IS×スーパーロボット大戦 アンソロジー戦線 作:再開のたけじんマン
ちなみに今回のは、4コマ漫画みたいな手軽なノリでどうぞお読み下さい。
その1:小さい兄と、大きい弟
ヤマト・左舷展望室にて。
そこでは今、戦術長の『古代進』が、機動部隊の隊員である『ロックマン』シリーズのロックマンと、『ロックマンX』シリーズのエックスと向かい合っていた。
その近くには、インフィニット・ストラトスシリーズの凰鈴音もいる。
古代
「えっと確か君達は…兄弟だったっけか?」
エックス
「はい、そうです」
古代
「では、君が兄の…」
身長の高い方のエックスを兄だと思った古代。
しかし、そこへ待ったをかけるのがいた。
ロックマン
「いえ、そうじゃないんです。
兄の方が僕で、エックスは僕の末の弟なんです」
古代
「えっ! この身長でか!?
俺にも兄さんいるけど、ビックリだよ!」
エックス
「あはは…やっぱりそうなるか」
ロックマンの訂正に驚く古代と苦笑いのエックス…それはそうだろう。
鈴
「っていうか、ホンットあんたら兄弟ってどうなってんのよ…」汗タラー
そして若干呆れ気味の、鈴であった。
* * *
その2:光兄弟
それは、GEAR本部のある朝の事。
熱斗
「やっべ~、寝過ごしたぜ!
早くしないと人気のモーニングフレンチセット食いっぱぐれる~!」
ロックマン.EXE
「もう~、熱斗君たらせっかく起こしても二度寝するんだから~」
熱斗
「しょうがないだろう!? 昨日は宿題に
時間かかってて、遅くなっちまったんだからよ~!」
朝から大慌てで駆け出す少年と、それをたしなめるのは携帯端末PETにインストールされた一体の『ネットナビ』という、疑似人格プログラムの一体。
彼らは『ロックマンエグゼ』シリーズの主人公の一人である『
そのロックマンは現在、PETから出た小さなホログラムの状態で熱斗を見ているのである。
ロックマン.EXE
「それにしても人気メニューかあ…この分だと、用意されてる量にもよるけど…
って、熱斗君バンダナ忘れてるよ!?」
熱斗
「いっけね!? 忘れてたぜ!」
そう言っていつも頭に着けているバンダナを着用する熱斗。
そうして食堂へと急ぐ熱斗だが、その道中…
一夏
「今日の朝食は何にするかなあ…」
シャルロット
「だったらさあ、今人気のモーニングフレンチセットはどう?
この前一度試しに食べたけど、すっごく美味しかったよ!」
箒
「ほう…そんなにか?」
シャルロット
「うん。本場のフランスの味が再現されてるし、
今日も頑張ろうって気になるよ!」
一夏
「確かフレンチってフランス料理ので、
本場のフランス人のシャルが太鼓判押すぐらいだし…って、あれ熱斗か?」
シャルロット
「えっ? あっ、ホントだ」
一夏に促され、チームメイトのシャルロット達は慌てて食堂に向かう熱斗の方を振り向く。
熱斗
「はぁ、はぁ…もうすぐ食堂だ、ちゃんとあるかな~?
…っとぉ!? うわっとっとぉ!」
その食堂への移動中、注意が上の空になりかけた途端、つまずいてしまう熱斗だったが何とか転ばずに持ち直す。
ロックマン.EXE
「熱斗君、大丈夫!? もう、こういう時こそ
しっかりして、ちゃんと前を見ていかないと!」
熱斗
「わ、わかったって! ほら、ようやく着いたぜ!」
そのまま熱斗は、例のモーニングフレンチセットにありつこう食堂に入るのだった。
箒
「何だ熱斗の奴、また寝坊か? だらしないな」
一夏
「でもまあ、気持ちはわかるというか、これももう見慣れた光景というか…」
シャルロット
「あはは、そうだね。熱斗がロックマンに
ああやってたしなめられるのも、いつもの光景っていうかね。
何だかロックマンって、熱斗のお兄ちゃんみたい♪」
一夏
「ははっ、そうだな…」
談笑する彼ら…だが、
熱斗&ロックマン.EXE
「「ッ!?」」
光熱斗とロックマン.EXEは、実は聞こえていてこの言葉に衝撃を受けた!
熱斗
「さっ…彩斗兄さん…。
シャルロットさんて、実は俺達の関係の事…気付いてる?」
ロックマン.EXE
「いや、どうだろう…そんな素振りは見えないし。
もしかして…素で言ったとか?」
と、ひそひそ話を始める2人であった。
尚、こちらのロックマンの彩斗兄さんについてわからない方は、原作ゲームの『バトルネットワーク ロックマンエグゼ』のシリーズをプレイするとわかるかと。
* * *
その3:こんな兄貴
ゼロ
「ふむ、兄弟か…」
照明の取り替えを手伝うエックスとロックや、仲良くキャッチボールをする兜甲児と兜シローを見て、そんな事を呟くのは『ロックマンX』シリーズのゼロ。
ゼロ
「俺にも兄弟はいるが…ん?」
フォルテ
「あん?」
すると歩いているとロックマンシリーズのロックマンのライバルであり、スペシャルワイリーナンバーズのロボットの『フォルテ』に出くわす。
ゼロ
「むう…」
フォルテ
「な、何だぁ?」
するとゼロはフォルテを見付けるなり、唸り考えながらまじまじと見詰める。
ゼロ
「…すまない、邪魔したな」
フォルテ
「はあっ!?」
しかしゼロはフォルテを見るなり少し考えた後、きびすを返してその場を去ろうとし、フォルテは肩透かしをくらってしまう。
フォルテ
「おいこら、ゼロ! 何なんだよ、今のはよおっ!?」
ゼロ
「いやぁ…何でもないさ。
(というか、こんなイレギュラー寄りな兄はどうもなぁ…)」
やがてフォルテに左肩を掴まれて問い詰められゼロだったが、目を逸らしてはあまりフォルテを良く思っていない…そんなゼロであった。
あのゼロからしたら、仕方のない事である。
宇宙戦艦ヤマト2202…先行上映ので観たが、素晴らしかった。
ていうか最終決戦仕様のヤマト、対空機銃多すぎィ!