ダークバスターの旧作品群   作:ダークバスター

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発表から約一年。(2004/9/30に発表)
真の初小説が、ココに!

とあったけど、ロボットの各名称が判らずに断念した作品である。


FILE02

FILE02:黒い機体とサーガ

 

 

 

 

 

戦闘が終了してから数時間経過していた……、あのヘリオスには、特殊なシステムが組み込まれていたのだった。

ハイパーモードとは違い、パンツァーフレームの機動能力が向上したことと、理屈は不明だが完全予測の回避行動が行うことが出来た。

だが、サーガのパンツァーフレームにも似たシステムが搭載してあった。

機能は、相手の予測までは出来ないが、機動能力を大幅に向上してくれるが、使用後は機体がオーバーヒートしてしまい、当分動けなくなるのが欠点のため、今まで使用しなかった。

 

 

 

 

――移動単位キャンプ・集中治療室

「ガーナ、生きてますか?」

カナディアが、部屋に入ってきた。

ガーナは、ヘリオスとの戦いで重傷した。

しかも、戦線復帰は確率的に低いそうだ。

「ああ、生きてるよ……、まだ死ぬわけにはいかないからな」

「ええ、サーガのためにも」

二人は、そういうと、外を見た。

その先には、サーガが夜空を眺めていた。

「……あいつには、教えないと。

 この先、戦い抜くためのことと……、自分を保ち続けることを」

 

 

 

 

――移動単位キャンプ・治療室の外

サーガは外を眺めていた。

先の戦闘でのケガは、左腕の打撲程度だが、機体は中破していまった。

「……あの動き…、間違いない。

 …これで、手掛かりが見つかった」

そして、夜空を見上げ、あの時の戦闘を思い出していた。

 

 

 

 

――数時間前のヘリオスとの戦闘

『遅い!』

そんな通信が聞こえた途端、トーラスのJフェニックス、配置周辺に爆発が起きた。

『ぐああああ!』

『トーラス!』

『トーラスさんって、ええ!』

そしてまた、爆発。

『きゃあああああああああ!』

『ステラ!』

『まて、エレナ!』

サーガは、後方待機なので、ここからでは爆発と通信しかわからない。

「くそ!」

吐き捨てるように、怒鳴り、歯を食いしばった。

『サーガ、聞こえる!?』

「カナディア、どうなってる!?」

『……ガーナから伝言よ』

「ガーナから?」

(ガーナから伝言?何故今頃になって)

そう思いつつ通信に、耳を傾けた。

『伝えるわよ。

 ――あの三人には悪いが、頼みがある。

 あの機体を、お前が討て!――

 以上よ』

少し呆気に取られた、あのガーナがこんな伝言を残すのだから。

『ふふ、ガーナは本気よ。

 やらなきゃ行けないことがあるんでしょ』

その言葉を聞いて、ハッとなった。

「……何時から知ってた」

少し低い声で問い掛けた。

『つい最近よ、私も、ガーナも』

「…………」

『あなたのせいじゃないわ。

 誰にだって間違いはあるから……』

「……知った様な口を聞くな」

カナディアの言葉を遮った。

「サーガ・ディオナム、Jファー・カスタム改、出る!」

そして、ガーナ小隊最後の戦士が、戦場を駆け抜ける。

 

 

 

 

――ヘリオス・コクピット内

「ち、ここまでとは……、辺境部隊の一つと見て侮っていた」

先のガーナ小隊の戦闘で、機体損傷率・20%を越えてしまった。

「損傷率20%……、途中の二機はともかく、最初と最後の機体にダメージを受けるとは……、まったく、戦場とは判らないものだな」

パイロット・ダークスライアは、今までの戦闘で、損傷率20%を越えることは、今までなかったのである。

そのため、先のアルサレア小隊に敬意を表していた。

そして、コクピット内に警告音が鳴り響いた。

「!?」

とっさの勘で、サブマシンガンを避けた。

「まだいたのか!?」

さすがに、ダークスライアも驚いた。

なんせ、先の戦闘で、全滅したと思い込んでいたのだから。

 

 

 

 

――Jファー・カスタム改・コクピット内

(あいつか!)

