IS×スーパーロボット大戦 アンソロジー戦線 作:再開のたけじんマン
ブックオフのセールに行ったり、ゲーム攻略してたり、仕事が忙しかったりと色々あったものでして…。
今月の始めにようやくPS3買ったし、スパロボコンプリートボックスを久々にやるかな?
その1:あしゅら男爵の謎
それはある日の事…ある日のボスの疑問。
ボス
「なあ兜よぉ、俺思うんだけどよお…」
甲児
「あん? 何だよ、どうしたんだよボス」
『マジンガーシリーズ』のボス(本名は本人も原作者も知らない)は、マジンガーZ及びマジンカイザーのパイロットである兜甲児に対し、ある話を振って来る。
ボス
「敵のあしゅら男爵に関してなんだけどよお…
なんつーか、あいつの首から下がどうなってるかって、一応出たよなあ?」
甲児
「ああ、そう言えば出たっけな。永〇豪の漫画版と、OVA版の5話目でなあ…」
ボス
「そらもう、見事なまでのシャワーシーンだったよな~…ちょっと気分悪くなったけど」
甲児
「ああそうだな。見事なまでに半々に分かれてくっついた、男女の体だったしなあ」
いきなりメタい話である。
しかも2人の脳裏には裸で胸を隠すポーズをするあしゅら男爵という、週刊少年ジャ○プの扉絵でのあしゅらがイメージされている。
ボス
「それでこっから本題なんだけどよお…」
甲児
「ゴクリ…
(変な予感…)」
つばと息を飲み、話の内容から変な予感がする甲児。そして…
ボス
「あいつの下半身って、それも股間ってよお…
一体どうなってんだ? どんな風になってんだァ!?」
甲児
「ッ!! 言われてみれば、確かに…!
やっぱ、あの部分も男女で半々になってんのかぁ!?」
ボス
「だろー!?」
甲児
「うお~! 気になるー! そう考えだしたら、気になってきたぜ~!
前にアンソロジーでウッソが言ってたネタでもあるけど、気になるぜ~!」
などと、少々パニックになり始めた甲児達である。
しかも、そのあしゅら男爵がいつものローブ姿で「フハハハハハハ!」と、男女両方の声で高笑いしている様が浮かんでもいるのだ。
更にそれを端から見ている者が…
クスハ
「あれ? 甲児君達だ。何を騒いでるんだろう?」
ブリット
「ホントだ。何を真剣な様子で気になるってんだろうなぁ?」
さやか
「まあ、どうせまた案外しょうもない事だったりしてね…」アキレガオ
それは甲児達の様子を疑問に思う、『バンプレストオリジナル』のクスハ・ミズハとブリットことブルックリン・ラックフィールドと、マジンガーチームの一人の弓さやかであった。
しかもさやかは、少々呆れ気味である。
一方その頃、日本に向かう海底要塞ブード内にて――
あしゅら男爵(女)
「ふふふふふふ…この作戦と機械獣達があれば、勝てる!」
あしゅら男爵(男)
「そして今度こそ、あのにっくきロンド・ベルを…そして兜甲児を!」
あしゅら男爵
「「ふふふふふ…ははははは、あーっはっはっは!
