ありふれた勇者と正義の味方   作:海・海

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読者に今後サーヴァントを増やすか聞かれ、設定上そんなに増やせないと返してしばらくしてふと思った。

特別編なら設定めちゃくちゃにして増やせるじゃん……と。




特別短編:ありふれたサーヴァント第一弾

 突然異世界に召喚されたクラスメイト達は、教皇イシュタルに告げられた。

 

 あなたたちの世界に存在する英霊を呼び出し、共に魔人族と戦いなさい……と。

 

 元の世界にも魔術が存在したこと、英霊とは何なのか、なんでわざわざ自分たちが呼び出さないといけないのか、そんな疑問は一旦おいといて、みんな言われたとおりに召喚した。

 

 

 

 それが……混沌(カオス)のはじまりだった。

 

 

 坂上龍太郎、サーヴァントを三体召喚。

 

 一体目:バーサーカー【真名:ベオウルフ】

 二体目:ルーラー【真名:マルタ】

 三体目:ルーラー【真名:ジャンヌ・ダルク】

 

 クラスのみんなは疑問に思った。脳筋代表のこの男がなんで聖女という美しく、優しく、可憐で、慈愛に満ちた、そんなイメージのサーヴァントを召喚できたのか。

 

 その疑問は割とすぐ解消した。

 

 

 

 「龍太郎、これが戦いの根源ってやつだ。要するに殴って蹴って立っていた方の勝ちってやつよ。んじゃ、殴り合うか」

 

 「同感だぜ!喧嘩は最後まで立っていた奴の勝ちだ。今度こそ勝たせてもらうぜ!うぉおおお!」

 

 恒例となりつつあるベオウルフと龍太郎の殴り合い。ちなみに戦績は龍太郎の0勝10敗。

 

 この戦いを経て、彼らの仲は良好になっていた。それはもう兄弟かってくらい。クラスの中で性格的に一番相性のいいコンビはこの二人かもしれない。

 

 コミュニケーションの大半が殴り合いなので周りは引いているが。

 

 「ちょっとマスター!ただ闇雲に殴ってればいいってもんじゃないでしょ!もっと腰を入れて、拳にひねりを……コホンッ。ただ拳をふるえばいいというものではありません。一撃一撃に祈りを込めて放つのです」

 

 「いや、今更言い直しても遅いっすよ姐さん。素はバレてますって」

 

 「これは違うのです。ライダーで召喚されればもう少し聖女らしく振舞えるのですが……って二人とも、いい加減殴り合いをやめなさい!聞かないなら二人まとめて拳で沈めるわよ!」

 

 龍太郎はマルタのことを姐さんと呼ぶ。どこかの竜と気が合いそうだ。

 

 龍太郎は素がどうとか言っているが、聖女としての彼女も田舎娘としての彼女も、どちらも彼女自身であり、どちらが素というものではない。

 

 ……田舎娘っていうか女番長って感じだけど。

 

 「なるほど。拳もまた一つの祈りの形なのですね。ではここはマルタ様に(なら)い、旗は置いて拳で戦いましょう」

 

 最後の希望、ジャンヌも進んで戦いに参加し、四人の混戦になった。

 

 マルタは祈りだけで邪竜を退けた逸話をもつ聖女の中の聖女、トップオブ聖女なのである。その彼女が拳は祈りだというのだ。ならばこの戦いも、聖女として正しい行いなのである。……多分。

 

 あ!龍太郎が三人のサーヴァントから同時に殴られて戦線離脱。それでも戦いは終わらない。

 

 

 

 (((聖女って、脳筋なんだ……)))

 

 

 

 クラスメイトの総意。できれば知りたくない真実を知った瞬間だった。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 八重樫雫、サーヴァントを三体召喚。

 

 一体目:アサシン【真名:風魔小太郎】

 二体目:セイバー【真名:沖田総司】

 三体目:セイバー【真名:アルトリア・ペンドラゴン】

 

 召喚シーン

 

 (日本のサーヴァント。できれば侍がいいわね)

 

 雫は自分たちの世界から英雄が呼べると知って、呼ぶなら侍がいいと思っていた。

 

 (来い!宮本武蔵、佐々木小次郎、柳生十兵衛、沖田総司、斎藤一、土方歳三、近藤勇)

 

 できるだけ会いたい剣士の名前を連ねる。そして一体目。

 

 「サーヴァント、風魔小太郎。召喚に応じ参上しました」

 

 「あ、ありがとう」

 

 (忍者、召喚されてくれたことはありがたいけど、できれば侍が……いやせっかく来てくれたのに失礼よ。まだチャンスはある。もう一度召喚を……)

 

 「新選組一番隊隊長、沖田総司推参!」

 

 (やった!侍が来た!しかも幕末最強の剣の天才。あれ……)

 

 白髪と呼べるほど色素の薄い髪、160㎝にも満たない小さな体躯、その身長に不釣り合いなほど大きい……胸。

 