コクピットを開けて、肉眼で敵位置を確認していた。

「くらえ!」

左手に装備されているサブマシンガンが、火を噴いた。

しかし、敵はすぐ反応し、避けた。

「ちい!」

そして、ハッチを閉め、本格戦闘に入った。

 

 

 

 

――戦場と化した森

赤い戦士と、黒い侍が戦っていた。

ミサイルが飛び、それを打ち落とし、レーザーが放たれ、避けて剣を振るう。

剣と刀がぶつかり合い、弾ける。右へ、左へ、上へ、下へと、ぶつかり、弾ける。

だが、お互い全てが避けることが出来ず、切られ、吹き飛び、飛び回る。

それでも、終わり無き戦いは無い。

次第に両機に、疲労の色が現れてきた。

「ぐあ!」

ヘリオスの左手の武器が壊れた。

さすがに鉄の刀とレーザーの剣では、差があったが――

「そこ!」

「な!?」

右手の刀が、フォースソードを叩き折った。

「つ!」

しかし、折れたフォースソードで、敵に立ち向かった。

お互いに、機体損傷率は50%を超えていた。

だが、お互いに引くつもりは無かった。

遠くのほうでは、両陣営の増援が着たが、戦いの結末を見るために、参戦することは無かった。

しかし、さすがに危険と思ったら、出て行くくもりだ。

サーガも、ダークスライアも、それは承知済みだった。

そして、お互いの弾丸もつき、掴み合いになった。

「く、貴様、なかなか出来るな……、何者だ!」

ヘリオスから、操行振動による直接通信が入った。

「く、貴様に名乗る名など無い!」

「我が名は、ダークスライア」

「っち、サーガ……、サーガ・ディオナムだ!」

「サーガ・ディオナム……覚えておこう」

ヘリオスは一気に下がり、掴み合いを止めた。

「冥土の見上げに、食らうがいい」

そして、刀を両手で持ち直すと、ヘリオスの気配が変わった。

「!!」

サーガは気づいたのか、一気に距離を離れた。

だが、ヘリオスの動きは以上だった。

人間で言うと、50Mもある距離をわずか2秒で、間を詰めた。

しかし、サーガも全装備を排除し、拳で立ち向かった。

だが、リードはヘリオスが優勢であることには変わらなかった。

「――おそ、があ!?」

ヘリオスは後方に吹き飛んだ。

「遅いのは、どっちだか」

そいういと、拳を打ち抜いたモーションが、ほとんど見えなかった。

その代償に、左腕に異常が発生した。

『左腕ニ異常発生、左腕ニ異常発生』

緊急アラームが、響いた。

「っち、やはり無理がたたったか」

全武装を解除することにより、この機体に積んである特殊なシステムが作動した。

システム名――

は、ない。

作っただけで、使うつもりはなかったのだから。

あるシステムを生み出すための、試作システムの一つだから。

そして、サーガが使ったシステムもまた、その試作の一つ。

機能は、PF(パンツァーフレームの略)の腕の機能を、オーバーヒート&耐久限界を無視し、全エネルギーを一時的に腕に集中させて、打ち込む。

そのため、使った腕は取り替えるか、修理するまでの間、使うことが出来なくなる。

ヘリオスのシステムは、機動力を最大限に引き出すことが出来るが、そう長くはもつはずも無く、歩くこと、いや、立つことすら出来なくなる。

だが、今目の前にいるPFはどうなんだろう……、立ち上がってきた。

(何故?何故立つことが出来る?

 ……まさか、改良したのか!?機体が持つ様に!

