ゾンビが人間を守って何が悪い   作:セイント14.5

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またしても解説です。いや〜本編では長すぎて語れないことって多いんです。お暇でしたら読んでみてくださいね。
独自解釈や記憶を頼りに書いておりますので、「ここ間違ってるよ」なんてところがあったら教えてください。




レベル0.1 ガーディアンとは

 

 

「ケイド」

 

 

「ザヴァラ!どうした?」

 

 

「昨日のことだが…バンガードに所属しているハンターの一人から、お前の助言が非常に分かりづらいという苦情が来た」

 

 

「なんだ。いつものことじゃないか」

 

 

「これで通算10000通目だ。これまでもお前に注意するなどして対策を取ったが、バンガードはついにこの問題について総力を挙げて解決しなければならないものだと認識を改めた」

 

 

「そりゃ…大変だな。俺に協力できることはあるか?」

 

 

「………」

 

 

「…あー…いや、俺は…そのー、ワザとじゃないんだ。分かってくれ!」

 

 

「…バンガードは、『ケイド6再教育プログラム』と称して、お前の知識を問い直すことにした」

 

 

「…つまり、どういうことなんだ?」

 

 

「ケイド。これからいくつかの質問をする。それに全て答えられれば、再教育プログラムは終了だ」

 

 

「なんだ。簡単じゃないか」

 

 

「ただし、答えられなかった場合は…その都度、我々から、時間をかけた説明を座って受けてもらう」

 

 

「ウソだろ?まるで出来の悪いティーンエイジャーだ!俺はもうそんな歳じゃないのに!」

 

 

「これはバンガードの総意だ。お前がなんと言おうとな」

 

 

「早速始めよう。時間が惜しい…私にも仕事がある」

 

 

「チクショー!」

 

 

………………

 

 

「さて、では最初の質問だ。『ガーディアン』とはなんだ?」

 

 

「ガーディアン?俺たちのことだ。それ以外に何がある」

 

 

「…私は定義の話をしている。お前が事実を並べたとしても、それは答えにはならない」

 

 

「…あー…そうか。なるほどな」

 

 

「つまり、お前はこう言いたいワケだ。『ケイド。お前はバカだ』」

 

 

「それは違う。私はお前に正しい答えを問うているだけだ」

 

 

「フーン。まあいいさ。ガーディアンだろ?ガーディアンっていうのは…」

 

 

「それは…つまりー…うん…俺たちのことだ」

 

 

「…再教育プログラムを開始する。ケイドを拘束してくれ。椅子に座らせる」

 

 

「お、おい!何すんだ!なんだこのワイヤーは!まだ俺は答え終わってないぞ!」

 

 

「いいか、ケイド」

 

 

「ザヴァラ!俺はこんなことをされるような事をしたのか!?助けてくれ!おい!」

 

 

「ケイド、黙って聞いていればすぐに終わる」

 

 

「…………まだか?」

 

 

「まずはガーディアンの定義の話からだ。ここからはウォーロックの有志がお前に説明してくれる」

 

 

「やあ、ケイド6。私はライアス76。君と同じエクソで、君とは違ってワンオフタイプじゃない」

 

 

「はあ…分かった。分かったよ。全く…御託はいい。さっさと始めてくれ」

 

 

「君の助言が分かりづらいとバンガードに手紙をわざわざ直筆で書くこと37…いや、先程まで書いていたのを加えれば37.61度だが…ついにこの時がやってきたというわけだ。」

 

 

「ザヴァラ!助けてくれ!こいつは暗黒の仲間だ!俺に洗脳波を送ってきてる!ザヴァラ!どこに行った!」

 

 

「さて…ガーディアンとは。君はシンプルに、我々だと答えた。ふむ。間違いではない。しかし、ガーディアンとはそれのみに留まらない」

 

 

「ガーディアンとはトラベラーに認められし戦士。暗黒に立ち向かい、トラベラーと人類を守るもの」

 

 

「そして、ガーディアンは、ガーディアンとなった瞬間に『光』という力を手に入れる」

 

 

