Princess Principal ~Gearing BUILD and CROSS-Z~   作:ポロシカマン

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今回からがっつりプリプリ組と戦兎&万丈が絡んでいくのでご注意ください。

では、どうぞ。


1-③

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァーーッ……ハァーーッ……」

 

深い霧に包まれている夜のロンドン郊外、黒いコートの男は大きく口を開け息を荒くしのろりのろりと歩いていた。

 

深緑色の鍔付き帽子を前よりに被り、襟元を立たせて顔を隠している。

しかしそれが逆に、彼の真っ赤に充血した双眸を大きく目立たせていた。

時折彼とすれ違う通行人には、まるで血に飢えた吸血鬼のように見えているのか、見なかったことにして足を早める。

 

 

「クソッ!!…『ヤツ』に逃げられた!!一体"あ"んなんだったんだアイツはァ!!」

 

 

勿論彼は吸血鬼ではないし、れっきとした人間である。

だが、実は彼には吸血鬼と共通するものがある。

 

彼は『鬼』である。

厳密には『殺人鬼』である。

 

自らの欲望を満たすため、何十人もの無辜の命を奪って来た『連続殺人鬼』である。

 

 

「それに……"あ"だ足りねぇ……この程度の『力』じゃあ、(おく)満足(あんぞく)できねぇ…『ヤツ』を(おお)い通りに刻めねぇ!!」

 

 

人は殺人鬼と聞いて、まず誰を思い浮かべるだろうか。

 

ジャック・ザ・リッパー?

 

ソニー・ビーン?

 

H・H・ホームズ?

 

彼らの猟奇的な殺人は有名過ぎる程に有名である。その手口を知る者も多いだろう。

鋭い刃物や毒ガスを、彼らのような殺人鬼たちは好んで凶器として活用した。

 

だがそれらは、言ってしまえば所詮外付けの道具でしかない。

殺人的なまでに高められた武術や話術のような、殺人者自身が習得した能力とは別に用意しなくてはならない物だ。故に、それらは彼らの凶行の証拠品として、時に彼ら自身を追い詰める諸刃の剣となることもあっただろう。

 

だが、彼の場合は少し特殊だった。

彼の凶器の一つは、『人の顔』であった。

 

自分と背格好の近い男を見繕い、その顔を観察し複製し、『仮面』を作る技術があった。

その仮面は彼を完全な他人へと『変身』させるのだ。

変身された者に罪を押し付け自らの生贄とするために彼が磨いた『凶器』である。

 

彼に唇は無かった。

鼻も耳も無かった。

眼球はあっても瞼がなかった。

吸血鬼ではなくとも。仮面を外した彼の本当の顔は正しく『怪物』と呼ぶにふさわしかった。

 

しかしその顔とも呼べぬ顔を、彼はあらゆる人間に変身するのに最適だとし、むしろ歓迎していた。

多くの顔になることが出来る彼にとっては、本当の自分の顔になどまるで興味はなかった。

 

しかし、『仮面』はあくまでも彼の殺人の準備とその後始末のための『凶器』である。

肝心の、彼が人を殺すための凶器は別にあった。

 

それは――。

 

 

「――よぉ、お勤めご苦労じゃな。」

 

「ハハァーッ…探したぞ、『博士』!」

 

 

博士と呼ばれた、トランクを脇に下げた『老人』はにやにやと気色の悪い笑みを浮かべながら、殺人鬼の前に現れる。

その豊かに蓄えられた顎髭を手で弄りながら、博士は殺人鬼を頭の先からつま先までをじっと観察する。

 

「んん~~…ほっほ、だぁいぶ馴染んできたようじゃないか。どれ、見せてみぃ」

 

「あぁ……」

 

右腕の袖を肘まで捲り、上腕に力を込める。

 

すると――、

 

 

ズゥオン!!

