蒼き薔薇と赤き薔薇と朝に咲き誇る華(未完成)   作:セブンスランス

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始めます〜


8話 隠し事

朝華 家

 

朝華

「ふむ…これはこうで、それから…」

 

ギターの音調整をしながら

休日を過ごしていた。

スマホから電話が来たのでそれに出る

 

朝華

「リサからか、なになに?」

 

朝華

「…友希那が熱出した?マジか」

 

朝華

「分かった、うん、そこで集合だな了解」

 

朝華

「たく、お見舞いに行ってやるか。友希那の家に」

 

そういうと色々と準備をしてから

玄関に向かい、友希那の家に向かっていく。

 

友希那の家 前

 

リサ

「あ、来た来た。おーい」

 

リサがこちらに気づき手を振る

隣には紗夜の姿が見える

 

朝華

「お待たせリサ、それと紗夜さん?なんでここに?」

 

紗夜

「たまたま湊さんにご用があったので、家の近くまで来てました、そこで今井さんの姿を見たので、黒鉄さんは?」

 

朝華

「リサ呼び出されてさ」

 

紗夜

「…そうですか」

 

朝華

「あー?まさか…聞いちゃった?

隠し事してること?」

 

紗夜

「…黒鉄さんが来る前に軽く話しは聞きました

…三角関係だったのは私も驚きました…」

 

リサ

「あはは…みんなには内緒にしててね?」

 

紗夜

「分かりました。

では、そろそろ湊さんの家に…」

 

紗夜が言い終わる前に扉が開く音がし、みんなそちらに目線を合わせる。マスク姿をした友希那の姿が見える

 

リサ

「友希那!ダメだよ、部屋で寝てないと!」

 

友希那

「ゴホッゴホッ

…リサ、朝華達呼んだの…?」

 

リサ

「うん、二人ともお見舞いに来てくれたんだよ?」

 

友希那

「そうなのね…とにかく家に上がって…ゴホッ」

 

風邪と熱がある、友希那の家に上がらさせて貰い

リサと紗夜と俺はリビングへ。

友希那は部屋に戻っていく

 

リビング

 

リサ

「お粥とスープ作らないとね…ってあれ

材料が少ない…」

 

紗夜

「そういえば、湊さんのご家族は?」

 

リサ

「アタシの親と友希那の親で一緒に旅行行ってるよ

一週間くらい前にね」

 

紗夜

「そうですか…では、湊さんの為にも今日は暖かいスープでも

作るのはどうでしょうか?」

 

リサ

「うん、そうしよっか☆。

朝華はお留守番とお粥は作れる?」

 

朝華

「任せとけって」

 

紗夜

「それでは、朝華さん

湊さんの事頼みましたよ?」

 

リサ

「なんか、あったらすぐに呼んで?

アタシがすぐに戻ってくるから。」

 

朝華

「分かったってとにかく頼んだよ?」

 

リビング キッチン

 

朝華

「良し、出来たっと」

 

お粥が出来て、薬とお水をトレイの上に乗せ

二階の友希那の部屋まで行く。

 

朝華

「友希那入るよ?」

 

部屋に入る前に扉越しで声をかける。

返事がなかったため寝てるのだろうと思い扉を開けると

ヘッドホンで耳塞いでたため寝てるのではなく仰向けの状態のまま

音楽を聴いていた。

 

朝華

「寝てると思ってたがまさか音楽聴いてたとはな…」

 

友希那

「朝…?

あら、それはお粥かしら?」

 

朝華

「起きれるか?

無理だったらそこのテーブルに置いとくけど?」

 

友希那

「…朝…お願い」

 

きゅんとした虚ろな目でこちらを見てくる

起き上がる力はあるか食べる気力がないようだ

 

朝華

「分かったよ」

 

言われがままに俺は友希那のベットの端に座り

お粥が乗ったスプーンを彼女の方に差し出す

 

朝華

「はい、あーんしろ?」

 

友希那

「ぁ…ん」

 

朝華

「どうだ?美味しいか?」

 

友希那

「えぇ…美味しいわ

も、もう一回…お願い出来ないかな」

 

朝華

「(甘えん坊さんだな。前の友希那だったら考えられないよ)」

 

しばらくして、ゆっくりと食べたお粥はなくなり

薬とお水を渡す。

 

朝華

「熱は…うん、少しあるかな

今日は1日休め、無理に動くと体に毒だ」

 

友希那

「ありがとう」

 

薬を飲んだ後友希那を寝かしつける

 

友希那

「少し、寝るわね…お休みなさい…」

 

朝華

「お休み」

 

しばらくして友希那が眠りにつき

俺は茶碗やコップを持ち、扉を開け、ゆっくりと下に降りていく

 

時刻は夕方となり

二人が帰ってくる

 

リサ

「ただいま〜☆」

 

紗夜

「戻りました、黒鉄さん」

 

朝華

「おかえり二人共」

 

リサ

「朝華もお疲れ、今からスープ作るから

紗夜も手伝ってくれるよね」

 

