IS×スーパーロボット大戦 アンソロジー戦線   作:再開のたけじんマン

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今回もキャプテンハーロックがメインのお話です。
更に、今回ので初登場となるあの作品も、クロスアンジュもほぼメイン格です!
ちなみに今回、ハーロックとクロアンは同一世界観を意識しております。


さすらいの宇宙海賊、キャプテンハーロックがゆく!3

 果てしなき、星の海…宇宙という名の、星の海。

 あるいは、そこから距離を取った、地球の海か…あるいは、青い空。

 

 今日も海賊宇宙戦艦・アルカディア号は、40人+αの乗組員を乗せ、漆黒の宇宙や青い空を飛び、旅をする。

 

 今回は、彼らとある気高き女戦士にして元・皇女が合流するようだが…?

 

 

   *   *   *

 

 

 その1:アンジュとハーロック

 

 地球のある海域の諸島の島にて、アルカディア号は停泊していた。

 

 そこで、偶然にも居合わせて共闘し、ガイゾックを撃退したアルゼナル第一中隊のメンバーと、アルカディア号の彼らは対面していたのだった。

 

アンジュ

「まさかこうして直に会って、共に戦うなんて事に

 なるとはね…キャプテンハーロック」

 

キャプテンハーロック

「それはこちらとて同じ事さ。

 ミスルギ皇国の元皇女と、こうして会うのなんてな」

 

 第一中隊のメンバーの一人であり、パラメイル(本当はラグナメイル)の一機・ヴィルキスのパイロットであり、『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』の主人公のアンジュこと、アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギとキャプテンハーロックは言葉を交わすも、2人の間の空気は少々ピリピリしてしまう。

 

ヒルダ

「まあ、それにしてもよぉ…あたしとしちゃあ、

 あの噂のキャプテンハーロックに会えて、それもあたしらの味方して戦ってくれたんだ。

 こりゃ随分と頼もしい事じゃねぇかよ」

 

ロザリー

「そうそう! それに前から話に聞いちゃあいたが、

 宇宙を股にかけるクールな宇宙海賊のキャプテンハーロックとアルカディア号…

 聞いた以上にイケメンでかっこいいじゃんかよ!」

 

クリス(クロスアンジュ)

「うん! 何ていうか、かっこよくて、優しそうでもあって、頼りになりそう…!」

 

キャプテンハーロック

「ほう…そいつは光栄だな」ニコッ

 

 一方、同じく第一中隊のヒルダとロザリーとクリスは、ハーロックには好意的な様子。

 

 ちなみにクリスは、『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』のクリスティーナ・マッケンジー(書籍などではクリスチーナと書かれているが)と被りかねない為、このような表記になります。

 

台羽

「えっと…アンジュさん。

 うちのキャプテンの名前や噂って、ミスルギとかにも届いてるのですか?」

 

アンジュ

「届いているも何も、その周辺諸国も含めて轟いているわよ。

 悪名や武勇伝なんかも含めてね」

 

一夏

「そこまで広まってるんだ…!」

 

 『宇宙海賊キャプテンハーロック』のもう一人の主人公的立ち位置の台羽正の質問へのアンジュの答えに対し、『インフィニット・ストラトス』の主人公の織斑一夏は驚きの様子。

 

ヒルダ

「それだけじゃないぜ。ハーロックに対して、尊敬や憧れを抱いてる奴だっている。

 貧しい奴や、国の政府とかを快く思わない奴なんかには、結構いるんだよ。

 だから、あたしらのアルゼナルにも自然と集まるんだよ」

 

ヤッタラン

「は~、さっすがキャプテン! エラいカリスマぶりやわ~」

 

 ヒルダの話を聞いて感心する『宇宙海賊キャプテンハーロック』のヤッタラン副長。

 

サリア

「まあ実際、自由を愛する宇宙海賊って評判のハーロックのファンは

 よく見かけるし…って、あなた誰だっけ?」

 