 

 

右腕から噴出した蒸気圧により、土埃が舞い上がる。

そして彼の右腕に、ある変化が起きていた。

 

 

「んん~……やはり見事なり我が『業』。儂特製の『鋸鎌』よ。」

 

 

鋸鎌……そう、鎌。

彼の右腕に、大きな鎌が生えているのだ。

カマキリのように、刃に鋸状の突起が無数に付いた大きな鎌が彼の右腕から生えているだ。

 

 

「――シッ」

 

 

殺人鬼はおもむろに右腕を振るう。

 

音もなく、彼のそばに立っていた街路樹が伐採された。

 

 

「ほっほ、素晴らしい!もうここまで使いこなせとるとはの!流石に『彼』が紹介してきただけの事はある。」

 

「どうだ……"お"っと『改造』してくれるのか?」

 

「無論!そのつもりでお前さんを呼んだのじゃ……ここまで仕上がっとるなら、もうその子を完成させてもいい頃合いじゃろうて。」

 

「ハハァ――ッ!!助かるぞ!!」

 

 

殺人鬼は手首をスナップさせて鎌を収納すると、興奮した大型犬のように息を荒くして歓喜する。

 

 

「これで!……これで(おく)は"お"っと多くの人間を刻"ん"ことが出来る!!(おく)は"お"っと幸せになれる!!アッハッハ………アーーーッハッハッハッハ!!」

 

 

―――夜のロンドンに、怪物の笑い声が隅々まで木霊した。

 

 

 

 

 

 

 

 

   ~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 

「万丈………?」

 

 

アンジェと名乗った自称スパイを問い詰めようとしたのを無理やり止められ、ほとんど力づくで連れて来られた部屋で俺の目に最初に映ったのは、なんと万丈だった。

 

 

「よう!遅かったな戦兎!」

 

 

しかも畳(!?)の上で胡坐をかきながら……何故かきゅうりを齧っている。

 

 

「いや……いやいやいやいや!!……え、何!?え、なんでいんの?ていうか何できゅうり!?」

 

「あ、これ?ぬか漬けだよぬか漬け。おめぇも食え!うめぇぞ!!」

 

 

そう言って俺に、ちゃぶ台の上の皿に乗っているきゅうりのぬか漬けを渡して来る万丈。

 

 

「うわ臭ッ!!」

 

「んだよそんな臭くねぇよ!いいからほら!食ってみろって!おめぇの大好きな日本食だぞ?」

 

 

いや好きだけどさ日本食…でも俺はアジの開きが特別大好物なだけで、他はまぁそこまで大好きじゃないっていうか……う~んでもこの臭みなんかすっごい懐かしい。なんか、故郷(ふるさと)の匂いがするっていうか……ボリっと。

 

 

「あ、うまぁい!!」

 

「だろォ!?」

 

「あー、すっごい美味い…この絶妙な塩分量がこう、ミネラルとして疲れた肉体の隅々まで伝わってきて最っ高の癒しを齎して……って和んでる場合かよ!!」

 

 

すかさず自分自身にツッコミを入れる。きゅうりが美味すぎて我を忘れるところだった。

 

 

「だからなんでいんの!?」

 

「あー……いや何かな?ここのやつらがお前を助けんのに俺が必要だっつって突然車でここまで連れてきたんだよ。それでお前を待ってる間腹空してたらこれくれてよ。あ、くれたのはそこにいる『ちせ』って髪に花付けてるやつな。」

 

「『藤堂ちせ』という。よろしく頼む」

 

「うぉわぁ!?あ…すんません、お邪魔してます…」

 

 

万丈が手で示した方を見ると、そこにちょこんと和服を着た黒髪の女の子が座っていた。

泰然とした雰囲気を纏い、綺麗な姿勢で湯呑を口にしている。

俺はそんな彼女が急にちゃぶ台の向かいに出現したものだから、ビックリして思わず叫んでしまった。

 

 

「お主が『桐生戦兎』か。」

 

「あ、はい。てんさ、んんっ……桐生戦兎です。よろしくお願いします。」

 

