二人の魔王の異世界無双記   作:リョウ77

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思いと想い

“悪食”を討伐したあと、潜水艇を失った俺たちはそのまま“竜化”したティオの背に乗ってエリセンへと戻った。

そして、今、

 

「・・・お、きたきた」

 

小舟に乗って、海釣りを楽しんでいた。

小舟には、俺の右隣にティア、左隣にイズモが座っている。

今釣れたのは、サバみたいな魚で、これで10匹目だ。

漁港で栄えた町なだけあって、やはり魚がよく釣れる。先ほども、そこそこの大物を釣り上げたばかりだ。

そこに、ティアが素朴な感じで疑問を投げつけてきた。

 

「・・・ねぇ、ツルギ、なんで釣りなの?」

「嫌だったか?」

「嫌ってわけではないのだけど、てっきり今日もミュウちゃんと海で遊ぶのかと思っていたから」

 

“遠見”で見てみれば、砂浜近くでミュウがユエたちと鬼ごっこをして遊んでいるのが見える。

さすがは海人族なだけあって、ミュウ以外が鬼役という変則的ルールで遊んでいるのだが、上手く逃げ回っている。

ハジメの方は、桟橋でアーティファクトやら装備を作っている。

ティアとしては、そっちに混ざるのだと思っていたのだろう。

 

「そうだな、理由は主に3つある」

「ふむ、意外と多いな」

「じゃあ、1つ目は?」

「単純に、1度でいいからこっちの世界で海釣りをしたかったから」

 

こっちで海釣りをしようと思ったら、今しかチャンスがない。ハイリヒ王国を中心とした場合、海に最も近く、なおかつ行こうと思えば行けるところにある海は西側のエリセンくらいしかない。

しかも、俺たちの旅の目的はあくまで“七大迷宮の攻略”であるため、メルジーネ海底遺跡を攻略した時点で半分くらいは行く理由がなくなってしまう。もちろん、2度と訪れないというわけではないが、それでも次に行くまでにはかなりの間が空いてしまう。

だったら、今のうちにやっておこうということで、エリセンで釣り餌と小舟を拝借して、こうして海釣りを楽しんでいる、というわけである。

俺は別に海釣りが特別好きというわけではないが、親父の部署ぐるみで海に旅行に行くときは必ず釣り大会を開くため、俺もそれに参加しているうちにそれなりに好きになった。

ちなみに、今使っている釣り道具は剣製魔法で生成した。

その気になればリールとか魚群探知機みたいなハイテク装備も再現できたが、今回は海の様子を楽しみたかった俺は竿一本で勝負している。

大物を釣り上げたいだけなら装備を充実させればいいが、初めての海では俺はいつもこうしている。

こういうときに、なんやかんや言って俺も趣味人なんだな~と思う。

 

「たしかに、なんだかいつもと比べてウキウキしてるわね」

「こういうかわいらしい一面もあるのだな・・・して、2つ目は?」

「2つ目は、気持ちの整理のためだな。ミュウ関連で」

「それって、ミュウにお別れを言うこと?」

「いや、そっちは俺の方は折り合いをつけてるって言うか、むしろハジメの方を待ってる感じだな」

 

そう、メルジーネ海底遺跡を攻略してエリセンに戻ってから、すでに6日ほど経過している。骨休めにしても、いささか長すぎるくらいだ。

その理由は、主にハジメとミュウにある。

残る迷宮はあと3つだが、“ハルツィナ樹海”と“シュネー雪原”の“氷雪洞窟”、そして最後の一つがあの“神山”なのだ。

“ハルツィナ樹海”はともかく、“シュネー雪原”と“神山”は敵の大勢力の懐だ。ただの4歳児を連れていくには危険すぎるため、ミュウとはここでお別れしなくてはならない。

だが、ハジメがその話を切り出そうとすると、ミュウが涙目になって「必殺!幼女の無言の懇願!」をして超甘えん坊モードになるため、なかなか言い出せずにここまでずるずる来た、ということだ。

とはいえ、俺の方はとっくに折り合いをつけている。

 

「なら、ツルギはどうするの?」

「全部終わらせたら、また会いに行く、それだけだ」

 