フフハハハ…は…はーっくしょんっ!」」
鉄仮面達
「「「!?」」」
甲児達が噂話?をしていたせいなのか、高笑いの最中に盛大なくしゃみをしてしまい、部下の鉄仮面軍団さえも注目してしまった。
* * *
その2:首を抱えろ!ブロッケン伯爵
それは、ある日の市街戦にて――
リョウ
「こいつめ! ゲッタートマホオォゥク!」
ブラッガーS1
「ッ!」
『ゲッターロボ』のゲッター1は、斧を構える機械獣ブラッガーS1に対し、右肩から出した手斧・ゲッタートマホークを前方に構えながら急降下し、そしてブラッガーS1の首を切り落とした。
甲児
「おお~っ! やるなあ、ゲッター!」
リョウ
「甲児君、今だ!」
甲児
「ようし、トドメだ! 光子力ビーム!」
感嘆の声を出す甲児に対し、ゲッター1のメインパイロットのリョウこと流竜馬は甲児にトドメの攻撃を促して来た。
それに応えるべく甲児はマジンガーZの両目から光子力ビームは放ち、それを諸に胸に受けた首なし状態のブラッガーS1は爆散…完全に破壊された。
ムサシ
「よっしゃ! やったな甲児」
ハヤト
「どうやら、機械獣はこれで最後みたいだな」
ゲッターチームのムサシこと巴武蔵と、ハヤトこと神隼人も、ようやく機械獣を倒し切った事で気分が高揚したり安堵の様子。
リョウ
「とは言え、ここで増援でも来ないとも限らないが…」
一夏
「…って、おいちょっと待て! なんかでっかいのが接近してくるぞ!?」
甲児
「ゲッ! マジかよ!?」
BGM:忌むべき訪問者(スーパーロボット大戦α)
そしてやはりというか、リョウの先を危惧したセリフが増援フラグやテンプレとなってしまう。
『インフィニット・ストラトス』シリーズの織斑一夏が見つけたのを皮切りに、敵の増援である巨大な艦艇…飛行要塞グールが彼らのいる街に飛行して来た。
リョウ
「あれは…飛行要塞グール!?」
鈴
「という事は、まさか…!」
甲児
「ほぼあいつだろうなぁ…!」
驚き警戒するリョウと、『インフィニット・ストラトス』シリーズの鈴こと凰鈴音、そして兜甲児は、誰が出るのか察してしまった。
ブロッケン伯爵
「ぐわーっはっはっは! 機械獣軍団を蹴散らして一息つきたいだろうが、そうはいかん!
お前達が疲労している所を狙い、波状攻撃をかけてやるのだ!」
そしてスピーカー越しで叫んできたのは、Dr.ヘル一味の幹部にして鉄十字軍団の司令官…そして自分の首を脇に抱えるという異様な姿のサイボーグにして、元ドイツ軍将校の男。
その名も、ブロッケン伯爵である!
ムサシ
「出やがったな、首なし伯爵!」
セシリア
「あれはいつぞやの…! 相変わらず、不気味な男ですわね…」
ブロッケンが乗っているとはっきりし、ムサシや『インフィニット・ストラトス』シリーズのセシリア・オルコットらはそれぞれ気を引き締めなおす。
一夏
「あ、あいつは! ええと…」
だがそんな時、一夏が慌てた様子で敵の司令官の名を言おうとして…
一夏
「デュラハン伯爵! …だっけか?」
…その一言に、ブロッケンも味方も含めたその場の一同は、ギャグ漫画張りに「うああ」の一言と共に『ズルリ』とずっこけてしまった。
ブロッケン伯爵
「惜しいが違う! 我輩はブロッケン伯爵だっ!
そりゃまあ確かにそれっぽくはあるが…」プンスカ
一夏
「ありゃ、間違えちまったか…」
お返しとばかりに憤慨しながら反論するブロッケンと、苦笑いで若干すまなさそうに頭の後ろに左手を回す一夏である。
甲児
「一夏、お前…」
鈴
「あ、あんたねえ…こんな時に何ボケかましてくれちゃってんだか…」アキレガオ
そこへ困惑気味の甲児と呆れ気味の鈴である。
ハヤト
「とは言え、ガチガチな緊張状態だったのがほぐれたぜ?
ここはあいつのボケに感謝しないとな」
ムサシ
「おっ、それもそうだな! いつもはおいらがそのポジションなのにな」
一夏
「うわーぁい。喜べばいいのか、けなされてハートにグッサリ刺さってればいいのか…」
リョウ
「何はともあれ、ブロッケンのグールと機械獣を迎え撃つまでだ!」
甲児
「おうよぉ! 策にはめたつもりだろうが、返り討ちにしてやるぜ!」
ブロッケン伯爵
「何おぅ!? こしゃくな奴らめ! こちらも攻撃用意だっ!」
その後、やっぱりブロッケンの作戦は失敗して、撤退を余儀なくされたそうな。
ブロッケン伯爵
「ちっくしょ~~っ! 覚えておれよ!」ナミダメ
* * *
その3:すごいぞ!Dr.ヘル
Dr.ヘル
「ワシの夢…ワシの野望…それは! 世界征服じゃああぁぁぁっ!!」
彼の名はDr.ヘル! 『マジンガーZ』やその派生作品や続編の数々に登場し、あしゅら男爵やブロッケン伯爵などの多くの部下達を率いては、世界征服の野望に燃える!