 

幼げに見える容姿とは真逆に、まるで武士のような…いや、奥に立てかけてある日本刀のことを考慮すれば、もしかしたら本当に武士の家系の者なのかもしれない彼女の言葉遣いに、俺は思わず堅苦しく敬語で応対してしまう。

それだけ物々しい、一般人とは大きく異なる雰囲気を醸し出していた。

 

「これ(きゅうり)勝手に頂いちゃってよかったんですか…?」

 

「構わんぞ。それはここの者には口に合わぬのか、漬けてもよく余ってしまうのだ…お主らで良ければ、あるだけ食してくれてよい、同郷のよしみだ。」

 

「同郷……」

 

 

少女は小さくにこりと笑みを浮かべ、そしてまた湯呑に口を付けた。

そうか……やはり、彼女は日本人なのか。

 

 

「……ありがとうございます!いただきます!!」

 

 

家主の許可も出て、俺は久々の日本料理を堪能した。

美味い。本当に美味い。

そこまでぬか漬けに詳しくない自分にも、これがどれだけの手間をかけて漬けられたものか、味覚で理解できた。

万丈も無心でボリボリと小気味良い咀嚼音を響かせている。

 

ふと、これがジャガイモ以外で久々に口にした野菜だと思い出す。

それが関係したかは知れないが、目尻に温かい感触を覚えた。

 

 

「す……すごい…泣きながらアレを食べちゃってますよあの人たち…」

 

「ハハハ、ほんとだ…いや、日本人にしちゃちょっと態度がこっちよりすぎて若干疑ってたけど、あの舌は間違いなく日本人だな。ん……ぷはっ」

 

「あらドロシーそのお酒、結構高価なものじゃなかったかしら?」

 

「ふっふ。いやぁ、今回の報酬結構凄いじゃないですか。だからまずは景気づけにパーっと呑んじゃおうかなぁ~?と思いまして。」

 

「はぁ……発想がオジサンのそれね。」

 

「あぁん!?あたしのどこがオジサンだってぇ!?」

 

 

と、咀嚼音に混じって部屋のどこからか女の子たちの話声が聞こえる。

 

 

「んん…………?」

 

 

その方向へ首を動かすと、そこに丸テーブルを囲むように座る四人の少女がいた。

 

 

「お、漬物はもういいのかい?」

 

「あんたは……?」

 

「あたしは『ドロシー』。『セント・キリュー』でいいよね?短い間だけどよろしく~」

 

 

四人の内、初めに俺に声を掛けた少女は自らをそう名乗った。おひらひらと手を揺らしながら酒らしき物をぐびぐびと飲みつつの挨拶。確かに『オジサン』然とした陽気な雰囲気だが、気のせいだろうか、俺は彼女のその姿にどこか哀愁を感じた。

 

 

「あ!…えっと、初めまして『ベアトリス』です!よろしくお願いします!!」

 

 

間髪入れず、次に声を上げた少女は突然の自己紹介タイムの開始に慌てふためいたのか、勢いよく立ち上がって大きくお辞儀をした。彼女は髪を大きく二つのお団子に纏め、また、くりくりとした大きなブラウンの瞳が特徴的でありまるで愛くるしい小動物を思わせる容姿をしている。……だが気のせいだろうか?彼女のよく通る少女特有の高い声に、なぜか機械的なノイズが混じっていたように聞こえた。

 

 

「………あぁ!俺は桐生戦兎。天っ才物理学者だ!二人ともよろしく!」

 

 

思考に埋没しかけるのを寸でで押しとどまる。

そうだ、今はまず彼女らと新しい関係を構築にするのに専念しよう。詳しいことはそれからだ。

 

そして俺もいつものように、元気に初対面の挨拶を決める。

これには俺が『科学に与る者』であると同時に、『科学を預かる者』であるということの自己アピールと、俺はその道を決して違いませんよという思いを込めている。

そしてこれは、いついかなる時も俺の科学は人の為にあるという意思表示なのだ。

ちせの時は彼女の雰囲気に気圧されてしまったが、今度はバッチリ決まっ…

 

「ふぅん…ちょっと意外」

 

「失礼ですけど、あまりそんな風には…あはは…」

 

「………がーん。」

 

 

てなかった。スベってた。

何でだ……やはりこの顔のせいか?葛城巧の顔をしていればもっとちゃんとしたのか?

