そこそこに膨れてしまった腹を気にしながら寝巻きを脱ぎ捨て外出用の服に着替える。
持って行く荷物の準備はちっともやれずに寝かされてしまったのだが大淀と五月雨ちゃんがある程度の日用品をかばんに詰めておいてくれたらしい。
となると下着を見られたのか……まあ、この歳になってしまうとパンツを見られようが特に何か感じるものでもない。しょせんパンツである。
3枚500円とかのセール品なんだけどダサいとか思われなかっただろうか……とか思ってない。
「さてとそろそろ出る時間だよな? もう自衛隊の人達は到着してたりする? してるんなら待たせるのも悪いし出るか」
「そうですね。そろそろ出ましょう」
「あーちょっと待て提督。オレから出るからちょっとそこで待ってろ」
「ん? あぁ、いいぞ」
天龍の耳型艤装が小さな駆動音を立てながら若干動いたのを見て玄関の外に誰か居るんだなと素人ながら察して天龍に道を譲る。
まあ、昨日の今日だし普通に考えれば菊池さんもしくは自衛隊の人が時間だと教えに来たのが妥当な考えだし俺の肩を掴んでいる龍田の表情もいつものニコニコ顔だから問題ないと思っている。
実際、天龍が開けたドアの向こう側には菊池さんが立っていた。
「おはようございます。よく眠れましたか?」
「おはようございます。ぐっすり寝たと言えば寝れましたね」
「それはよかった。それではそろそろ時間ですので外に待たせてある車まで行きましょうか」
菊池さんの先導で昨日と同じ車まで全員で移動する。
昨日と違って大淀が追加になった分自衛隊の人が一人減っていた。が、それは同じ車に乗る自衛隊の方が減っただけで車の方が一台増えていた。
増えた車の後ろの席はスモークガラスで中にどんな人が何人乗っているのか確認できなかったけど運転席の人は普通に確認できた。
うん。なんか物凄く物々しい雰囲気だなと。
「私が言うのもなんですが彼らの事はあまり気にしないほうがいいかと。自衛隊にも我々の様な艦娘と友好的であるべきという考えと危険物と判断してすぐに処分すべしという考えがありまして。彼らは後者側の人間という事になります」
「あーわかります。そういう感じなんですね」
「理解が早くて助かります。まあ、彼らだって出来る事なら彼女達と敵対はしたくないでしょうし予定通りに行程をこなしていけば特に問題は起こらないはずです」
なんともフラグめいた台詞を言いながら菊池さんは右手を頭の後ろにまわして困ったように笑っていた。
まあ、艦娘処分派の彼らの考えも分からなくはない。いきなり、二次元のキャラクターが三次元の世界に現れました。仲良くしましょう! とか言われても次元を自由に行き来出来る生き物による侵略活動とか考えも不思議じゃないからね。多分殲滅力ならディ○ボロモンにも引けを取らないだろう。
艦娘って見た目可愛いし天使達の集まりみたいな所があるけど、その実、二足歩行の軍艦だからね。なんだろう。こんな言い方するとメタ○ギアの親戚っぽい。
俺を持ち上げた腕力からも分かるように見た目通りの少女然とした華奢な身体能力とはいかないだろうし、天龍や龍田が普通に展開している耳型艤装やわっか艤装も然り。
あれ風呂上りには装備されてなかったから艦娘か妖精さんの不思議パワーで出し入れしている可能性がある。
ゆえにこの子達がその気になればすぐにでもゲームで見慣れた主砲副砲魚雷その他の艤装を装備して戦えるんだろうなと予想できる。
そんな人智を超越した科学の塊が目の前で大手を振って歩いてたらそりゃ警戒するよねって話だわな。
しかも、こちらの世界に現れた理由が「提督に会いたかった」とか信じられるわけがない。
そんなよく分からない生き物が提督を迎えに行くから町に出るとか絶対許可したくなかったし、したくもなかっただろうに。
でも、艦娘の機嫌を損ねるわけにもいかないという事であの人達なんだろう。
多分、昨日も周りを観察する余裕がなかっただけで居たのかもしれない。なんなら俺が家に帰った後もずっと。
え、大淀が言ってた護衛ってもしかしてあの人達が俺に何かするかもって事で言ってたのか?
