なのはクローンのたくらみ   作:もぬ

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エピローグ3

 機動六課・最後の模擬戦を終え、六課の職員たちは食堂を会場にした『お別れ二次会』へと移っているらしい。

 ちなみに、第1戦の勝者はキャロだったらしい。マジかよ……どうなってんの? あの手袋についてるゴツゴツ(ケリュケイオンのデバイスコア)でフェイトさんとかボコボコにしたの?

 オレはというと、数時間前に巨大な鉄の塊に叩きつぶされてから、医務室で養生しつつ模擬戦をサボっていた。身体に異常は無い。

 いつも不思議なのだが、ベルカ式の人たちは訓練でどうやって手加減をしているのだろう。目を覚ましたときに傍にいたヴィータ副隊長は、申し訳なさにつけこんで彼女の頭がハゲる勢いで頭を撫でたら、怒ってどっか行っちゃったんだよな。聞いとけばよかった。

 介抱してくれたシャマル先生の言うには、会場は食堂だそうだ。先生は後から参加するというので、一人で食堂へと向かう。

 

「ふう」

 

 もうできあがっているパーティー会場に入るのって、緊張してしまう。

 ひとつ深呼吸をし、うつむきながら食堂の扉を開けた。

 正直、こういう人の輪に入っていくのは苦手だ。ひとまず会場の隅っこを目指して、気配を消しながらそそくさと歩き出す。

 

「あら、セリナちゃん」

「模擬戦、みてたよ!」

「俺、セリナちゃんに賭けてたんだけどなあ」

 

 めっちゃ声をかけられた。

 何故だ……あれかな、背が小さいと逆に目立つのかな。あと、賭けはダメですよ。

 適当にあしらいながら人波をくぐり抜け、目的のポジションを陣取る。今のオレにはやることがあるのだ。

 そう――男どもの検分という大事なミッションが!

 

 女性の立場から見て、結婚相手に求めたいのは3つの「高」だという。高身長、高収入、あと1つなんだったかな。コウ……好青年? たぶんそんな感じ。

 管理局で働いている男は大体満たしている気がする。いや、わかんないな。オレの身長は140センチ代だから、エリオ以外みんなデカく見える。

 まあ身長はどうでもいい。元男なのでそんなの気にしない、いやさ、むしろ高みから見下ろされる方がムカつく。なのはさんの身長が160くらいだから、そこまで成長すると仮定しても大体の野郎に見下ろされるハメになるか。ふん。

 高収入……これは前線に出る人は満たしているはずだ。しかし命をはる仕事だからなあ、万が一を考えると事務方の人がいいかもしれない。あと出世コースから外れてそうな人もダメだな。

 

 視線を巡らせ、機動六課の男性陣を吟味する。

 グリフィス事務官……准陸尉だったかな。非魔導師でありながら十代で尉官に足を踏み入れているというのは、かなりの昇進スピードだと思う。仕事ができ、顔が良く、性格は穏やか、親は提督だったらしい。こんな優良物件がいつまでも空いているわけはなく、ロングアーチスタッフのルキノさんとできていると女子の間ではもっぱらのウワサだ。

 ヴァイス陸曹……ヘリパイか。パス。

 

「なんだか知らねえが今バカにしたな? お仕置きしていいか?」

「いてっ」

 

 いいともダメとも言う前にデコピンされた。

 突如目の前に現れたヴァイス陸曹に挨拶をする前に、心の中の品評が口から漏れていたらしい。

 

「なるほど……六課の目ぼしい男ね」

「はい」

「少し気が早いんじゃないかね。まだガ……キャリアを積みたい時期だろうに」

 

 いまガキって言おうとしたな。いつかボインのねーちゃんになるこのオレに向かって。

 

「そんな目で見るな。ま、六課は男女とも若手のホープ連中が多いから、いい目の付け所だと思うぞ。うん」

「では、ヴァイス陸曹からみて、いろいろと有望な方を紹介してください。わたしはあまり付き合いがなくて」

「オーケー、まかせな」

 

 ヴァイス陸曹は会場全体を睥睨したのち、手に持つグラスをあおる。それで彼の顔つきが真剣なものに変わった。やがて、静かに言葉を紡ぎ始める。

 

「俺の尊敬する、イチオシの男はな……ザフィーラの旦那だ」

 

 狼じゃん。

 

「寡黙でありながら、成すべきを成すその背中。守りに特化した魔法の腕。若い連中には口出しをせずに見守る態度。渋すぎるぜ……」

 

 いやまあ、良い人(狼)なのは知ってるけども。一度も人間形態見たことないし、オレにとっては頼めばモフモフさせてくれるお方でしかない。というか法律上、人の使い魔と結婚ってできるの?

