串刺し公は勘違いされる様です(是非もないよネ!) 【完結】   作:カリーシュ

55 / 75
第二小節 無力なりしは戯曲の如し

 

 

 

 

 

 ――最早慣れたVRワールドへのダイブ過程を通り過ぎ、暗転した世界で風を感じる。

 目を開けば中世ヨーロッパに似た、けれど意識して寄せたものではなく機能美からなる偶然の類似だろう街並み。

 それが、()()()()()()()()()

 

「むっ?」

 

 咄嗟に跳び退りそうになったのを慌てて押し留め、足元を確認する。

 白亜の床が広がり、天井には同じく白亜のアーチ。町を囲う四角い壁の角からは長い壁が伸び、大地を二分している。

 よもや、今俺が立っているのは――

 

「セントラル・カセドラル……」

 

 

 

「――ええ、その通りよ」

 

 背後から聞こえた女性の艶声に、咄嗟に背に有った槍を振り抜く。

 何度かの新調繰り返した鉾が、アインクラッドから引き継いだアカウントの筋力で繰り出される。しかし、期待したような敵を屠る感触はなく、代わりに異様な感覚が金属製の鉾先から伝わる。まるで強固な鉄板でも叩いたかのような。

 

「あら、御挨拶ね」

 

 ――艶消しを施された、鋭い鋒。並大抵の装甲ならば、貫いたうえで敵を屠るだけの威力が込められたその鉾は、しかして薄布のドレス一枚すら傷付けることが出来なかった。

 ……金属製武具に対しての絶対防御、か。なら拳ならば通るか。

 握り込んだ左拳を打ち出し。これも寸前で、黒い籠手に受け止められた。

 

「……随分と優秀な傀儡を有しているようだな、毒婦よ」

 

「見ず知らずの相手にも武力を振るえる貴方には、縁のない話でしょうね」

 

 槍を納め、拳を受ける籠手を振り払う。

 

 ――成る程。アンダーワールドの協力者、か。ラース側のスタッフでなければ、確かに該当者は此奴のみだろう。

 踝にまで届きそうなほど伸ばされた、淡く紫掛かった銀髪の女。趣味ではないが、不本意ながら多少目が肥えている俺から見てもまず間違いなく美女だと言えるだろう。そんな彼女が、ドレスの裾を摘む丁寧なお辞儀(カーテシー)をしてから、鈴の様な声を発した。

 

「ようこそ、アンダーワールド(私の世界)へ。歓迎しましょう。異世界より來れり今世紀のワラキア公」

 

「ほう、最低限の礼儀は弁えているか。貴様の頭蓋に釘を打ち込む(礼儀を徹底する)機会がなくて残念だ」

 

 ――どれだけ先の事かは分からないが。いずれ英雄達に討たれる運命にある、冷徹なる独裁者。アドミニストレータ。

 護衛こそ居り、此方にも奴に手を出せない事情がある(実質人質を取られている)とはいえ、間合いの内に平然と立つ原作ラスボスが、そこにいた。

 その堂々とした佇まいに、嫌味に続いて侮蔑と怒を含めた皮肉の一つでも叩こうとして――ふと、違和感を覚えた。

 原作のアドミニストレータは出番こそ少なかったものの、支配圏の内側に自分が操れぬ戦力の存在を許さぬほど、利己心と支配欲に塗れた女だった。そんな奴が、ほんの一時、一度とはいえ、己が満足にコントロール仕切れるとは断言出来ない相手を前に、首を垂れた?

 考えられる可能性としては、目前の女は討たれても問題無い影か、単なる自惚れか。それとも……

 

 セントラル・カセドラルの、おそらく最上階に位置するドームの窓枠から離れたアドミニストレータから、奴の側に控えていた騎士に目を向ける。

 頭から爪先まで漆黒の全身鎧で覆われた騎士。身長は俺よりも低い、百七十五センチ前後。武器は帯びていないようだが、寧ろその要素も手伝い、第四次聖杯戦争で召喚されたバーサーカー(ランスロット)を思い出す。

 

 ……余程護衛を信用している、か。

 