 ところが中隊長のサリアはヤッタラン副長には疑問な様子で首をかしげてしまう。

 

ヤッタラン

「おいおい、キャプテンの事は有名で知っとっても、ワイの事は知らんのかいな…

 ええか? ワイはアルカディア号の副長のヤッタランちゅうもんやねん」

 

ヴィヴィアン

「副長のヤッタラン…うーん、そんなの聞いた事あるような、ないような?」

 

「また随分とあやふやね」

 

ヤッタラン

「ありゃー、ガックシ…」

 

 しかし第一中隊のメンバーのヴィヴィアンからの答えにヤッタラン副長は肩を落としてしまう。

 

ロザリー

「待てよ? ヤッタラン…それにその顔…

 ああ、思い出した! 確か前に、流れ着いた手配書で見た事あるぜ!」

 

ヤッタラン

「おお! ホンマか!?」

 

 しかし今度はロザリーから「見た事がある」と聞いて、喜びだすヤッタランである。

 

クリス(クロスアンジュ)

「うん、私も覚えてる。

 その眼鏡といい、豚みたいに丸々太った体型といい…そっくり」

 

ヤッタラン

「そうやろそうやろ…って、誰が豚みたいやねん! ムキー!」プンスカ!

 

ヴィヴィアン

「ありゃりゃ、怒っちゃった…」

 

 ところが今度は「豚みたい」と言われて怒ってヘソを曲げてしまうヤッタランである。

 

「副長はね、豚って言われるとヘソを曲げちゃうのよ」

 

ロザリー

「ま、マジかよ…」

 

クリス(クロスアンジュ)

「な、なんか、ごめん…」

 

 アルカディア号の乗組員の有紀螢にヤッタランのコンプレックスを教えられ、驚くロザリーと謝るクリスである。

 

エルシャ

「まあまあ。私としてはこの副長さんは、ひょうきんで面白い人だと思うわよ」

 

ヤッタラン

「えっ…それホンマかいな?」

 

エルシャ

「ええ」

 

ヤッタラン

「ん…まあ、そんならちょっとはええけどなぁ…」

 

一夏

「おお…あの副長をそんな風に言って持ち直すとは…」

 

ヴィヴィアン

「エルシャ姉もなかなか言うね~」

 

 今度は率直でポジティブな意見でヤッタランの機嫌を持ち直させたエルシャと、感心する一夏とヴィヴィアンである。

 

サリア

「…今回の件は、中隊長として礼を言わせてもらいます。キャプテンハーロック」

 

キャプテンハーロック

「そいつはどういたしまして、だな…」ニッ

 

 礼を述べるサリアに対し、クールな笑みを浮かべて返すハーロック。誠意には誠意、であるのだ。

 

サリア

「ところで…エメラルダスは? ここにはいないみたいだけど…」

 

キャプテンハーロック

「エメラルダスか…あいつなら、3日前に火星近くで会ったな。

 元気にしていたな…今頃はどこを飛んでいるやら」

 

サリア

「そう…わざわざ、ありがとうございます」

 

キャプテンハーロック

「もしやエメラルダスの事も、そっちでは話題にあがるのか?」

 

サリア

「ええ。噂はよく聞くので」

 

 そののちに、アルゼナルから発進した潜水空母・アウローラで、彼女達は再び合流する。

 しかし…サリア、クリス、エルシャの3人は、ある理由から一時は敵になってしまうが紆余曲折の末に戻り、アルカディア号などの艦船を伴ってラストリベルタスを戦い抜くのは、まだ先の話。

 

 

 

   *   *   *

 

 

 

 その2:どっちにもやらなきゃいけない時がある

 

 ある日のアルカディア号にて。

 

キャプテンハーロック

「男なら、危険を顧みず…死ぬとわかっていても行動しなければならない時がある。

 負けるとわかっていても、戦わなければならない時がある…」

 

台羽

「キャプテン…?」

 

一夏

「で、出た…! 度々口に出す、キャプテンの生き様ゼリフ、その一つか!