 

「なんだその顔。ま、お前に旦那の魅力はまだ早いか」

 

 他に誰か思いついたら教えてやるから、もっと自分から色んなやつと話して来い。

 そう言い残し、ヴァイス陸曹は酒を補充しに行ってしまった。役に立たぬ先輩である。そんなこと言われたって、自分から声をかけるのは苦手だ。

 隅っこで、隊員たちを眺める作業を続行することにした。

 

 ……そして今になって気付くが、機動六課でオレと関わりがある人達の中に……男性が全然いない!!! いなさすぎる。八神部隊長の身内、女ばっかりじゃん。

 交代部隊や整備班の兄ちゃんたちしか候補がいないぞ。うーん、いくらもらってるのかな。

 もう女性でもよくない? それなら高収入の人や出世頭に心当たりがたくさんある。

 などと、迷走し始めたときだった。

 

「セリナ、何か悩み事?」

 

 話しかけてきたのは、なのはさんだ。

 

「いえ、特には……」

「でも、そういう顔してたよ」

 

 そういう顔、ときたか。なのはさんはあるのかな。自分の悩んでる顔を鏡で見たこと。

 

「他の人に言えないことでも、わたしにならどう? ほらその、私達、なんていうか……ね?」

 

 特別な関係だということを言いたいんだろう。なのはさんがこうやって、クローンであることにふれるのはほとんどない。オレの方がもっと気を遣うべきなのに、本当に良い人だ。近くにいられるのは最後かもしれないから、こうして話しかけてくれたのだろう。

 

「もうすぐ離れ離れになっちゃうんだし、力になりたいんだ」

「なのはさん……」

 

 その言葉に甘えて、じゃあ、と口を開いた。

 

「なのはさんに惚れてて、高官で、嫁ができたら束縛や夫婦の営みをせず家事もやってくれて月に武装局員の給与に相当するお小遣いをくれるただひたすら優しい男の人っていませんか?」

「は?」

「何の話~? 元部隊長も混ぜてえ」

「なのはさんの男関係の話です」

「いやいやいや。セリナ? ちょっと?」

「ほーーーーう。なのはちゃんの」

 

 高町なのはの男関係の話。それは、全次元の管理局員、いや、次元世界に住まう民たちが耳を傾ける話題である。

 雑誌で特集とか組まれるような、管理局の広告塔っていうかアイドル?だし。

 

「なのはちゃーん、最近ユーノくんとどうなん~?」

「えっと……そういう話なの? わたし、あんまり得意じゃないんだけど……」

 

 うわ! めんどくさ。酔ってる上司の相手ほど嫌なものはない。あれ、この人成人してたっけ? ミッドチルダってお酒何歳からなんだろう。ジュースで酔ってるのこの人?

 なのはさんが困った顔でこっちを見てくる。すみません。でも、なのはさんに惚れてる人の方がオレにとって狙いやすいターゲットになるはず。そして、出てきた名前が……

 ユーノくん……ユーノ・スクライア司書長か。なるほど。

 聞いた話とオレの記憶では、彼はなのはさんたちの幼馴染で、あの若さで無限書庫のトップだという。いかほどのお賃金を得ているのだろうか。線の細い優男で性格も良さそう。そして、なのはさんとの関係は。

 意を決して、勇気を振り絞るためにグラスの中身を飲み干す。あっ未成年なのでジュースだった。

 

「あの! なのはさんはユーノ司書長のこと、好きなんですか?」

「ええと、いや、ユーノくんとは……そういう感じじゃないっていうか……」

 

 表情をよく観察する。本当に恋愛感情はないような、それとも自分の中のそういう気持ちに疎いのか。なのはさん側だけをみると、どうも二人の仲はこれ以上の進展はなさそうに見える。

 ここで元のアニメの最新シリーズ、今より未来のことを少し思い出してみよう。うろ覚えだが、なのはさんとユーノ司書長の関係は現状のままだった気がする。それどころかフェイトさんと一軒家を建てて娘のヴィヴィオと3人で住んだりしてたような。ユーノ司書長どころか男の影が無い。

 フリーだというのか? こんな優良物件が?

 ……よし!

 

「じゃあわたしがもらってもいいですね」

「えっ?」

「なあに、セリナ。ユーノくんのこと気になるんか? 良かったら紹介してあげるけどー?」

「ぜひお願いします」

「いやいや、ちょっと待って。ねえ」

 

 すばらしい。これが人のつながりというものである。八神司令から紹介してもらえるなら、話が早い。

 

「セリナ、どういうシチュエーションでいく? もう本命にする? ユーノくんのこと狙ってく?」

「そうですね……」

「ダメ、分かった、待って! はやてちゃんが紹介するのはなんかダメ! ユーノくんのことは、わたしから紹介します」

「えー、面白そうなのに」

「面白くないっ」

 

