ティアに俺の過去を話した後、俺とティアはそのまま寝床に戻って愛し合った。俺の秘密を赤裸々に語った後だったからか、いつもよりも俺からティアを求めてしまった。
その翌朝、早起きした俺は鎖の球となったティオを回収し、盗み聞きしたハジメたちをがっつり叱った。まぁ、ハジメたちも俺とこれからも同じように接していくと言っていたし、ほどほどにしたが。
ただ、ティオは鎖でぐるぐる巻きにしたままの説教だったのだが、どこまで聞いていたか、そこが不安だ。俺が説教している間、終始ハァハァしていた気がする。
そんなこんなで、俺たちはそのまま目的地であるグリューエン大砂漠に突入した。
グリューエン大砂漠を見て思うのは、まさに赤銅色の世界だということだ。地面の砂だけでなく、風で巻き上げられた砂が大気の色も赤銅色に染め上げている。
そんな灼熱の大地だが、不思議と地球の砂漠のように、死んだ大地という感じはしない。熱気に包まれながらも、力強さのようなものを感じる。
まぁ、俺たちには関係ないが。
つくづく、ブリーゼを改造しておいてよかったと思う。
普通に旅をしようと思ったら灼熱の砂漠を渡らなければならないし、ブリーゼでも以前のように荷台のままだったら、熱気にあてられるところだった。
だが、今のブリーゼはその荷台を乗車席に改造したおかげで、全員が空調の恩恵を受けることができている。
今、俺たちは全員後ろの乗車席に乗っている状態だ。運転は今は俺が担当している。
ちなみに、運転席と乗車席は扉1つで行き来できるようにしてある。
「・・・外、すごいですね・・・普通の馬車とかじゃなくて本当に良かったです」
「全くじゃ。この環境でどうこうなるわけではないが・・・流石に、積極的に進みたい場所ではないのぉ」
「やっぱ、荷台を改造しておいて正解だったな。本当、ハジメのアーティファクト様様だ」
窓を覗きながらそんなことを呟くシアに、俺とティオは同調する。
一応、魔法で解決はできるが、あまり魔力を無駄遣いしたくない。ハジメは魔力量こそアホみたいに多いが、魔法が使えないからその分野でハジメに頼ることはできない。本当に、ハジメがいろいろとアーティファクトを作ってくれておいてよかった。
「前に来たときとぜんぜん違うの!とっても涼しいし、目も痛くないの!パパはすごいの!」
「そうだね~。ハジメパパはすごいね~。ミュウちゃん、冷たいお水飲む?」
「飲むぅ~。香織お姉ちゃん、ありがとうなの~」
一方、ミュウはハジメの隣に座るしら・・・香織の膝の上に腰かけている。
ちなみに、俺とハジメは白崎を名前で呼ぶことになった、というか半ば強制された。
ハジメの方は言わずもがなだが、なぜ俺まで強要させられたのか尋ねると、「けじめをつけたいから」と言ってきた。どうやら、仲間だからこそ名前で呼び合うことにしようと思ったらしい。
ティアの方も、香織が好きなのはハジメだとわかっているので、特に反論はしなかった。
そして、生来の面倒見の良さから、ミュウの世話は香織がすることが多くなった。こういう時に、香織がいて助かったと思う。
ちなみに、ハジメは香織、というより同級生から“パパ”呼びされるのに抵抗があるらしく、何度かやめるように言っているのだが、
「そう?なら呼ばないけど・・・でも、私もいつか子供が出来たら・・・その時は・・・」
そうなると、決まって香織は顔を赤くしてちらちらとハジメの方を見る。まさに、恋する少女そのものだ。
これは、香織が来てからもう恒例になったことだ。
そして、
「・・・残念。先約は私。約束済み」
「!?・・・ハジメくん、どういうこと?」
「・・・別におかしな話でもないだろう。まだまだ遠い将来の話だし」