 「あなた女だったの!?」

 

 「召喚早々ひどくないですか!?」

 

 思わず人生で一番傷ついた言葉ランキング一位のセリフを自分から言ってしまう雫。まあしょうがない。誰も沖田総司が女だったなんて予想していないだろうから。てかできるか。

 

 (三体目、お願い来て!宮本武蔵)

 

 宮本武蔵が召喚される場合、召喚されるのはショタコンの女性である。根本的に史実とは違う存在とはいえ、宮本武蔵がそのような人物と知らずにいれたのは幸か不幸か。三体目は……

 

 「問おう。貴方が私のマスターか?」

 

 それは、西洋の甲冑に身を包んだ青い騎士。

 

 「あなたは……」

 

 「我が真名はアルトリア・ペンドラゴン。アーサーのほうが馴染み深いかもしれません」

 

 神話などに明るくない雫でも知っている。古代ブリテンの騎士王アーサー。

 

 「女だったの!?」

 

 「国を治めている間は男装していました」

 

 本日二度目の女だったの!?雫は自分が言われて傷ついた言葉を一日に二度も言う時が来るとは思わなかった。そして、もう二度とそんなことは言わないと誓った。

 

 ……割とすぐその誓いが破られることを、彼女は知らない。

 

 

 

 

 

 

ー風魔小太郎ー

 

 

 

 「主殿には、忍びの才能も備わっているようですね。剣が得意とのことでしたが、これを期に忍術も学んでみてはいかがですか?」

 

 柔軟な体、器用な手先、瞬時の状況判断を可能とする思考能力など、八重樫雫は、およそ忍びとして必要な要素を兼ね備えていた。

 

 「ごめんなさい。私は剣一筋で他はちょっと……。遠藤君はどう?」

 

 肝心の雫は小太郎がおだてているだけで、忍術なんて縁遠いものは自分には合ってないと思っているが。

 

 「彼の才能はすさまじいですね。隠密能力はなぜかムラがあるようですが、その能力を最大限発揮すれば忍びとして僕をしのぐほどの逸材です。失礼ながら、先に主殿が僕を召喚していなければ、彼が僕を召喚していたでしょう。それに、彼とはなぜか気が合う気がします。機会があれば、一度ゆっくり語り合いたいものです。園部殿の投擲術も素晴らしいです。一度苦無(クナイ)を持たせてみたいですね」

 

 風魔小太郎、厨二病。遠藤康介、後の深淵卿。これが親近感の正体です。

 

 園部優花、天職は投擲師。投擲技術だけならサーヴァントに迫る勢いの才能を見せている。くノ一属性が追加されるかもしれない。

 

 「ねえ、忍術はともかく風魔の剣術には興味があるわ。良ければ教えてくれる?」

 

 「ええ」

 

 (風魔の剣術、どこか八重樫流と似ているような……いえ、気のせいね)

 

 (彼女の扱う八重樫流、どこか風魔の術を彷彿とさせますが、気のせいでしょうか?)

 

 互いに疑問はあるものの、二人の仲は良好だった。

 

 

 

 

 

 ー沖田総司ー

 

 

 

 「マスター、お菓子持ってきたんですけど食べますか~?」

 

 「ありがとう。いただくわ」

 

 同じ刀を使う者同士、二人は相性が良かった。倫理観の部分を除けば。

 

 「アルトリアさんが騎士道がどうとかでいちゃもんつけてくるんですよね~。戦場は生きるか死ぬかですよ?ただ敵を切ればいいんですよ。それなのに名乗りだの礼儀だの、理解に苦しみます」

 

 「あはは……」

 

 雫としては、心情的にはアルトリアの考えに傾いている、しかし、沖田総司の考えも正しいものだとはわかっているのだ。むしろ自分は沖田と同じ振る舞いをするべきかもしれない。戦場に礼儀をもって生きていられるほど、自分の強さを信じきれないから。

 

 「あと天之河くんもうっとおしいです。なんですかアレ。話が通じない」

 

 「……後で私から言っておくわ」

 

 どうせ沖田の考えが合わなくて文句を言って、反論されたからそれをご都合解釈して混乱させたのだろう。場の情景が頭に浮かぶほど幼馴染のアレになれている自分にため息が出る。

 

 「あの、私の剣はあなたから見てどうですか?」

 

 雫は憂鬱な気分を変えようと話題を転換してみた。その話題が剣という武骨なものであることにまた憂鬱になったが。ガールズトークが剣の話なのは悲しいかもしれないが、天職剣士と幕末最強の剣士がそろえば、この会話は必然である。

 

 「ん?いい感じですよ。死に物狂いで修業すれば、いずれその剣技は宝具の域に達するかもしれません」

 

 雫は、沖田総司の奥義を見たことがある。

 

 

 

 無明三段突き。

 

 

 

 同じ軌道をまったく同時に三本の剣が貫くという、物理法則を超越した剣技ではないナニカ。卓越した技術のみが起こす次元屈折現象。

 