…って駄目よ周りのせいにしちゃ。きっとまだまだ俺に天才物理学者としてのオーラ的なアレが足りてないってことだろう。そうに違いない。もっと実績を積まなきゃなぁ……日々是精進、しないとな。

 

……っとそうだ。いかんいかん

 

 

「えー、君は……」

 

「『アンジェ』よ。さっき名乗ったばかりでもうお忘れかしら、天才物理学者さん?」

 

「いやいや、これからよろしくお願いしますって言いたかっただけよ。護衛(まも)ってくれるんでしょ?俺を。」

 

「ええ。それが今回の私の任務だから」

 

そう言って彼女は俺から目を離した。

……ありゃま、そういう感じで来ちゃいますか。

なんというか……あからさまにこっちと『壁』を作りにきてる感じがビンビンしている。

まだ見た目年若いくせに、このどこか達観したような雰囲気と視線はこちらに向いているのにここじゃないどこかを見ている瞳の少女、アンジェ。

きっと彼女には人の創造の及ばない暗い境遇があるのかもしれないが、今俺がそれを聞きだそうとは思わない。人には人の事情があるのだし。

 

 

「ごめんなさいミスター・キリュー。この子こんな風に素っ気ないけど、ホントは誰よりも思慮深いとってもいい子なのよ。誤解しないであげて?」

 

「あ、そうなんですか?」

 

「ちょっ、プリンセス!?」

 

「あ、マジなんですか!?」

 

「黙りなさい!!」

 

「オー、ソーリー……」

 

 

めっちゃキレられた。なんかネジのついた変な球体?まで出してきたし、なんだろう、スパイの秘密アイテム的な奴だろうか。

スパイ…そうか、もしかしてここにいる女の子みんなアンジェと同じスパイなのか?

色々と込み入った事情がありそうな少女たちが集まっているのもこれで少し納得……

 

 

!!……いや、その前に…

 

 

「えぇっとあの、あなたさっきその、『プリンセス』って、呼ばれてまし…た?」

 

 

肝心なとこを聞き逃すところだった。

ある意味では、スパイよりも重要かもしれないその肩書。

普通ならただの女の子同士で冗談で使われるようなニックネームだが、この場でそう呼ばれた彼女は、そう呼ばれる説得力が異常なまでに高かったのだ。

 

 

「あぁ、そうでした……申し遅れましたご無礼をお許しください。ミスター・キリュー」

 

 

その浮世離れした声色に、俺は思わず背筋を伸ばしていた。

 

 

(わたくし)の名は『シャーロット』。このアルビオン王国で王女をしております。気軽に、『プリンセス』とお呼びくださいね。」

 

 

―――ドンピシャ。

 

天才物理学者、王族とお近づきになったってよ。

 

 

「マ……マジ?」

 

「なんと大マジ。どう?新聞で見たより美人だった?」

 

「いや新聞取ってないっす。」

 

「えぇーーーー!!??ま、まさ、まさかあなた、姫様のご尊顔を今の今までし、知らなかったんですか?」

 

「…………知らなくてすみませんでした!!」

 

 

プリンセスに心からDOGEZA奉る。

俺だって『今の日本の首相もちろん知ってるよな?』『知りましぇーーんwww』されたらキレるに決まってる。

心からのDOGEZAだった。

 

 

「ゆ、許されませんよ!?幾らちせさんと同じ日本人とはいえ、仮にもこの国で暮らす者が姫様のご尊顔すら知らないなんて!!」

 