「提督? どうした暗い顔して。酔ったか?」
「いや、大丈夫。まだ酔ってないぞ」
隣の座席に座った天龍が下を向いていた俺の顔を覗き込みながら心配そうに尋ねてきた。
「あーならあれか。後ろの連中か? あれなら心配すんな。オレらに喧嘩売るような度胸はねぇよ。自衛隊の装備じゃ艦娘の装甲は抜けない。駆逐艦ですらキズ一つ付かなかったぐらいだしな」
「キズ一つ付かなかった?」
「おう。武蔵が自分達の耐久性能を知りたいとか言って自衛隊に要請して、最初は拳銃から最後は砲撃まで喰らっててな。そんでもって、それを見てた清霜と朝潮がいつの間にか武蔵と一緒にちょろちょろとな。自衛隊も戦艦は無理でも駆逐艦ぐらいはってやってはみたものの全く装甲が抜けなくてな。衝撃はあるみたいなんだがダメージ自体はなし」
「明石さんと妖精さんが言うには~艦娘にはバリア機能が備わってるから現存している兵器では艦娘にダメージが通らないらしいわよ~」
「まあ、それでも核ぐらいなら何とかなるらしいけどよ。前提としてこの国には核が無いし人的被害も尋常じゃない。現状無害の連中に核使って国民に無理を強いるわけにはいかないからな」
「……まあ、武蔵の性格はよく分かってるつもりだからそういう行動に出そうだなってのもわかる。清霜は憧れの戦艦の真似して。朝潮は……まあ俺を守りたいとかそういう理由だろうな。しかしだ。そんな轟沈しそうな事しないで欲しかった。俺の心臓止まるかと思ったぞこのやろう」
「許してやれよ。あいつらだって提督を守りたいって理由でそういう事したんだからよ」
だからと言ってである。何気なくゲーム画面開いて武蔵を探したら居なかったとかなったら俺は死んでしまう。
大切に育ててきた艦がいきなり居なくなるとかもう引きこもり案件である。運営に連絡して連絡が返ってくるまで仕事はサボると思う。辛すぎて働ける自信が無い。
清霜だって朝潮だって居なくなったら泣くし鬱に陥る自信がある。
「しかし、あれな。よく自衛隊も艦娘を攻撃したな」
「後ろ付けて来てる奴らを焚きつけたらすぐだったらしいぞ」
「よくそれで後ろの連中も諦めないな……」
「上からの指示ってのもあるんでしょうけど~まあ、あの人たちも最悪提督を捕まえてどうこうって話してたらしいし~?」
「えっ」
「まあ、提督にはもう妖精さんも付いてるしオレ達も離れる予定が無いから安心してろって、な?」
任せとけと豊満な胸を叩く天龍とうふふ~と笑う龍田の姉妹に挟まれながらちらりと後ろを見ればなんとも無表情な男性と目が合った。
目が合うって事は向こうも俺の事を見ていたという事になる。まあ、確かにだ。艦娘云々を横に置いておいても土曜日のあさっぱらから護衛の様なワンチャン拉致出来たらして来いみたいなよく分からない任務に駆り出されたらあんな顔になるよな。
分かる。俺もさっきからブーブーなってる携帯を見たくない。
朝6時だぞ? うちの上司は一体いつ家に帰って一体いつ出社してるんだ。
てか、うん? あれ、よく考えてみたら俺仕事の引継ぎを全くしないで会社を辞めるって流れになってるよね?