「・・・ふふ、ご両親への紹介も約束済み」
「!?」
「・・・明るい家族計画は万全」
「!?」
「・・・ハジメと故郷デートも」
「!?」
こうなると、決まってユエが“特別”の余裕をちらつかせながら香織をおちょくる。これもまた、香織が来てから恒例化したことだ。
もちろん、香織も言われっぱなしというわけではなくて、
「わ、私は、ユエの知らないハジメくんを沢山知ってるよ!例えば、ハジメくんの将来の夢とか趣味とか、その中でも特に好きなジャンルとか!ユエは、ハジメくんが好きなアニメとか漫画とか知ってる?」
「むっ・・・それは・・・でも、今は、関係ない。ここには、そういうのはない。日本に行ってから教えてもらえば・・・」
「甘いよ。今のハジメくんを見て。どう見てもアニメキャラでしょ?」
「グフッ!?」
ユエと香織の論争のだいたいがハジメに関わることなので、自然にハジメに流れ弾がいくことも珍しくもない。
「白髪に眼帯、しかも魔眼・・・確か、ハジメくんが好きなキャラにもいたはず・・・武器だって、あのクロスビット?はファ○ネルがモデルだろうし・・・あっ、でもハジメくんはダブ○オーも好きだったから、GNビッ○かな?どっちしろ、今のハジメくんも十分にオタクなんだよ」
「ガハッ!?か、香織・・・」
「む、むぅ・・・ハジメの武器がそこから来ていたなんて」
「好きな人の好きなものを知らないで勝ち誇れる?」
もちろん、それは香織に限った話ではなくて、
「・・・香織・・・いい度胸・・・なら私も教えて上げる。ハジメの好きなこと・・・ベッドの上での」
「!?・・・な、な、なっ、ベッドの上って、うぅ~、やっぱりもう・・・」
「ふふふ・・・私との差を痛感するがいい」
ユエの方も、自分しか知らないハジメを香織にたたきつけようと、夜の話を持ってくることも珍しくない。
結局、始めはシアもおろおろとしていたのだが、今では完全にスルーしている。
俺の方も、「はっちゃけてるなぁ~」くらいにしか思っていない。
そして、いつもならハジメが止めに入るのだが、
「・・・う~、ユエお姉ちゃんも香織お姉ちゃんもケンカばっかり!なかよしじゃないお姉ちゃんたちなんてきらい!」
今回は珍しく、ミュウから2人の言い争いを止めに入った。
そして、ミュウの“大嫌い”という言葉にユエと香織は深く傷付き、ミュウはシアの膝の上へと移動した。
「もうっ、お二人共、ミュウちゃんの前でみっともないですよ。というか、教育に悪いです。ハジメさんの事で熱が入るのは私も分かりますけど、もう少し自重して下さい」
「!・・・不覚。シアに注意されるなんて・・・」
「ご、ごめんなさい。ミュウちゃん、シア」
最終的に、シアに注意されるという2人にとってまさかの展開に、そろって肩を落とす。
俺としてはむしろ、シアは最近、いろいろな意味で頼もしくなっていると思う。特に、ミュウに対する思い入れが強いからか、お姉さんっぽくふるまうことが多くなった。
ただ、2人がへこんだままでいるのもちょっと気の毒だし、ミュウの誤解を解いてみるか。
「ミュウ、心配しなくても、お姉ちゃんたちは仲良しだ」
「みゅ?そうなの?」
「あぁ、俺たちの世界には、“喧嘩するほど仲がいい”って言葉があるからな」
「それなら、ケンカばっかりしているユエお姉ちゃんと香織お姉ちゃんは仲良しなの?」
「あぁ、そうだ」
「「仲良しじゃない!」」
「ほら、息ぴったりだろ?」
「本当なの!」
俺の屁理屈ともとれる言葉に、ミュウは納得して笑顔になる。
実際、俺から見て二人はけっこうはっちゃけているように見える。
ユエの方は、今までに恋敵というものがいなかった。