 「自分がそんな剣を使える姿なんて、全く想像できないわ」

 

 「まあ使えたとしても遠い先の話です。あ、天之河くんも将来的に使えるようになるかもしれません。才能だけはありますから」

 

 「あはは」

 

 才能だけ……幼馴染のあまりの言われようにもはや笑うしかない。

 

 「あと、マスターは精神がごちゃごちゃでそれが悪い方向に傾いていますから、それがなくなればもっといい剣になると思います」

 

 「え?」

 

 「剣にはその人の生き方や性格、今の感情なんかが現れるんですが、マスターの剣からは迷いや恐怖、葛藤が渦巻いて、それが剣に悪い影響を与えています」

 

 「……」

 

 誰かを殺したくないという思いから出る迷い、戦場に出るという恐怖、女の子らしい趣味と剣の狭間で揺れる葛藤。雫はいつも、それにとらわれている。

 

 「ただ斬ることだけを考えていたらいいんです。斬らなければ、隣にいる誰かが死にます」

 

 「っ!」

 

 

 

 死ぬ。

 

 

 

 その言葉を突き付けられて脳裏に浮かんだのは、親友の香織と幼馴染の光輝の顔だった。

 

 

 

 瞬間、己のサーヴァントから放たれる濃厚な殺気。首に迫る刃。

 

 雫はその時、死を予感した。

 

 

 

 (駄目。今ここで死ねない。私が死んだら、香織と光輝はどうなるの?)

 

 

 

 もちろん自分も死にたくない。しかしそれ以上に、大切な人を死なせたくない。

 

 迷いを断ち切れ、恐怖を押し殺せ、葛藤を無視しろ。

 

 目の前に死が迫っている。

 

 

 

 死に抗え。剣を振れ。大切な人のために。その思いを一太刀に込めて。

 

 

 

 「はあっ!」

 

 その剣は、見事沖田総司の()()を斬った。

 

 「さすがマスター。凄まじい気迫がこもった、とても鋭い一太刀でした。そして、殺気を向けた無礼をお許しください。私は、あなたに下らぬ迷いで死んでほしくありませんでしたから、少々荒療治をさせていただきました」

 

 「あれは、幻?」

 

 先ほど雫に迫った刃は、沖田総司のあまりに濃密で鋭い殺気と剣気が見せた幻。

 

 「……ありがとう沖田さん。恐怖も迷いも葛藤も、まだ私の中に残ってる。けど、それを抑えて力に変えるすべは手に入れた」

 

 「お役に立てたのなら何よりです。では私は散歩にでも……カフッ!」

 

 スキル病弱、発動。

 

 「大丈夫沖田さん!?」

 

 倒れこむ沖田の体をとっさに支える雫。

 

 「すみませんマスター。ご迷惑をおかけして……」

 

 「いいのよ。苦労には慣れてるから……」

 

 ……自分で言って悲しくなった雫だった。

 

 (光輝がまともになれば、私の苦労の大半はなくなるんだけどな……)

 

 

 

ーアルトリア・ペンドラゴンー

 

 

 

 「はあっ!」

 

 「まだ踏み込みが浅いです。もっと強く」

 

 二人は訓練用の剣で打ち合っていた。

 

 「休憩にしましょう。しかし、日に日に動きがよくなっていきますね。教えがいがあります」

 

 「自分じゃ強くなったかわからないわ。あなたとの差は全然埋まらない」

 

 「そう簡単に埋められては困ります。この身は英霊なのですから」

 

 「アルトリアさん……あなた、王様だった時は男装していたんでしょう?いやじゃなかったの?」

 

 「どうして、そのようなことを聞くのですか?」

 

 雫は話した。家が剣術道場で、物心ついた時から竹刀を握っていたこと。自分の才能を喜ぶ家族の顔がうれしくて剣を振り続けたこと。

 

 けど、道場の袴よりフリルのついたかわいい洋服が着たかった。竹刀を持つよりお人形が欲しかった。期待はだんだん重荷になっていった。あんた女だったのって言葉に物凄く傷ついた。

 

 その思いのたけを、すべて吐き出した。

 

 「……雫、私は男として国を治めたことに、辛さなど感じませんでした。性別を偽るだけで国が治めやすくなるのなら、なんてことありません」

 

 「……本当に?」

 

 「ええ。私は当時、女であることどころか、人であることも捨てていましたから。人の生き方をやめて、正しくあろうとしました。臣下の一人に、こう言われたことがあります。王には人の心がわからないと……」

 

 「そんな……!?」

 

 それは、雫が言われた、最も傷ついた言葉よりも残酷で、鋭く、重い。雫は女であることを否定された。だが雫の目の前にいるこの英霊は、生前人であることを否定されたのだ。

 

 「傷つかなかったと言えば嘘になります。けれど、それが私の選んだ道なのだと、甘んじて受け入れました。王であるのなら、人としての生き方など望めない。私はブリテンのためなら、人でなくなっても良かった」