 当然、俺の知る限りSAOにそんなキャラは出てこない。取るに足らぬ名無しか、そうでないなら俺の知るより()に現れる予定の男か。様子見とはいえ、俺の拳を片手で受け止めた以上後者とみて間違いなかろう。何にせよ、原作ラスボスが直々に連れているならば、此奴も警戒しておくに越したことはない。

 

 歩を進めた俺の背後に着く黒騎士。何処となく強烈な拒否感を覚えたが、それを無視して誘われるがまま進む。

 十秒にも満たぬ超常共の行進は、アーチの内側、十メートル程下の床にポツンと置かれた天蓋付きの寝台の側に降りた所で止まった。

 円柱型の部屋の壁に吊るされた武具が全て魔剣クラスの愾を纏っていることに朧げながら思い出した剣の絡繰にも警戒を払いつつ、さあどう言い包めようかと策を練る。

 

 

 けれど、それから数瞬の間、俺の口から意味有る言語が吐かれる事はなかった。

 

「持て成しの準備をなさい、()()()()()()

 

 隠された昇降機と武器以外寝台しかない空間。椅子すらない場では話にならないと黒騎士に言いつけるアドミニストレータ。

 問題は、その名だった。

 

 ――狂戦士(バーサーカー)、だと!?

 

 俺にとっては馴染み深く、未だ途切れぬ縁のある聖杯戦争が一クラス。理性を代償に本来以上のステータスを引き出す狂化が付与された英霊。

 つまりこの黒騎士は、まさかサーヴァントだとでも言うのか!?

 

 その在り方故とはいえ不完全ながらも現界しているアサシンがいる以上、偶然名称が一致しただけという可能性を捨てきれずに硬直していると、件の黒騎士は、今度は目の前で消えやがった(霊体化した)

 

「……貴様は、何を望んでいるのだ」

 

 本来なら元老院――という体の監視機構が広がる空間から椅子を二脚引き摺ってきたサーヴァントの足音に、無意識の内に問いが溢れた。

 

「私の願い?随分と決まり切ったことを問うのね、貴方は」

 

 会話の主導権を握られている状況に嫌な汗が出る。しかし、もう止まらない。

 黒き英雄はおろか、後のリアルワールドからの軍勢すらも容易く屠れるだけの戦力を揃えた管理者は、予想だにせぬ名で、予想しうる限り最悪の目的を告げた。

 

「私は。アンダーワールドの支配者クィネラは、聖杯を望むわ。

 六騎分の英霊の魂を焚べた炉心。この世界を取り囲む諸問題を解決するに足るエネルギーを内包する大釜。

 それを手に入れる為に、私は貴方を呼んだのよ」

 

 非情なるアドミニストレータ(システム管理者)ではなく。政略結婚の果てに生まれ落ちた愛知らぬ小娘(クィネラ)を名乗った女は、サーヴァントに持って来させた椅子を無視して、一枚のカードを差し出した。

 燻んだ金の輝きを放つカード。刻まれた紋様は槍を携える兵。

 ……もしや、これは。

 

「察しの通り、槍兵(ランサー)のクラスカードよ。繋がっている先は、貴方と最も縁のある五百年前のリアルワールドの英雄。『ヴラド三世』」

 

 ――本来ならばエインズワースの置換魔術によって実現される、自身の肉体を媒介に、本質を座にある英霊と置換する魔術礼装。

 力の一端を扱うだけでも、サーヴァントの技能や宝具すら使用可能になる高度なアイテム。

 

 言葉通りこの世在らざりし礼装を押し付けられ、一瞬どう取り扱っていいのか戸惑っている隙をつかれて一方的な話し合いはさらに進む。

 

「私が貴方に期待するのは、『白』のランサー、真名ヴラド三世としての戦力。ただそれだけ。

 サーヴァントとして、敵サーヴァントを討ってくれればそれでいいわ」

 

「待て。白のランサーだと?貴様は『大戦』を引き起こすつもりなのか」

 

