艦娘と提督   作:ためきち

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22話

「今日は珍しい格好ね」

 

「ん? あぁ、今日は秋月達が汚れてもいい格好で畑に来て欲しいって言ってきてな。箪笥の奥からこれ引っ張り出してきた」

 

「……それ背中になんか書いてない?」

 

「俺の信仰してる宗教の教義」

 

「……全体的に悪い事は書いてないんだけど、宗教としてはどうなのかしら。というか、上下で色も違うし普通にダサいから脱ぎなさい。私が代わりを用意してあげるわ」

 

「代わりつってもどうやって?」

 

 

 あの日、ちょっとしたお願い聞くをなんでもお願いを聞くにグレードアップさせたビスマルクは1ヶ月秘書艦にしろと言ってきた。

正直誰を選んでいいか迷ってたから棚ぼたじゃんラッキーぐらいの気持ちでそれを受けた。

狭霧から業務を引き継いで、いざ秘書艦をやるわ! と気合十分だったビスマルクだけど、そのやる気も最初の数日しか持たなかった。

まあ、仕事無いもんね。リアルで深海棲艦が攻めてきてますみたいな世界だったらくっそ忙しかったのかもしれないけど、そんな事実はございません。今の所は。

 

 ゆえにビスマルクも秘書艦とか言いながら基本的には執務室のソファでゴロゴロしながらテレビを見ることぐらいしかしてない。

たまに暇に耐えかねて俺にちょっかい出すんだけど、大体はお菓子食べながらテレビに向かってあーでもないこーでもない言ってる。

今さっきだって先日の鎮守府の件であれやこれやと言っているワイドショーに対して文句言ってたしね。

 

 そんなビスマルクがふふんとドヤ顔で指を鳴らした。

すると妖精さんが何人か寄ってきて服の下から服を取り出した。いつ見てもよくわからん構造してんな。

 

 

「これは私の制服と同じデザインのジャージ。こっちは戦艦ビスマルクのシルエットがプリントされたジャージね。あとは、プリンツ達のとかもあるわよ。でも、やっぱりおすすめはやっぱり私とお揃いかしら」

 

「あーじゃあ、それで頼む」

 

「流石私の提督ね。わかってるじゃない! さ、そんなジャージ脱いでこっちを……って何よそのTシャツ」

 

「これ? これは全提督が欲しくて欲しくて喉から手が出るほど欲しかった伝説のサンマTシャツ。うーちゃんに頼んで作ってもらったんだよね」

 

「そう……まあ、卯月が作ったならそれは着ておくべきね。さ、今更提督のパンツ姿程度でどうこう思わないからここで脱いでいいわよ。着てたやつは妖精さんに渡しておけばいいから」

 

「流石に向こうで着替えてくるわ。普通に恥ずかしいし」

 

「……そう」

 

 

 一瞬落ち込んだように見えたビスマルクを置いてジャージを着替えるために部屋を移動する。

おじさんのすね毛ボーボーの足なんて見たって一銭の得にすらならんぞ、ビスマルクよ。

 

 ビスマルクに貰ったジャージは妖精さんが出しただけあって生暖かったけどサイズ良し肌触り良し伸縮性良しと良いとこ尽くしなジャージだった。

あっいい……いいですよこれ! って感じの感動を覚えるジャージ。

さっきまで着てたゴワゴワジャージが実は雑巾だったんじゃないかってボブが訝しむレベル。

 

まあ、このジャージ唯一の欠点を挙げるとすれば、だ。

ジャージを着て「これいいなぁ」ってつぶやいたそばから明らかに誰かに似た妖精さん達が「これも着てこれも着て」とジャージをグイグイと押し付けてくる所。

 

 

「悪いな。今日はこれ着るってビスマルクにも言っちゃってるしそれは着られないんだ。次の機会があれば君たちのどれかを選んで着るとするよ」

 

 

