IS×スーパーロボット大戦 アンソロジー戦線 作:再開のたけじんマン
おかげで妖機械獣やミケーネ七大将軍、グレンダイザーにデュークとマリア兄妹にベガ星連合軍を知らない人が最近多い…ライディーンやコンVにボルテス、ダイモスやイデオンにゴーショーグンもだ!
最近のスパロボユーザーはこういう人が増えてるのだろうか…時代の弊害か。
それはさておき、今回はマジンガーZの意外な一面というか、活用方です。
マジンガーは戦い以外でも活躍出来るんだ!
雰囲気のイメージ的にはスパロボαシリーズでイメージしてください。
*今回のマジンガーZ及び兜甲児は、旧東映アニメ版準拠であり石丸甲児でイメージしてください。
その1:救出!マジンガーZ
それは、ある日の広野と草原の混じった地帯での、地上戦での事。
あしゅら男爵
「撃て撃てー! 攻撃せよー!」
機械獣
「ギシャアアア!」
Dr.ヘルの配下のあしゅら男爵率いる機械獣軍団が、ロンド・ベル隊と攻防を繰り広げていた。
甲児
「こんにゃろう! 光子力ビィーム!」
リョウ
「トマホゥゥク、ブーメランッ!」
鉄也
「アトミックパンチ!」
兜甲児のマジンガーZの両目から光子力ビームが放たれ、リョウこと流竜馬のゲッター1はゲッタートマホークを投げるトマホークブーメランを、そして剣鉄也のグレートマジンガーは腕を弾丸のように回転させながら発射するアトミックパンチを、それぞれ機械獣に放っては命中・撃破してゆく。
一方、飛行要塞グールから機械獣軍団を指揮しつつも、その様子を見ていたあしゅら男爵はというと…
鉄仮面A
「あしゅら様。機械獣ガラダK7、ダブラスM2、バルカンP5、撃破されました」
あしゅら男爵
「ええ~い、言われんでもわかっておるわ!」
鉄仮面B
「(さすがに荒れてるなあ…)」
部下の鉄仮面の一人の報告に対し、あしゅら男爵は怒鳴るように言っている始末…しかももう一人の鉄仮面は冷や汗をかいている。
あしゅら男爵(男)
「くそう、マジンガーにゲッターめ…忌々しい!」
あしゅら男爵(女)
「だが、どこかに穴があるはずだ。
そこを突けば…ん?」
そんな時、あしゅらが戦場のある一角を見やると…
ボス
「どっせりゃ~いっ!」
ボスが操縦するボスボロットは、巨大な岩石を持ち上げては地上の機械獣に向けてぶん投げ、ヒットした!
ヌケ
「敵は今ので怯んだぞ」
ボス
「よ~し、今がチャンスだわ…さ!?」
ジェノサイダーF9
「ギゲェーーッ!」
しかしそこに、別の機械獣のミサイル攻撃が援護に割って入る。
それも、重爆撃型飛行機械獣のジェノサイダーF9のだ!
ボス
「どっしぇ~っ!」
ヌケ&ムチャ
「「うぎゃあぁ~っ!」」
この攻撃でボスボロットは頭が外れながら吹き飛ばされ、涙目のギャグ顔をになってしまう。
せっかくのチャンスをこのような形でフイにしてしまうとは、目も当てられない。
鈴
「ちょっ、ボスゥ!?」
ボスボロットに気を取られた凰鈴音、しかしそこへ…
あしゅら男爵(男)
「今だ! やれい、ジェノサイダーF9!
続けてその小娘にも、お見舞いしてやれ!」
ジェノサイダーF9
「ギゲェアァーーッ!」
バードスの杖を持ったあしゅら男爵の命令を受けて、機械獣ジェノサイダーF9は今度は鈴の甲龍に向けてミサイルを連続で放つ!