普通に社会人としてダメダメなのでは? どうしよ。もう港見え始めてるんだけど。今更会社に戻してくださいとは言えないよな。後でメールで引継ぎ内容を送るしかないかなぁ。
「今度はウンウン唸りだしてどうしたんだよ」
「いやな。上司とか同僚に俺の業務の引継ぎを全くしないで出てきてしまったからそれをどうすべきか考えててな」
「あぁ、それなら港に着いてから軽く、鎮守府に着いてからしっかりと我々に説明していただければこちらで対処しますよ。流石にこれから会社に戻るとなると後ろの連中にどやされるだけでなく鎮守府で貴方を待っている艦娘達にも何を言われるかわかりませんからね」
「すいません。お手数おかけします」
「いえ、これも仕事ですから。お気になさらず」
しかし、そうは言ったものの口頭のみでしっかりと説明できるだろうか。
仕事の資料は全部会社だし絶対抜けとか出る。まあ、抜けた分は後で聞いてくるだろうし数時間後の俺に対応は任せよう。
と、無責任な考えに行き着いたと同時に俺達が乗っている車も港に到着した。
とは言うもののこの時間は漁師の皆様が絶賛お仕事中。港とは言っても端も端の何とか港の一部ですと言えなくも無い所に停車した。
停車したすぐ横の海には漁船に酷似した船が一艘だけ停泊していて、よくよく目を凝らしてみて見れば妖精さんが何やら慌しく走り回っているのが分かる。
「妖精さんが沢山居ますね」
「その様ですね。実は私達がここに船を泊める時も手伝ってくれたのですが、いかんせん我々には妖精さんの姿が見えないので独りでに帆やらロープやらが動き回っている様にしか見えずちょっとした恐怖体験の様な物をさせてもらいましたよ」
「それは……なんだかすいません」
「いえ、とても面白い体験でしたよ。さて、それでは一度前職の引継ぎの件と今後の予定を今一度確認したいのであそこの小屋に向かいましょう」
「わかりました」
菊池さんの案内で昔網を手入れをしていたであろうボロボロの小屋に入り、中に用意されていた椅子に座って机を間に挟んで向かい合った。
ちなみに五月雨ちゃん達は小屋の外で待機。なんでも鎮守府から更に艦娘がここに来るらしいのと菊池さんが男だけで話したい事があると入室を断ったのもある。ちなみに俺の護衛は妖精さん5人。
菊池さんは「とりあえずは」と言って「箇条書きでいいので前職の引継ぎ内容を書いてください」と紙を渡してきたので本当に箇条書きで書いて渡してしまったけど引継ぎってこんな簡単でいいのかな。マニュアル無し、口頭のみの説明でどのぐらい仕事が出来るんだろうか。
自衛隊の人って体だけじゃなくて頭の出来も超一流なんだろうか。
なんて、くだらない考えに耽っていると菊池さんが今度は分厚い紙束を俺の前に出してきた。
「……こいつは?」
「鎮守府に着任するにあたってのお願いみたいなものでしょうか。国としてはやはり艦娘よりも国民を第一に考えないといけませんので」
「なるほどぉ……」
「分かります。こんなに分厚い紙束読みたくありませんよね。そうですね……端的に言えば艦娘達を日本の領海内から出さないでください。艦娘達を許可なく海上に出撃させないでください。艦娘達を利用して戦争を起こさないでください。それが守れるのであれば生活に必要な物資は日本が提供します。といった事が記されています。まあ、鎮守府に着いてから読んでいただければ構いません。艦娘の方々には一応こちらからも説明はしていますが貴方からの指示程絶対的な効力はありません。読み終えたら艦娘の方々に念押しの方お願いします」
ちらりと読んだけど既に国民の中から俺の存在は消されているらしい。まあ、うん。
そりゃそうよね。なんたって艦娘の提督だもん。いわゆるコラテラル・ダメージというものに過ぎない。致し方ない犠牲というものだ。