「ええ。限定展開(インクルード)にしろ夢幻召喚(インストール)にしろ、斃した所で小聖杯に魂は回収されない。使い手が英霊に置換(侵食)でもされない限りは、ね。

 けれど『最終負荷実験』最中、リアルワールド人が大勢ログインするでしょう?その中には英霊の触媒に最適の人物もいる。『自分自身のカード』とまではいかずとも、数パーセントでも『置換』されるなら、数さえ揃えれば牲には十分な量が確保出来るでしょう」

 

「……成る程な」

 

 淡々と語られた、クィネラ=アドミニストレータの戦略。作戦そのものはそこまで恐ろしいものではないが、なによりも問題なのは、その情報源だ。

 一瞬バーサーカーを疑ったが、彼方(型月)の魔術や聖杯についての知識はまだしも、明らかに未来に起こる事象(SAOの原作知識)を識っていることについて説明がつかない。おそらく別だろう。

 

 ――さあ、どうする。

 

 最終負荷実験(アンダーワールド大戦)で多数のプレイヤーが押し寄せてくる前提の作戦を立てている辺り、キリトらによる叛逆は、外面上は原作同様の結末を迎えるとみて間違いなかろう。ならば一先ず奴をどうこうするのは後でもよい。寧ろ生かしておいた方が、奴の情報源を引き出すには都合がいいだろう。

 その上で奴の言葉を鵜呑みにするならば、戦力としても聖杯への贄にしてもそう無碍に扱うことはあるまい。少なくとも協力者という事になっているハイドリッヒに対し、俺の不利益になるようなことは口にせんだろう。

 仮に今ここで奴とバーサーカーを討ち取り、ログアウトしてハイドリッヒも叩き潰せたとしても。後の展開の予想が困難になる上、介入しようにもアミュスフィアではラース側からアクセスする為の操作をしてもらわねばログインすら儘ならぬ。

 

 

「……一つ、答えよ。令呪に関してだ」

 

 互いに裏切る隙を伺う関係なのは承知だろう。その上で三度もの絶対命令権など行使されては堪ったものではない。

 それを分かっているのだろう。クスクスと微笑みながら、手袋の下に隠された()()の令呪を見せつけ、告げた。

 

「貴方の心配しているような事は起きないわ。そも、夢幻召喚による聖杯戦争には令呪のシステムが組み込まれてない以上、サーヴァントと化した術者への命令権は殆ど無いわ。精々が人理継続保証機関のそれと同程度でしょうね」

 

 ……聖杯探索についての情報も仕入れているのか。ますます情報源が気になるな。俺と同じ転生者による可能性もあるが、如何せん情報が足りん。

 ――ならば話は決まったな。全く、大した戦略家だ。実質選択肢はないではないか。

 

 

「――よかろう、クィネラ。貴様の提案を呑もう」

 

 その言葉を切っ掛けに、クラスカードが閃光を発する。溶けた礼装は一本の槍へとその造形を変え、薄らと自分と繋がる線の様なものが感じ取れた。

 

 槍の形状にも見覚えがある。直線的な装飾が鉾から石突に渡って多く施され、柄の重心部には半円状の黒いハンドガード。

 

 自室に飾ってあり、嘗ては画面の向こう側に幾度となく見た宝具(カズィクル・ベイ)

 それが、俺の手の中にあった。

 

「どうやら無事に繋がったようね」

 

「ふむ、その様だな」

 

 試しに軽く振るってみる。

 槍を突き出し、素早く戻す。二段目の突きを引き戻すと、地面スレスレまで下がった槍を逆袈裟に振り上げ、バツの字に目の前を切り裂く。

 途中を少し省きこそすれ、慣れ親しんだ一連の流れ。だが、急激に身体能力が上がった弊害か、動きに無駄があるし、コントロールし切れず椅子が片方砕けた。

 

「ほう。直ぐに使い熟せる程、そう手軽なものでもないか」

 

「それについても問題ないわ。最終負荷実験まではまだ時間もあるし、それに『護国の鬼将』を発動させる準備も必要でしょう。

 ――さて。では、改めて問いましょう」

 

 ドレスの袖を捲る。手の甲に刻まれた二画の紋様(令呪)に引き続き、手首から二の腕までに浮かび上がった十五もの(五騎分の不)薄い紋様(完全な令呪)が顕になる。

 