 

 「それは……ちがう。あなたは、人なのに……」

 

 「貴方が悲しむ必要はありません。私はこの結末に納得しているのだから」

 

 「そんなの、ひどい」

 

 雫は男装の麗人であるアルトリアと自分を重ねて見ていた。ともに周囲の都合で女を捨てた身だと。スケールは違うが、似た境遇ではあるのだと。

 

 なんという思い違いだろうか。彼女は人であることすら否定され、自らそれを受け入れた。今も女だ剣術だと悩んでいる自分とは全く違う。

 

 覚悟も、強さも、美しさも、自分はこの剣士に似ている部分など一つもない。

 

 「生前は確かにそうかもしれませんが、英霊となってからはそうでもありませんよ。征服王や英雄王とひと悶着ありましたし、切嗣とは険悪な関係で第四次は散々でしたが、第五次聖杯戦争で私はその時のマスターに恋をしました」

 

 「え?」

 

 「英霊になってから人になって女になるなんて、少しおかしいですよね。けど、そういうこともあるのです」

 

 「あなたは今、女なの?女に、なれたの?」

 

 「はい。なので貴方もきっとなれます。女にも、剣士にも」

 

 「え?」

 

 「恋をして女になっても、私が騎士であることは変わらない。私の剣は衰えない。剣士であることと女であることは矛盾しないのです」

 

 「あ……」

 

 「貴方ほど強く美しい剣士なら女と剣、どちらも磨けるはずだ。私はそう思います」

 

 「私も、あなたみたいになれるかしら?」

 

 「私みたいになる必要はありません。あなたは私を目指さなくても、強く美しい女性になれるはずですから。……長くなってしまいましたね。稽古を再開しましょう」

 

 「はい!では、いきます」

 

 (肩の力が抜けて、動きが柔らかくなっている。何か吹っ切れたようですね)

 

 「はあっ!」

 

 「っ!」

 

 アルトリアが放つ上段振り下ろしを逆手に持った剣で受け流し、カウンターを放つ。八重樫流刀術、音刃流し。

 

 アルトリアが雫の成長に喜んで気が緩んでいたこと、自分より弱い英霊ですらないただの人間だと油断していたこと、雫が今までの稽古でアルトリアの剣をある程度予測できるようになっていたこと、異世界召喚により急激に上がった身体能力にようやく慣れてきたこと。さまざまな要因が重なり、雫はアルトリアから一本取ることができた。

 

 「っ、やったぁ~~~~!!!」

 

 「……ええ。お見事です。よく頑張りましたね」

 

 それは、掛け値なしの称賛の言葉。雫という剣士の成長が、アルトリアは嬉しかった。

 

 

 

 「では、今の感覚を忘れないうちに、あと百本いきましょうか」

 

 

 

 でもそれ以上に悔しかった。

 

 「あの、アルトリアさん。そんなにやったら日が暮れちゃう……」

 

 「何を言いますか。今ここでやらなければさっきの感覚が薄れて、せっかくの成長のチャンスがなくなってしまうではないですか。これはあなたのためなのですよ。フフフフフフ」

 

 (この人一本取られたこと相当根に持ってる!)

 

 この日、訓練場に雫の悲鳴が鳴り響いた。

 

 

 

 王様は、負けず嫌い。

 

 

 

 南雲一、サーヴァントを一体召喚。

 

 アーチャー【真名:エミヤ】

 

 

 

 「錬成師か……いい職業だな。真作を作る。私にはできなかったことだ」

 

 「ありふれた職業だって、みんなは笑いますけどね」

 

 「錬成師という職業がありふれていても、その能力をどう使うかは個人によって違うだろう。君には君にしかできないことがある。まずはそれを磨けばいい」

 

 「はい」

 

 こちらもいい主従関係を結んでいるといえる。話してみると、存外馬が合うのだ。

 

 「見てください。錬成でドリル式の槍を作ってみました」

 

 「一瞬の攻防が勝敗を分ける戦闘では自動高速回転式ならともかく、手動のドリルは意味をなさないのでは?」

 

 「僕の能力なら簡単に敵を拘束できますから、その隙を突けばドリルも使えるかと思って……」

 

 「やはり君はすごいな。非戦闘職である能力をたやすく戦闘に使えるように応用する。大した発想力だ」

 

 「あ、ありがとうございます」

 

 もはや完全に二人の世界になっていたが、空気を読まない男が一人。

 

 「南雲。君はそんなところで喋ってないで、訓練をするべきなんじゃないか?」

 

 勇者(笑)天之河光輝。

 

 「俺たちは勇者なんだ。今この時にも魔人族の脅威が人々を苦しめているかもしれないんだぞ。なら、それを取り除くためにも最大限努力すべきなんじゃないのか?」

 

 光輝はハジメに訓練しろと急かしてくる。このやり取りはすでに飽きるほど繰り返されたものだ。

 