ミュウは、ハジメをパパとして、俺をお兄ちゃんとして慕ってくれている。なら、その信頼に応えて、また会いに行く。それだけだ。

それくらいなら、ハジメもすぐに思いそうな気はするが・・・大方、ミュウを泣かせたくないってところか。

だが、このことで俺からあまり口出しをする気はない。

今回の件は、ハジメにとってもいい機会ではある。

愛ちゃん先生の言っていた、“寂しい生き方”。それを選ばなかったことで得られたのが、あの光景であり、ミュウとの出会いだ。

もちろん、俺自身もあの時点のままで日本に戻ることは、ハジメにとってあまりいいことではないと思っていたが、日本にいたころからそれに近い生き方を選んできた俺から言えることでもなかった。だから、あの愛ちゃん先生の“説教”はありがたいと思っている。

だからといって、俺自身は今の生き方を変えるつもりはない。別にハジメみたいにすべてを切り捨てるわけではないが、自分の中で優先順位をはっきりさせ、すべてではなく自分の“大切”を含めたより多くを助けるために、必要ならためらいなく切り捨てる。これは、日本で10年にわたって身に付けた俺の生き方だ。誰に言われようと変えるつもりはない。

そんな俺だからこそ、俺は基本的にハジメの意見を尊重するし、ハジメにいい傾向がみられるというのもうれしいことでもある。

 

「なら、ハジメの方はどうするの?ツルギが話さなくてもいいのかしら?」

「そっちに関しては大丈夫だろ。レミアさんがいる」

 

おそらく、今日中には答えを出すはずだ。

昨晩、実は俺はレミアさんに呼び出されていた。

 

『すみません、呼び出してしまって』

『いえ、大丈夫ですよ』

 

ハジメはレミアさんとタメで話しているが、俺は基本的にレミアさんには敬語で話している。なぜかと言われれば、その方がいいと思ったからとしか言えない。

たぶん、年上は年上でも、ユエやティオ、イズモにはない未亡人の余裕と色気がある分、ついそうなってしまうんだろうと思っている。まぁ、そのことについて考える意味はあまりないが。

 

『それで、話というのはミュウのことですか?』

『はい。ツルギさんが、ミュウのことをどう思っているのか知りたくて』

 

それは、見るからに悩んでいるハジメと違って、俺はすでに答えを出していると察したからこその質問なのだろう。

俺は、それにためらいもなく答えた。

 

『すべてを終わらせて、またミュウに会う。それだけです』

 

この俺の答えに、レミアさんは嬉しそうに微笑んだ。

 

『・・・ありがとうございます。ミュウのために決めていただいて』

『構いませんよ。これくらいしなければ、ミュウにお兄ちゃんなんて呼ばれないでしょうしね。それに、俺よりもずいぶんと悩んでいるハジメの方が、よっぽど父親していると思いますよ』

 

俺の苦笑しながらの言葉に、レミアさんも同じく苦笑を返す。

 

『・・・本当に、ミュウにはとてもつらい思いをさせてしましたが、いい人に巡り会えました。ミュウのことで悩んでくださるハジメさんにも、本当に感謝しています』

『まぁ、当のミュウからは気を遣われちゃってますけどね』

 

そう、ミュウはハジメが別れ話を切り出そうとするたびに超甘えん坊になるが、今までに一度も「行かないでなの」とか「ずっと一緒にいてほしいの」とは言っていない。

つまり、ミュウも薄っすらと別れに気づいているということだ。同時に、引き止め続けてはいけないとも。

だが、今の悩み続けているハジメがそのことに気付いているかは怪しいところだ。

なら、

 

『・・・レミアさん。もし、明日になってもハジメが悩み続けているようなら、あいつの背中を押してやってくれませんか?』

『・・・わたしが、ですか?』

『すでに答えを決めている俺じゃあ、ハジメに言える立場じゃありません。ミュウの母親であるあなたが、ハジメの後押しをしてやってください。その方が、ハジメのためにもなるでしょう』

『・・・そうですね、わかりました』

 

