IS×スーパーロボット大戦 アンソロジー戦線   作:再開のたけじんマン

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今回は『バディ・コンプレックス』がメインの話。
ちなみにバディ・コンプレックスは原作アニメは完結編も含めて全話観ました。

後半からPSVITAで書いての投稿だけど、大丈夫だろうか?


バディ・コンプレックス小話集

 その1:青葉 ~その声の運命(さだめ)~

 

 機動打撃航空艦・シグナス艦内にて――

 

ヒカル

「ねえ青葉君、なんか面白い話とかなーい? 気の利いたジョークとかさあ」

 

ヤール

「おっ、それ面白そうだな。それかなんか持ちネタとかよお」

 

青葉

「いきなり何ですか!? そんな芸人じゃないんだから…」

 

 『バディ・コンプレックス』の主人公の少年・渡瀬青葉は、同じく機動打撃航空艦・シグナスのヴァリアンサーパイロットのヤール・ドゥランや、『機動戦艦ナデシコ』のナデシコ所属パイロットのアマノ・ヒカルらからの要求に、驚きと共に困惑してしまう。

 

青葉

「でもまあ、やれと言われればやれない事もないのが、

 得意なのがセリフでありますけど…」

 

一夏

「へえ、ホントかよ?」

 

リー

「過去から来たっつーお前のジョーク、どんなのか聞かせてもらおうじゃねえか」ニヤニヤ

 

ヒナ

「えっ…でも青葉のジョークって、どんなのだろう?」

 

まゆか

「私もちょっと気になります!」ワクワク

 

青葉

「(なんかプレッシャーかかってきたな…)」

 

 しかもあると言い出した途端に、『インフィニット・ストラトス』シリーズの織斑一夏、ヴァリアンサーパイロットでよき兄貴分のリー・コンラッド、ゾギリア軍から亡命したヴァリアンサーパイロットのヒナ・リャザン、シグナスのオペレーターの奈須まゆか達が乗り気になってきた為に、プレッシャーがかかると共に引くに引けない状況になってしまう。

 

青葉

「えーと…実はこれはな、ディオがなんかやって

 俺が『すげえ』って思った時に、つい考えちまう事でもあるんだ」

 

リー

「あのディオが?」

 

「具体的にどんな事をやってそう思ったのかが気になるけど…」

 

青葉

「…いいか? やるぞ…」

 

 リーやインフィニット・ストラトスの『更識簪』の疑問をスルーしつつ、青葉は『スゥ…』っと息を吸い込む。

 

 吸い込む、のだが…

 

ディオ

「おい、ここでみんな集まって何を…」

 

 このタイミングでその本人の『隼鷹・ディオ・ウェインバーグ』がやって来た!

 

 しかしそうとも知らず、青葉はセリフを言い始め…

 

青葉

「さすがディオ! 俺達に出来ない事を平然とやってのけるッ!

 そこにシビれる! 憧れるゥ!」

 

 青葉は、拳を握りながら意気揚々とそれを言い放った。

 

 そして訪れる、一瞬の静寂。

 その静寂に対して青葉は、「あっ、あれっ? やっぱウケなかったか?」と戸惑うも、ある2人の眼鏡の女性によってすぐにその戸惑いと他の一同の無反応は…破られた。

 

ヒカル

「あっ、青葉君…君ィ…」

 

「青葉、それ…」

 

青葉

「ヒカルさん? それに簪…?」

 

 アマノ・ヒカルと更識簪は、静かに告げ、困惑して息を呑む青葉。

 

 そして…

 

 BGM:決戦~重なり合う運命~(ジョジョの奇妙な冒険)

 

ヒカル

「その声とテンションでそのネタを、そのセリフを言うとは…やるね!」グッ!

 

「うん、まさかそのセリフを言うなんてね…!」

 

青葉

「あ、ありがとうございますっ!」

 

 その眼鏡の女性ことアマノ・ヒカルと更識簪は、眼鏡を『キュピーン!』と光らせながら、右手の親指を上に上げてのサムズアップをしながら青葉を褒め称え、青葉は笑顔で礼を言った。

 青葉の渾身のネタが、彼女達には届いたのであるッ!

