魔弾戦姫リュウフォギア 作:ライダーファイト(ただいま療養中)
私作者の諸事情により、ゲキリュウケンの応答はマダンキーだけですぜ。
ピッピッピッピッピッピッピッピッ!
「うっ、う~ん…………ちょっと待て、すぐに起きてやるから」
俺はそう言いながら掛け布団の中をモゾモゾと動き、布団から右腕を出して、うるさく鳴り響く目覚まし時計の停止ボタンを押した。
「…………5時20分。…………起きねえとトレーニングの時間がなくなっちまう」
目覚まし時計を止めた右手で掴み取り、寝ぼけ眼で時間を確認すれば、俺自身が設定した時間のため俺はすぐに自分のベッドから起き上がった。
「……………………フンッ!」
俺はベッドから起き上がれば、目覚めの一発に頬を勢いよく叩いて、自分自身を起床させる。
「うぅ~痛てぇ、でも目は覚めた。ここから一気に着替えるとするか!」
頬を勢いよく叩いたお陰で、その痛みで俺は眠気からバッチリと目覚めて、今来てる寝間着から高校のジャージへと着替え始めた。
「よしっ、行くか」
高校のジャージへと着替えた俺は、部屋を出て体の回せるところを階段を降りながら回していき、玄関の前まで来ればいつも外へと出るために使っている運動靴を履く、しっかりと靴紐の確認をして俺は玄関の戸へと手を掛ければ、まだ誰も起きていない家の中を身ながら一言発した。
「いってきます」
そう言って俺は、家を出てランニングへと出掛ける。
※
「はっ、はっ、はっ、はっ、はっ」
家から出てランニングを始めた俺、今は子供の頃よく遊びに行っていた公園で周囲を回りながら走っている。
「はっ、はっ、はっ…………ふぅ~。ランニングはここで打ち止め…………よしっ次だ!」
一旦走るのをやめて、次に俺は普段からやっている腹筋30回、腕立て30回、背筋30回、懸垂30回、スクワット30回を行った。
本当なら50回以上やりたいところだが、そんなにやってしまえば疲れてしまい、大学の講義などに支障が出てしまうため、30回までにしているのだ。
「29…………30!うしっ、こいつが今日の最後のトレーニングだ!」
トレーニングメニューを順番通りやっていき、最後のスクワットを30回で終わらせれば、深い屈伸を行いながら眼光を鋭くして、この公園から一切のスピードを緩めることなく家に帰るランニングを行う。
そして俺は深い屈伸を終わらし、立ち上がって軽い跳躍を数回行い、跳躍を止めればそこから一気にクラウチングスタートの体勢に入る。
(位置について、よーい…………ドンッ!)
心の中でそう呟けば、そこから一気に俺は家に向かって駆け出した。
「はあぁぁぁ…………!」
※
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……………………ふぅ~。到着!やっぱあの距離の公園から家まで走って帰るとなると、結構キツいな…………それでも良いトレーニングだが」
休むことなくスピードも緩めなかった俺は、見事に我が家に無事到着し、切れ切れの息をゆっくりと整えながら、玄関の鍵をポケットから取り出し、家へと入った。
「ただいまー」
「おう剣二、帰ってきたか」
家に入って声を掛ければ、調度パジャマ姿の父さんが起きてきていたようで、帰ってきた俺の言葉を返してくれた。
「父さん、起きたんだな」
「ああ、そろそろ起きなきゃならない時間だからな。だからこうして起きたのさ」
「へいへい、俺はシャワー浴びるけど良いよな?」
「ああシャワー浴びるなり風呂入るなりしてこい。ただ、母さんの朝飯にはきちんとありつけるようにしろよな」
「わかってるよ。そんじゃシャワー浴びてくるわ」
父さんと軽く喋った俺は、そのまま風呂場へと向かい着ている体操着を脱いで風呂場へと入った。
シャアァァーーーー。
「ぶはっ…………もうこれぐらいで良いだろ?」
10分ほどシャワーを浴びた俺は、シャワーを止めて顔を振って水滴を振り払い、俺は風呂場を出る。風呂場から出た俺は、脱衣かごに放り入れた昨日使ったバスタオルを手に取り、そのタオルで頭や体を拭いていった。
「あ~!さっぱりしたっ!!」