「――告げる。汝の身は我の()に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば、我に従え。

 ならばその命運、汝が『槍』に預けましょう」

 

「よかろう。ランサーの名に懸け、誓いを受ける。貴様を我が()()として認めよう、クィネラ」

 

 歌うような音色で唱えられた呪文に応えれば、複雑怪奇に入り組んだ令呪の内三画が妖しげな光を宿す。

 

 ――ここに契約は完了した。

 大杉の下で友と再開を果たした英雄にも、潜水艇にてほくそ笑む魂の簒奪者にも知られる事なく。

 

 或いは三百年前、央都セントリアが一介の村だった頃に、ひっそりと紡がれた運命の夜。その瞬間に約束されたかもしれぬ最強の一組が、今此処に発生した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――戦闘訓練用にソードゴーレムの操作権を一部ランサーに預けた後、セントラル・カセドラルの地下に秘匿した工房に、バーサーカーを伴って転移する。

 チュデルキンにもリアルワールドの協力者二人にも。当然観測者にすら補足されぬよう、変換術式を応用して座標を隠匿した自室だが、最後まで油断なく探索術式を発動する。

 部屋の表面を撫でる光。反応は二つ(私とバーサーカー)のみ。盗聴盗撮術の痕跡も無し。

 更にバーサーカーにサーヴァントの鋭敏な知覚を以って探らせ、そこまで徹底した上で、漸く安全を確保出来たと息を吐く。

 

「お疲れさま。よく我慢出来たわね、バーサーカー」

 

 労いの言葉をかけるも、神器の武装完全支配術でさっさと鎧兜を解除した狂戦士は苛立たしく椅子に腰を落とすと、それきり沈黙してしまう。

 彼が何に腹を立てているかこそ把握している。けれど私の願い、延いては彼の願いを叶えるには必要なことだったのだ。彼もそれを理解しているからこそ、狂化スキルに身を任せる事なく、沈黙を守っていた。

 

 

 

 ――後に召喚することになる計五騎のサーヴァント。その召喚陣と触媒の確認、点検を済ませていると、彼の中で一区切りついたのだろう。小さな問い掛けの声があった。

 

「…………何故、クィネラと名乗った」

 

 振り向けば、薄青の瞳と視線が重なる。久し振りのその事象に、しなだれかかってその銀塊の頭を撫でて反応を見るが――

 

 ……やはり、彼は私を見てくれてはいなかった。此処にはいない、遠い何処かにいた誰かを探すように、その曇った瞳は、虚空を彷徨うのみ。

 

「……さあ、何故かしら?」

 

「答えろ、アドミニストレータ」

 

 耳元で蠱惑的に呟くも、失敗。千以降数える事を放棄した失敗に一度の失敗を追加した処か、殺気すら向けられてしまった。

 修剣学院の制服に似た――実際には学院の制服の方を寄せたのだが――純白の装いの肩から頭を上げ、仕方なく答える。

 

「せめて、偽る必要の無い箇所では誠実でいようと思っただけよ」

 

「……今後は言動を徹底しろ。最悪記憶を弄れる整合騎士や元老長はまだしも、少ない点を線で繋げる輩が現れないとも限らない。

 特にアンタは()()()()

 

 暗にベルクーリやデュソルバートといった十番以下の整合騎士が、不信感を募らせているのを放置している点を指摘された。

 

「予備のセイバー枠として目をつけているベルクーリはまだしも、貴様の防御術を貫ける手段を持つファナティオやイーディスにはさっさと手を打っておくべきだろう」

 

 喋っているうちに段々意識がアンダーワールドに戻ってきたのだろう。焦点が合い始めたバーサーカーが饒舌に文句を言い始める。

 『名も分からぬ誰か』に向けられた視線を私が奪うまでに、大雑把に数分。令呪を使った時を除けばこれで最速記録に近いのだから妬けてしまう。

 

「そもそもお前――」

 

「はいストップ。お説教は勘弁よ。貴方の感情的なお説教はすぐに内容がリピートするのだもの」

 

「よし。地獄に落ちろ、クィネラ。若くは魔女に喰われちまえ」

 