てな具合に俺にとってもネタに走れる程度の認識。縛りだってさっき菊池さんが言った所が主だったもので携帯電話を使用するなとかそういったものもなさそうなので問題はない。なんなら前職より給料がよくなる始末。課金額が増えてしまう危険性。
まあ、彼らからしてみたら未知の生物の管理を任せるのだからそれなりの手当てはだしておいてお金でも縛っておこうっていう考えもあるのかもしれない。
どのような場面においてもお金というものはやはり強力な鍵の一つだからね。人間はお金大好き。
「それともう一つ伝えておかなければならないことがあります」
「なんでしょうか?」
「貴方には基本的に1年中鎮守府に居てもらう事になるのですが……その時我々自衛隊は基本的には鎮守府に居ません。鎮守府にいる人間は貴方一人になります。ですので、なにか問題が起きた際に我々はすぐに助けには行けないと思っていてください」
「わかりました。何も起こらない事を祈っておきます」
「……そうですね」
今の間はなんだったのだろうか。こいつ理解が足りないなみたいな反応だった気がしてちょっと不安になるじゃん。
いや、まあ確かにアマ○ン・リリーみたいな所に男一人という非常に肩身の狭い状況になるのは俺だって不安だ。艦娘の子達って目のやり場に困る格好をした子が盛り沢山だからね。
提督の視線分かってるんだからね? なんて言われた日には鎮守府から男が居なくなる自信がある。
というか俺本当に大丈夫だろうか。女約150人に対して男1人とかもう完全にヒエラルキー的には一番下よ。ちょっとお腹痛くなってきた。
なんて顔をしかめた俺を苦笑いして見ていた菊池さんが口を開こうとした瞬間に小屋の扉を叩く音が聞こえて、菊池さんは一度半開きになった口を閉じて咳払いをしてから入室許可を出した。
「失礼します。お話の途中で申し訳ありません」
「いえ、話はちょうど終わった所だったので問題ありませんよ」
「五月雨ちゃんどうしたんだ?」
「はい! 鎮守府からお迎えの子達が到着したので提督に是非挨拶して頂きたいなと思って!」
「おぉ、誰が来たんだ?」
「それは会ってからのお楽しみ、です!」
「でしたら、話も終わりましたしもう船の方に向かいましょうか」
「はい、わかりました。じゃあ、五月雨ちゃん行こうか」
ニコニコとまぶしい笑顔の五月雨ちゃんが俺の手を引いて到着したばかりの艦娘の所に連れて行ってくれた。
そこに居たのはスク水ゼッケンの潜水艦二人組み。
ツインテールかと思いきや実はトリプルテールだった青紫髪が特徴の伊19に金髪おさげに眼鏡装備の伊8だった。
二人とも足元に水溜りが出来ている所を見ると今しがた海から上がったばかりなんだろう。髪なんかも水に濡れて頬やおでこに張り付いている。
そんな二人は近づいてくる俺と五月雨ちゃんに気が付きイクはこれでもかと破顔していき、はっちゃんはポーカーフェイスを維持しようと頑張っていたが良く見れば口元が緩んで微妙なニヤケ面になっていた。
そして、あろう事かイクは「てーとくなのねー!」とびしゃびしゃと海水を撒き散らしながら俺に向かってダイブしてきた。
潜水艦の艦娘を見たわけだけど駆逐艦より小さいとは思わなかった。俺の胸ぐらいの高さに顔がある。
しかしながらその胸部装甲は天龍や龍田にも引けを取らない程豊かで実りあるものだという事を主張するかのようにばるんばるんしてる。トランジスタグラマーここにあり。つまり空で言えばド○フである。ナ○メアお姉ちゃんもこのぐらいのサイズ感なのだろうか。
とまあ、現実逃避していても目の前に迫り来る豊満なおっぱいからは逃げられない。フライングボディプレスかな? 艦娘のジャンプ力どうなってんの?