自分が“特別”であるという自負も当然だが、シアはどちらかと言えばカワイイ妹分という認識が強く、変態であるティオはいろいろな意味で論外だ。
香織の方も、あのときは自覚がなかったし、わりと嫌われていたハジメに他の女子が言い寄ることもなかった。
そのため、それぞれお互いにとって初めての恋敵であるため、なんというか、どことなく子供っぽい感じになっている。
まぁ、ハジメ以外に特に被害はないから、このままでもいいか。当事者というか、被害者であるハジメは、遠い目で窓の外を眺めているが。ここ最近で、一番ダメージをくらっているのはハジメだろうし。
とりあえず、あまり巻き込まれたくない俺は窓の外を眺める。
すると、なんか変なものを見つけた。
「ん?ハジメ、3時方向になんか変なのがいる。いや、変なのと言ってもサンドワームだが、様子がおかしい」
サンドワームとは、グリューエン大砂漠に生息する巨大なミミズ型の魔物だ。砂中に潜み、獲物が上を通り過ぎたら下から丸呑みにするという、奇襲されやすいという点では厄介な魔物だ。
とはいえ、サンドワーム自身も察知能力は低いため、運悪く近くを通らない限りは襲われない。また、地上にいるサンドワームの方から襲ってくるということもないため、遠くに発見したくらいなら無視してもいい。
ただ、俺が見つけたサンドワームは、なぜか獲物を捕食する気配がなく、同じところをぐるぐると回っていた。
「なんか、食うべきかどうか悩んでいるようにも見えるが・・・ティオ、イズモ、どう思う?」
「ふむ、あのような行動は妾たちの知識にはないの」
「あいつらは悪食だからな。獲物を目の前にしてためらうことはないはずだが・・・」
ティオとイズモは、ユエよりも長生きしており、なおかつ外界の情報も取り入れているため、知識は広く深い。そのティオとイズモですら、あの行動には心当たりがないという。
「で?どうするんだ、ツルギ?」
「別に無視してもいいんだが、あそこに誰か・・・っ!?掴まれ!」
ハジメの質問に答えようとしたところで、不意にしたから迫ってくる気配を掴んだ。どうやら、俺たちも運悪くサンドワームの近くを通ってしまったようだ。
俺は“魔力操作”で車体を操り、急加速する。すると、すぐ後ろからサンドワームが飛び出してきた。
だが、まだ下から気配を感じる。
俺はブリーゼを右へと左へと蛇行させて襲い掛かってくるサンドワームを避けながら、乗車席に移動する。
途中、香織が顔を赤くしながらハジメに倒れこんでしがみついているのが見えたが・・・わざとか?その際に、ユエを下半身で下敷きにしていたように見えたが・・・確信犯なのか?
まぁ、それはさておき、運転席に移動した俺は運転に集中する。
すると今度は、3体のサンドワームが巨体に物を言わせて上から押しつぶそうとしてきた。
別にこれくらいなら、ハジメのオタク魂が注ぎ込まれたこのブリーゼをどうにかすることなどできないだろうが、試運転もかねて新しい兵装を使ってみるか。
「さてと、威力はどれほどのものかな」
俺はブリーゼを横滑りさせて向きを変え、特定の部分に魔力を流し込んだ。
すると、ボンネットの一部が開き、そこからアームに取り付けられたロケット弾が現れた。アームがサンドワームに狙いを定めると、ロケット弾が勢いよく発射され、大口を開けたサンドワームの、まさにその口内に直撃した。結果、サンドワームは体の内側から爆発四散し、血肉がブリーゼにびちゃびちゃと降りかかった。
「うへぇ、思ったよりグロいな、これ。おーい、そっちは大丈夫かー?」
「あぁ、問題ない。それより、ミュウに見せないようにしてやってくれ」
「もう、してますよ~。あんっ!ミュウちゃん、苦しかったですか?でも、先っぽを摘むのは勘弁して下さい」