 俺、今のはなんか、わかるような気がします…」

 

「まあ確かに、一夏ってそういうの好きそうよね」

 

キャプテンハーロック

「まあ今のは、俺の生き様や信念のようなものであり、

 男の生き様のようなものだな…」

 

台羽

「なるほど…何となく、俺もわかる気がします」

 

 と、ハーロックの言葉に感銘を受ける織斑一夏と台羽正と、一夏の様子に納得の鈴である。

 

セシリア

「男としての、誇り高き精神と、その生き様を象徴するセリフ…でしょうか。

 以前から思っていましたが、キャプテン…やはりあなたもまた、

 一夏さんとは違う意味で素晴らしい男性ですわね」

 

 更に、『インフィニット・ストラトス』シリーズのセシリア・オルコットもまた、ハーロックに感銘を受けていた。

 更に彼女は、「なぜもっと早く、彼らのような男性に巡り会えなかったのか。なぜ故郷のイギリスの貴族社会にいた頃は、彼らのような男性が周りにいなかったのか…」と、内心で後悔するようにも考えていた。

 

キャプテンハーロック

「そして、鉄郎もまた…それを知っていた」

 

台羽

「鉄郎…?」

 

 鉄郎という名前に疑問に感じる台羽正であったが、当のハーロックは穏やかな笑みを浮かべていた。

 その鉄郎という少年…星野鉄郎もまた、ハーロックやその親友であるトチロー、更には戦友であるエメラルダスからも温かく見守られ、時には手助けする、そんな若者の一人なのだ。

 

 と、その時…

 

アンジュ

「あのさあ…ちょっといい?」

 

台羽

「アンジュさん?」

 

アンジュ

「ハーロックの生きざまや誇りとかをどうこう言う気はないけどね…

 でも女にだってね、やると決めたらやらなきゃいけない時ってのはあるのよ…!」

 

エルシャ

「そうそう。ここで決めなきゃ女がすたる! …ってね」

 

キャプテンハーロック

「おっと…フッ、こいつは一本取られちまったな」フッ

 

 アンジュとエルシャの反論に対して、クールな笑みを浮かべて受け入れるハーロックである。

 

 ちなみにエルシャのは、声優ネタも入っている。

 

台羽

「お、おお…そうなん、ですか?」

 

「確かに、そうね…アンジュ達の言う通りだわ」

 

女性メンバー一同

「「「それは同感(ですわね)」」」

 

一夏

「みんなして一致!?」

 

 台羽の質問に答える螢…と思ったら、その後にミーメも含む多くの女性メンバーの意見が一致するの如く、一つに纏まるのだった。

 

 一夏には多少身に染みているのもあるが、台羽は改めて女性の底力などを認識せざるを得ないのである。

 

キャプテンハーロック

「…とは言え、勇気と無謀は違うとも言うからな…」

 

台羽

「そこら辺、違いというか見極めが難しそうですね」

 

ヤッタラン

「まっ、お前も危なっかしいから肝に銘じておくんやな」

 

一夏

「お、俺もですか?」

 

 一夏に顔を向けて釘を刺す発言をするヤッタラン副長に対し、一夏は少々不意を突かれたような気分だ。

 

キャプテンハーロック

「そう言えば、かつてエメラルダスも、海野広とか言う若者に言っていたそうだ。

 そんな風な事を、な…」

 

アンジュ

「へえ…あの噂のエメラルダスも、ねえ…」

 

 皆に言いながらハーロックは、宇宙のどこにいるかも知れぬ戦友に、思いを馳せる。

 ――そのエメラルダスの恋人であり、アルカディア号の心となっている…親友も、共に。

 

???

『…エメラルダス…』




今回、松本ワールド全開の状態だったなぁと思いますねえ。
エメラルダスと広の名前が出ましたが、読者の皆さん的には『クイーン・エメラルダス』の参戦フラグと取られるのでしょうかねえ、これは。
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