そう思うような「誰もいない」空間に岡部はいた。
その時間も早々に終わり見慣れたはずの幼馴染に混乱してしまう。
「まゆり...?」
まゆりのような顔をしているが、これは本当にまゆりなのか?
なぜなら、彼女はまるで別人のようにムキムキになっていたからである。
それこそ大家の天王寺さん、もといミスターブラウンの姿のようである。
このまゆりに名前を付けるとしたら「まっちょしぃ」とかがいいだろう。
だが、よく見れば何かが違う。そう、何かが違うのだ。この頭の辺りとかが眩しい。
おもむろにそのまゆり?である人物の頬を引っ張ってみた。すると、皮が取れた
...ん?
化け皮の下にいたのはミスターブラウンであった。
なぜ彼がそんなことをしている?そう考えていると彼のほうから声をかけてきた。
「岡部、驚いたか?」
これは本当にミスターブラウンなのか?あの強面な姿からこんな言葉が飛び出すとは思っても見なかった。
「ミスターブラウン、どうした?頭でも打ったのか?」
そう聞くとまたも予測できないような返答が来た。
「『ミスターブラウン』?そりゃぁいいな。『裕兄さん』っていうのもよかったがこれもいいな。」
本当に何なのだろう。こうなる前に何をした?確か何もない所にいてその前は...
ダメだ思い出せない。「ううっ...」
「岡部、大丈夫か?」
結構痛いがとりあえず大丈夫だと言っておかないと。
「いや、大丈夫だ、問題ない。」
ミスターブラウンは少し驚いたような顔をしたが、
「そうなのか。あまり無理はするなよ。」
そう言ってミスターブラウンは車を走らせた。きっと娘を迎えに行くのだろう。
しかし、本当にどうなっているのだろうか。俺は...
ううっ...
やっぱり何も思い出せない。何か重要なことがあったのは覚えているのだが、それが何だったのかが全く思い出せない。
とりあえずラボへ行こうとブラウン管工房へ移動したがそこにある光景を目にしてまたも困惑してしまう。
そこには天王寺電気店とあった。中からミスターブラウンが出てきた。
「岡部、また会ったな。もう大丈夫なのか?」
場所的には何も変わっていないはずなのにあるものが違う?ここは何なんだ?
「もう大丈夫だ。それよりここの二階は?」
とりあえず聞かなければ何も変わらない。
「ああ、ここの二階な。前々から借りたいって言ってたよな。いいぞ、貸してやる。」
本当に何なのだろう。ラボがなかったことになっているなんて。
まだラボがない以上、実家に帰る他ないだろう。
「ありがとうございます。」
俺は礼を言ってその場を離れた。
ガラガラガラ
「倫太郎、おかえり」
まゆり...なんだよな?
今回からα世界線編開始です。今回の変更点は
・ミスターブラウンとより親しい
・まゆりが...
の二点です。
予告
実家で会う二人
触れる世界の理
電話レンジの正体に気が付く岡部
数多の世界線の先にあるものとは
次回もサービスサービスゥ!