 そういうと妖精さん達はさっきのビスマルクよりもどんよりと落ち込んでしまった。

最近、妖精さん達ともスキンシップを多めにとるようにして分かったんだけど、この子達も結構喜怒哀楽が忙しいタイプが多いらしい。

会話が出来ない俺の為に分かりやすいリアクションを取ってくれているだけって可能性もあるけどね。

 

 こういう時はお詫びじゃないけどいつもお菓子をあげてる。

妖精さんって言えば甘い物ってイメージだけどうちの妖精さん達は割と何でも食べる。

こないだなんて一人で一人前のうどんを食べてる猛者が居たぐらい何でも食べる。

まあ、そんな感じだから俺の食いきれないお菓子なんかをこういう機会以外にも結構あげてる。

お詫び感薄いけど、それで許してくれる妖精さんに感謝しないとね。

あぁ、かりんとうが横向きで入るんだね。どうなってんだそのほっぺ。

 

 

「ビスマルク。これいいな。すんごい着やすいわ。ありがとう」

 

「そうでしょうともそうでしょうとも。もっと褒めてもいいのよ? ふふん! ちなみにそのジャージ。私と同じだけの装甲値があるから滅多な事じゃびくともしないわ」

 

「いや、それはマジで凄いな。いやぁ、すげぇ。どうやってこんなもん作ったんだよ」

 

「どうって……提督ってばそんな趣味があるの? まあ、私は心が広いから受け止めてあげなくもないけど……」

 

「……俺なんか変な事聞いた? 聞いて無くない? 俺がおかしいのか……?」

 

「冗談よ、冗談。本気にしないで。妖精さんの力を借りてこねくり回して作ったの」

 

「そういや、うーちゃんにTシャツ作り頼んだ時も「ちょっと待つぴょん」とか言って妖精さんを何人か連れて出て行ったかと思ったら数分経ってから持ってきてたな」

 

「提督的に言えば、開発ボタン押してキラキラからのペンギンぐらいの感覚かしら。資材さえ選んじゃえば後は妖精さん頼みね。つまり欲しいものが出来るまでランダムよ」

 

「ふむ。つまりこれは俺用バルジみたいなものか。なるほどね。うん。装甲値+90以上でデメリット無しとか最強か? ゲーム内で使いてー」

 

「それ、私達全員ジャージ姿で出撃するって事にならない? うーん。まあ、速吸みたいな感じかしら」

 

「ありじゃん。ついでに全員補給艦も兼務してもらおう。ボス前で補給だ! うん。最強」

 

「そうしたら、この前みたいに悲鳴を上げずにすんだかもしれないわね」

 

「乙だし沼る要素ないと思ったんだけどなぁ」

 

 

 まあ、ゲージ破壊で沼っただけで掘り自体は削り中に終わるという幸運に恵まれたから被害はそんなでもないんだけどね。

岸波もゴトランドも超余裕でした。毎回これで頼む。切に頼む。もうホント頼む。

掘りが終わってないのにイベントが終了するという恐怖はホントヤバいからね。

イベント産の子はイベントでってのが通常運転のゲームで滅多に建造落ちしないから掘れなかった時の落ち込み具合はしばらく私生活に影響を及ぼすレベル。

 

 ……思ったんだけど、今回のイベントから掘りの重要度増してないか?

〇〇おりゃん案件勃発しない? ねぇ、するよね? タシュケント……

何せドロップしたその日からゴトランドとかこっち来てたし、なんならもう青葉が写真撮って投稿しちゃったし……

おかげで、艦これ絵師になれば自分が描いた子が現実に来るから絵師になれとかいう謎ブーム。

いいの? 自分で言うのはなんだけど漏れなく全員俺の嫁になるんだが。

 

 てか、なんかこっちに来るには相思相愛以上の愛が必要なんデースって聞いたんだけどなぁ……

これじゃあまるで、ゴトランドと俺が超絶チョロインみたいな扱いなんだけど?