バスタオルを手に取り頭や体を拭いた俺は、バスタオルを体に巻き付けて2階にある自分の部屋へと向かった。この時間帯ならば妹の響は部屋でまだ寝ているか、既にリビングに居て朝飯を食べているかだ。
そのため、この状態で響と落ち合うようなことはないだろう。もし落ち合ってしまえば、最早運が悪かったとしか言いようがない。
「ま、そんなことになることはないんだがな」
そう言って俺は自分の部屋に入り、洋服ダンスへと向かい今日着ていく服を取り出して、体に付いている水滴を拭き取っていき、素早く着替えを終えた。私服に着替えを終えた俺は、ノイズの戦いで必要なアイテムを後ろのポケットに入れ、部屋を出て食事をするリビングへと向かっていく。
「おはよう」
朝の挨拶をしてリビングへと入れば、既に父と祖母と妹が食卓の椅子に座っており、母さんは朝食に使う皿をテーブルに置こうとしているところだった。
「「「おはよう剣二」」」
「おはようお兄ちゃん!」
そうして家族から朝の返事を貰って、俺はテーブルへと向かっていった。母さんが朝食用の皿をテーブルに並べたため、それを見た俺は、茶碗に米を装おうと母さんに声を掛けて動こうとした。
「いいわよ剣二。気を遣わなくて大丈夫だから、すぐにみんなのご飯も装っちゃうから」
「え…………だけどよ?」
俺が米を装うのを気付いた母さんは、俺を止めて自分でやると言った。動きを止めて母さんに向かって言おうとするが、母さんはそんな俺の言葉を一気に止めるようにキッパリと言い放った。
「剣二の気遣いは嬉しいけれど大丈夫だから、ご飯も私が装っちゃうから、椅子に座ってなさい」
「分かったよ」
こう言う母さんは何を言っても意地を通してしまう、そのため俺は母さんの意地に負けを認め、了承して自分が座る椅子へと座った。
俺が椅子へと座れば、母さんは家族全員の茶碗を持って炊飯器が置いてある所まで行き、手際よく俺達の茶碗に白米を装っていく。
「はい、ご飯ですよ。自分のお茶碗取ってくださいね~」
白米を装い終わった母さんは、全員分の茶碗をお盆に乗せて持ってきた。俺達はそれぞれの茶碗を取って皿の近くへと置いた。母さんも自分の茶碗を皿の近くへと置いて、お盆は机の空いている場所へと置いた。
俺達の朝食が全部揃えば、全員で手を合わせて父さんが率先して言った。
「いただきます!」
父さんが言った後に、俺達4人も一斉に「いただきます!」と言って、俺達は食事を始めた。
「ごちそうさまでした!」
朝食を食べ始めた俺は7~8分ほどで食べ終わらせ、食べ終わった挨拶をして、椅子を引いて立ち上がり母さんに顔を向けて言う。
「それじゃあ母さん、俺もう行ってくるわ」
「ええ、いってらっしゃい」
「車に気を付けろよ剣二」
「頑張るんだよ」
そう母さんが言えば、続けて父さんと婆ちゃんが言って、俺は手を振りながら返した。
「ああ、気を付けていってきますよ」
「あれお兄ちゃん。もう行っちゃうの?」
俺がもう出ようとすることに響は疑問を抱いたのか、大好物のご飯を食べ箸も口に入れて、ほっぺに1粒のご飯粒を付けたまま聞いてきた。
「そうだが?どこぞのわんぱく娘が早起きしてくれたんでな、俺も早く行けるってもんだ」
「だからごめんて、そこまで攻めないでよ…………」
「ならきちんと早起きしてくれよ。んじゃ、もう俺は行くぜ」
「はーい。いってらっしゃい、お兄ちゃん」
最後に響の言葉を聞いて、俺は玄関前に置いてあるバックを手に取り、玄関にある下駄箱の上に置いてあるバイクのキーを手に取り、玄関を出た。
「さてと、今日も俺の1日を始めるとしますかね」
軽く体を伸ばしながら呟き、俺は自分のバイクを入れてある倉庫へと向かい。バイクを一気に倉庫から出して、門の前まで押し出せば、そのままバイクへと跨がりハンドルを握ってバイクを発進させた。
※
「ふぅー、へいよっと」
バイクで大学に到着した俺は、相棒をバイク用の駐輪スペースへと駐車させ、大学へと入れば靴を脱いで上履きを履き。今日の大学を過ごすためのだだっ広い講義室へと入り、適当に席を選んで座って机の上にバックを置いた。
「ふわぁ~~あ。…………寝みぃ」
「剣二。まだ時間があるとはいえ、しっかりしなさいよ!」
「鈴さんの言う通りですよ。呑気に欠伸してると、大目玉喰らいますよ」