「残念、もう往路の予約が入ってるわ」

 

 青筋浮かべた悪態に微笑で応じる。

 

 

 ――ああ、楽しい。とても楽しい。

 この瞬間だけは、私は冷徹なる最高司祭ではなく。三百年の時を遡り、ただ一人の小娘として過ごせる。

 

 

 彼の記憶が夢に見えるほどパスが強固になるまで十年。

 それを頼りに根気強く話しかけ、真面に答えてくれるようになるまで更に十年。

 ()()()()()()を教えてくれた時には、追加で二十年。

 彼とこうして軽口を叩けるようになる頃には、私は老衰で死にかけたほどだ。

 だがその甲斐あってか、リアルワールド側のラーススタッフである柳井にコンタクトを取り、説得と脅迫によってアンダーワールドに於ける全てのコマンドが記された『エンタイア・コマンドリスト』を持ってきてくれた程度には仲を深められた気がしたものだ。尤も当時は、やっと再現実験にまで漕ぎ付けられた聖杯を惜しまれただけだと言われたが。

 

 己の身を不老とし。カーディナルシステムとの接触時に焼き付けられた『秩序の維持』の基本命令をも、遥か昔に夢に焼き付けられた、慈悲深き魔女による滅ぼし(救済)の光景でもって焼き潰し。

 後の作戦の為にわざと作ったリセリス=カーディナル以外は、彼の助言に従って記憶を結晶化させ、何時でも再生可能な記録媒体――彼は皮肉げに「ラスボスが『憂いの篩』モドキを使うとはな」と言っていたっけ――として保存することで魂の寿命すら超越し。

 

 ……それでもまだ、彼は振り向いてくれない。

 

 私は完璧を目指した。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 最早その輝きと後悔しか思い出せないというのに、未だ奇跡の残滓に縋る哀れな迷子。

 全てを喪った果てにその尊さに気付くという、ありきたりな悲劇。辛うじて想起できるその輝きを、せめて至上のものにせんと人道を踏破し、し果ててしまった愚かな怪物。

 

 私はグシャグシャに千切れたその断片から、その()()がどんな人物だったのか推測し、穴を埋め、目指そうとして――挫折した。

 『正義の味方』など、性に合わない。私でさえそうなのだから、『アドミニストレータ(本史の私)』なら尚更そう言うだろう。

 

 

 ――いっそ、全て忘れてしまえば救われるのに。

 

 以前アリスがセントリアに出かけた時の手段に興味があり、心意で変装して真似した時のお土産を、未だ文句をぼやく彼の口に突っ込んで咽せたのを微笑ましく眺めながら、聞こえないようにそう独り言ちた。

 

 

 

 

 









サーヴァントプロフィール

『白』のバーサーカー
真名:不明
性別:男性
身長・体重:178cm・55kg
属性:混沌・悪
CV:吉田⬛︎子

【ステータス】
筋力A 耐久D 敏捷E 魔力A+ 幸運E 宝具A

【クラススキル】
狂化:EX
 本来であれば理性を代償にステータスを上昇させるスキル。ただしこのサーヴァントの場合、⬛︎⬛︎⬛︎された⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎であるが故に、存在するためだけに必要なスキル。そのため自分を見失う程の狂気をはらんでいるが、ステータス上昇の恩恵は無く、何らかの方法で狂化スキルが低下すると即座に霊核の崩壊が始まる。

忘却補正:E
 ――輝きと後悔だけしか、もう、思い出せない。

【保有スキル】
試作神器:E
 整合騎士に与えられる神器、その試作品。正確にはスキルではなく、クィネラがマスターの今回限りの追加装備。
 アンダーワールド発生時、初代人工フラクトライトを育てたラーススタッフのアバターが眠る――という設定の風化した墓石が元になっている。
 通常は指輪の形状をしているが、武装完全支配術によって全身鎧となる。その機能は『隠蔽』。鎧を展開している限り、英霊のスキルか宝具によるもの以外の真名看破を拒絶する。

⬛︎⬛︎⬛︎:C

⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎:E -

【宝具】
⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎
ランク:?
 詳細不明

⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎
ランク:?
詳細不明





▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。