とりあえず、全員無事だったらしい。ただ、シアから変な声が聞こえてきたが・・・気のせいだろう、たぶん、きっと。
ミュウがシアの胸を掴んでいるというか、摘まんでいる気もするが・・・気のせいにちがいない。
ユエと香織が先ほどのことでなにやら言い争っているが、それを無視して俺はハジメに話しかける。
「ハジメ、さっきのサンドワームが群れていたところに行くぞ。誰かが倒れていた。服装からして、おそらくアンカジの人間だ」
「なんだって?」
アンカジとは、今俺たちが向かっている目的地のオアシスだ。先ほどの現場でちらっと見えていたのだが、サンドワームがぐるぐる回っている中心には、アンカジの者と思わしき人物が倒れていたのだ。
サンドワームが襲おうとしなかったことと言い、こんなところで倒れていることと言い、ただごとではない。
「アンカジになんか面倒ごとが起こっているかもしれないからな、今のうちに助けて事情を聴いておくぞ」
「・・・ったく、わーったよ」
一応、ハジメも賛同してくれた。おそらく、ミュウの前で誰かを見捨てるという行為に抵抗感があったのかもしれないが。
途中でブリーゼ内蔵のシュラーゲンを用いて地中地上関係なくサンドワームを屠りながら、倒れていた人物のところにたどり着いた。
その人物は、エジプトの民族衣装のような服と、顔に巻き付けることができるくらい大きいフードのある外套を見に纏っていた。
倒れている人物を見ると、すぐに俺はその異常に気付いた。
フードをとって顔を見ると、その人物は20代ほどの青年なのだが、顔は不自然なほどに赤く、呼吸も荒い。さらに、血管が膨張しているようで、血管が表面に浮き出ており、目や鼻からも出血している。
なにより不自然なのは、魔力だ。
「これは、魔力が暴走しているのか?」
「どういうことだ?」
「詳しいことは調べないとわからないが、おそらく何かしらの毒物によって魔力暴走が引き起こされている。しかも、外に排出することができていない。このままだと、内側から体組織が破壊される。香織、とりあえず、まずはこの男から魔力を抜き出してくれ」
「うん、わかった。光の恩寵を以て宣言する、ここは聖域にして我が領域、全ての魔は我が意に降れ“廻聖”」
香織は、俺の指示通りに魔力を他者に譲渡する光上級魔法“廻聖”を使って魔力を抜き出す。
それにしても、香織の回復魔法はさすがだな。攻撃特化の俺やユエでは、ここまでの回復魔法は使えない。それはおそらく、ティオやイズモも同じだろう。
現に、ユエ、ティオ、イズモは青年を中心に蛍のように沸き上がる魔力の光を感嘆とともに見つめていた。
余談だが、ここで抜き出した魔力は神結晶に蓄えられているのだが、今回は指輪ではなく腕輪だ。珍しく、ハジメが過去の過ちを繰り返さないようにしている。やはり、勝てないものもあるらしい。
香織が魔力を抜き出すと、青年の呼吸は安定し、顔色もよくなった。
だが、これはあくまで応急処置にすぎない。これ以上魔力を抜くと衰弱死する可能性があり、このまま放っておくと再発する恐れもある。
それになにより、この原因不明の症状に心当たりがない。
「ユエ、ティオ、イズモ、このような症状になにか心当たりはあるか?」
一応、俺たちのメンバーで高齢の3人に聞いてみるが、案の定、首を横に振った。
もちろん、治療師である香織にも心当たりはない。
「さて、とりあえず、俺たちの中でこれと同じ症状はないっぽいから、空気感染ってことはないだろうが・・・なんにせよ、話を聞いておくか」
アンカジで何が起こっているのかを確かめるためにも、俺は青年を揺さぶる。
すると、青年はゆっくりと瞼を開け、
「・・・女神?そうか、ここはあの世か・・・」
・・・寝ぼけてるのか、こいつ?