 「はぁ。何度も言うが、南雲君は戦闘職ではない。無理に訓練をしなくても、こうして武器を作ってみんなの役に立とうとしているじゃないか。それの何が不満なのかね?」

 

 「武器なら王国が支給してくれている。南雲は武器を作るより、戦うための訓練をするべきだ」

 

 「ステータスが平均的な南雲君は、君たちの訓練についてこれないだろう。そもそも、君はなぜ南雲君を勇者にしたんだ?召喚者は巻き込まれただけだ。君たちは戦う義務なんてないのになぜ?」

 

 「それが正しいことだからに決まっている!」

 

 「っ!君は、自分の言葉がどれほど他人の人生を歪めているのかわかっているのか!?君が戦争に参加するよう勧めたことで、無理矢理呼ばれただけのクラスメイト全員が死ぬ可能性が出てきたんだぞ!君は自分がどれほど罪深いことをしたか理解しているのか!?」

 

 「勇者の力がある俺たちが魔人族なんかに負けるはずないだろ!それに、無理矢理呼ばれたからってこの世界の人たちを見捨てるのは間違っている!」

 

 光輝は自分の周囲の状況を自分の都合のいいように解釈する悪癖がある。光輝の中で自分はこの世界を救う絶対無敵のヒーローで、彼の頭の中には仲間の死や自分の罪など存在しない。誰が何と言おうとそんなものは信じない。

 

 「俺は、誰も死なせずこの世界を救ってみせる」

 

 誰も死なせない。その言葉は、エミヤにとって地雷だ。思わず殺意が芽生えるほどに。

 

 誰も死なない戦場など存在しない。それでも、誰よりもそんな戦場を渇望したのがエミヤなのだ。人の生を願って、救いを願って、それでも多くを殺すしかなかった。そんな男にとって、現実を知らない甘ったれなガキの戯言など、根拠のない薄っぺらな妄想に過ぎない。

 

 (もう、何を言っても無駄だな)

 

 エミヤは対話すら放棄した。

 

 「いこう、南雲君。時間の無駄だ」

 

 「あ、はい」

 

 (結構怒ってる。珍しいっていうか、初めてだ)

 

 エミヤは温厚な人物だ。だから気が弱い南雲ともうまく付き合えているし、皮肉屋ではあるが、その皮肉はそこまで悪意があるわけでもなく、ただそういうものだと受け入れれば悪い部分を指摘しているだけだ。

 

 そのエミヤが目に見えて怒っていることが、ハジメは少し恐ろしかった。

 

 「逃げるのか!?」

 

 「……」

 

 光輝に何を言われようと、エミヤは答えるつもりはない。

 

 (天之河光輝……衛宮士郎に似ているが、奴以上に質が悪い。まるで衛宮士郎の悪い部分だけを取り出して、そこに才能と自尊心を埋め込んだような……悪夢の擬人化のような人間だな。生きていて恥ずかしくないのか?)

 

 エミヤの光輝に対する好感度はだだ下がり。衛宮士郎の次に嫌っているといっても過言ではない。

 

 本編とはえらい違いだが、むしろ本編のような関係性になることの方が珍しい。理想と現実の区別がつかない愚者と、現実を知り、それでもなお諦めきれない愚者……気が合うはずもない。

 

 「マスターが君でよかったよ。ありがとう南雲君」

 

 「え!?はい、どういたしまして」

 

 「怖がらせて悪かったな。お詫びに今日の夕食は豪勢なものにしよう」

 

 「王宮の料理人さん、エミヤさんに対抗意識を燃やしてましたよ。天職調理師の本領を見せつけるんだって」

 

 「料理は単純なステータスやファンタジーな技能で成立するものではない。生前世界中のプロの料理人百人とメル友になって切磋琢磨したこの腕前、天職に胡坐をかいた料理人に負けてなるものか」

 

 (何してんのこの人!?)

 

 ハジメのツッコミが心の中で炸裂する。

 

 魔術師で傭兵で料理人。……エミヤの生前が全く想像できなかった。唯一わかったのは波乱万丈ということだけである。

 

 

 

 食堂にて

 

 

 「アーチャー。今日はあなたの料理が食べられるのですか。それは楽しみです」

 

 アルトリアと遭遇。

 

 「どうしましたアーチャー。機嫌が悪いようですが……何かありましたか?」

 

 「ああ、天之河君と遭遇してね。私はアレを好きになれそうにないよ」

 

 「そういえば、マスターも幼馴染の悪癖には苦労していると愚痴をこぼしていました」

 

 ハジメは黙って席を離れた。この二人はただならぬ関係であると察してのことだ。ハジメは空気が読める男なのだ。魔王になるまでは。

 

 「コウキは、人はどう生きても完璧にはなれないと知るべきだ。それを知らなければ、いつかその事実を突き付けられたとき、追い込まれてしまう。征服王の言葉に反論できなかった私のように」

