ダークバスターの旧作品群   作:ダークバスター

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プロローグ・1
聖龍の過去とアリサさんとの出逢い、そして・・・



 俺はどうしてここにいるのだろう?
 何のために生まれてきたのだろう?
 学校に行ったが迫害される。
 家でも親――特に父親に罵倒され、出来の悪い息子としてすら見てくれない。
 その辺にいる蛆虫を見るかの様な目でしか、見てくれない。
 なら、俺はなんだろう?


何かに出逢う者たちの物語・第二部 悠久幻想曲~信頼との出逢い~・前奏曲 前奏曲1

 俺の名は聖龍、本名は反吐が出るほど嫌いだった。

 父親、母親、俺、の三人家族の構成だが、両親、特に父親は俺を捨てやがった。

 理由は勉強が出来ないから。

 勉強、スポーツの文武両道――いや、片方すら駄目だった。

 その後、俺は家を追い出された。中学一年の時だ。

 一軒屋の家と、普通に生活すれば30歳まで生活が持つ多額の大金と、三年間の学校生活の保障の権利だけ渡して。

 

 

 

 中学生活は、最初はイジメがあったが次第に無くなった。

 まったく反応しないからだ。

 教科書を汚され、破かれていても、平然と使っている。

 下駄箱の上履きが無くなっても、スリッパ、又は靴下でいた。

 机や下駄箱に、動物や虫の死骸をいれても平然としたいた。

 三年の頃には、逆に誰も関わってこなかったし、寄り付かなくもなった。

 さすがにここまで来ると教師が動くが、俺が平然としすぎるので捜索も止めて、俺を避けるようになった。

 だけど、『あいつ』だけは俺に関わってきた。

 『あいつ』のおかげで、何とか人間の感情を保つことが出来たと思う。

 だけど『あいつ』は、中学三年になると同時にどこかに転校していった。

 俺に何も告げづに……。

 

 あとからわかったのだが、クラスメートの奴に俺宛の手紙を渡したそうだ。

 だが、そいつはそのまま手紙を捨て、『あいつ』に渡したと偽ったらしい。

 まあ、それがわかった夜、そいつを闇討ちして恐怖心を植えつけてやったけど。

 

 

 

 そして、家を追い出されてから三年たち、高校に入学できたので、報告ついでにもう一度認めて欲しくて、帰ったが衝撃を覚えた。

 なんせ、見知らぬ女の子が両親と共に出てきたのだ。

 気づいた父親が母と女の子に、先を行かせてこっちにきた。

 そして、いきなり殴りつけて「クズが、ここへは来るなと言っただろう」と、冷たく言い放った。

 色々聞きたがった、言い返したかったが「あの子、誰だ?」と言った。

「私の列記とした娘だ、本当はお前とは一つ下妹だったが、今まで親戚に預けていたんだ。

 あと、お前を追い出してから今日、やっとお前との血縁を法律上で切ることが出来た。だからお前はここには二度と来るな、今度この辺りで見つけたら警察に連行させる、いいな」

 そう言って、二人のあとを追っていった。

 

 変わっていなかった、三年前と……あのその辺にいる蛆虫を見るの様な目は。

 

 最悪だった。

 金と住む場所を渡して勘当し、挙句の果てに血縁を切ったのだ。

 完全に一人になった。

 だが、悲しくはなかった……いや、悲しむという感情は既に無くなっていた。

 

 

 そして、誰も信じなくなった。こうして、一年が過ぎて、二年の時だった。

 

 

 5月の修学旅行の時、他の学校の女の子とであった。

 本当に偶然だったが、女の子は俺を偉く気に入ったらしく、電話番号や住所を教えてくれとしつこくせまられてため、渋々教えた。

 あの時は本とっっうに疲れた。

 

 

 

 6月の中ごろ、突然俺を捨てた父親が尋ねてきた。

 用件を聞いたが、「開けろ」の一点張り。

 仕方なく開けると、胸座を掴まれ玄関から引きずり出されて地面に叩きつけられた。

「お前、娘と会ったそうじゃないか」何のことだ?と言ったら、殴られた。

「もう一度言う…お前、娘と会ったそうじゃないか」

「何のことだ?」

 また殴られる。

「いい加減にしろ!」

「やめてお父さん!」

 電話番号を交換した女の子が泣きながら立っていた。

 俺は理解した。

(ああ、俺の妹だった奴か。なるほど、やっと理解できた)