紗夜

「えぇ私も手伝いますよ」

 

朝華

「そんじゃ俺も…」

 

リサ

「朝華は休んでて

友希那の看病してて疲れてると思うからさ☆」

 

朝華

「え?あ、分かった」

 

リビング キッチン

 

あれから30分の時間が経っていた

キッチンにいる二人はダシが効いてあるスープを作ってるそうだ。

 

紗夜

「ふぅ…終わりましたね」

 

リサ

「うん、良いお味だよ

朝華〜ちょっと味見してみて?」

 

朝華

「どれ、…うん美味しい

これなら友希那も美味しいって言うだろうな」

 

リサ

「やったね☆

それじゃ友希那呼んできてくれる?」

 

朝華

「了解っと」

 

ガチャとドアが開く音して

そちらを見ると友希那が降りて来たようだ

 

友希那

「あら、いい匂いね。

リサと紗夜が作って貰ったのかしら?」

 

リサ

「うん、そうだよー♪

今ならでも食べる?」

 

友希那

「お願いするわ」

 

リビング 夕飯

 

友希那

「…ご馳走さまでした」

 

リサ

「どう?味は?」

 

友希那

「えぇ、美味しいわ

ありがとう、私が熱があって何も出来ないところを助けてもらって」

 

紗夜

「いえいえ、私も湊さんにお世話になっているので。それに。頑張った甲斐がありましたね、今井さん」

 

リサ

「うん☆」

 

朝華

「熱はもうないか?友希那」

 

友希那

「大丈夫よ

朝が看病したおかげで、少し元気出たから」

 

リサ

「でも、まだ安定してないとダメだからね?

ご飯食べたらすぐに寝るように、ね?」

 

友希那

「わ、分かったわよ」

 

湊の家 リビング

 

友希那

「ーったわ…えぇ、楽しんでね旅行

それじゃ」

 

リサ

「友希那のお父さんなんだって?」

 

友希那

「そっちは上手くやれてるかって話よ

あっちはあっちで楽しい旅行を満喫してるって」

 

リサ

「そう、良かった。」

 

朝朝

「確か、商店街の商品で当たったって言ってたよね?

そん時だっけ?温泉旅行チケット4枚分当たったの」

 

リサ

「あの時はたまたま買い物帰りの時に立ち寄ったくらいだったからね

ほら、たまにも親にゆっくりと癒して欲しいかなって思ってね☆」

 

朝華

「あの時の友希那の父さんと母さん心配してたからな」

 

紗夜

「そうなのですね」

 

友希那

「あ、朝…それは言わないで…」

 

朝華

「っとわりぃ、つい」

 

友希那

「もう、私はそろそろ寝るわ。

おやすみなさいリサ、紗夜。朝」

 

全員

「お休み」

「ゆっくり休んでください、湊さん」

「お休みね友希那」

 

部屋に戻っていく友希那の姿を見届けてた

時刻を見ると、8時に回っていた。

 

紗夜

「そろそろ帰らないといけないわね」

 

リサ

「うん、今日はありがとうね二人とも♪」

 

朝華

「またなんかあったら連絡よこしてな?」

 

リサ

「了解♪」

 

湊の家 入り口前

 

リサ

「アタシはもうちょっと友希那の様子見てから帰るから

今日はほんとお疲れ様、気をつけて帰ってね☆」

 

紗夜

「はい、お疲れ様でした

それでは帰りましょうか?」

 

朝華

「途中までは帰る方向同じだし、行こう」

 

夜の道

 

紗夜

「…」

 

朝華

「…」

 

朝華 紗夜

「(気まずい(わね)何か話さないと…!)」

 

紗夜

「あの、黒鉄さん」

 

朝華

「ふぁい!!なんでしょうか!?」

 

紗夜

「緊張しすぎですよ?

…その、LI●E交換しませんか?」

 

朝華

「え?良いけど」

 

紗夜

「それでは交換しましょ」

 

お互いにLI●E交換をする

二人はそれを追加した。

 

朝華

「これが、紗夜の連絡先だな?」

 

紗夜

「はい、そうです」

 

朝華

「これで良しっと…ん…氷川…?」

 

氷川という言葉が頭に浮かぶ

どこかで聞いたことある名前だと

俺は紗夜に尋ねてみる

 

朝華

「なぁ、この氷川って確かもう一人妹居なかったか?」

 

紗夜

「…っ!

妹の話題を私に持ち越さないでください!」

 

朝華

「え?あ…」

 

紗夜

「…!すみませんがここから私の家近いので、では」

 

朝華

「…紗夜…お前も何か隠し事が?」

 

不安もありつつ、俺は家に帰って行く

 

紗夜

「…私は…」

 

彼女も反省をしたいた。

自分で何故、あんな事を言ってしまったのかと言う後悔をしていた。




次回もよろしくお願いします


あとがき

誤字報告していただきありがとございます!
また、間違えて紗夜の漢字を沙夜と間違えていました。
あと、お気に入り数が20人超えましたありがとうございます!

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