。
 だが……これで終った訳ではない。
「最後に、笑うのは……俺だ…」


騙した者、騙された者・後編

「アンタ…やり過ぎにも限度があるわよ」

 あとから来たレミットは、呆れ口調で紅蓮に言った。

 それはそうだ、生態兵器・パイロンとサルフォンと戦闘の跡。

 他のところは……宴会の後片付けと、リリトが壊した道と民家の壁の一部のみ。

 差がありすぎる。

 さすがのカイルも――

「本当にお前がやったのか!?人間……いや、魔族同士の戦闘跡にしか見えないぞ…」

 などと、お言葉を貰った。

 一応アイリスさんが、王宮に救援を要請したから、近いうちに復興するそうだ。

 そんな事もあり、今日は無事な宿に泊まらせてもらうことになった。

 まあ、モンスターは当分寄り付かないだろう。

 なんせ、強大な魔力を放ったゆえ、一般の人まで波動を感じ取れたという。

 それほど凄い一撃を放ったんだと、紅蓮は理解した。

 

 

 

<宿屋『休息の地』・屋根の上>

 この宿の名の由来は、『安息の地』の文字をいじったそうだ。

 そんな紅蓮は、屋根の上で月を見ながら黄昏ていた。

 今日の出来事を振り返りながら……。

“紅蓮”

「どうした、チェングラウン?」

“どうした?暗いぞ”

「少し考え事」

“回復能力が上がっても、本来の休息をおろそかでは、体が持たないぞ”

「わかっている……さて、最後の仕上げでもするか」

 そう言いながら紅蓮は立ってジャンプし、屋根から屋根へ跳び乗って戦闘跡地に赴いた。

 紅蓮は大穴の前で止まった。

 ここはパイロンが爆発して出来たクレーター跡だった。

 そこには僅かながら、地下の下水路に繋がっている穴があった。

「さて、サルフォン……本当に終わりにしようか」

 紅蓮の姿は、地下の下水道に消えていった。

 

 

 

 翌朝、その旅人たちと街を襲った魔族の女は出て行った。

 一応男が女三人と、妖精にどやされたらしいが。

 

 

 

 結局サルフォンとの決着は、人知れずに幕を閉じた。

 何故紅蓮を狙ったのかはわからない。

 だが、一つだけわかったことがある……何かが起きている。

 それだけだ。

 それでも変わらない誓いがある。

 

 

 

「紅蓮さん、本当にどうしたんですか?」

 少し怒り口調でウェンディは言った。

「だから、屋根から落ちて、そこがガラクタ置き場で、そこに落ちてこうなったって言ってるじゃないか」

 全身痣だらけ、しかも口を切って血を出してたからだ。

 自分に回復魔法を掛け忘れていたので、ケガのまま帰宅。

 そのあと問い詰められてが、屋根から落ちかことにしてある。

「本当にそうかしら?」

「な、なんだよフィリー、疑ってるのかよ」

 フィリーはここぞとばかりに、マシンガントークが発動した。

「あんたね、異世界から来た人間だと思っていたけど、最近は化け物じみた戦いをしているし、私たちはのけ者扱い!肝心なことは一切話さない!本当に馬鹿の中の馬鹿、馬鹿・オブ・馬鹿ね!それでも付いてきている私たちに感謝しなさい!普通なら見放されているわよ!」

「そうです!少しは私たちを信用してください!」

 未だに絞られている紅蓮であった。

 

 

 

「ち、何が見逃すだよ……お人よしが」

 街と紅蓮たちが見える丘の上に男が立っていた。

 服とマントはボロボロだが、ケガらしいケガは無い。

「あそこまでボコボコにしておいて、最後のトドメは回復魔法かよ」

 サルフォンは、そうぼやいた。

 あの時、地下の下水道があることに気づき、そこに逃げ込んだのだ。

 そして、魔力、ケガもほとんど回復した時に、紅蓮は現れた。

 

 

 

「ちっ……案外早く見つかっちまったか」

 サルフォンはそう言いながら、右腕に魔力が集中し始めた。

 紅蓮は臨戦態勢に入ろうとしたが――

「安心しろ、攻撃魔法じゃない」

 そして、光の玉が現れ当たりを照らし浮遊し始めた。

「ただの明かりと臭い匂い取りだ。こんな状態だとまともに戦闘もできないだろ、お互いに、な」

「まあな、ここ…それなりにカビ臭かったし……」

 見回しながら紅蓮は同意を口にした。

 この下水道は既に機能していないらしく、もう何十年も使われていないということが、明かりの点いたき、壁や埃などの具合がわかった。

「しっかし、何時から使ってないんだココは?」

「さあな……でも遺跡だと言ってもおかしくは無いだろう」

「たしかに……じゃ、始めようか」

 苦笑しながら柔軟体操をする紅蓮。

「そうだな、ココはあまり長居はしたくない」

 敵を見定め、集中するサルフォン。

 

 そして、拳と拳のぶつかり合い。

 蹴りが来れば、蹴り返す。

 拳がくれが、それを掴み、至近距離で殴る。

 掴み合いになれば頭突きをし合う。

 馬乗りになって頬を殴る。

 またその逆もある。

 

 半場遺跡と化した地下の下水道。

 そこでは意地と意地のぶつかり合い。

 終わりは両者の体力、又は体が動かなくなるので続く。

 武器、魔法は一切使わない。

 

 

 サルフォンは、プライドを賭け――

 

 

 紅蓮は、信念を賭け――

 

 

 ただ殴り合う……一人の人間として。

 

 

 王々の力を持つ者でもなく、名の知れた操妖術師でもなく。

 

 

 長く続くとも思えるぶつかり合いは、終焉を迎える。

「はああああああ!」

 紅蓮が最後の力を振り絞り、大掛かりなフェイントに出た。

「うおおおおおお!」

 サルフォンの全身の力が篭った右ストレート。

 紅蓮の顔面目掛けて飛んできた。

 この時サルフォンは確信した、「直撃」と。

 だが――

 

――シュ、ブォオン!