俺の頼みを、レミアさんは快く引き受けてくれた。

レミアさんは「ミュウが素敵な人と出会えてよかった」と言ったが、それは俺たちにとっても同じだ。

愛ちゃん先生と話した後のタイミングでミュウと出会い、こうしてレミアさんと引き合わせたことは、確実にハジメにとっていい影響となっただろう。

ミュウの笑顔やレミアさんの人の良さが、その証拠でもある。

ただ、

 

『なら、明日はお別れのごちそうのために、俺は釣りをしますよ。餌とか舟はどこに行けばいいんですかね?』

『それなら、漁港で私の夫の友人として紹介すれば大丈夫だと思いますよ』

『・・・頼みますから、それをユエたちの前では言わないでくださいよ。少なくとも、俺やティアがいるところでは』

 

未亡人としての余裕がありすぎるというのも問題で、この「ハジメが夫」宣言が本気なのか冗談なのか、未だに見分けがつかない。これが原因で、ハジメの周りにブリザードが発生するなんてしょっちゅうだ。

・・・冗談、だよな?もしかして、本気なのか?

例え俺がそれを尋ねても、決まってレミアさんは『あらあら、うふふ』とほほ笑んで流してしまう。

たぶん、俺やハジメはもちろん、ユエやティオでもこの人に勝つのは難しいだろうなと、本気で思ってしまう。

とまぁ、そんなこんなで、そっちに関しては俺は特に問題視していない。

問題というのは、ミュウというよりは俺個人の方だ。

 

「それなら、なんの気持ちの整理なのだ?」

「いや、あの光景を見てな、不覚にも羨ましいって思いそうになっちまったんだよ」

「「・・・・・・」」

 

そう、これが問題だった。

どうしても重ねてしまうのだ。今のミュウと、昔の俺を。

本質としては俺とミュウはまったく違うが、それでも幼くして命に関わる事件に巻き込まれたというのは似ている。

違うのは、ミュウは救われて母親と再会できたが、俺は独りになってしまったということ。

もちろん、俺とミュウではいろいろと前提が違う。

俺の場合は、周りに助けはなく、母さんとの関係も終わっていた。それに、俺も今とは比較にならないほど弱かった。だから、母さんを殺すことしかできなかった。

ミュウの場合は、悪意のある人間によって引きはがされただけで、母親はむしろ娘のことを想って気が気でなかった。そして、偶然ハジメや俺たちと遭遇した。保安署に預けたあとに再び攫われてしまったが、圧倒的な力を持っていた俺たちが救い出した。そして、無事、母親と再会できた。

弱く独りきりで、最後は母親に捨てられた俺と、弱いが力のある者に恵まれ、母親との再会を果たしたミュウ。

この2つを比べる時点でそれは無意味なことだ。それはわかっている。

わかっているが、心のどこかで「仲のいい親子」を夢想し、それを取り戻したミュウを羨んでしまう。

 

「ったく、自分でも予想以上に未練たらたらだよ。今まで、すでに切り捨てたことだと思っていたのにな」

 

あの日を乗り越えるために力をつけたのに、こっちに来てさらに力を得たら日本にいた時よりも思い出す頻度が増えている。いや、思い出すだけならまだしも、そのことでいろいろと弱ってしまっている。ティアに打ち明けた後、ティアに抱きしめられた胸の中で涙を流したり、イズモに「失うのが怖い」と打ち明けたことがいい例だ。

まったく、なんのために強くなろうと決めたんだか。

そんなことを考えていると、左隣のイズモが俺にもたれかかってきた。

 

「イズモ?」

「ツルギ殿よ、そのことを恥じる必要はない。それは、ツルギ殿にとってもよい変化だ」

「? そうか?」

「あぁ、そうだ。今まで、剣殿はずっと1人で抱えて、1人で強くなったんだろうが、今は私たちがいる。だから、1人だけで背負う必要もない。それを無意識に理解しているからこそ、そうやって過去のことを改めて見直すことができるようになったのだろう」

 

・・・言われてみれば、思い当たるところがある。母さんとのことをよく思い出すことが増えたのも、ティアに打ち明けてからだし。

 