まあ、確かにゴトランドの距離の詰め方は凄かった。まるで初期の頃から俺と一緒に艦隊運営をしてきたかのような錯覚を覚えたもの。

調べたら、案の定名誉初期艦の称号貰ってて、やっぱりみんなもそう思うよなってなりました。

中には名誉初期艦は大井っちだろとマウント取ってる人も居てちょっと羨ましかったです。

 

 

「で、ダメなん?」

 

「無理ね」

 

「そうか……まあ、ずるみたいなもんだしな。今まで通り地道に頑張るか」

 

「戦いは任せなさい。貴方の育てた私は強いわよ」

 

「わかってるよ。いつも頼りにしてる。これからも俺の為に頑張ってくれ」

 

「ん、んふっ……ふぅー……任せなさい!」

 

「中途半端ににやけたせいで凄い顔になってたぞ。どうせならいつもみたいにドヤ顔で褒めろ褒めろって言えばいいじゃん」

 

「ゴトランドとかネルソンなんていう忌々しい奴らが来たからあまり弱みを見せるわけにはいかないのよ。だから、こういう小さい事からコツコツと普段の自分を改善していくのよ!」

 

「忌々しい? まあ、あー、ビスマルクが変えていくって言うんならいいんじゃないか? 俺も応援してるよ」

 

「えぇ、任せなさい!」

 

 

 最初にジャージ褒めたときは欠片も今の話を覚えてなくて褒めろ褒めろと頭撫でさせたのはどこのどの子ちゃんだっただろうか。

今も撫でろとアピールしてきてはいないけどチラチラと俺の手の動きを気にしてんのバレバレだからな?

あまりにも視線がうるさいのでちょいちょいと手招きして頭を撫でてあげると「提督がしたいならしょうがないわね!」とか言って俺のせいにしつつもめっちゃキラキラし始めた。

こんなにもチョロッチョロだからでかい暁とか言われてるの分かってんだろうか。

あの子も頭撫でてあげるとキラキラし始めるから可愛いんだよね。

 

 あと、このキラキラ。あのキラキラなんです。

つまり、現実世界の艦娘の要求を聞いて、よし楽しく話せたなってなるとゲーム内の彼女達もキラキラ光る。

1-1とか1-5キラ付け周回が要らないという神アプデなんですわ。

イベントの時何分もかけてキラ付けしたあの周回が必要ないって最高だよね。キラ付けによる俺の寿命がストレスでマッハだった頃が懐かしい。

てか、キラキラが現実世界とゲームでリンクしてるなら他の燃料とか弾薬もリンクしてくれませんかね? お願いします運営様。

 

 ただ、これにも問題がある。あ号が終わらないのだ。

あ号の為に1-1でキラ付けしようとしたら全員キラキラしてんだもん。キラ付けという目的の無くなった1-1周回とか苦痛そのもの。

まあ、その代わりに7-1周回が始まりました。デイリーの目標数いってないとなぜか秘書艦じゃないのに大淀が現れて俺の横に立ち始めるから怖い。

なんで目標回数いってないのわかんだろうか……

 

 

「さて、そろそろ行くか」

 

「ん゙ん゙……そうね。そろそろ行きましょうか」

 

「ビスマルクはそのまんまの格好でいいのか?」

 

「私のこれは汚れないやつだからいいのよ」

 

「いや、でも、今から行くの畑だぞ?」

 

「それが? 別のこの格好でも野菜の収穫ぐらい出来るわよ? 虫刺されとかそういうのは艦娘には関係ないし」

 

「言わなかったっけ? 今日は芋ほりするんだぞ。サツマイモがいい感じらしい」

 

「あぁ、あの甘い芋ね。で?」

 

「……わかった。ハッキリと言おう。ビスマルクの格好のまま芋ほりしたら今まで以上にパンツ丸出しになんだろうが」

 

「パンツ? あぁ、平気よ。これパンツじゃなくてズボンだから」

 

「ズボン!?」

 

「いや、驚くことじゃないでしょ? え、じゃあ、提督はずっと私がパンツ丸出しでも平気な艦だと思ってたわけ?」

 

「え、いや……もしかして、丸見えなの気が付いてないおっちょこちょいなのかなーって」

 

「あのね……こんなに短くてガードが完璧だなんて思ってるわけないでしょ」

 

「ですよね。はい」

 

 

 おでこに手を当てて「あきれた……」とため息をつくビスマルク。

だって、艦娘の感性って、正直よくわかんないし……ビスマルクに限らず多くの艦娘がほぼ丸出しみたいなスカート履いてたり、もう手遅れなレベルで丸出しだったりするじゃん?