 

まゆか

「えっと、あの…」

 

一夏

「か、簪? それにヒカルさん…?」

 

ヒカル

「いや~~、実は私も最初に『ディオ』って名前を聞いた時から、

 あの漫画のキャラを思い出したのよね~」

 

「そしてそのキャラを語る上で欠かせないネタを、その取り巻きキャラのセリフを、

 青葉は見事に言ってのけた…それも、アニメ版のキャラと同じ声で、ね。

 何て言うか、凄いしかなり…『やる』と、思うッ!」

 

青葉

「おおっ! 2人とも知ってたなんて、感激です!

 同じ作品のファンが他にもいるなんてッ!」

 

 本来生きる時代や世界は違えど、同じ漫画やアニメの作品を知るファン同士でもある…それが青葉の喜ばせ、ヒカルや簪をも上機嫌にさせた。

 

イズミ

「まさかここまでモノマネ芸人並みに…いや、寧ろ本人と言ってもいいくらいにやるなんてね。

 これは芸人ライバル出現かしら…?」ニタァ

 

青葉

「えっ、ちょっ、ライバルって…」

 

 その一方で、ヒカルと同じくナデシコのエステバリス隊のマキ・イズミは、芸人魂に火が点いたのかライバル認定した様なセリフと共に不敵に笑う。

 

 ちなみに3人のポーズはというと…

 ヒカルは、顔の下半分を開いた左手で覆う様なポーズ(ジョジ○の奇妙な冒険のコミックス第4巻の表紙のジョナサンのアレ)。

 簪は右手を頭部の右側面部に当てながら「またまたやらせていただきましたァン!」と言いそうなニヤリ顔の笑顔でのポーズ。

 そしてイズミは、両手を斜め上に伸ばして拳から人差し指だけを立たせて「ワムウッ!」と叫びそうなポーズ。

 そんなジョ○ョ立ちなポーズを、3人はしながらそれぞれ青葉を称えていた。

 

ヤール

「えっと…お前ら何やってんだ? そのポーズ…」

 

ヒナ

「私も…それに今の青葉のセリフって…?」

 

まゆか

「ええ…どういうの、でしょう?」

 

一夏

「どっかで聞いた事あるような、ないような…」

 

「何だったっけ…確か、ジ○ジョの奇○な冒険だっけ??」

 

 しかし他のメンバーには、知らない者が多いのか困惑状態な様子だ。

 それでも何とか、答えに辿り着く凰鈴音がいる。

 

ディオ

「というか、今度は一体俺が何をしたって言うんだ…?」

 

リー

「ああ、まあ確かにそうなるんだけど実はな…」

 

 そして首をかしげるディオ本人と、フォローしようとするリーであった。

 

 

 

   *   *   *

 

 

 

 その2:彼の名はディオ

 

 彼の名は、隼鷹・ディオ・ウェインバーグ。

 自由条約連合軍所属艦のシグナスに所属し、機動兵器・ヴァリアンサーのブラディオンのパイロットである。

 なし崩し的にであるが、2014年からタイムスリップしてルクシオンのコックピットに出た渡瀬青葉の、相棒的存在となる、短い金髪の少年。

 

 性格はクールでまじめであり、堅物や頑固者と言っても過言ではない側面もある。

 

 今回はそんなディオに関する、一幕。

 

 

一夏

「なあバナージ。俺前から思ってたんだけど、お前やディオって、

 な~んか他人とは思えないっていうかさあ…まあ仲間だけどさあ」

 

バナージ

「なんかわかるなそれ…僕も一夏やディオにそんな感覚を覚えるっていうか。

 あっ、感覚って言ってもニュータイプ的なのじゃないからね?」

 

一夏

「お、おう…ってか、そこでニュータイプと来るのかよ」ニガワライ

 

