IS×スーパーロボット大戦 アンソロジー戦線   作:再開のたけじんマン

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かなりお久しぶりです。
愛用のNEW3DSLLの故障とかで色々と機会が減ってしまったんじゃ~(嘆き)。

今年の夏のアニメやドラマ、色々面白かった。
『量産型リコ』とか、『東京ミュウミュウ にゅ~♡』とか、『ルミナスウィッチーズ』に『アルドノア・ゼロ』とか…色々と。
それにしてもミュウミュウにゅ~の最終回で、初代アニメOPのバラードアレンジカバーが主人公歌唱ので挿入されるとは…粋な演出すぎる。昔のちょっとしか観てないけど。


こいつらこれでもガンダムだ ~アナハイム編~

 ある日、月面都市『フォン・ブラウン』にある、『アナハイム・エレクトロニクス社』に寄港したロンド・ベル隊のラー・カイラムにて。

 

アストナージ

「オーラーイ、オーラーイ。はい、そこでオッケ~」

 

 整備班チーフの『アストナージ・メドッソ』の誘導により、何機かのモビルスーツが格納庫に搬入される。

 

 そのモビルスーツ群を前にして、パイロット各員の少年少女達がその光景を眺めていた。

 

ジュドー

「へ~、これが今度うちで受領されたっていう、新しいモビルスーツかあ。

 それぞれ2機ずつのもあるなあ」

 

エル

「パッと見、ゼータやダブルゼータに似てるね。

 それでいて、数もそうだけどなんか量産型な感じがするデザインていうか…」

 

一夏

「えっ、マジか? こっちのダブルゼータ似の方のは、

 確かに色が違う以外それっぽい見た目してるからわかるけど、

 ゼータ似ってモビルスーツの方は、俺は言われなきゃ気付かなかったぞ。

 顔とか全然違うしさあ」

 

ルー

「んもう、相変わらず一夏ったら、察しがいいのか悪いのか、ね。

 これは量産型ゼータガンダムよ。それとこっちは量産型ダブルゼータガンダムね」

 

一夏

「えっ!? 量産型ゼータガンダムに、ダブルゼータ!? これがかぁ…?

 確かに、胴体とか脚周りとか、ゼータに似ているけど…」

 

ジュドー

「へ~、ゼータとダブルゼータの量産型かあ。

 どっちも馴染みのある身としちゃあ、感慨深いもんがあるな」

 

ケーン

「まあ、確かに量産型ゼータの方は、

 顔がガンダムって言うより寧ろドラグーンに似てるしなあ」

 

タップ

「それでいて、ジムに近いのでもないよな」

 

ライト

「わかるわかる。まさにそれな」

 

 と、『ジュドー・アーシタ』達ガンダムチーム(主にシャングリラチルドレン+『ルー・ルカ』)、『ケーン・ワカバ』達ドラグナー隊、IS組の『織斑一夏』らが、搬入されたモビルスーツに関して談笑していた。

 

 そこへ『機動戦士Ζガンダム』の『カミーユ・ビダン』らが加わり…

 

カミーユ

「量産型ゼータかあ…少数とは言え、こうして俺達の所にも届くのは

 何だか俺も感慨深い物があるな」

 

ルー

「ああ、そう言えば元々ゼータは、カミーユさんがパイロットを

 務めただけじゃなく、設計にも関わってたんでしたっけ」

 

一夏

「カミーユさんがゼータを!?

 そりゃ凄い…何だか楯無さんみたいだ」

 

カミーユ

「設計にって言っても、ほんの少しだけどね。

 それにこれはゼータガンダムであっても、

 ウェイブライダーへの可変機構はオミットされているそうだ。

 つまりモビルスーツ形態だけって事さ」

 

ビーチャ

「ええっ、マジかよぉ!? なんかもったいね~」

 

モンド

「でも見方や考え方を変えてみると、それだけモビルスーツ形態だけでも

 優秀な機体って事なんだろうね」

 

カミーユ

「まあ聞いた話じゃ、カラバもゼータの量産化を目指して

 ゼータプラスってモビルスーツを作ったそうだ。

 こっちは幾つか生産されて、可変機構もあるらしいし、

 それにアムロさんが乗ったのもあるそうだ」

 

ジュドー

「あのアムロさんもって、マジかよぉ!?