「今までツルギ殿は“力のある者”としてふるまっていたが、そのせいで弱みを見せることができないでいた。だからこそ、素直に甘えられる相手ができて、気を緩めることができるようになったんだろう。だったらそれでいい。強がりというのは、いつまでも続くものではない。甘えられる相手には甘えて、時には弱みを見せればいい。私たちも、助けられた分、ツルギ殿を支えるからな」

「・・・そうか、ありがとうな」

 

そうやって年長者としての気遣いをしてくれるあたり、イズモは本当に俺にとっても無視できない存在になったのだと実感する。

ただ、イズモの反対にいるティアからの視線が、少し痛い。

いや、俺もティアの言いたいことはわかっている、というか話した。

これは、2,3日前の朝の話。

俺とティアは、裸で寝床を共にしていた。

 

『ねぇ、ツルギ』

『なんだ?』

『イズモのこと、わかってるの?』

 

何が、とは聞かなくてもわかる。俺も、薄々は気が付いていた。

最近のイズモの俺を見る視線に、どことなく熱がこもっているのを。

 

『・・・やっぱ、そういうことなのか?』

『そういうことでしょうね』

 

今この部屋に、イズモはいない。

泊まっているのは前回と同じ宿なのだが、部屋割りは俺とティア、イズモに分かれたのだ。

なぜかと言われれば、イズモが俺たちに気を遣って自分から一人部屋になると言ったから。

ただ、イズモの部屋は俺たちの部屋なのだが、夜に情事をしているとき、ふと“気配感知”を使ったところ、イズモの部屋の壁のあたりから気配を感知した。その正体なんてよっぽどのことじゃない限り一人しかいない。

そう、イズモが聞き耳を立てているとしか考えられない。

あの、ティオと比べても圧倒的にしっかりしているイズモが、俺たちの情事に聞き耳を立てているというのは、気づいた時にはちょっと衝撃だった。

変態のティオならともかく、まともなイズモがそんなことをしていると考えられなかった。

 

『ただ、どこまで自覚があるのかはわからないわね』

『少なくとも、そこまであからさまではないし、半分くらいは無自覚だとは思うが・・・』

 

長きを生き、感情の機微に聡いイズモのことだ。近いうちに気づくだろう。

問題は、イズモがそれに気づいたとして、俺がどうするかなんだが・・・

 

『ツルギは、どうするつもりなの?』

『・・・とりあえず、スルーで』

『どうして?』

『仮にイズモが本当に俺のことが好きだとして、俺自身どこまで応えられるのかは疑問が残る』

 

俺にはすでにティアという“一番”がいるというのもそうだが、俺自身イズモのことをどう思っているのかと聞かれれば、どちらかといえば“頼りになる姉”に近い。そういう意味でも、イズモに恋愛感情とか異性の意識を向けることは、けっこう少ない。

だから、とりあえずはイズモも俺自身も様子見して、それから決めるという感じだ。

これに対し、ティアの反応は、

 

『・・・ふ~ん、そう』

 

なんとも微妙な感じだった。

ただ、今までとは違って、俺が他の女の人のことを考えていることに対してではなく、そのような扱いをすることに不満があるように見える。

ティアはけっこう独占欲が強い。だから、こういう反応は珍しいと言うか、予想外だった。

 

『なんか、いつもと反応が違うな。いつもなら、嫉妬くらいしそうなものなのに』

『・・・べつに、嫉妬してないわけじゃないわよ』

 

その言葉通り、ティアの顔はとても不満そうだ。

だが、どこか呆れというか、よくわからない感情も見え隠れしている。

 

『でもね、これはもうしょうがないと思うことにしたわ』

『しょうがないって?』

『ツルギが女誑しってこと』

『お、女誑しって・・・』

『普段は強いのに、ふとした時に弱みを見せるんだもの。うっかり落ちるのも仕方ないわよ。ツルギは無自覚っぽいけど』

『うぐ・・・』

 

・・・べつに、思い当たるところがないわけじゃない、ていうか思い当たりしかない。

ただ、これだとあのバカ勇者と同じみたいでいやになる。ただでさえ無意味に歯をキラリさせるところをみて無性に腹が立つというのに・・・。

これはもしかしてあれなのか?同族嫌悪ってやつなのか?いや、あいつと同類なのは嫌だ。

 