 八神司令をあしらい、なのはさんはオレに目を向ける。

 そして少しの間、逡巡するそぶりを見せた。

 

「うーん、セリナ。休職するんだっけ」

「はい」

「今思い出したんだけどね、ユーノくんを紹介するなら、ついでにこんな話があるんだけど……」

 

 

 

 

 初めて入る場所・初めて会う人たちなので緊張する。

 制服の襟元を正す。無限書庫は時空管理局・本局の中にある施設・部署であるため、陸士部隊の茶制服を着ていると微妙にアウェー感がある。でも制服はこれしかねえ。

 頭の中でこの前のことを思い出しながら、無限書庫・一般開放区画へ続く扉を開けた。

 

 ――なのはさんの紹介。それは、無限書庫に異動しないか、という話だった。

 なんでも、JS事件において、無限書庫からのデータ提示が事件解決に役立ったことで、その有用性が証明され、仕事が増えているらしい。

 人員の強化もなされたそうなのだが……なのはさんの言うには、現在スクライア司書長は、前線で魔導師経験のある人材を求めているとか。

 

「おー……」

 

 中の様子は、普通の図書館や資料庫とそう変わらない。管理局員だけでなく、一般の人たちの姿もある。

 入ってすぐ正面には、受付の方が座っていた。キョロキョロとあたりを見回すという、田舎者っぽい様子を見られてしまった。

 

「こんにちは。どのようなご用でしょうか?」

「失礼します。えと、来期よりお世話になります、セリナ・ゲイズ二等空士であります。本日は挨拶に伺いました」

「ああ! お話は伺っております。ええと、スクライア司書長は司書長室か、管理室にいらっしゃいますよ。ご案内します」

「い、いえ。自分で行けますので、どうかお構いなく」

 

 受付の人たちに頭を下げ、その場を後にする。

 

「……ゲイズって、あの……」

「レジアス元中将の……」

 

 …………さて。まずは司書長室に向かおう。

 インテリジェントデバイスであるヴァーミリオンアイズに頼み、施設内の地図を表示してもらう。

 一般開放区画を進んだ先、関係者以外は立ち入らない場所に、その部屋はあった。

 よし。第一印象は大事だ。いずれオレの財布となる人である、失礼の無い振る舞いをしなければ。

 咳ばらいをし、心を落ち着け、扉をノックした。

 

「はーい……あっ!? あ!! あーーーーーー!!!」

 

 なんだ!? トラブルだろうか。やむをえず扉を開いて押し入る。

 中に人がいない。いや、いた。本の山から足が生えている。こんな光景が現実で見られるとは。

 ……いかん。救出活動に移ろう。

 

「あはは……助けてくれてありがとう。あやうく本に殺されるところだったよ」

「は、はあ」

 

 照れくさそうな笑みを浮かべて、彼は身なりを正した。

 淡い緑色のシャツと眼鏡、柔和な雰囲気。まさに学者といった風貌で、陸士部隊にいた頃はあまり関わらなかったタイプの人だ。

 この人が、ユーノ・スクライア。さっきの事故が面白すぎたのと、管理局の制服を着ていないせいかな。あまり目上の人という感じがしない。

 それとも……なのはさんの記憶の、せいだろうか。

 

「自分は、セリナ・ゲイズ二等空士であります。本日は、こちらに挨拶に伺いました」

「うん。……そんなにかしこまらなくていいよ。司書長のユーノ・スクライアです。よろしく」

 

 少し背を屈めて、スクライア司書長は手を差し出してきた。気さくな人だ。

 ……久しぶりに味わう、さっきまでアニメのキャラクターだった人が、目の前にいる感動。

 本当に女性みたいな声だとか、近くで見ると美青年だとか、色んな感想が出る。

 恐縮だが、差し出された手を握り返した。こちらが子供の身体だからだろうか、女性のようにも見えた彼の手は思ったより大きく、力強かった。

 

「……あ!」

「?」

「ごめん、馴れ馴れしくして。気を付けるね」

「………」

 

 そうですね、責任をとってもらいましょう。

 と思ったが、口には出さなかった。多分、なのはさんと同じ顔だから距離感が測りにくいのだろう。

 

「いえ、全く構いません。よろしくお願いします!」

 

 ま、こっちが狙うのはこの人の財産である。たくさん媚びを売って、この美少女の虜にしてやる腹積もりだ。なのはさんと同じ容姿は存分に活用させてもらおう。

 先ほど離したスクライア司書長の手を、今度はこちらから、両手で掴んでがっちりシェイクハンドした。

 ……やばい。自分らしからぬ大胆さである。なんか恥ずかしくなってきた。

 手を放して司書長の顔色を窺う。

 見たことあるな、この表情。

 ……子どもを微笑ましく見守る大人の表情だ。オレにメロメロになるはずでは!? 恥ずかし損か!