 

 「セイバー、君はあの男をどう思っている?私は吐き気がするほど嫌いだが……」

 

 「そうですね……好きでも嫌いでもありませんが、気になることが一つ」

 

 「なんだ?」

 

 「コウキが自分が正しくないと知って、その過ちが取り返しのつかないものだと知ったら一体どうなってしまうのか。それが少し、気になります」

 

 「……碌な人間にはならないだろうな。あの男は、自分の過ちを受け入れられるほどできた人間ではない」

 

 「私にとってのシロウのような人間が、彼にもいればいいのですが。いえ、マスターがいれば大丈夫ですね」

 

 雫がいる限り、光輝はどのような過ちを犯しても立ち直ることができる。

 

 原作でも、本編でも、雫の言葉で前に進めるようになったのだから。

 

 

 

 ―――雫さえ、隣にいれば。

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 

 そして、魔人族側もサーヴァントを召喚していた。

 

 

 

 なぜか適性を持つものが少なく、召喚できたのは一人だけだったが。

 

 

 

 魔人族フリード、サーヴァントを二体召喚。

 

 一体目:ライダー【真名:坂本龍馬】

 二体目:ライダー【真名:マルタ】

 

 「お前とフリードって奴、お竜さんと龍馬ほどではないが、ベストパートナーってやつだな」

 

 「クルァアン」

 

 お竜さんに返事をするのはフリードの愛竜、ウラノス。

 

 「貴様らは神の術式で召喚された、いわば使徒。ならば、神のためにその力を使うべきだ。たとえ貴様がどれほど高名な英雄だとしてもな」

 

 「わかってるよ。使い魔としての領分はわきまえてるつもりさ。主従っていうのはちょっと苦手だけど、まあ、仲良くやろう」

 

 人間族の敵側としてフリードに召喚された坂本龍馬。

 

 (けど、敵側だからできることもあるか。しかし神、神って、もっと他に大事なことがあるだろうに)

 

 「異世界のものであっても、主を信仰することは素晴らしいことです。しかし、妄信していては、大切なことを見逃してしまいます」

 

 神を信仰するドラゴンライダー、聖女マルタ。

 

 「神は全て正しい。ならば我が信仰になんら問題はない」

 

 「信仰とは考えることを放棄することではありません。道を切り開くのは自分自身。その道を歩むことは、たとえ主であっても(ゆだ)ねてはならないのです」

 

 「貴様は神のことを何も理解していない」

 

 「……何もわかってないのはあんたでしょうが!あんた神様の指示でウラノスを使いつぶす気!?あんなにあんたのために強くなろうとしてるのに、少しは竜の気持ちを考えてやりなさいよ!」

 

 「宝具でその相棒の竜を殴り飛ばす貴様に言われたくないわ!貴様の竜、宝具発動のたびに泣いてるからな!間違いない!それに引き換え、私はウラノスを傷つけたりしていない。歯磨きや鱗の掃除だって毎日欠かしていない。餌だって栄養バランスや食事量を考えてだしているんだ!貴様よりよっぽど竜想いの飼い主だ私は!」

 

「私だってタラスクのことを大切にしているわよ!ずっと面倒見るって約束した、家族のようなものよ!」

 

 (マスターのことは、あの聖女さんに任せておけば悪いようにはならないな)

 

 龍馬にはマスター以上に気になることがあった。

 

 「神とやらが与えた情報では、勇者君は並行世界で抑止力と契約しているのか」

 

 龍馬も抑止力の守護者。それがどれほど辛い役目かは嫌というほど実感している。

 

 「僕は自分の意思で選んだ。守護者になったことに思うところはあるけど後悔はない。けど、並行世界の君はどうなのかな?」

 

 龍馬は並行世界の勇者を憐れんで、目を細めた。

 

 後悔していようがしていまいが、守護者としての人生はろくなものじゃない。生前も、死後も、およそ幸せとはほど遠いものだろうから。

 

 「見ろ!ウラノスのこの美しい鱗の輝きを!」

 

 「私のタラスクの甲羅は頑丈なの!あなたの綺麗なだけで軟弱な鱗とは違うのよ!」

 

 フリードとマルタの口論はいつの間にか互いの竜の自慢大会になっていた。

 

 「おい龍馬、お前も混ざれ。お竜さんのすごさを見せつけろ」

 

 「はいはいわかったよ。お竜さん」

 

 最初は不安だったが、このマスターとは思いのほかうまくやれそうだと、龍馬はほくそ笑んだ。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 天之河光輝、サーヴァントをニ体召喚。

 

 一体目:アルターエゴ【魔神・沖田総司】

 二体目:アサシン【エミヤ】

 

 

 

ー魔神・沖田総司ー

 

 

 

 「マスター?いや、守護者の後輩?だいぶ見た目は違うが、同じ感じがする。どっちだ?……後輩だな」

 

 「なんで俺があなたの後輩なんだ!?」

 