そんな感じで堂々としてる子が多い環境なんだ。ちょっとぐらい勘違いするだろ。

 

 しかし、するとあれか? 実は艦娘のパンツはズボンだった?

スカートの下にズボンを履く。まあ、スカートの下にジャージを履く女子高生ぐらいの感覚か……

実際この前鈴谷がやってたしな。熊野にめっちゃ怒られてスカートの方を脱いでたけどね。

 

 あいやまたれよ。

そう、とある神が「パンツです」って言ってたよな。

つまり設定としてはパンツ。パンツがある世界観なんだよ。少なくともあの村にはパンツがあるわけだ。

他の子はどういう判定なんだろうか……パンツなのかズボンなのか……謎だ……

 

 

「ま、いいわ。今回は許してあげる」

 

「それは、ありがとう」

 

「じゃあ、いい加減行きましょうか。秋月達も首を長くして待ってるだろうし」

 

「あぁ、そうだな。悪かった。行くか」

 

「えぇ」

 

 

 そう言ってビスマルクは左手を差し出してきた。

言わんとすることはわかる。多分手を繋ぐとか腕を組むとかしたいんだろう。

しかし、この子さっき弱みが見せられないとかそんな事言ってたよな?

大丈夫? 君、俺とそんな事したらニコニコ笑いながらキラキラと星を飛ばす装置になるんだよ?

いっつもそうだもん。プリンツとかその写真を俺に見せてきて「このビスマルク姉さま可愛くないですか!?」って詰め寄ってきたのもつい最近の出来事よ?

 

 まあ、ビスマルクがいいならいいか。

俺の仕事は艦娘を甘やかす事。要望があればできる限り聞いて艦娘達の機嫌を損なわないようにってのがいっちゃん最初に渡された分厚いマニュアルに書かれていた。

んだけども、ここに居る艦娘達って基本的にどんな事をしても喜んでくれるから仕事してる感皆無なんだよね。

 

 だって、見てくれよこのビスマルク。

ただ腕組んでるだけなのにキラキラで床が埋まりそうだよ。これ、時間経過で消えなかったら凄い事になってたな。

あと、俺は食えなかったけど妖精さんはよくこれをむしゃこら食べてるから食べ物である可能性は高い。

もしくは妖精さん限定の燃料弾薬に相当するものかな。

君らよくそんな硬くてトゲトゲしたもの口に入れて怪我とかしないね。

先端が丸みを帯びているとはいえ痛いでしょ? 痛くないの? そっかー……

 

 そんな感じでビスマルクと妖精さんの相手をしつつ秋月達が待つ畑を目指して移動しているとだいたい他の艦娘達に呼び止められる。

むしろ呼び止められなかったことがない。

 

 

「あれ? Admiralさんとビスマルク姉さま? お昼にはまだ早いですよ?」

 

「今日はこれから秋月達の所へ行ってサツマイモ掘りの手伝いだよ」

 

「なるほど~! 私もご一緒してもいいですか?」

 

「構わないよ。ビスマルクもいいだろ?」

 

「もとより断るつもりなんてないわ。プリンツも一緒に行きましょ?」

 

「わーい! えとえと……じゃあ、ビスマルク姉さま! 私とも手を繋いでもらってもいいですか……?」

 

「えぇ、勿論」

 

「えへ、えへへ~」

 

 

 これは俺が呼び止められたのかビスマルクが呼び止められたのかわからんね。

プリンツは見ての通りビスマルク大好きっ子。まあ、時報でもさんざんビスマルクビスマルクって言ってたし想像に難くないってやつよ。

プリンツみたいにどう考えても俺より姉妹が大好きだろって子はそれなりに居る。

 