 そのあとは、人の家の玄関の前で親子喧嘩というより、親の一方的な怒りだった。

 殴る、殴る、また殴る。

 奴の娘は、泣きながら奴を止めた。

 だが奴は娘を振り払い、俺を殴る。

 次第に疲れが出てきたのか、殴る回数も、力も無くなっていった。

 ある程度収まると、俺の顔面に300万を叩きつけてきて、「携帯電話を換えろ!」と怒鳴り、娘無理やり連れて帰っていった。

 娘は痛がっていたが、気にもせずにつれて帰った。

 300万は、近所の連中に分けて、あの時の騒ぎの謝罪と俺に関わらないで欲しいと言った。

 その後、メールが度々来たが、答える気は無く、ほっておいた。

 

 

 

 7月の後半には、一通も来なくなった。

 気になって空メールを送ったが、返送されてきた。

 

 

 

 8月の初め、何となく遠出したい気分になった。

 当ても無く、ただ呆然と適当に歩いた。

 遠出をした田舎の骨董屋で古い腕輪が目に付いた。

 何故目がいったのかわからない。

 何となく購入した。

 

 空も赤くなり始めたので、帰ることにした。

 

 そして、帰り道にうっかり転んで、斜面を転げ落ちてしまう。

 次に気がついたのは、森の中だった。

 しかし、転げ落ちた斜面は無く、途方にくれている時に女性の悲鳴が聞こえた。

 慌てて駆けつけると、化け物に襲われているところだった。

 俺は女性を助けるために、とっさに出て行き、化け物の気をこちらに向けるようにした。

 女性を逃がし、俺は化け物の怒りを買い、重傷を負うが、そこから先は視界が暗くなった。

 

 

 

 気づくと何処かの家の中にいた。

 俺が助けた女性は、シーラ・シェフィールドという、世間知らずのお嬢様だった。

 そのあと、この家の主であるアリサ・アスティアさんが来て、事情を説明してくれた。

 何でも、俺が見たこともない強力な魔法で、化け物を吹き飛ばしてその場に倒れた。

 ということらしい。

 この時『魔法』という言葉に反応し、そんなものは存在しないと否定したが、目の前で下級魔法『ルーン・バレット』を見せられ、納得せざるおえなかった。

 

 俺は異世界に迷い込んだらしい。

 だが、元の世界に帰るつもりも無いので、嘘を言った。記憶が無い、と。

 基礎知識があっても、思い出が無いという事例はこの世界にもあるらしい。

 そして、持ち物にカードがあり、そのカードの名前から取ったのを

名前にすることにした。

 苗字はアリサさんからお借りした。

 

 

 

 今日から俺の名は――聖龍・アスティア

 アリサさんの家に居候させてもらっている、異世界から来た身元不明の人間として、新しい生活が始まった。

 

 そして、今日もアリサさんの為に頑張っている。

 苗字を貸してもらい、しかも家族とまで言ってくれたお礼に。

 

 そういえば『あいつ』は、元気でやっているだろうか?

 青い空に向かって、もう二度と会うことが無い、初めての友だった『あいつ』と今までいた世界に別れを告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悠久幻想曲~信頼との出逢い~・前奏曲

 

 

 

The beginning / an opening

 

 

 

 

 

to be continued!




紅蓮「話重!」
作者「この程度なら、人生経験を元にかけるから」
紅蓮「人生経験って……親から虐待でも?」
作者「親には感謝しているよ。おかげで真っ当な人生を送れてるから。
   学校でのイジメは事実だけど……」
紅蓮「マジ?」
作者「マジですが言っておくけど、ここまで酷くなかったからな」
紅蓮「あはははは……よく非行に走らなかったな」
作者「なんだかんだ言っても……親のおかげかな」






紅蓮「ところで、『あいつ』って誰?」
作者「さて誰でしょう?第二部と連動するから」


END




制作開始:2005/11/23~2005/11/24+2005/12/9

打ち込み日:2005/12/9
公開日:2005/12/9

変更日:2008/10/23
訂正日:2006/2/13
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