「ん~…………おう鈴に喜一か。おはよう」
席に着いた俺はただボーッとして、黒板を見ながらも欠伸をかいていれば、後ろの席から聞き覚えのある声が聞こえてきた。その声に俺は、返事をしながら振り向けば、そこに居たのは俺の幼なじみで親友の
こいつらとは保育園からの付き合いなのだが、初めて会った時は心の中で思いっきり驚いた。保育園生だから顔はめちゃくちゃ幼かったのだが、それでも本編の魔弾戦記リュウケンドーに出てくる左京鈴と瀬戸山喜一に顔が似ていた。
俺はそんなことを思いながら一緒に育っていけば、2人は次第に本当の左京鈴と瀬戸山喜一に全くもってそっくりになっていき、もし対魔戦特別機動部隊・SHOTの制服と喜一には杖を持たせれば、完璧な魔弾戦記リュウケンドーに出ていた左京鈴と瀬戸山喜一が出来上がるであろう。
「ま、んなことはどうでもいいんだけどな」
「ん?剣二、なにか言った」
「いやなんでもない」
そんな下らないことを思いながらも、すぐに頭を切り替えるために呟くも、その小さな呟きが鈴に聞こえていたらしく、俺は気にしないようにどうでもいい風に返した。
「そ、ならいいけど」
「2人とも担当官が来ました。講義が始まりますよ」
鈴の奴も俺の返答に特に気にせずそっけなく返し、喜一は今日の講義の担当が来たことを教え、俺達はしっかりと姿勢を正し今日の講義が始まろうとする。
「これにて講義終了だ。聞きたいことがあるものは来てくれて構わない、但し早めにな。まだノートを取りきれていないものは早めに済ませて昼飯に入れ、終わってるものは昼を食べてこい」
「ようやく昼休憩か、腹減ったな~」
「お昼どこで食べよっか?」
「学食にしますか?それとも外に出てコンビニに行くか?ファミレスにでも行きます?」
昼休憩となったため、既に講義のことをノートに書き写した俺達は、座っていた席から立ち上がり、昼をどうするか話し合いながら講義室から出ていった。
「学食でいいんじゃね?安くて助かるし、俺今月は出来るところで出費を抑えときたいんだよ」
「剣二がそこまで言うのなら学食で良いかな?」
「僕は別にどこでも構いませんので大丈夫ですよ」
「それじゃ、学食で昼飯とするか!」
学食に決めた俺達は、すぐに学食がある1階の奥へと向かっていった。
※
「よしっこれにて今日の講義は終了だ。お前ら、いくら大学生とは言えあんまり夜まで遊び耽るなよ。それじゃあな」
昼飯を食べ終えた後は、残りの講義を聞くだけでノイズも出ることなく、平和に終わった。
「くうぅぅ…………あ~。ようやく終わったぁ…………」
「ええ、そうですね」
「ねえ、久しぶりに3人でカラオケかゲームセンターでもいかない?」
講義が終わったため、俺は軽く体を伸ばしながらぼやけば、後ろの席に居た喜一が返してきて、俺は口角を上げて笑いながら自分の荷物をバックに入れていけば、喜一の隣に居た鈴が遊ぶ提案をしてきた。
「あー…………せっかくのお誘いのところ悪い、今日はさっさと帰らなきゃならないんだよ」
しかし俺は鈴からの遊ぶ誘いを、心苦しくも拒否するしかなかった。
「え…………そうなの?」
「悪いな鈴、来週なら大丈夫だから、それで良いか?」
俺が断ったことに鈴の顔がみるみると落ち込んでいってしまい、鈴のそんな顔を見てしまった俺はいたたまれない気持ちになり、来週なら大丈夫と鈴の方を見ながら話す。
「うん、まあそれなら良いけど」
「鈴さん。しょうがないですよ、今日は運悪く剣二には用事みたいなものがあるみたいですから割り切るしか」
来週が大丈夫だと言うも、鈴の方はまだ残念がる表情で沈み込んでいたが、喜一が何とか俺のフォローに入りながらも、鈴のことを慰めるようにしてくれた。
「本当に悪い鈴、この埋め合わせは来週するからよ!」
「別に気にしなくていいわよ。用事があるんじゃ仕方ないんだからさ!」
「そうしましょう。それと講義室からも出ていきましょう。いつまでもここに居るわけにはいきませんから」
納得してくれたようで、俺の台詞に鈴はガッツポーズをしながら元気よく返した。
そして喜一の言葉に俺と鈴は同時に頷いて、3人一緒に講義室から出ていき家へと帰ることにした。
※
ブオオオオオオオン!