 時間はある、当たり前だよな……)

そう言い聞かせ、左腕の機能を切り離した。

「見事だ……、あの一撃を感づき、カウンターを合わせたのは、貴様が初めてだ」

そう言いながら、態勢を立て直した。

だが、いきなりヘリオスから、多数の煙が噴出し、片膝をついた。

「く、限界点か……、今日はここまでのようだな。

 ……また戦場で」

ヘリオスは、全力でこの戦場を離脱した。

敵が退却したのを確認したのか、援軍が来た。

だが、ヘリオスを追おうとしたが、敵の援軍が援護攻撃をしたために、断念せざる終えなかった。

その後、他の機体や仲間も見つかり、修理や治療をしていた。

軽症なサーガと、オペレーターのカナディアが、今回の件の報告を上層部から必要以上に迫られた。

だが、ほとんどデータや通信記録が無く、カナディアの配慮により、サーガは精密検査を受けることになった。

その間、カナディアがなんだか適当に説明したそうだ。

あとで報告内容を見たが……、本当に適当だった。(汗

こんな報告で、納得する上層部はどうなってるんだろう?

近くにいた奴の証言では、「聞くな」の一言が返ってきた。

しかも、震えた声で。

またやったのか……、しかも、お偉いさんに。(号汗

っと、まあ、システムのことについては、全くと言っていいほど触れられてなかった。

 

 

 

 

――数日後

「サーガ小隊は、現時刻を持って、海岸前線基地の配属となった。

 なを、この命令は一時的な物である……、以上」

そんな命令が下った。

結局、修理できた機体は、たったの二機で、サーガのJファー・カスタム改と、ガーナのJアームドだが、ガーナは……、戦線復帰は不可能と判断された。

トーラスのケガは、外傷だけで、骨とかは無事だったので、すぐに復帰した。

しかし、Jフェニックスは、修理不可能に近いので、当分は『ツインファング』で、出ることになった。

ステラは、骨にひびが見つかったので、一ヶ月くらいは安静。

エレナは……、撃墜時の恐怖で、当分はPFに乗ることは出来ない。

だから、戦闘できるのは、サーガとトーラスの二名のみ。

まあ、休養も兼ねて、海岸前線基地に行ったのだった。

 

 

 

 

――アラ・クライク極秘研究所・格納庫

「こ、ここまでやられるとは……、まさか!?」

小さい女の子は、顔を青くした。

『まさか、グレン小隊だったらすぐに離脱する』

「はあ~、よく…ないよ」

整備のチーフ・ステリアルは、ため息をついた。

今まで、損傷率数20%未満だったPFが、目の前で50%以上の損傷しているから、当たり前だ。

「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

 どうしただい、その損・傷・わぁ!?」

めちゃくちゃ甲高い声が、格納庫内に響いた。

『はぁ……、来たか』

「Dr.アストロンだ」

「はぁ~い、呼ばれないともアストロン!参上!」

何故か、マイ・マイクを持って現れた。

 

 

暴走鎮圧隊

ダークスライア・ステリアス

 

モンスター

Dr.アストロン

 

――戦闘開始

ズガ!ゴス!バガ!

 

WIN・暴走鎮圧隊

 

戦闘終了――

 

 