「本当にすみません!!」

 

「落ち着いてベアト?ミスター・キリューはこの国にいらしてからまだ本の10日余りでこの国のことをよくご存じないのは致し方ないことだわ。……それに生活にも少し困っていらしたようですし。」

 

「え、なんでそんなこと知ってるんですか?」

 

「姫様とのお話で口を挟まないで!」

 

「すいません!」

 

「い、いえ構いませんよ?ベアトも、ね?………こほん、実は今回の件に関しまして、誠に勝手ながらミスター・キリュー、ミスター・ バンジョー御二人の事をそこのドロシーと共に一通り調べさせていただきました。」

 

「え………えぇ!?」

 

 

まさかの事実に驚きを隠せなかった。

いや、正直この流れだと不敬罪で首チョンパされるんじゃないかと思っていた。

が、まさかのプリンセス側からこっちのプライベート侵害のカミングアウト。

ドロシーの方へ疑いの目を向ければ、そこにはわかりやすく口笛を吹く彼女の姿が。

マジですか……

 

 

「あなた方がこの国に来てから少なくとも今日で10日。御二人がこのロンドンで暮らしていたのはこちらの御店ですね?」

 

 

そう言って、プリンセスは俺と万丈が倉庫を貸してもらっている店の写真を見せてきた。

紛れもない、俺と万丈が好意で倉庫を貸してもらっているあの店である。

 

 

「そうです……けど。」

 

 

自分でもどうかと思う程に掠れた声に、プリンセスは力強く頷く。

そういえば、彼女たちが万丈をここまで連れて来るのにどうしたのかと考えると、自然とこの店の存在に行きつく。そういうことだったのか。

その傍らでベアトリスが心配そうな眼差しで俺とプリンセスを交互に見つめているのが視界の端に映った。

……一体、彼女は俺に何を伝えようというのだろうか。

 

 

「では、次にこの男についてご存じありませんか?」

 

 

二枚目に見せてきた写真には、深緑色の鍔付き帽子を被ったどこにでもいそうな男が写っている。

だがその男は―――

 

 

「あれ………この人、前に絵のモデルになってくれって言われたような……」

 

 

数日前、戦兎はロンドンのとある広場で仕事探しの息抜きに散歩したことを思い出す。その時、その写真の男とそっくりな男に声を掛けられ、ハンサムだなんだと持てはやされ気を良くして小一時間時間を共にした記憶があった。

 

 

「……繋がりましたね。」

 

「……はい?」

 

「ミスター・キリュー、この男は絵の練習の為にあなたの顔を写し取ったのではありません。あなたの顔を使って、あなたに殺人の罪を着せるために写し取ったのです。」

 

「――――じゃあまさか!!」

 

「はい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「この男こそ件の連続強盗殺人鬼―――『マスクメイカー』です。」

 

 

 




万丈「英語だからアイツらが何言ってんだかさっぱりわかんねぇ」

ボリボリ。

ちせ「食べながら喋るでない!全くはしたない……」

万丈「わりぃ」

ちせ(むぅ…こやつが誠に日ノ本の男児なのか分からなくなってきた……)

万丈「あ、そうだ!なぁちせ、うまい和食屋知らねぇ?アイツアジの開きが大好物だからよ、ごちそうしてやりてぇんだよな……なんか最近元気なかったしよ、それでまた元気になってほしいんだ。頼む!この通り!」

ちせ「ふむ……

(日ノ本の男児としては少々あれだが、少なくとも人としては信に足る者ではありそうだ。)

良いだろう。飯処ではないが大使館の料理もそれなりのものだ。都合の良い日にお主たち二人をもてなすよう、私が取りなそう。」

万丈「それって……つまりメシ奢ってくれるってことか?」

ちせ「そう言っている。」

万丈「…マジで!?ありがとう!!」

ちせ(堀川公に、久々に良い土産話ができそうだ。)
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