「それにしても、やっぱり鈴には悪いことしたな」
バイクを走らせ家へと帰りながら、俺は鈴のことを考えていた。なにしろ元気よく返事を返してくれたものの、それでも寂し気なところを感じさせて、大学を出るときもやっぱり寂しい顔を微かに浮かべていた。
「普通あそこまでガッカリするか?いや、どこか不安なのかね鈴の奴」
よく考えれば分かることなのかもしれなかった。いくらまだ大学生とは言え、それでも後2年程しかないのだ。大学を卒業して就職すれば、もしかしたら忙しくなって一緒に遊びに行くことなど出来ないかもしれない、それどころか会えなくなるかもしれないんだ。
それを考えれば、今の時間を一緒に遊びたい鈴の気持ちはある意味で分かることかもしれない。
「来週は時間一杯まで3人で遊ぶとするか!…………ッ!」
自分でそう決めた俺は、バイクのスピードをさらに上げようとアクセルを踏もうとしたが、尻ポケットに入れていたモバイルモードとなっている〝ゲキリュウケン〟が光を放ち、俺の脳裏にノイズの出現場所を映し出したのだ。
俺はバイクにブレーキを掛けて、道路の真ん中で方向転換をするように停めれば、ノイズの出現場所に顔を向ける。
「なんで俺が家に帰ろうとするときに出てくるんだよ!」
そんなことをついついぼやいてしまうが、ノイズの奴らはいつ何時現れるのかも分かっていなければ、全てが謎に包まれた連中のため文句を言っても無駄であるため、俺はバイクを動かして最高時速でノイズの出現場所へと急行した。
「俺が行くからにはてめえらの好きにはさせねえぞノイズ!!」
※
???
ある場所で、ノイズの出現を知らせるサイレンがけたたましく鳴り響いていた。そしてサイレンが鳴り響きながらも、数名の隊員がキーボードを操作しており、その後ろの上では身長が2メートルは超えてるような大男が険しい顔で自分の前にある巨大なモニターを睨んでおり、大男の後ろには黒いスーツを着た優男が控えるよう立っていた。
「状況はどうなっている?」
「大型は居ないようですが、住宅街にヒューマノイドノイズとクロールノイズが大群で出現しました!」
「現在民間人を避難させていますが、奇襲のような出現により、民間人の避難はかなり遅れている模様です!」
2名の隊員の報告に大男は苦しい表情をして、後ろに控えていたスーツを着た優男が声を掛けた。
「いきなりの小型ノイズの出現…………司令、これでは」
司令と呼ばれた大男は、顔を頷かせると口を開いた。
「ああ、民間人の命が危険に晒されているのなら2人を出すべきなんだろうが、〝アレ〟はまだ完全な調整には仕上がっていない、そんな状態で2人を出せば下手をすれば大きな二次被害が出るかもしれない!」
大男は苦しい顔で握り拳を作り、辛くても断言するしかなかった。
「あの2人には悪いが、まだそんな危険な目に合わせるわけにはいかない。2人は人類の切り札なんだからな!彼を除いては…………」
その言葉に、ここに居る多くの者が顔を俯かせる。事実上、今ノイズの対抗手段は彼らの組織が所持するものとノイズと戦って世間をよい方向へと騒ぎ立てている騎士のだけなのであるから。
そんな時、オペレーターが機器がある反応をキャッチしたことに気付いて、司令と呼ばれた大男に大至急報告した。
「!! 司令ッ!ノイズの出現ポイントに謎の反応をキャッチ、恐らくこれは彼です!」
「「「「「ッ!?!?」」」」」
「!! そうか、彼が、未確認の騎士が来てくれたのか!」
オペレーターの報告に、ここに居た他の隊員たちは顔を驚愕にするが、大男は安心しながらも重い口調で言った。
※
ノイズの出現をモバイルモードのゲキリュウケンが関知したため、俺は今ノイズの出現場所にバイクのスピードを一切緩めることなく、最早スピード違反全開の警察に検挙されること間違いなしで向かっていた。