 状況をあまり理解できない光輝。当然だ。この世界線では守護者の契約をしていないのだから。

 

 「む!あそこに守護者の先輩が!挨拶に行くぞ守護者の後輩!」

 

 「いや、俺ちょっとあの人と仲悪くて……」

 

 「私がどうかしたのかね?」

 

 守護者の先輩英霊エミヤ。

 

 「挨拶が遅れてすまない守護者の先ぱ……」

 

 「その話はやめよう」

 

 守護者の話はエミヤにとって禁句(タブー)なのだ。

 

 「守護者の後輩。守護者の先輩と仲が悪いとはどういうことだ?何か失礼を働いたのか?」

 

 「いや、俺は正しいことを言ったのになぜか無視されているんだ」

 

 正しいと思い込んでいるだけで、実際は地雷しか踏んでいないことに気付かない光輝。

 

 「自分が正しいと思っていても先輩には頭を下げろ!後輩だろう!すまない守護者の先輩。守護者の後輩が失礼を!」

 

 守護者の先輩後輩はそんな会社の先輩後輩みたいな関係性ではないはずだ。多分。

 

 「守護者の先輩はやめてくれ。エミヤでいい。しかし、守護者の後輩とはどういうことだ?」

 

 「守護者の後輩はそのまま守護者の後輩だが……」

 

 沖田オルタに聞いてもらちが明かないと思ったエミヤは、光輝に聞くことにした

 

 「おい天之河君、貴様まさか世界と契約などしていないだろうな?」

 

 「何わけのわからないことを言っているんだ?あと魔神・沖田総司だっけ?後輩じゃなくてマスターと呼んでくれ」

 

 「わかったマスター」

 

 「あと守護者ってなんだ?教えてくれ」

 

 この三人の中で守護者のことを知らないのは光輝だけ。ずっと疎外感があったのだ。

 

 沖田オルタは、とりあえず世界を救う存在だと伝えた。

 

 「守護者、なんて素晴らしい存在なんだ!俺も世界と契約するぞ!そして世界を救ってみせる」

 

 またしてもエミヤの地雷を踏みぬく光輝。エミヤが無言で干将・莫邪を構えた。

 

 「落ち着けエミヤ先輩。私のマスターに危害を加えるなら、先輩でも容赦はしない」

 

 「……先輩はやめてくれ。何なら呼び捨てでいい」

 

 このやり取りで毒気を抜かれたエミヤは、武器をおろした。

 

 (案外この男は、守護者による大量の殺人すら都合のいいように解釈し、喜んで抑止力の命令に従うかもな。コレは悪い意味で守護者に向いている)

 

 守護者になって後悔すること、喜ぶこと、どちらがいいかエミヤにはわからなかった。

 

 大量の殺人を喜ぶ人間はろくな人間じゃないが、自分のように過去の己を憎むようになるよりかはましかもしれない。

 

 ただ一つ言えることは、守護者なんてろくなもんじゃないということだけだ。

 

 

 

ーエミヤー

 

 

 

 「君は綺麗事で世界を救えると思っているのか?もしそうだとしたら、虫唾が走る」

 

 「なんだと!?」

 

 エミヤアサシンと光輝の相性は最悪だ。もしかしたらアーチャーのエミヤ以上に悪いかもしれない。

 

 「あんたの事情なんて知ったことじゃないし、聞きたくもない。ただこれだけは言っておく。世界を救うなんて甘い考えは、さっさと捨てたほうが身のためだ」

 

 「そんなはずないだろ!世界を救うことは正しいことだ。なら、捨てたほうがいいなんて絶対ないはずだ」

 

 「……あんたとはそりが合わないな。この会話はどこまで行っても平行線。馬鹿に何を言っても時間の無駄だ」

 

 エミヤアサシンの嫌いなものは、綺麗事で世の中を救えるなんて甘ったれたことを抜かす奴。光輝はこれに該当する。

 

 「お前は、世界を救いたいと思ったことはないのか!?平和な世界を望んだことはないのか!?」

 

 またしても守護者の地雷を踏みぬく光輝。だが、意外にもエミヤアサシンは無反応だった。

 

 「……」

 

 「何とか言ったらどうだ」

 

 声をかける光輝に、答えた。

 

 「世界を救うなんて戯言、言ったはずがない。……だけど、なぜかあんたを見ていると、誰かのことを思い出す。……シャーレイ。僕にとって、彼女がどんな人物かは思い出せないが……」

 

 正義の味方になりたい。子供の頃の夢。

 

 エミヤアサシンは、結局その夢を少女に告げることはできなかった。聖杯に出会ったのも養子に夢を託したのも、全ては並行世界の話。エミヤアサシンはただ、理想を抱かず汚れ仕事をこなすだけ。

 

 正義の味方なんてものはエミヤアサシンとは程遠い、青臭いガキの理想でしかない。だから思い出すのだろう。青臭いガキ(光輝)を見て、衛宮切嗣だった時のことを。

 