そんな悪の天才科学者たるマッドサイエンティストであり、精神的にも肉体的にもたくましい、スーパーおじいちゃんである!
Dr.ヘル
「まあそんなワシだが、マジンガーZの漫画やアニメに出て以降、
色んなシリーズにも出るようになったのぉ」
あしゅら男爵(女)
「そうですねえ…Zの続編のグレートでは、
戦闘獣・地獄大元帥となっての再登場でしたし…」
Dr.ヘル
「うむ。まさかの復活という奴だ。
そういった意味では、当時は衝撃的だった訳だな」
あしゅら男爵(男)
「衝撃的と言えば…その後も様々な衝撃的な事がありましたな」
Dr.ヘル
「うむ、まさにそれじゃ。OVA版ではワシが筋肉質に描かれたばかりか、
真マジンガーZEROシリーズでは機械道空手を扱うマッシブさを得ていた。
また戦力や設定的にも、『衝撃!Z編』も含めてこれまでを上回るスケールになっておったな」
あしゅら男爵(男)
「別の世界での事とは言え、Dr.ヘルやこの私の身体能力や設定があそこまで早大になろうとは…
初めて知った時は驚く他ありませんでした」
あしゅら男爵(女)
「それに機械獣軍団の規模拡大のみならず、衝撃!Z編では
漫画版の復刻版以降に出た地獄王ゴードンが再現されたばかりか、
真マジンガーZEROではそれがとてつもないスケールになっていようとは…これも驚きでした」
Dr.ヘル
「で、あろうな…正直ワシも驚いたぞあれは。
それにまさか、ZEROvs暗黒大将軍ではこのワシとミケーネ帝国の闇の帝王を、
あのように結びつけるとは…このワシですら予想できなかったぞ!」
あしゅら男爵
「「わたくしめもでございます」」
Dr.ヘル
「して、あしゅらよ…OVAのマジンカイザーに引き続き真マジンガーZEROでも、
間抜けな所はあれど見事な散り際と心意気じゃったぞ…」
あしゅら男爵
「「ははっ! 別の私の事ながら、ありがたきお言葉っ!」」
Dr.ヘル
「さて、次はシリーズ最新作の『劇場版マジンガーZ / INFINITY』じゃが…」
あしゅら男爵(男)
「…って、んんっ!? た、大変ですDr.ヘル!」
あしゅら男爵(女)
「もう残り時間の尺が、もうほとんどありません!」
Dr.ヘル
「なっ…何じゃとぉっ!?」
と、そのような座談会のような振り返りと、メタ発言な終わり方で、締め括られる。
* * *
その4:忘れられたか?ピグマン子爵
Dr.ヘル
「さて、読者諸君…いかがだっただろうか?」
あしゅら男爵(男)
「これからもマジンガーシリーズやスパロボシリーズが続く限り…」
あしゅら男爵(女)
「そして! 我々が諸君らのようなファンに愛される続けるならば!」
ブロッケン伯爵
「我らの活動は、そして野望は! これからも続くであろう!」
Dr.ヘル
「東映アニメ版シリーズでのワシと兜甲児との戦いは、
復活したワシらの敗北という形で幕を閉じたが、また復活せんとも限らん…
更に、また別のシリーズが始まらんとも限らん!
なので諸君! その時まで、待つのだ!」ユビサシ
そしてここで、締め括られる…筈だったが。
ブロッケン伯爵
「…ん? 誰か忘れているような…」
気付いたブロッケン。直後に視界が暗転したと思いきや、丸くライトアップされた褐色肌の大男が…
ピグマン子爵
「おお~い! 一人忘れているぞ~っ!」プンスカ!
それは、なかなか日の目を見られなかったピグマン子爵でった。
ガンダムビルドダイバーズリライズ…続きが楽しみすぎる。