そしてなにやら、再び顔を赤くしているのだが、確実に先ほどと同じ理由ではない。
そんなことを考えていると、後ろからハジメが近づいてきて、
「おふっ!?」
「ハ、ハジメくん!?」
思い切り青年の腹を踏みつけた。
香織はハジメの突然の行動に驚くが、目を覚まさせるにはちょうどよかったらしい。意識がはっきりしたようだ。
そこで、俺はこの青年から事情を聴いた。
簡単にまとめると、この青年はビィズといい、アンカジ公国の次期領主らしい。どうやら、かなりの大物を助けたようだ。
アンカジでは、4日前から原因不明の高熱を発して倒れる者が続出し、初日だけでも意識不明者が3000人、同じ症状を訴えた人物が2万人にのぼったらしい。
医療機関はあっという間に飽和状態になり、病状を発したものが2日ほどで死亡するという事実に絶望する者も大勢いたらしい。
そして、ひょんなことから1人の薬師が飲み水を“液体鑑定”で調べると、そこから毒物が検出されたという。それを受けてアンカジのオアシスを調べた結果、案の定、オアシスそのものが汚染されてしまったらしい。
誰にも気づかれずにオアシスが汚染されるという未曽有の事態に誰もが首をひねるが、それよりもまずは患者を何とかしようということになった。
幸い、治す手立てはあった。
“静因石”という鉱物が魔力を鎮静化する作用を持っているので、これを用いて特効薬を作ろうということになった。
だが、静因石は“グリューエン大火山”か北の山脈地帯でしか採取できない貴重な鉱石。北の山脈地帯までは往復で1ヵ月以上かかるし、グリューエン大火山も周りを覆う砂嵐のせいで生半可な冒険者では中に入ることすらできない。
仮に突破できる冒険者がいたとしても、それ以前に安全な飲み水が圧倒的に足りない。
そこで、王国に救援を求めようと数人の護衛と共に出発したのだが、旅の途中で病状を発症してしまい、先ほどに至る、ということらしい。
「おそらく、発症までには個人差があるのだろう。家族が倒れ、国が混乱し、救援は一刻を争うという状況に・・・動揺していたようだ。万全を期して静因石を服用しておくべきだった。今、こうしている間にも、アンカジの民は命を落としていっているというのに・・・情けない!」
どうやら、責任感の強い民想いの人物らしい。
幸い、病状が発症したおかげでサンドワームに狙われず、俺たちに会うことができた、ということだ。
「・・・君達に、いや、貴殿達にアンカジ公国領主代理として正式に依頼したい。どうか、私に力を貸して欲しい」
ビィズが、深々と俺たちに頭を下げる。領主代理が、そう簡単に頭を下げるべきでないことはビィズ自身が一番分かっているのだろうが、降って湧いたような僥倖を逃してなるものかと必死なのだろう。
俺はいったん、ハジメに視線を向ける。ユエたちも、ハジメの方に視線を向けて答えをゆだねている。ユエと香織以外には、助けてあげてほしいという意思が見られる。
特に、ミュウは直接的だった。
「パパー。たすけてあげないの?」
ハジメならなんでもできると、そう信じて疑わないミュウの言葉に、ハジメが苦笑しながら肩をすくめる。
どうやら、答えは決まったようだ。
「わかった、その依頼を引き受けよう」
「かたじけない・・・ツルギ殿とハジメ殿が“金”クラスなら、このまま大火山から“静因石”を採取してきてもらいたいのだが、水の確保のために王都へ行く必要もある。この移動型のアーティファクトは、ツルギ殿やハジメ殿以外にも扱えるのだろうか?」
「一応、香織とミュウ以外は使えるが、王都に行く必要はない。水くらいならどうとでもなる。それよりも、まずはアンカジの方に向かおう」
「どうにか出来る?それはどういうことだ?」
俺の言葉にビィズが首をかしげるが、それが普通の反応か。だが、ユエならそれができる。
“神の使徒”である香織がビィズを説得することで、なんとかアンカジに引き返すことを了承してもらい、ブリーゼに乗ってアンカジへと向かう。
それにしても、ここにきてもトラブルか。なにやら、面倒な予感がするな。
「はぁ、やっぱ、暑いところで食べるかき氷はおいしいな」
「他の人たちから見れば、贅沢もいいところでしょうね・・・それよりも、香織とティオは何をやっているの?」
「“周天”!“周天”!アンチエイジング!」
「日差しは大敵!アンチエイジング!」
「たぶん、あれだ、日差しは女の子の天敵ってやつだ」
「そうなの?」
「そうらしい」
日差しを気にする必要がないツルギとティアが躍起になっている香織とティオに首をかしげるの図。
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最近、がっつりアクションだけでなく、ゆるキャンやニューゲームみたいなほのぼの日常にもハマっています。
日々の生活ですさんだ心を癒すには、ちょうどいいですしね。
ちなみに、自分が一番すきなほのぼの日常系のアニメはスロウスタートです。
とても面白いし、すごい和むのがいいですね。