地面に沈んだが、すぐに起き上がった。

「いきなりなにるの!?」

それはそうだ、いきなり出てきた途端に張り倒されたから。

まあ、ここではいつものことだが……。

今回のヘリオスの損傷報告を、PF開発部の局長・Dr.アストロンと整備のチーフ・ステリアスに言った。

「まさか、そんな逸材がいたとは……」

「ええ、話からしても相当な腕の持ち主ね」

二人は納得した。

だが、納得した反面、不意に落ちないことがあった。

ヘリオスの一撃。

いままで、反応することは出来ても、かわすか被弾のどちらかだ。

だが、今回は、カウンターで止められた。

あんな猛スピードで、カウンターを合わせるのは、ほぼ不可能に近い。その不可能を可能にしたアルサレアPF。

異常だ。

脳裏に過ぎった。

Dr.アストロンは、そう感じた。たぶん、ステリアスも。

『では、失礼させてもらう……、ザイアスに会わなければならないので、な』

そう言って、格納庫をあとにした。

その場に残された、二人の表情は重かった。

ダークスライアが居なくなったことを、確認してから呟いた。

「……ザイアスは、嫌い」

「その意見は、私も同意だよ。

 ……彼は良いシステムエンジュニアだが、大半のモノは危険すぎる」

ザイアス・ストロンガー、極秘試作型・ギガティクフレームのパイロットであり、FPのOS担当でもある。

しかし、彼が作るシステムは素晴らしいほど完璧だった。完璧ゆえ、パイロットの事など気にしてないため、何度かのテスト実験で、全てのテストパイロットは亡くなった。

その数は、ハッキリとはわからない。なんせ、裏でも実験をしているという話だから。

だが、唯一ザイアスの実験で、奇跡の生還を成しえた者が一人だけいた。

名を、ダークスライア――

性別、年齢、出身地など、一切不明のザイアスのシステム搭載型・FPのテストパイロット。

それ以上でも、それ以下でもない存在――、そう、ダークスライアは答えた。

 

 

 

 

――ギガティク・フレーム(以後GF)前

カタカタカタカタカタカタカタ……ピタ。

「……来たか」

『はい』

キーボードを打つのを止めて、ダークスライアが来たことを、背後で感じ取った。

カタカタカタカタカタ……

「で、例のシステムの結果は?」

結果を質問しながら、再度キーボードを打ち始めた。

『システム起動限界を超えました』

――ピタ。

また止まった。だが、ダークスライアは報告を続けた。

『しかも、敵機を一機だけ逃しました……、相打ち、っと言うべきでしょうか?』

「相打ち?」

眉を寄せながら、振り向いた。

『はい、敵にも似た様なシステムを、制作されているよ――』

「まさか!」

突然の発声のため、ダークスライアも驚いた。

『ど、どうなされましたか!?』

行き成りの為、ダークスライアも戸惑いを隠せない。

「くくくくくくくく…………、とうとう現れたか。

 ……創造主、そして……罪深き戦士よ」

 

 

 

 

――ダークスライア

その言葉を聞いたが、何のことだかわからなかった。

だが、この言葉の意味に気づくのは、ほんの少し、先の話だった。

そして、私自身の運命が、大きく変わる言葉でもあった。

 

 

 

 

――アルサレア国・上層部

「以上で、奪取された『ZCX-HOISTV ヘリオス』と、戦闘報告です」

「そうか……、ご苦労だった。

 あとは、私からグレン将軍に伝えておく」

ツェレンコフ・ゴルビー参謀は、報告に来た者に言った。

「ふう~」

椅子に座り込んだ。

 

グレン将軍――

帝政国家アルサレアの将軍であるが、既に戦死している。

だが、グレン将軍の遺言と、ツェレンコフ参謀の働きにより、病状に臥されたことになっている。なを、現時点の将軍――もとい影武者は、グレンリーダーに一任されている。

だが、このことを知っているのは、ごく一部の者だけである。

当然、グレン将軍の娘たちにも知らせてない。

 

コンコン。

「誰だ?」

椅子から立ち上がりながら、ドアの向こうにいる存在に問い掛けた。

「そのままで、お聞き願いたい」

ツェレンコフ参謀は、眉を顰めた。

「……いいだろう」

「すいません……、ガーナ小隊三番機・サーガの……、機体のことで、少々お話が」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――全てが、動き出す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――サーガの罪が、形となった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――人生を狂わせた、狂わされた出来事

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――少年は今……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――罪を償うために、戦う




さーて、行き当たりバッタリのシリーズです?
理由・プロットを決めなで、感覚で書いてるから。
です。
しかし、制作発表して、FILE01を作りかけで放置してから……もうすぐ一年経つな~。

ちなみに、これを(FILE01~02)制作しながら、『よあ○な』をしながら、作りました。

マジです。

こんな奴ですが、以後よろしゅう。




制作開始:2005/9/25~2005/9/29

打ち込み日:2005/9/29
公開日:2005/9/29

改正日:2005/11/20
変更日:2008/10/23
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