ぼかぁね、ただの一般人なんだぞぉ? この角度で喰らったら死ねる。ちょっと後ろに下がって喰らおう。
そう思って右足を後ろに下げた瞬間にイクが俺に抱き付いてきた。
ぐぎぎ、ろくに鍛えてない人間に小学生サイズの人間が飛びついてきてふらつかないわけが無い。
踏ん張り切れないと思った矢先後ろから五月雨ちゃんが俺の背中を押して支えてくれた。
いや、危なかった。背骨へし折れるかと思ったわ。
「てーとく! おはようございますなのね!」
「グーテンモルゲン、提督」
「おはよう、二人とも。さっそくだけどイク。悪いんだけど降りてくれないか?」
「嫌なのね! もう少しだけこうしてていいでしょ? イクも寂しかったんだからね?」
「……少しだけだぞ」
「こういう事しても怒らないからてーとくの事大好きなのね!」
そう言ってイクは更に足に力を込めてより強固なだいしゅきホールドにしてから頬を俺の首元にすりすりとこすりつけてきた。
これやばい。イクの体が柔らかすぎてやばい。イクのツインテールがさっきから顔に当たって痛くてやばい。イクの圧迫感が凄くてやばい。イクのびしょびしょのスク水がやばい。イクの匂いが良すぎてやばい。後ろから支えてくれる手の強さが増してやばい。真正面に居る龍田の能面みたいな顔が怖くてやばい。
もう色んな思いで一杯一杯になっているとおずおずとはっちゃんが近づいてきた。
「提督。はちもやってもらってもいいですか?」
「はっちゃんって意外とはっきり言うのね」
はい。おしまい。とイクの背中を叩く。少しぶーたれたものの抱っこちゃん状態は解除してくれた。
そして、案の定服はびちゃびちゃになって肌に張り付いてきていた。
もうどうせならとやけくそ気味にはっちゃんに向かって手を広げれば、はっちゃんは広げた手の中に納まり抱きしめてきた。
イクのでたらめな大きさに惑わされがちだがはっちゃんだって大きい。ものすんごく大きい。
なんて考えてたらちょっと怖い顔の眼鏡のお姉さんが声を掛けてきた。
「提督。そろそろお時間です。船に乗船してください」
「あ、悪い。じゃあ、はっちゃん。おしまいね」
「あ……はい。わかりました。また鎮守府でお願いしますね」
「イクもお願いするのねー!」
「まあ、時間が合えばな」
「なら毎日でもやってもらうのねー!」
と、ぶんぶんと腕を振って喜びを表しながらイクは海に飛び込んで行きそれに続いてはっちゃんも海に飛び込んで行った。
にしても潜水艦がお迎えとはちょっと予想してなかった。てっきり長門とか金剛辺りが出張ってくるもんだと思い込んでたわ。
「てっきり戦艦辺りが来ると思ってた」
「流石に海の上を人の形をした生き物がなんの動力も無しに移動している光景は何とも言い難いですから。海の中を自由に移動できる潜水艦の方がこの辺りでは一番護衛に向いているんです」
「あーなるほど。確かにそうか」
隣で荷物の積み込みを手伝ってくれた自衛隊の人から搬入リストを受け取りながら大淀が答えてくれた。
うむ。そりゃそうだよね。水の上を走れるのは金○番長か列○王ぐらいなもんだ。
「それでは、我々はここまでです。鎮守府までお気をつけて」
「あ、すいません。お世話になりました」
「これからが大変だと思いますが頑張ってください」
「はい。何とかやってみようと思います」
最後に菊池さんと握手する。俺と艦娘全員が船に乗り込んだのを確認して妖精さん達が船を動かしていく。
菊池さん及び自衛隊の皆さんの敬礼を受けて俺の乗る船は港からどんどん離れていきついには鎮守府を目指して出港した。
3/15 誤字脱字修正。報告ありがとうございます。