鈴
「って、ええぇっ!?」
直後に鈴は多数のミサイルが迫っているのに気付き、驚きの顔で声も上げるも、直後に慌てながらも迎撃に移りだす。
鈴
「ああもう、こなくそぉぉぉっ!」
迫り来るミサイル群に向けて彼女は、衝撃砲である龍咆の連射で迎撃する、のだが…
鈴
「くっ、遠くても爆発の威力ありすぎでしょ…!」
彼女が思ったよりミサイルの爆発の威力が凄まじく、撃ち落としていてもその衝撃は届いてしまう。
しかも爆発の煙もある為、その黒い煙は煙幕の役割も果たしてしまうので向こうが見えない。
あしゅら男爵(女)
「よし、いいぞジェノサイダーF9!」
あしゅら男爵(男)
「フフフ、上手く迎撃しているようだが今度はこいつはどうかな?」
その直後、煙の中から何かが飛び出し…
鈴
「(えっ、何これ? 今度は腕…?)」
それは機械獣の腕だった。
今しがたまで鈴と対峙していた機械獣・ジェノサイダーF9の右腕だった。
あまりに意外な物が飛び出して来たので呆気に取られていた鈴だったが、すぐにハッとなって衝撃砲を撃つが…既に近くにまで来てしまっていた。
鈴
「って、キャアアァァ!?
(何よこれ…こいつ腕とかも爆弾なの!?)」
その凄まじい爆発が、爆炎が彼女を襲い、バランスを崩して後方に向けて落下してしまった!
あしゅら男爵
「フハハハハッ! やったぞ、まず一機だ。
そのまま落ちてしまえ!」
……………
その少し離れた所にて。
クスハ
「ああっ! 鈴ちゃんが!?」
一夏
「えっ、鈴が!?」
そこから目撃し、グルンガスト弐式に乗るクスハ・ミズハと白式を駆る織斑一夏は驚きの声を上げる。
クスハ
「大変、助けなきゃ!」
甲児
「俺に任せな!」
そう言って甲児はマジンガーZの右腕を鈴の甲龍に向けて飛ばす。
クスハ
「って、甲児君?」
一夏
「ロケットパンチ? 腕なんか飛ばしてどうすんだ!?」
そこで彼ら彼女らの疑問は止まり、直後に理解した。
……………
鈴
「(しくじった…!)」
爆風に吹っ飛ばされながら、鈴は内心で悔やんでいた。
甲龍の状態はシールドエネルギーはかなり減り、ダメージは蓄積しつつある状態で、しかも飛行してバランスを取るのも少し難が出てきたという、危機的状況である。
彼女は、自然と目を閉じて「自分はこのまま地面に落下してしまうのか」という考えがよぎっていた。
しかし…そんな時に、『ドスン』という音と共に何か硬い物の上に背中と尻や足を着けているのがわかって来た。
鈴
「(あれ? おかしいなあ…地面ってこんなに近かったっけ?)」
そう疑問に思いながら目を開けると…
鈴
「何これ、黒いおっきな手…?」
黒くて巨大な手が、自分をキャッチしてその上に今自分がいるのが見て取れた。
やがてその手…前腕部は、指先からのバーニア噴射でバックし、発射元のヒジの部分に戻って『ガチン』と連結される。
その戻る直前から、鈴は自分を助けた黒い腕が飛ぶ方向の、その黒と銀色の巨体の――発射した主が誰なのか何なのかが理解できた。
鈴
「ま、マジンガーZ…?」
クスハ
「鈴ちゃん大丈夫?」
甲児
「間一髪だったな、間に合ってよかったぜ」
鈴
「あ、ありがとう甲児…」ボーゼン
呆然とした顔ながらも、鈴は甲児とマジンガーZに助けられた事に礼を言う。
一夏
「すまねえ、鈴! 出遅れちまって…」
鈴
「うぅうん、大丈夫よ一夏!