 だから、俺は明石に聞いたことがある。

「俺の事が好きじゃなくてもこっちの世界に来られるのは他の子に便乗しているからなのか」って。

それに対して明石は一瞬だけきょとんとした後に「そんなわけないじゃないですか」って笑顔でそう答えてから

 

 

「提督の事が好きじゃなかったらこっちの世界には絶対来れません。こっちの世界に来てる時点で提督への好感度は天井知らずです。天も次元も突破してますね。えぇ、間違いありません!」

 

 

 って自信満々に胸張って言ってた。

例えば横に居るプリンツなんかは俺よりもビルマルクが好きだって仮定する。

提督の事は天元突破に好き。でも、ビスマルク姉さまの方がもっと天元突破に好き。

みたいな引っ越し屋のCMのような状態なのかな……?

まあ、それも有り、だな。うん。

 

 つまり俺に出来る事はなるべくそういったタイプの子の邪魔をしないことだな。

わざわざ百合の間に挟まる男になりに行くようなへまは犯さない。

今だってあれやこれやとビスマルクに話しかけるプリンツを邪魔しないようになるべく空気になってる。

この笑顔は俺が守護らねばならぬ……

 

 

「ねぇ。ちょっと。ねぇ! 貴方プリンツの話聞いてる?」

 

「……え?」

 

「Admiralさんもちゃんと聞いててよ~」

 

「いや、ごめん。てっきりビスマルクに話を聞いてもらいたいのかと思って……」

 

「この状態で私だけに話しかけるわけないでしょ? プリンツをなんだと思ってるのよ」

 

「その、ごめんなプリンツ」

 

「いえいえ~でも、そっか……ん~じゃあ、Admiralさん! 私と手を繋ぎましょ!」

 

「え、ビスマルクと手を繋いでなくていいのか?」

 

「ビスマルク姉さまとも手を繋いでたいけど、それだとAdmiralさんが私の話を聞いてくれないみたいなので!」

 

「うっ……」

 

「手を繋ぐなんて生易しいわ。腕組んじゃいなさい。腕組んじゃえば顔の距離も近くなるし聞き逃しなんてなくなるでしょ」

 

「な、なるほどー……よ、よーし! Admiralさん! 左腕失礼しますね! えへへ」

 

 

 プリンツはしっかりとキリンさんもゾウさんも両方好きなタイプでした。

これ判断が難しい。プリンツはビスマルクの方が大好きガールに見せかけてしっかりと俺の事も大好きガールだったわけだ。他の……他の姉妹艦好き勢はどうなんですか、教えて明石先生!

 

 それから畑に着くまでプリンツとビスマルクがあれやこれやと最近の出来事を話すのを聞き続けた。

やれ、ビスマルク姉さまと何をした、何を食べた、と。うん。8割ぐらいビルマルクの話だったわ。

そういうのって普通本人が聞いてたら恥ずかしがったりするもんだけどビスマルクは良くも悪くも自信たっぷりな女性なのでプリンツの話に便乗してその時の自分はこんな感じだった。ゆえに褒めて! ってドストレートを投げてくる。

んで、そのドストレートを返球しようとすると横からプリンツがビスマルクの援護をするようにめっちゃおだてるのよ。

そうなると後は無限ループ。ビスマルク、プリンツ、ビスマルク、プリンツと交互に話をするので俺は適当に相槌を打つ装置になっていた。

 

 これ、あたい知ってるよ。永久機関って言うんでしょ。

そして、これの対処方法も知ってる。なるほど。すごいな。って言ってればいいって昔の偉い人が言ってた。

実際、ビスマルクは結構チョロいので結構これでどうにかなる。プリンツはビスマルクが褒められるとうれしくなるのか星出し性能が向上するので対処としては完璧だと自負しておりまする。

 

 しかしながら、畑に着いて「司令ー!」って俺を呼ぶ秋月が女神に見えるぐらいには疲れました。

ごめん。最初から女神だったな。失敬失敬。




シロッコが全然出なくて……
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