 

「? どうかした?」

「い、いえ……」

 

 目を合わせていられず、視線を泳がせた。

 おかしいな。美少女に生まれることができた時点で、恋愛上級者になっているはずだが……

 

「そうだ、今から時間はあるかい? 僕がここを案内するよ」

「えっ? しかし、スクライア司書長は、お忙しいとお聞きしましたが」

「大丈夫。ちょうど一区切りついて、休憩しようと思っていたんだよ」

 

 こっちが遠慮しようとすると、司書長は部屋からさっさと出てしまった。

 外から手招きされる。

 

「こっちへ」

 

 施設を進んでいくと、そこには普通の図書館にはないものがあった。大型の転移ゲートである。

 

「中の空間は無重力に近いよ。今から飛行魔法は使える?」

「はい、できます」

「よし。では……そうだな、古代ベルカ区画にでも」

 

 ゲートが光量を増し、転移魔法を発動する。

 景色の変化より先に、地面と重力が無くなる変化の方が、先に襲ってきた。

 

「おっとっと……」

「少しお手を拝借」

 

 自分の意思で浮遊するのと無重力空間に放り込まれるのは、少しだけ違ったみたいだ。

 バランスを崩し、空戦魔導師にあるまじき醜態を見せるオレを見かねて、司書長は手を差し伸べた。

 落ち着いて飛行魔法を起動し、この空間に合わせる。

 それを確認し、司書長は手を放した。少しだけ、なんだか頼れるものが無くなって心細い気分になった。一瞬だけね。

 ……そして。足場が無いことに慣れたら、今度は、その景色に圧倒されることになった。

 

「すごい……」

 

 見渡す限り、本棚。それは横だけじゃなくて、縦にも延々と広がっている。

 見上げて、魔導師としての目を凝らしても、この空間の果てを知ることはできない。まさに無限と呼ぶべき空間だった。

 

「仕事の内容については、事前に送った文書の通りだよ。あとで事務の方でも確認してね」

「はい」

 

 ひとしきり感動したタイミングを見計らったのだろう、少しして、スクライア司書長が声をかけてきた。

 無限書庫での業務は主に、書庫の整理や探索だそうだ。

 そう。探索、である。

 スクライア司書長の先導でしばらく飛行すると、やがて無限の本棚の中に、バカでかい扉が現れた。

 

「古代の書物庫を建造物ごと収集・再現してるみたいでね。この扉の中は罠やガーディアンでいっぱいの迷宮になってる」

 

 未整理区画の探索。それは古代遺跡の発掘と同じように、専門家を集めた調査チームを組み、内部の情報整理や危険の排除などを時間をかけて行う作業だ。

 なんでも、防衛のためのゴーレムや亡霊が出るのはザラだとか。強力な個体が現れて、調査がストップになっている区画もあるらしい。

 

「――それで、君みたいな腕っぷしの強い魔導師が必要でね。力のある魔導師は前線に配置されるのが当たり前だから、困っていたんだよ」

「――聖王教会の歴史編纂部署とか、色んな組織がここでは動いているんだけど、こっちで自由に動かせるチームが欲しくてね」

「――そういうわけでしばらくの間、僕の調査チームに君を迎えたいんだ。命の危険はあるけど、その点は綿密に対策する。迷宮を探索、踏破してお給料をもらう。ちょっとした冒険者みたいだろ?」

 

 なんとも特殊な部署だ。この世界に来て初めて、魔法の世界っぽいと思った。

 オレの魔法がこんなところで役に立つのかと思ったが、これなら、きっと。

 というか条件がいい。緊急出動もない、ガジェット相手に比べたら命の危険も少ない、24時間勤務じゃない。お賃金は減るが、十分な額を貰える。空いた時間は資格の勉強なんかに使っていい、とまで言われた。最終目的は働かないことだが、目標に向かって前進している気がする。

 それに。

 

「ここまで聞いて、どう思う? この仕事のことを」

「……なんだか、楽しそうです」

「僕はそう思ってる」

 

 その顔は、今日一番の笑みだった。

 スクライア司書長、こんな顔をするんだ。

 

「管理局本局ができるより、ずっと前からここにあったんだ。一生かけても踏破しきれない、巨大なロストロギアさ」

 

 そんなことを話す彼は、なんだか少年のような雰囲気だった。なのはさんの記憶にある『ユーノくん』と、彼が重なる。

 ユーノ・スクライア。ひとつこの人のことが分かった気がした。

 

「あらためて、よろしく。セリナさん」

「はい。スクライア司書長」

「……えーと、僕のことは、ユーノでいいよ」

「……じゃあ、その……ユーノ、さん」

「うん」

 

 ――わたしのことも、セリナ、と。

 そう口にする勇気は、まだなかった。

 


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