IS×スーパーロボット大戦 アンソロジー戦線 作:再開のたけじんマン
そんなに鉄仮面やあしゅら男爵での需要って薄いですかねえ?
今回は知る人ぞ知る、昭和のガンプラ界の名キャラクターにして伝説の男、プラモ狂四郎こと京田四郎が初登場!
中学生の頃にブックマーケットで中古のコミックス買ってハマり、コンビニコミックスとかでも買い集めて本編を読みまくってたのが懐かしいです。
それにマスターグレードのパーフェクトガンダムの説明書の書き下ろし漫画も、読むと泣けますわ~。
ある暗い空間の中、真上からスポットライトの光が照らされ、サンバイザーを被った一人の少年の姿が現れる。
四郎
「やあ、みんな! 俺の名前は京田四郎。
プラモデルが大好きで、特にガンダムのプラモデル…通称・ガンプラが好きなんだ。
まあ昔はガンダムプラモって呼んでたけど、今じゃガンプラって呼び方だからなあ」
そう言って四郎は両手を左右に広げて、時代のギャップを感じたのか苦笑する。
四郎
「まあとにかく、近所でも有名な熱狂的小学生モデラーの俺は、
いつしか『プラモ狂四郎』の名で呼ばれるようになったんだ。
そこからはプラモシミュレーションバトルでの連戦、連勝、時々敗北…そして辛勝。
ホント、全国や海外にも名が広まったり大会で優勝したりもあったけど、
その他にも模型秘伝帳を巡って関ケ原ウォーズで決着付けたり、
更にはトンデモコンピューターの野望を阻止したりと、色々あったもんだよ…」
と、昔を懐かしむように語る四郎。
四郎
「そんな俺が、今回はこの小説で活躍するお話さ!
昔からの狂四郎ファンの人も、そうじゃないっていう新規の人や
ビルドファイターズにゲーム作品とかで知ったっていう人も、楽しんでってくれよな!」
そこで四郎は、一度小休止するように息を吸い込み、そして…
四郎
「それじゃあ行くぜ! プラモシミュレーション・ゴーッ!!」
* * *
その1:登場!プラモ狂四郎!
ヤッタラン
「するとあれかいな? お前のそのパーフェクトガンダムっちゅう偉いフル装備なガンダムは、
元々はプラモだったのがでっかくなって兵器になったっちゅう、そういう事かいな?」
四郎
「ええ、実はそうなんですよこれが…俺もまだちょっと戸惑ってるけど」
アルカディア号の副長であり、『宇宙海賊キャプテンハーロック』のヤッタランは、プラモ狂四郎こと京田四郎に質問しては正直な事実と感想で答える四郎。
ヤッタラン
「しっかし、ケロロの奴もガンプラが好きやけど、こいつはまた…
あいつが見せるのや、この部隊の連中のとも違うような、ゴテゴテしたガンダムやなあ。
ベースはファーストガンダムかいな? 昔アムロが乗ってたっちゅうあの…」
四郎
「えへへ…実はこれ、初めはプラ板やパテやバルサ材や、
使い古しの腕時計のジャンクパーツとかを使って作ってたんですけどね?
そこから一度はプラモシミュレーションでサッキー竹田に勝っても
ジオン少年隊に敗北したり、ストリームベースの小田さんに弱点を指摘されたりもあって、
そこから改良を重ねて今の形になったんですよ…」
ヤッタラン
「は~~ん…何や色々あったんやなあ」
昔を懐かしむように語る四郎に、関心するような反応のヤッタラン。
四郎
「ええ…何せこいつは、俺の今までの経験を…
勝利はもちろん、失敗や敗北や、新しい発見や応用なんかの経験も踏まえた、
その今まで培った技術を注いで作り上げた集大成の…言わば魂を込められたガンダムなんですよ!」
ヤッタラン
「プラモに魂をかぁ…わかるでえ。
お前京田四郎っちゅーたな、そのアツいモデラー魂…大したもんやで~!
ジャンルは違えど、モデラー仲間として大いに認めたるわ!」
四郎
「へへっ、俺のプラモスピリットをわかってもらえたようで、何よりさ」
パーフェクトガンダムに込められた思いを、その情熱や血と汗と涙の結晶ぶりを語る四郎に対し、ヤッタラン副長は上機嫌で太鼓判を押し、四郎は嬉しそうな笑顔だ。
ちなみにどういった経緯でこうなったかと言うと――
四郎いわく、パーフェクトガンダムのプラモを持って歩いていると、いつの間にか妙な霧の中を歩いており、そこから見慣れない市街地に出たと思ったら妙なロボットの軍団が現れては町を攻撃し(しかも直前までケロロ軍曹が日向冬樹と一緒に出掛けている最中だった)、その混乱の中で訳がわからない四郎はやまと紅一のギャグ絵の顔で大慌てだったが、何とかしたくても出来ないこの自分の状況に歯がゆい思いをしていたその時に…
「かくなる上は、我輩がこのナノラで兵器化したフルアーマーガンダムで…!」
と、手持ちのプラモに『万能兵器化飲料ナノラ』をかけようと、そのボトルを構えていた所で爆風に煽られ、そのナノラのボトルが吹っ飛ばされた先に四郎がおり、偶然にもパーフェクトガンダムのプラモにナノラの中身がかかり…
本物のモビルスーツサイズになってビームや実弾まで出せるようになったのだ。
そして驚きと戸惑いながらも、実際にパーフェクトガンダムに乗ってそのロボット軍団(実際は機械獣やメガノイド)と戦い、遅れてケロロロボMk-Ⅱで駆け付けたケロロ軍曹やそれぞれのロボに乗ったギロロ伍長達、更には他のスーパーロボットも駆け付け、四郎は彼らと合流した…という事である。
ちなみに四郎がパーフェクトガンダムのコックピットから降りて来る時のケロロの反応は…
「それにしても一体誰でありますか? いきなりパーフェクトガンダムが現れたと思ったら
そのまま応戦して、しかも妙な動きまでするのは…ゲロォ?」
ここまでは歩きながらの(しかも戦闘中にパーフェクトガンダムを見た際の主観も含めた)感想だが、そこで四郎の姿が目に入って誰なのか確信した途端…
「うっひょおお! 本物のプラモ狂四郎さんだああっ!! すっげ~っ!