 それだけでもすげぇ…」

 

モンド

「そりゃまさに、有名人のネームドの力って奴かねえ」

 

一夏

「へえぇ…ゼータガンダムだけでも、

 結構派生して作られた機体とかがあるんだなあ…」シミジミ

 

ルー

「それを言うなら、リ・ガズィもゼータの派生機よ」

 

一夏

「えっ、そうなのか!?

 確かに見た目ちょっと似てるとこあるけど…」

 

カミーユ

「名前だって『リファイン・ガンダム・ゼータ』の略称だし、

 これもゼータの量産化を目指して作られたそうだ。

 前身となったのはZプラスR型だとか…

 まあ、結局はゼータと違ってバック・ウェポン・システムによる簡易式高機動形態、

 そして切り離してモビルスーツ形態になっても

 先の戦闘機な形態にはなかなか戻れないと、問題も抱えてる機体でもあるけどね」

 

一夏

「へ~、なるほど…そう言えば、

 普段リ・ガズィの戦闘を見てると確かにそれも頷けますねえ」

 

 と、そのタイミングで他のIS組のメンバーもやって来た。

 更には別のモビルスーツも運ばれて来ている。

 

ラウラ

「ほお、これが今度受領して搬入されてきたというモビルスーツか。

 おっ? 後ろには何やら青っぽいカラーリングのもあるようだな」

 

セシリア

「そうですわね。あの顔のデザインからして…

 あれもガンダムタイプでしょうか?」

 

「へえ…言われてみれば確かにそうね」

 

 彼女達は明らかにガンダム顔の、2機のモビルスーツを指して言っている。

 

 と、そこへ1人の男が、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の『アムロ・レイ』が解説に入り…

 

アムロ

「ああ、あれは量産型νガンダムとリ・ガズィ・カスタムさ」

 

一夏

「あ、アムロさん! って、これってνガンダムの量産型と

 リ・ガズィの改良型とか発展型なんですか?」

 

アムロ

「そういう事さ。量産型νガンダムの方は、フィン・ファンネルはもちろん

 量産機としてニュータイプ以外でも扱い易い様に、

 準サイコミュ兵器のインコムが使えもするんだ。

 だから、用途やパイロットに応じて換装も出来る」

 

セシリア

「インコム!? あのオールレンジ武装の一種の!?」

 

 自分の機体のアイデンティティが更に揺るがされかねない装備があると聞いて、セシリア・オルコットは動揺を隠せない。

 

アムロ

「で、リ・ガズィ・カスタムの方だけど、これはバック・ウェポン・システムを

 小型化して機体そのものも再設計して、基のゼータと同じ完全な可変機となったのさ」

 

ラウラ

「ほお…それはいい改良になったものだな」

 

アムロ

「そのおかげで、変形後の武装の一部も使えるようになったし、

 結果として色々と使い勝手が良くなったんだ」

 

シャルロット

「という事は、メガ・ビーム・キャノンとかもですか?

 だったら尚更凄いですよ!」

 

アムロ

「ははは…さすがにそのままは無理だけど、応用できなくはないかもね。ありがとう。

 それと、顔のデザインがよりガンダムらしい顔になった事だけど、

 デザインした人が僕のかなりのファンらしくて、それで僕が乗るのを意識して

 こういうデザインにしたらしいんだ」

 

シャルロット

「あ、アムロ大尉のファンでって…

 あはは、なんか凄く俗っぽい理由ですね」ニガワライ

 

 これにはシャルロット・デュノアも苦笑い。

 

 余談だが、アムロは『機動戦士Ζガンダム』以降は一人称が僕だったり俺だったりするので、安定しないし使い分けが難しい。

 

ラウラ

「アムロ大尉が乗る事を前提として、か…なるほどな。

 デザインした主はさぞ思い入れも強かろう。

 それにこのアンテナ部分…この辺りが特にガンダムらしい意匠があるな。

 元々の機体となったゼータ…よりも寧ろ、νガンダムのようでもあるし、

 頭部側面もやや太くなった様に感じるしな」

 

アムロ

「やっぱりわかるかい?