 『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』のバナージ・リンクスと、妙な感覚について話す一夏であった。

 

 ちなみに別の場所で…

 

ディオ

「ハックション!」

 

青葉

「うおっ!? 大丈夫かディオ?」

 

ディオ

「問題ない、これしきのくしゃみ…」

 

 と、くしゃみをしてもすぐにケロリとするディオであった。

 

青葉

「ところでディオ、俺前から思ってたんだけどさあ…」

 

ディオ

「何をだ?」

 

 真顔で尋ねるディオに対し青葉は…

 

青葉

「お前、『俺は人間をやめるぞ!』とか言いながら、

 石で出来た仮面を懐から出すなんて事、しないよなあ?」

 

ディオ

「…またジョジ○ネタって奴か? いい加減にしろ!」

 

 そんなディープな事を言い出してはツッコまれるのだった。

 

青葉

「ごめんごめん…ってか、これ知ってたのか?」

 

ディオ

「前にお前の記憶が流れ込んだ時に、少しな…」

 

青葉

「ああ、あの時かぁ」

 

 ちなみに青葉の記憶が流れ込んだという件は、原作のテレビシリーズの終盤にて。

 

 

 

   *   *   *

 

 

 

 その3:ヒナは彼女に似ている

 

 ヒナ・リャザン…長い黒髪が特徴的な美少女であり、元ゾギリア軍のヴァリアンサーパイロット。

 しかし実は彼女は渡瀬青葉が元々いた74年前も過去の時代の『弓原雛』や、のちにかあるいはその遥か以前にか大学時代に出会う弓原雛とも同一人物である。

 これがどういう事なのかは複雑であるが、ヒナはバディ・コンプレックスという物語の大きな核心であるヒロイン、という事は断言出来よう。

 

 今回は、そんなヒナと、ある一人の老人にまつわる話。

 

 

 それは、ある日の訓練後の、シグナス艦内にて。

 

 青葉達は、自分の機体を用いた訓練(今回はハード)の直後であり、少々疲れていた。

 

青葉

「ハァ、ハァ…ふい~、今日の訓練もまたキツかったな~」

 

ヒナ

「バニング大尉、凄く張り切ってたもんねえ」

 

ディオ

「しかし今回のカップリング抜きでの連携訓練は…少しは成果はあったな」

 

青葉

「そうだな…確かにあれはゲームとかの特殊モードや無敵状態みたいに凄い効果を発揮するけど、

 頼りっきりじゃあその内ボロが出ちまうしなあ…」

 

ディオ

「だから今回、連携やチームプレーに、フォーメーションや

 合体技とかのベテランに教わったんだろ?」

 

ヒナ

「それにゲッターみたいな合体マシンのもね…

 特にゲッターロボは、もう何なのあれ? あの高速スピードでのマニュアル合体とか!

 下手したら大事故なのにあの人達、余裕でやってのけるし!

 前から思ってたけど、あれって信じられないぐらいとんでもないわよ!?」

 

青葉

「ああ、まさにその通りだよ…ホンットそれな!」

 

ディオ

「…気持ちはわかるが、もうそれ言い出すとキリがないからその辺にしとけ。

 大体ゲッターロボやゲッターチームが、色々と難しそうどころか危険なのを苦もなくやったり、

 物理法則を無視した動きや合体なんかをやりだすのは、今に始まった事じゃないしな」

 

 愚痴…というより、ゲッターに関するツッコミを言い合う青葉やヒナに、クールにここで切ろうとしているディオ。

 ただし、ディオもディオで思う所はある様だ。

 

青葉

「ディオ、お前…」

 

ヒナ

「もしかして、もう諦めてる? 匙を投げたっていうか…」

 

ディオ

「…言っただろう、言い出すとキリがないとな」

 

青葉

「はっ、ははは…そりゃまあ、ツッコミ出すとキリがないよなぁ」ニガワライ

 

ヒナ

「そっ、そうね…この話はもうやめた方が…」

 