我輩、まさかあの伝説のモデラーのプラモ狂四郎さんに会えるだなんて、
思ってもみなかったであります! 感動であります!」
と、大喜びで瞳をキラキラさせながら、涙も流していたそうな。
それらの経緯を経て、やがて四郎はロンド・ベル隊にしばらく身を置く事となったのだ。
* * *
その2:ビルドファイターズとの、時を越えた出会い!
更に、別のガンプラ関連キャラのあのコンビも彼を見て…
セイ
「凄い、凄いよレイジ! あの伝説のプラモ狂四郎さんだよぉっ!!」目ェキラキラ
レイジ
「そりゃお前の反応がすげーのがわかるが…あいつそんなにすげーのか?
その、狂四郎とかいう奴がよお」
セイ
「もちろん!何せ狂四郎さんは、かつて流行ったプラモシミュレーションで活躍しては
色んなオリジナルのガンプラを作った事のある、
伝説のガンプラモデラーにして強豪のガンプラバトラーなんだよ!」
レイジ
「へーっ、そうなのか…じゃあ要するに、セイやユウキやフェリーニ達みてえに
すげえガンプラ作ってて、それにガンプラバトルでもつええって訳かぁ?」
セイ
「まあ、そういう事さ! でも、技術もバトルの腕前や経験も、
やっぱり半端な物じゃないはずだよ…なにせ伝説になる程だからね」
レイジ
「へええ、伝説ねえ…そりゃますます面白そうじゃねえか」ニヤリ
と、『ガンダムビルドファイターズ』のイオリ・セイは、相棒のレイジことアリーア・フォン・レイジ・アスナに、目がしいたけのような模様でキラキラ光らせて大興奮で説明しては、一応納得するレイジに更に補足説明。
そしてそれを聞いて闘志を燃え上がらせては不敵な笑みを浮かべる、レイジなのである。
すると今度は四郎の近くへ行き…
レイジ
「なあ、四郎だったか狂四郎だっけか?
セイから聞いたけど、お前すげーんだな!」
四郎
「いや~、照れるな~!
(っていうか、セイ達の時代じゃあ、俺ってそんな伝説的な存在になってるのね…)」
と、表では照れていても内心では驚いている四郎であった。
レイジ
「それでよお、実はバトルの腕も立つって聞いたもんで、うずうずしちまってな…
あんた、俺とバトルしねえか? ガンプラバトルをよお!」ニヤリ
セイ
「ちょっ、レイジ!?」
いきなりのレイジの四郎への挑戦的発言に、相棒のセイも驚きである。
四郎
「それってつまり…俺への挑戦状って事だよな?」
レイジ
「ああ、そうさ!」ニッ
四郎
「へへっ、いいぜ…俺もこの世界でのガンプラバトルも、
この前初めてやって楽しんで、操作にも慣れた所だ。
丁度こっちでの腕の立つファイターってのと、勝負したかった所だぜ!」
レイジ
「いいねえ、そうこなくっちゃな!」
セイ
「ちょっとレイジに狂四郎さんもぉ!?
は~…まあ仕方ないか、レイジのあの性格だもんなあ」
レイジの挑戦に受けて立つ四郎に慌てるセイだったが、溜め息と共にレイジの性格上仕方ないと割り切る。
セイ
「でも、これって結構凄い事で、チャンスなのかも…!
あのプラモ狂四郎さんに、ガンプラバトルで挑めるんだもん…
うん、そう考えるとなんか…燃えてきた!」
そう考えたセイもやがて気分を高揚させていく。
この
そのバトルは白熱した試合になり、その中で彼らはガンダムやガンプラや、ガンプラバトルにかける思いを感じあい、互いに全力を出し合っては楽しんで戦っていたという――
今回は意図的に本編的なガンダムシリーズのキャラを出しませんでした。
それにネタはこれだけではありません、まだ考えてありますとも。
それにしても、今回の『ビルドファイターズの世界はプラモ狂四郎の未来の世界』って設定は、いかがでしょうかねえ?
まあ、狂四郎の原作でも四郎が未来での世界でプラモシミュレーションで戦う話がありましたが…結局夢オチだったけど。