 「話しすぎたな。僕らはただのマスターとサーヴァントでしかない。それ以上の関係は不要だ」

 

 「そうだな。協力してくれるなら、こちらに言うことはない」

 

 ただの主従関係。そこには信頼も、同情も、親愛も、友情も、共感もない。

 

 それが、この二人が築けるうえで最も最適な関係。それを超えたら、マスターとサーヴァントの関係は破綻してしまう。このままでいいのだ。

 

 

 

 

 

 「守護者の先ぱ……エミヤ。あそこに守護者のバイトさんがいる」

 

 「切嗣!?なぜここに!?バイトとはどういうことだ!?」

 

 「守護者のバイトさんは私たちがどうしても現界できないときに、代わりに仕事をやってくれるんだ。その時の功績が認められれば、抑止力から正式に守護者に採用されるかもしれない。そうなったら私たちの後輩だ」

 

 「恐ろしいことを言うな!切嗣、頼むから守護者にならないでくれよ……」

 

 「では挨拶に……」

 

 「やめろ。君が絡むと話がややこしくなる」

 

 近くでは沖田オルタとアーチャーエミヤのこんな会話がなされていた。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 ~IF召喚~

 

 

 

 天之河光輝、サーヴァントを一体召喚。

 

 セイバー【真名:ア■■■■】

 

 

 

 「あなたが俺のサーヴァントか。よし、俺と一緒に世界を救ってくれ」

 

 「殺す!」

 

 ともに世界を救うことを頼んできた光輝に対するア■■■■の返事は、殺意と刃。

 

 ア■■■■の刃が光輝の首を跳ね飛ばす前に、その剣を止めるものが現れる。

 

 「召喚早々マスター殺害とは、物騒な英霊がいたものだ」

 

 アーチャー、英霊エミヤ。

 

 「君は誰なんだ!?なんで俺を殺そうとする!?」

 

 「……」

 

 光輝の質問に、ア■■■■は答えない。ただ剣を構えるだけだ。

 

 「その聖剣、まさか……!?」

 

 エミヤはア■■■■の持つ聖剣を解析し、その正体を察した。

 

 「なぜこのような真似を!?君のやろうとしていることは間違っている。自分を棚に上げて言うが、そのようなことには何も意味はない」

 

 「■がこいつを殺すのに意味など要らない。憎しみさえあれば、それでいい」

 

 「よっぽど憎まれるようなことをしたようだな」

 

 もはや光輝は置いてけぼりで、エミヤとア■■■■の会話が続く。

 

 「あなたにだけは、■のこんな落ちぶれた姿は見せたくなかった」

 

 「私も君のそんな姿は見たくなかったよ」

 

 「■の目的を邪魔するのか?他ならないあなたが」

 

 「こいつはこれでも、勇者の代表だからな。死なせるわけにもいかんだろう?」

 

 「ならばあなたも■の敵だアーチャー。行くぞ!」

 

 「わかりきったことを……。来い!セイバー!」

 

 

 

 エミヤとア■■■■、二人の戦いが、当事者の光輝を置いてけぼりにしたまま始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




作者「思ったより長くなって途中書くのしんどくなった作者です」

藤村「今回のゲストには、本編の光輝&エミヤをお呼びしてまーす」

光輝&エミヤ「「よろしく(お願いします)(頼む)」」

作者「今回の感想は?」

光輝「エミヤさんの過去を見る前の俺、こんな感じだったんだ。……恥ずかしい」

作者「原作の君はもっと恥ずかしいよ」

光輝「言わないでください!」

エミヤ「しかし、私たちはよく仲良くなれたものだ。改めて光輝を見ると、本当に悪夢の擬人化のような存在だな」

光輝「エミヤさんが俺に合わせて付き合ってくれたおかげです。俺本編でも地雷踏んでたのに」

エミヤ「君が世界と契約したことには同情していたし、霊核が混ざって一蓮托生になっていたんだ。だからある程度は我慢できたさ」

光輝「やっぱり少しは怒ってたんですね」

エミヤ「欲を言えば南雲君と一蓮托生になりたかった」

光輝「南雲は本当にエミヤさんと相性がいいよな。羨ましい」

藤村「いや本編と特別編の二人の親密度の違いよ。特別編のシロウ光輝君に殺意沸いてたわよ」

光輝「まあ自業自得です。すみませんエミヤさん。しかしア■■■■は何者なんですかね?俺殺されるほどの恨みを買った覚えは本当にないんですけど」

作者「ア■■■■は本編の重要キャラだからネタバレ防止のためにも掘り下げないで!」

エミヤ「まあ、アから始まる五文字の聖剣使い。しかも私と密接な関係があるものなど限られているがな」

作者「ちなみにア■■■■のセリフの所々に■が入ってるのは一人称です。私でも僕でも俺でも儂でも我でも好きにはめ込んでください。それでは読者の皆様、また次回お会いしましょう」

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