 ヒナが青葉に続いて苦笑いして言いかけた、その時…一人の長身の、60歳過ぎの男性が近付いて来る。

 それは、『機動戦士ガンダムAGE』の第4部での、フリット・アスノだった。

 

フリット

「ん? 君達、ここにいたか」

 

青葉

「あっ…フリットさん!?」

 

ヒナ

「えっ、フリット・アスノ総司令!?」

 

 驚いた3人は、ディオ・ヒナ・青葉の順に立ち上がって敬礼する。

 

フリット

「そう畏まらんでいい。君達の先程の実機訓練だが、私も見させてもらった」

 

ディオ

「我々の訓練を、見ていらしたのですか?」

 

フリット

「うむ。最初はぎこちなさや噛み合わなさがあったが、

 まだ荒削りながらも、少しずつよくなって来ていた…私も若い者に負けてられないな」

 

青葉

「あ、ありがとうございます!」

 

ヒナ

「(よかった…他の人から見ても、ちょっとずつでもちゃんとやれてたんだ)」

 

 フリットから誉められて、笑顔で礼を言う青葉と、内心で喜ぶヒナである。

 

フリット

「ところで…ヒナ君、こっちにはもう慣れたかね?」

 

ヒナ

「あっ、はい! お陰様で、すっかり慣れてきました。

 これも、青葉や倉光艦長やアスノ総司令が取り計らっていただいたのと、

 ロンド・ベルの皆さんの優しさのおかげです!」

 

 やや慌てて話すヒナ。

 

フリット

「そうか、それはよかった…」

 

 安心した様な穏やかな声色と表情で応えるフリットに、無言ながらも同じく安心した様な笑顔になる青葉。

 

ヒナ

「そう言えば、総司令は私の救出や受け入れで、

 一際尽力して下さったと聞きましたが…」

 

ディオ

「何か、あったのですか? 青葉の様な…」

 

青葉

「そう言えば、言われてみれば確かに!」

 

 合点がいって、驚く顔の青葉。

 するとフリットは少し昔を懐かしむ様な、それでいて悲しむ様な表情と雰囲気で語り始め…

 

フリット

「ふむ…何かあったのか、か。公私混同と言われるかもしれんが、実はな…

 昔、君によく似た少女を…私は救う事が、出来なかったんだ」

 

青葉

「えっ…!?」

 

ヒナ

「私に、ですか?」

 

 驚きと少しの戸惑いを隠せない、青葉とヒナ。

 

フリット

「だから、その事もあって尚更放って置けなくなってな…」

 

ディオ

「そう、でしたか…」

 

フリット

「すまんな、辛気臭くしてしまって。では私はこれで失礼するよ」

 

 そう言ってフリットは、青葉達に背を向けてスタスタとその場を去って行った。

 

ヒナ

「アスノ総司令…そんな事があったんだ…」

 

青葉

「なんか、重たい過去を背負っちまってんだな…」

 

ディオ

「(総司令…そのお気持ち、わかります。

 俺にも以前、敵の攻撃で母さんを失い妹のフィオナの足も動かせなくなった…

 そんな経験がありますから)」

 

 

 その同じ頃、フリットもまた考えていた…

 

フリット

「(ユリン…私は、また救世主たり得ただろうか?

 君の様な子をまた出すまいと、あの悲劇を繰り返すまいと、彼らに助力したが…

 また、救世主になれただろうか…?)」

 

 しんみりと考えに耽り、かつて目の前でその命を落とした、初恋の相手の少女…ユリン・ルシェルに想いを馳せる。

 

 直後に窓から空を見上げると、どこまでも広がる青空が広がり…青みがかった、長く黒い髪の少女が、どこかで微笑んだ気がした。




いかがでしたか?
今回のジョジョネタのは、ディオに関して前からやってみたかったネタでして(笑)
そしてフリットはヴェイガンとの決戦終結後を意識してます。

ヒナのは、フリットがヒナを見ているのや女子会から入る予定でしたが、途中からこうなってもうた…
実際に共演するのはいつになるやら。
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