「『光』には諸説あるが…曰く、生体エネルギーの塊…精神的な…霊魂のようなもの。もしくは自然に…あらゆる所に存在しているともいえる。解釈が共通するのは、トラベラーがきっかけとなって手に入れる点だ」

 

 

「………」

 

 

「…ふむ」

 

 

「ぉおおおおおわぁ、あ、あ、ぁ、あ、ん、ぎ、ぁああっ!!!?」

 

 

「残念ながら、君が眠ったと確信する度にこの高圧アーク電流を流すことを許可されている…クルーシブルで君が恐れるハボックフィストとは…比べものにならないぞ」

 

 

「はぁ……あー…畜生…ハボックフィストなんか…俺は恐くないぞ…間違えるな…」

 

 

「意識が戻ったようだね。では…ガーディアンの種類について話そう」

 

 

「ガーディアンは大きく分けて三種類あると言われている。すなわち…タイタン、ハンター、ウォーロック」

 

 

「それぞれに得意なことと苦手なことがあり、基本的には性格、体格などから、ガーディアンは自然と本人に向いた職業の形をとると言われている」

 

 

「つまり、正義感が強く、仲間との協力や鍛え抜かれた肉体こそ全てを解決すると信じるならタイタンに」

 

 

「勝利をこそ求め、そのために取れる手段は取るべきだと思うならば…もしくは、自らの美学が最も素晴らしいと思うならばハンターに」

 

 

「勝利、敗北…その繰り返しに辟易し、宇宙や真理の理解が問題解決へとつながると考えるのなら、ウォーロックになる」

 

 

「…まあ、その辺はゴーストが考えることだが」

 

 

「次はガーディアンの扱う『属性』についてだ。ガーディアンが扱うことができる力には3つの属性があることは知ってるね?」

 

 

「ああ、もちろん!ブレードダンサー、ガンスリンガー、ナイトクローラーだ!」

 

 

「それはハンターの話で、しかもブレードダンサーは今の主流じゃないだろう。アークストライダーと呼ばれてるはずだ」

 

 

「全く…とにかく、ガーディアンが扱う…というより、どこの誰であっても、武器や装備には属性がある。それはキネティック、アーク、ソーラー、ボイドだ」

 

 

「キネティックは実質的に、属性なしといえる。つまり、特に特徴がないのが特徴だ。だが、キネティック属性をもつ武器や装備は安価で扱いやすい」

 

 

「アーク。電撃に限りなく近い性質をもつ。青白い輝きを持つことも特徴の一つだな。まさしく電流のように物を感電させたり、それを連鎖させたりするのが得意だ」

 

 

「ソーラー。こちらは炎の力、太陽の力だ。強力な熱を帯びた武器を作り出したり、あふれるエネルギーをそのまま流用することができる。またウォーロックの間では、これが光の源になるとして『復活』を研究していたグループもある。暗黒の強化に伴って廃れてしまったのが残念でならない」

 

 

「俺としては、オシリスの試練で妙なことをされなくなって嬉しい限りだがね!」

 

 

「…そしてボイド。これは解析がほかの力ほど進んでいない。宇宙の無限の虚無的な力であるらしい。強い粘着性や可塑性をもってその場にフィールドを作り出したり、敵を縛りつけたり…エネルギーをそのまま放出しても十分な威力を得られる」

 

 

「ノヴァワープ!アレを考えたやつは天才だな!俺からも脳天に銃弾をプレゼントしてやりたい」

 

 

「…ガーディアンや暗黒は、これらの属性をもった武器を使って戦う。また、それぞれの種族に得意な属性がある。例えばフォールンならアーク、カバルならソーラーだ」

 

 

「…とりあえず、今日はこのくらいにしておこう。ケイドの処理が追いついていないらしい」

 

 

「…ああ、お疲れさん!やったぜ!早くどっか行ってくれ!」

 

 

「ケイド」

 

 

「ザヴァラ!どこ行ってた!探したんだぞ?」

 

 

「…彼には明日も来てもらうぞ」

 

 

「…オイ嘘だろ?」

 


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