 つまりはそれだけ俺の影響力も、強いって事でもあるな…

 全く、人気者は辛いよ…色々とね。はははっ…」

 

 含みのある言い方と、乾いた笑いをするアムロ。

 

シャルロット

「(もしかしてアムロ大尉…ちょっと皮肉ってる、いや自嘲?)」

 

 その姿にシャルロットは、彼の真意に少し感づいた。

 

シャルロット

「(この人が一年戦争で大活躍して、凄いニュータイプなのもあって

 良くも悪くも色んな影響を及ぼしたり、

 連邦政府に危険視されて何年も軟禁を強いられてたっていうのは知ってるけど…

 やっぱり本人からすれば、そうだよね…ちょっとわかるよ)」

 

 似た様な境遇なのが少しあるせいか、彼女はアムロのその胸中が、やや理解できた。

 そしてそれは、彼女だけではなかった…

 

「(人気者は色々と辛い、か…色々と含みがありそうな言い方だな。

 まあ確かに、私も姉さんがやらかしてからは、色々とありすぎたからな…。

 いや、寧ろそれ以前から、学校のクラスなどで浮いた存在になっていたな…。

 良くも悪くも人気者は、知名度や目立つ存在は…そういう事だろうな)」

 

セシリア

「(今のアムロ大尉の言い方…これまで大戦果を挙げたニュータイプにして、

 あの噂に聞くガンダムのパイロットだったが故の経験の…ですわね。

 それで良くも悪くも注目される様になったと、聞きますが…

 ある意味それに関しては、わたくしもオルコット家の娘故に

 色々あったので、少しは察してしまいますわね)」

 

 更には、一夏も…

 

一夏

「(人気者は辛い、か…なんか様子がちょっと変かな?

 それにそう言えばこの人、聞いた話じゃ一年戦争って戦いの時、

 ニュータイプに覚醒してガンダムで物凄い戦いを繰り広げて、

 それで有名な英雄になったけどそれで危険に思われたりもしてたっけ…。

 それってなんか、皮肉っていうか、でも…)

 あの、アムロさん…」

 

アムロ

「ん…何だい?」

 

一夏

「実は俺も、有名人になったりそれで騒がれたりした事があるんです」

 

アムロ

「ああ、聞いたよ。君達の世界で、初の男性IS操縦者に…

 パイロットの適性があると騒がれたらしいからね」

 

一夏

「それに、実は俺…それよりも何年も前に、

 ISの世界大会で初代チャンピオンになった、千冬姉の弟って事で

 誘拐された事もあるんです…優勝妨害の為の人質として」

 

ISヒロインズ含む一同

「「「!?」」」

 

ジュドー

「それマジかよぉ!?」

 

「(そう言えば…中学の時、そんな事があったわね)」

 

カミーユ

「俺も前に…似たような事があったな。

 母さんを、ティターンズに人質にされて…」

 

 一夏の過去に関するカミングアウトを聞き、それぞれが反応する中、カミーユは過去を思い出してうつむいた顔になってしまう。

 

一夏

「だから、その…良くも悪くも名前や肩書きで影響されるっていう

 アムロさんの境遇とか、気持ちとか、その…少しはわかります。

 わかるつもりです…はい」

 

アムロ

「一夏…つまり今のは君なりの、今の僕への気遣いのつもりかい?

 ふふふっ…ありがとう。感謝するよ」

 

 と、にこやかな微笑みで返すアムロ。

 

一夏

「は…はいっ! こちらこそ、どういたしまして!」

 

 ちなみにこのやり取りに対し、ISヒロインズは…

 

ISヒロインズ

「「「い…一夏(さん)が、他の人の心境を察して、気遣いをぉ!?」」」

 

 と、揃いも揃って驚いていた。

 

「あ…あの一夏が、僕念仁で、他者の心境や心情には、

 直接口で言って教えなければわからなかった、あの一夏が…」

 

「今さっきのアムロ大尉の言い方と態度や乾いた笑い方だけで、

 色々察してフォローを入れるだなんてっ!?」

 

セシリア

「まさか、あの一夏さんがここまで察せて気遣えるだなんて…」

 

シャルロット

「まさか、ニュータイプやXラウンダーにでもなったんじゃあ…」

 

ラウラ

「いや、或いは我々の知らない内に、何かしらの方法で

 強化人間にでもなっているか…」

 

ジュドー

「そっ、そうか! そうだよ、大丈夫なのかよぉ!?

 なにか、変な物食ったり、変なシステム使ったりとかは

 してないのかよぉ!?」

 

 と、色々とヒロインズやジュドーからもあさってな方向な事を言われ、質問されたりもしたが…

 

一夏

「おいおい、みんな揃って失礼だなぁ!?

 俺だって、これまで色々経験して、色々教えられたりそれで色々考えたりとかして、

 それでこれぐらいは出来る様になったんだぜぇ!?

