長い間読んでいただき、本当にありがとうございました。
『着信あり。ケイからです。出ますか?』
「そうだなあ…ちょっと忙しいんだよな」
『そうですか。ところで最近、お留守番ゴーストサービスというのを実装してみました。通話がつながらなくても私があることないこと勝手に答えます』
「やめてくれ!ちゃんと出るよ!」
『残念です。では繋ぎます』
「もう…よう、ケイか?どうだ最近。元気か?」
『ザナリー、今どこにいる?』
「俺?ここ一週間はタイタンにいるよ。また新しいのを見つけたんだけど、厄介なところにあってね」
『そうか…来週には帰ってこい』
「分かってるよ。ダンナの命日で、作戦成功の記念日だからな。用事が済んだらすぐ戻る。この最大の功労者様がいないと締まらないしな」
『そうかな。まあ作戦の貢献度は数値化されていないから、未測定という意味では作戦の参加者は全員最大の功労者であるし、そうでも無いとも…』
「ああ、いや、そういうのは止めてくれ……」
『そうか?』
「ああ。できればずっと……おっと、狙ってたのが来た。通信切るぞ。また来週な!」
ザナリー3
シティ奪還作戦終了後、新たな相棒を連れて太陽系中を飛び回るようになる。
特に対フォールン、対カバルの作戦に積極的に参加し、高い技術と確かな自信でもっていくつもの敵部隊を壊滅に追い込む活躍を見せた。
また、彼は戦死したガーディアン達の遺物の収集にも熱心に取り組み、ファイアチームの仲間や関係者に遺物を届けては、戦死者の武勇伝を聞き、記録に残していった。
彼が何を思ってそうしていたかは、結局彼の口から語られることはなかった。
ライフ
主人が変わってからも優秀に働き続け、ザナリー3をよく助けた。また、彼の口数も特に変わらず、軽快に冗談を述べる姿がよく見られた。
ただ時折、じっと地球を眺めている時だけは、彼は何も語ることはなかった。
「ふう…」
「ケイ、彼から送られてきたこのデータなんだけど…」
「ええ。分かってる。すぐに目を通すよ」
「ケイ!やっと見つけた。この前の論文読んだんだけど、これから話す時間ある?」
「すまない、今は時間が取れなくて。またメールで送ってくれないか?一週間以内には返信するから」
「ケイ、イコラが呼んでるよ」
「ああ。…はあ。たまに戻ってくるといつもこうだ。……ゴースト。私が一年前に戻りたいと、少しだけ思うのはおかしいかな」
『あなたの選んだ道です』
「ああ、そうだな…よし。こんなことではゾンビ君に合わせる顔がないぞ。もうひと踏ん張りしよう」
『カンフル剤は必要ですか?念のためいくつかバリエーションを増やしておきました』
「飲んだことないだろう。要らないよ。君もよく冗談を言うようになった」
ケイ・サカモト
シティ奪還作戦終了後、イコラ・レイの勧誘を受けて研究者としての道を選ぶ。各地に散らばるゴーストの破片を集めては、ゴーストの…しいてはトラベラーの解析に尽力した。
彼女自身は特別に大きな功績は上げなかったが、彼女の研究者としてのあり方に影響を受けたウォーロックは多い。
また、彼女の傍らには、常に感情豊かに話すゴーストがいたとされている。
『…先の戦いで、我々は多くの仲間を失った…』
「なあケイ」
『…我々は勝利した。だがこれで終わりではない…』
「なんだ」
『…新たな脅威が迫りつつある…死んでいった英雄の魂とともに、我々は立ち向かわなければならない…』
「俺はただの墓参りだと思って来たんだが、ザヴァラのつまんない演説を最前列で聞くハメになってる。こりゃ何の冗談だ?」
『…強い意志と、弛まぬ訓練。そして何より揺るぎない光があれば、我々が負けることは決してない…』
「私だけが招待されては、君が可哀想だと思ってね。特別に席を用意してもらった」
『…ここに集ってくれたガーディアン達よ。1年前の今日、強大な敵を打ち負かしてみせた戦士たちよ…』
「一人だけ罰ゲーム受けるのがイヤで巻き込んだな!?」
『…ゴホンッ』
「コラ、大きな声を出すな。聞こえてるぞ」
『…戦局は刻一刻と変化している。これからも、多くの困難が待ち受けているだろう…』
「すまん…ってごまかされないぞ。…だから後で何か面白い物買ってくれ」
『…だが新たな協力者も得た。我々とて、昨日までとは違う。常に進化し、状況に対応する力がある…』
「…いいだろう。ゾンビ君の墓前に供える物も買わないとな」
『………以上だ。清聴に感謝する』
「よっし。交渉成立だ。でも今日はずいぶん太っ腹だな?」
「ああ。何せ…」
『では次に、ウォーロックバンガードからイコラ・レイにマイクを渡したいと思う』
「まだまだ演説は続くからな」
「……ウッソだろ……」
ゾンビ(暴風のガンドール)
シティ奪還作戦にて戦死したとされる。
激戦地であったためか死体が見つからなかったこともあり、今は共同墓地にその名前が刻まれているのみである。
彼は英雄ではなかった。彼自身が、それを望まなかった。だが、彼の死を偲ぶガーディアンがいる。それが何よりの手向けだろうか。
「次!タイタン部隊30m前進!ネズミ一匹後ろに通すな!ハンターはグレネード投擲!今度は仲間に当てるなよ!」
「くっ!やあああ!!」
「やあ、精が出ますねえ」
「アンタ誰だ!?今忙しいんだけど!というかなんでウォーロックがこんな所にいる!?」
「ゲイル。覚えてますか?」
「知らない!あっち行ってくれ!」
「う〜ん。あなたが仲間殺しをした日、一緒にいたウォーロックですよ」
「……!な」
「何の用、と言えば、答えは、そう…バンガードからのご通知がありまして。自分はそのメッセンジャーですね」
「あなたはしばらくの謹慎処分の後、監視の下でつらい前線部隊に配備され、とてもがんばりました。おめでとう。バンガードは君を許します。まあ彼もアレで死にはしなかったしね、とのこと」
「………今言うことか!!?」
「嬉しいでしょ?」
「だが、私の罪は消えない!彼が死ななかったとか関係ない!仲間を撃った!だから罰を受ける!私が納得するまで!それだけだ!」
「そういうと思ったんですよね。ま、伝えることは伝えましたので。私も部隊に戻ります」
「…えっ、アイツも前線部隊なの!?」
バーツ
衛星タイタンにてガンドールに対し発砲したことで、バンガードから拘束、処分を受ける。
長期間にわたり模範的にガーディアンとして活動し、処分の緩和や解除を受けても前線にこだわり続けた。
彼女が何を思ってそうしたのかは、誰にも分からない。
ゲイル
衛星タイタンにてバーツの凶行の際、たまたまチームメイトだっただけの男。今もどこかで戦っているかもしれないし、何もしていないかもしれない。