一応、当時のままで読みにくいかと思いますが、ご了承を。
ある日、突然出撃命令が下った。
本当に久しぶりだった。あの戦闘から、既に1年と9ヶ月ぶりだった。
俺は一応、亜空間汎用人型戦闘兵器・ダークバスターだからな。
まあ、トランスフォーマーと似たような存在と受け止めてくれれば有り難い。
そんな訳で、A1230-BH1596-S15698ポイントに行った。
しかし、付いた時には戦闘が終了したあとだった。
そりゃあ、ちんたら移動していたから終わるな、普通は。
だが、俺は驚いた。
「馬鹿な…全滅だと!?」
先にポイントに来ていた部隊が、居たはずだった。
しかし、そこには戦艦と機体の残骸が、所狭しと散乱していた。
先行隊・ディメンションフォースという、所属していた軍の先行隊の中では、まさに最強クラスの部隊だったからだ。
「部隊の質が落ちたのか?…いや、あいつに限ってそんなヘマはしないはずだが…」
考えてもしかたないので、残骸の中にデータや生存者が居ないか、捜索に入った。
一応、命令してきた軍にも救援要請は手配した。
しかし、捜索したが目ぼしいデータは、全て破壊され、脱出ポットも全滅の状態だった。
だが、似たようなことは1年と5ヶ月前…つまり『アポカディプス事件』でもあったことだ。
そのアポカディプス事件は、戦争と言ってもおかしくは無い内容だった。
だが、軍、政府の上層部は、『無かったこと』の方針で対処を始めた。
しかも上層部の連中は、生き残った俺を、『終焉のメシア』と名づけ、英雄として祭ろうとしたが、俺は本国にある軍の基地を五分の四壊させて、出て行った。
派手にやったから、刺客の一大隊は覚悟していたが、まったく来なかったので、そのまま独自の拠点を構えたのだが、俺は脱走兵扱いされずに『終焉のメシア』として、英雄の一人として崇められていたらしい。
まったく……俺は神でも何でも無い、ただの死に損ないだから。
そうしている内に、救援隊からの通信が来た。
「こちら、救援隊のセフィス中隊です。終焉のメシア、応答願います」
「こちら、ダークバスター。今どこまで来ている?」
「今……A1230-BH1596-S8236ポイントです」
「そうなると…10:36+-5に到着しるのか。…分かった、そちらが付くまでの間、もう少し探索している」
「了解、とくに『遺産兵器』には、お気よつけてください」
「そちらもな」
通信を切り、再度捜索を始めた。
(一通りの捜索は終わったが、念には念のた――ん?)
センサーに微弱だが、生命反応を確認した。
だが、本当に微弱なため、燃え尽きる前のローソクと言った所だった。
すぐさま、反応した所までいったが、金属の塊が浮かんでいただけだった。
パイロットスーツなら、すぐに分かるのだが……どこかに引っ込んでいるのか?
まあ、しょうがない。
俺を知っている連中は、アポカディプス事件で大半が亡くなったのだから。
居たとしても数人程度。
俺を改造、開発した奴一名、元同期の奴三名、上官二名、総統閣下。
軍の中には、このくらいしか居ないが、軍関係者じゃない連中は多少なりいるが、最近は会ってない。
(ホント、俺は何を望んで…軍に入ったんだろう?)
そう思いながら、反応がある塊を回収した。
その後、予定より20分遅れで、救援隊が到着。理由は、時空獣に襲われて、時間をくったそうだ。
なお、時空獣とは――
空間に居つく存在で、ウイルスとは全く異なった存在、どんな存在からも干渉を受けることは無い。
ウイルスは、人が作り出した兵器ナンバーを指している。(この世界では、そういう設定)
まあ、『遺産兵器』よりは数段楽だがな。
ただ、時空獣にはいくつかの種類がある。
自己再生・増殖・強化型・電子系・エネルギー体・突貫型・重量型のタイプが確認されている。
ただ、最近は新種の発見が報告されたらしい。探索・ステルスの二種類のタイプだ。
連中も統制が出来てきたらしく、軍とタイマンを張っているそうだ。
まったく、この前までは単体でいることが多かったのにな…。
と、まあそんなこともあり、反応のある金属の塊をバラし始めた。
そして――
「まさか!そんなはずが無い……あいつは俺が……殺したはずだ、…この手で」
金属の体を震わせながら、塊から出てきた存在に驚いた。
アポカディプス事件で、俺が殺した女――エイナが現れたからだ。
……to be continued
公開日:2005/11/12