 …まあ、まだちょっとはってとこだろうけどさぁ」

 

「そ、そうなのか…」

 

カミーユ

「まあなんせよ、一夏が普通に成長して

 出来るようになった事だったっていう、正体はそんな事な訳だな。

 そういう訳だから、それでいいじゃないか」

 

「そ、そうね…そういう事にしておきましょう」

 

 そうしてこの『察しがよく気遣える一夏』の話題は、お開きとなった。

 

 

 

   *   *   *

 

 

 その後、ラー・カイラムの艦内の別の格納庫に受領・搬入されたMSをもっと見ていたが…

 

一夏

「これがこっちの機体…

 って、クワトロさんの百式改にそっくりじゃねえか!?

 しかも2機もあるなんて…」

 

 そこへ、当の『機動戦士Ζガンダム』のクワトロ・バジーナが、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』のコウ・ウラキと談笑している直後に気が付いて、それぞれドリンクボトルを片手に歩いて来る。

 

クワトロ

「おや、一夏君」

 

一夏

「あの、クワトロさん…いや、大尉。

 この百式にそっくりなMSですけど…」

 

コウ

「このMSの事かい? これは量産型百式改っていってね。

 文字通り、百式改の量産型さ」

 

一夏

「えっ、量産型!?」

 

クワトロ

「うむ。私が使っているオリジナルより武装は減ったが、

 それでもさしてスペックは低くはなっていないし、パーツの互換性はあるそうだ」

 

一夏

「へ、へえぇ…でもやっぱり、金色なんですね」

 

クワトロ

「ハハハ…そこはアイデンティティみたいな物だからな。

 目をつぶってやってくれ」

 

 などと、談笑していると…

 

コウ

「そうだ。実は百式も、ガンダムタイプだって知ってたかい?」

 

一夏

「えっ、百式も!?」

 

 驚く一夏。

 

クワトロ

「う、うむ。実は当初は『デルタガンダム』という可変試作機として開発されていたのだが、

 シミュレーターによるテストでムーバブルフレーム…つまり骨格たるフレームが、

 強度不足で変形時に破損してしまい、更にバインダーや駆動系にも

 様々な問題が生じてしまうのが発覚してな…」

 

一夏

「そ、そんな大変な事になってたんですか…」

 

 驚きと困惑の入り交じった顔をする一夏。

 

コウ

「でもその後、ガンダムMK-Ⅱから得られたデータを基にして、

 それで可変機構を取り除いたりした末に、こうして百式として世に送り出せたのさ」

 

一夏

「へ~…そうだったんですか」

 

クワトロ

「さすがはウラキ少尉だな…。

 モビルスーツやモビルアーマーに関する知識が豊富で、

 高い観察眼もあるのは伊達ではない」

 

コウ

「えっ? なんか照れるなあ…ありがとうございます」

 

 謙遜してか自然と笑みがこぼれるコウ。

 

コウ

「あっ、そうだ。この他にも、実はガーベラ・テトラやリック・ディアスも、

 元々ガンダムを冠して作られていたって話…知ってるかい?」

 

一夏

「え、えぇっ!? その2機もですか!?」

 

クワトロ

「ああ…あの事か」

 

 驚く一夏とは対照的に冷静に過去の事を思い出し…アナハイムの汚職と言えるような出来事や、そのしばらく後に自分が関わった機体開発の出来事を思い出す、クワトロであった。

 

 そしてそんないわゆる『大人の事情』に振り回された、2機のモビルスーツ(リック・ディアスは量産されているので2機と言えるかは語弊がありそうだが)にまつわる話を一夏が聞かされつつ、今回は閉幕となる。

 

一夏

「えぇっ!? 元はGPシリーズの4号機に、ガンマガンダムゥ!?」

 

クワトロ

「…あまり大きな声では、言えない話だがな」

 

 

 

   *   *  *

 

 

 その後な一幕。

 

一夏

「ISもそうだけど、モビルスーツの開発にも、色々事情があるんだなあ…」

 

「そうだよね…結構他人事とは思えないのばっかりだしね」




こうして見てみるとアナハイム製MSって、大人の事情に振り回されたMSが多いですよねえ。
エゥーゴに来るはずだったのがティターンズに配備されたマラサイだってそうだ。

あと最近色んなとこのTSUTAYAが閉店ラッシュで困っちゃいますねえ。
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