甲児のおかげで助かったから!」
今度は慌てながら鈴は、一夏に対して「気にしないで」と言いたげに弁明する。
あしゅら男爵
「うぬ~、おのれマジンガーZ! 兜甲児めぇぇっ!」
この様子を見て、目論見が失敗したあしゅら男爵は憤慨する…詰めの甘さが出てしまったのが原因だろう。
その後、先程のジェノサイダーF9や他の機械獣も破壊され、あしゅら軍団も撤退した。
ちなみにその後…
クスハ
「あ、そっかー! マジンガーがロケットパンチで出来たなら、
私のグルンガスト弐式でも出来るかも!」
甲児
「おう! グルンガストだって、ブーストナックルがあるしな」
鉄也
「なるほどなあ、グレートの腕じゃ回転しちまうからなあ」
左手の平手の上に拳をポンと叩いて気付くクスハと、快活そうに答える甲児と感心する鉄也という、一幕があったそうな。
* * *
その2:消火活動!マジンガーZ
帝王ゴール
「ウハハハハ! 苦しめ苦しめ、人間どもよ!」
メカザウルス
「ギャエェェーーッ!」
男性市民
「うわぁーっ! め、メカザウルスだぁぁーーっ!」
女性市民
「た、助けてぇぇーーっ!」
とある火山島で、恐竜帝国の作戦によって火山が噴火し、更にはメカザウルス軍団が出現して暴れ、山から森林火災も発生していた!
このままではふもとの町も森林からの火に飲まれ、メカザウルスの攻撃に晒され、やがて火山から吹き出ては流れ出ている溶岩に晒され、壊滅してしまう!
リョウ
「恐竜帝国め、なんという事を!」
ムサシ
「ひでえや…ここら一帯、自然破壊じゃねえか!」
ハヤト
「憤るのもいいが、手も動かしな。ゲッターァ・ドリル!」
凱
「こっちは被害を抑えるのも兼ねて、これを使う! 消火隊は任せたぞ!
ディバイディングドライバァァーーッ!!」
無論、これらに対処すべく、ロンド・ベル隊も戦っていた!
ゲッターロボやガオガイガーやゼータガンダムなどの多数の機体が、ガオガイガーが専用のハイパーツールの一つである『ディバイディングドライバー』を使用して形成した、ディバイディングフィールドと呼ばれる戦闘フィールド内にて、メカザウルスの部隊と戦闘を繰り広げていた。
その一方で、消火隊は…
ボス
「ジャンジャジャ~ン! ボスボロット消火用装備型、参上だわよ~!
さーあ、消火開始~!」
ボスボロットは消防士のような恰好をして消火用の液の入ったタンクを背負い、手に持ったホースから発射する。
氷竜
「炎竜、凱機動隊長…そっちは任せましたよ。
さて、わたくしも消火活動を開始しなくては…チェストスリラー!」
シャルロット
「まさかISで消火活動をする事になるとは、思わなかったなぁ」
セシリア
「全くですわね。でもこの大火事を見過ごす事も出来ませんから」
鈴
「その内、大量の水使って消火も楽にできそうなロボットかISでも出たりしてね。
はいはい、水ばらまくわよ~」
ISチームの何人かも、上空から大量の水をばらまいたりホースから放水したりの消火活動を開始する。
ちなみに今回の時系列では、まだ更識姉妹とは出会う前である…ゲッターだってまだ初代だしな。
甲児
「よおし、俺はこっちだな!」
氷竜
「しかし甲児隊員、マジンガーZで一体どうやって消火活動を?