 

 紅蓮はギリギリの所で、髪の毛がわずかに当たったが、下に屈んで避けた。

 そして左足で踏む込み、足の踵を軸に全身の力を拳に乗せて、右ストレート。

「ごぼあ!」

 数歩下がりながら体がくの字となる。

 そのまま紅蓮は詰め寄り、左アッパーを決める。

「ぐが!」

 本の少しだけ宙に上がる。

 サルフォンの腹目掛け、技を繰り出した。

「気功・衝天波!」

 「気」と人間に存在する力を練り上げ、同時に両手の平を上下に合わせ、相手に叩きつける技。(よは、ス○リート○イターⅡの波動○みたいなモノ)

 

――勝負はついた。

 

 まあ、そのまま去ればよかったのだが、紅蓮は最後に攻撃に見えるような回復魔法を掛けて、その場をあとにした。

「待てよ!勝手に人様に回復魔法を掛けて、挙句の果てにトンズらするのかよ!?」

 しかし紅蓮は、最後に一言をぼやくように言い残して去って行った。

 

 

 

「……依頼失敗……これじゃあもう、商売上がったりだよ」

 サルフォンは、今後のことを考えていた。

 もう裏の世界に戻ることは不可能だろう。

 個人で仕事を請け負っているので、一度失敗すれば信頼を取り戻すのに、時間は掛かり過ぎる。

 ギルドに入っていれば何とかなっただろうが、元々キルドから煙たがられているから、どこも拾ってくれないだろう。

 だとしたら、表で真っ当な職を探すしかない。

 しかし、裏の人間が表に出て、受け入れてくれるところは余りにも無さ過ぎる。

 それでも生きることを選んだのだから、頑張るしかない。

「さて……まずはどうするか?」

 空を見上げながら言った。

 

 未来は自らの意思で切り開く。

 

 

 

<???>

『紅蓮さん、本当にどうしたんですか?」

『だから、屋根から落ちて、そこがガラクタ置き場で、そこに落ちてこうなったって言ってるじゃないか』

『本当にそうかしら?』

『な、なんだよフィリー、疑ってるのかよ』

『あんたね、異世界から来た人間だと思っていたけど、最近は化け物じみた戦いをしているし、私たちはのけ者扱い!肝心なことは一切話さない!本当に馬鹿の中の馬鹿、馬鹿・オブ・馬鹿ね!それでも付いてきている私たちに感謝しなさい!普通なら見放されているわよ!』

『そうです!少しは私たちを信用してください!』

 

「ふん、サルフォンは失敗したか」

 水晶から、今までの出来事を覗き見していた。

「まあ、王々の力が解放されただけでも、良しとするべきか」

 

ブン――ガシャーン!

 

 謎の男は、水晶を地面に叩きつけて割り、その場から消えた。

 そこには砕けた水晶だけが

 

 

 

 第四の魔宝を手に入れるため、一同はサアレスを目指す。

 だが、そこにはこの世界に来て一ヶ月くらいたったあの日に襲ってきた『奴』がいた。

運命の歯車は急激に加速を始め、紅蓮を戦いの真髄に引き込まれていく。

半年後、イルム・ザームで、最後の戦いが始まる。

 

 

 

そして同時に、この日に新たなる運命に出逢う青年がいる。

『エンフィールド』という街で……。

 

 

 

 

エターナルメロディ~運命に出逢う者~

 

 

 

Part 1 / the conclusion

 

 

 

 

悠久幻想曲~信頼との出逢い~・前奏曲

 

 

 

The beginning / an opening




作者「エターナルメロディ~運命に出逢う者~、第一部ここに完結!」
紅蓮「それはいいが、なんでこんな中途半端なんだ?」
作者「まあ、悠久幻想曲~信頼との出逢い~・前奏曲をやってから、第二部をやろうということで」
紅蓮「メチャクチャにならないか?」
作者「なるかも……でも、紅蓮の戦いが終わったら、そのままスタートしたいから」
紅蓮「つまり、先に悠久幻想曲の主人公が街に来た話を書いて、次に第二部を書く寸法か」
作者「正解!」
紅蓮「初の試み過ぎだろ……こんなSS見たことないぞ」
作者「だからこそ楽しいじゃないか、誰もやったことないから♪」
紅蓮「責任持って終わらせろよ」
作者「ここまで来たら、やめるつもりは無いよ。
   特に支障が無い限り」
紅蓮「今の世の中、何が起きるのか分からないからな」


END




制作開始:2005/11/22~2005/11/23

打ち込み日:2005/11/23
公開日:2005/11/23

変更日:2008/10/23
訂正日:2006/2/13
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