『それに・・・イズモなら、まぁ、ちょっとくらいはいいかなって思うし』

『・・・尻尾に釣られたか?』

『そうじゃなくて。単純に、イズモもツルギのことを考えてくれているから、任せて大丈夫かもってこと・・・ヤエガシの方は知らないけど』

 

最後の方は聞き取れなかったが、要するにティアもイズモのことを信頼しているってことか。

たしかに、ティアに及ばない部分は、よくイズモがフォローしている。なんやかんやいって、イズモは仲間想いなのだ。

 

『ともかく、そういうことだからイズモを邪険にしちゃダメだからね』

『わかったよ・・・』

 

ということを話したわけだが、それからもイズモのさりげない接近が増えたりして、ちょいちょい微妙な空気になったりしたが、なんとかうまくやっている。

俺の方もイズモと向き合わなきゃいけないわけだし、いろいろとやることが多くて大変だ。

 

「それで、3つ目の理由は?」

 

一段落したところで、ティアが最後の理由を尋ねてくる。

まぁ、これが一番の理由なんだけどな。

 

「3つ目は、修羅場に巻き込まれたくないから。主にレミアさんとユエたち関連で」

 

見てみれば、桟橋の方でもう何度目かもわからないハジメを中心としたブリザードが発生している。

ハジメは毎回俺に助けを求めようとするのだが、これはハジメの問題なのだから俺はノータッチを貫いている。

一応、レミアさんにも控えるように言ったんだが・・・まぁ、俺たちがいないところで、ってのは守ってるし、別にいいか。

 

「そういうわけだから、もう少し釣りを続けよう。具体的には、桟橋が落ち着くまでだ」

「・・・そうね」

「・・・そうだな」

 

ティアとイズモの理解を得られたところで、俺は釣りを再開した。

ちなみに、多すぎる分は海に返したが、それを差し引いても大量に釣れた。今日一番の大物は、大きさが3mほどのマグロモドキだった。

異世界の海ってやべぇ。

 

 

* * *

 

 

この後、夕食前にハジメがミュウに明日出発することを明かした。

これにミュウは泣きそうになったが、ミュウが望むのであれば俺たちはミュウのパパやお兄ちゃんでいることを明言し、全部終わらせたら再び会いに行くと約束したことで、ミュウの表情に笑顔が戻った。

レミアさんに関しても、ユエがハジメが望むのであればそれでいいと言ったことで連れていくことが決定した。

そして、この日の夕飯は俺たちで釣った魚を使って豪華にし、みんなでワイワイと楽しんだ。

そして翌日、俺たちはミュウとレミアさんに見送られてエリセンを発った。




「ミュウ・・・」
「・・・ハジメさん、やっぱり落ち込んでますね」
「ミュウちゃんと別れたのが、やっぱり寂しかったのかな・・・」
「任せておけ。こういうこともあろうかと、簡単だがミュウの人形を用意した」
「む、むだに仕事の早い・・・でも、それで大丈夫なんですか?」
「それは、渡さなきゃわからないが・・・ほれ、ハジメ」
「・・・」(涙ブワッ)
「これでもいいんだ!」
「重症じゃねえか!」

ミュウの簡易人形を渡されて号泣したハジメに、そこはかとなく心配になるツルギたちの図。


~~~~~~~~~~~


え~、平成最後の投稿になりますが、前回の投稿で体調管理に気を付けるとか言っておきながら、盛大に風邪をこじらせました。
GWに合わせて実家に帰ったのですが、その時に頭痛や咳、痰に悩まされまして、その中でもなんとか大学のレポートを仕上げたりして、そこそこ遅くなってしまいました。
今ではだいぶ治ってきたので、大丈夫です。
あと、ミュウとの別れというかなり大事なシーンなのに、そこだけはしょっちゃってすみません。
最初は書こうと思っていたのですが、前半部分に、と思っていたところが予想以上に長くなったので、やむなくカットしました。
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