ルストハリケーンか冷凍光線でも?」
氷竜はチェストスリラーで消火活動をしつつ、左隣に立ったマジンガーZに乗る甲児に訊ねる。
実は今回のマジンガーZは、消火隊の方に参加しているのだ。
甲児
「へへっ、まあ見てなって。
俺とマジンガーが戦いばかりが取り柄だと思ったら大間違いだぜ。
そぉれ、こいつで消火だ!」
そう叫んだ直後、マジンガーの口部スリット部分から消火液が垂れ流され、炎にかかってはみるみる内に消えてゆく。
氷竜
「おお…! なんと、これは驚きました。
よもやマジンガーZにこのような装備が施されているとは!」
甲児
「だろ? 最初は俺も驚いたさ。
これもあるから戦い以外でも色々と役に立てるってもんだぜ」
やがてその付近の消火は完了し、甲児のマジンガーZは今度は町へと流れようとしている溶岩流へと視線を移す。
甲児
「さあて、今度はこいつでストップだ。
冷凍光線発射ァ!」
すると今度はマジンガーZの左右両側のレーダーアンテナから青白い光線が発射され、命中した溶岩が瞬く間に凍ってしまった。
氷竜
「あっ、そちらはやはりというかその武装なんですね…」
甲児
「まあこいつが効果的だろうと思った訳だしな」
009
「ちなみに冷凍光線なら、僕らのスーパーガンでも撃てるさ!」
そう言いながら、右手のスーパーガンから冷凍光線を発射して溶岩を凍らせる009。
やがてメカザウルス部隊を全て破壊し、火災も全て消化し、流れ出した溶岩もふもとの町に到達する前に氷漬けにしたりゲッター2のドリルストームやグレートマジンガーのグレートタイフーンなどで冷やして固められ、無害化された。
こうして、今回の騒動は事後処理はあるが一旦の落ち着きを見せたのだった。
……………
機動部隊帰還後、アーガマ格納庫にて。
鈴
「マジかー…ありゃ驚くわ。
だって、今度はマジンガーの口っぽいのから消火液よ?
そんなの出して火を消すのよ? 意外なのもあるし、そりゃ驚くわ~」
甲児
「あっ、やっぱそういう反応になっちまう?」
鈴
「そりゃこうもなるわよ。この前ロケットパンチの要領で
助けてもらったと思ったら、今度はこれだもん。
もう何でもありね、マジンガーって」
甲児は、鈴とそんな会話をしていた。
しかしそんな矢先に…
ヒカル
「でもさあ、あれって第三者の視点での
ビジュアル的には…」
イズミ
「口からよだれかゲロ吐いてるみたいで…
シュールか下品ってか」
リョーコ
「おいやめろ。なんかそんな風に見えてきて
気分悪くなるだろが…」
ナデシコ3人娘がの辛辣なツッコミが入る!
さやか
「言われてみると、何だかそんな気がしてきたわ…」
甲児
「あれぇ!?」
さやか
「そう言えば前に、火を消す為にアフロダイAにもあの消火液かけられたっけ…
ちょっと気分悪くなってきたような」
甲児
「そんな、今更ァ!?」
気力が低下し始める弓さやかに対し、慌て出す甲児であった。
まあ言い換えれば、むき出しで気密性0のダイアナンAではなく、ちゃんとした風防ガラスがあるアフロダイでよかったという話でもある。
余談だが…
鉄也
「冷凍光線の話かあ…グレートだって
ブレストバーンの回路を切り替えれば、それくらい出来る!」グッ!
ジュン
「鉄也? 何対抗意識燃やしてんの?」
負けじとのごとくそんな事を口に出しては左手の拳を握る剣鉄也と、気にかける炎ジュンであったとさ。
腕を飛ばして救出キャッチというのは、前に見た東映アニメ版ので何話なのかは覚えてませんが、落下した弓教授を助ける際にやってたのを覚えてます。
消火液のは、これまた東映アニメ版の序盤で火事を消すシーンでやってたのを思い出しました…ちょうどネタに詰まってたから助かった。
それにしても、やはりあしゅら男爵は書いてて楽しい(笑)
あと、最近はBS11で『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』が土曜の7時台にやっているので録画して観てます。
アルは危なっかしい、そしてあさっての最終回の放送でバーニィが…バーニィが!
宇宙戦艦ヤマトシリーズで、どれを観たあるいは知っていますか?
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