「間に合ってくれよ…………!」
本来なら、モバイルモードのゲキリュウケンには敵の出現を感知する機能などはないはずなのだが、不思議なことにこのゲキリュウケンには感知機能がセットされている。
そのお陰で俺は、いつ何時現れるかも分からない意味不明なノイズの出現場所に先手を打ってノイズを叩くことが出来るが、それでもゲキリュウケンの感知機能を破って苦戦させる方法はあるが今はそんなことはどうでもよく、とにかく住宅街に出現するノイズを倒すことが重要だ。
「さあて行くぜ。ゲキリュウケン!」
俺はバイクのハンドルから手を離し、モバイルモードのゲキリュウケンを真の姿である【撃龍剣】へと変化させた。
「リュウケンキー発動!」
俺はバイクから立ってゲキリュウケンの持ち手の柄の部分のようなものを上げ、それとともにゲキリュウケンの顔が上がれば同じく翼のようなものも畳まれた。
ゲキリュウケンの顔があった場所からマダンキーの挿し込み口が現れ、俺は龍の顔が描かれた金色のマダンキー、リュウケンドーの重要な変身アイテムであるリュウケンキーを出して発動させキーを出現させる。
リュウケンキーをゲキリュウケンの挿し込み口に入れて回し、柄の部分を下げれば再び翼が展開しゲキリュウケンから音声が鳴る。
『チェンジ、リュウケンドー』
するとゲキリュウケンから青白い光が発せられ、俺はそれを確認すれば、バイクを走らせたまま右手は光を放つゲキリュウケンを持ち横に伸ばし、左手は広げて横へと伸ばすも上に向かって動かす。
同じく右手に持っているゲキリュウケンも上に向けて動かし、俺の至近距離までゲキリュウケンを持ってきて両手でゲキリュウケンを持った。
「撃龍変身!」
そしてこの言葉を放てば、ゲキリュウケンから巨大な青白く輝く龍が飛び出し、龍は空の上に昇れば咆哮を上げてバイクに乗っている俺の元までやって来る。
それが分かっている俺は、ゲキリュウケンを右手で持ったまま斜め下に向け、左手はバイクのハンドルを持って重心を真っ直ぐへとさせる。
「ぐっ…………!?」
龍が俺の体に飛び込んでくれば、俺は少し苦しい表情をするも、龍の力の重みに耐えれば俺の体には青い鎧が身に纏い、肩と前腕と胸に白い鎧が胸の真ん中には金色の鎧、手の甲には金色の龍の顔を模した手甲が装着される。
下半身に白い鎧が装着し、足は金色の龍の顔を模した甲掛が装着される。最後の決め手に額部分に金色の龍の顔の兜、白と青の仮面が纏っていき、顔も含めた全身に鎧が身に纏えば、俺は気合いを入れるように叫んだ。
「変身完了だっ!!!」
魔弾剣士リュウケンドーに変身した俺は、大量の小型ノイズが出現する住宅街に向かっていく。
「よっしゃ到着、ここからはバイクなしで行くとするか」
大量の小型ノイズが出現する住宅街の付近まで到着すれば、俺は一旦バイクを止めてエンジンも切り、バイクを押して出来るだけ気付かれない端っこの位置へと隠すように放置した。
(本当ならバイクを放置するなんてことしたくないが、下手に持っていって、監視カメラにでも俺のバイクが映れば厄介この上ないからな。バイク経由で俺の正体に迫られたら家族や親友まで危険に晒すことになっちまうからな)
心の中で言いながら、今俺はゲキリュウケンをモバイルモードにして左腰へと着けて、ノイズの出現場所まで走っている。
(下手すりゃマジで、勘の良い連中が俺がノイズと戦っている奴だって気付いたら、俺達の生活は一瞬で変わっちまうか。それどころか俺のせいで最悪な事になるかもしれない、出来ることならそんなことにはしたくねえからな)
そんなことを考えながら走っていれば、住宅街の周辺からノイズ出現のサイレンが鳴り始めた。
ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!
「ノイズ!?現れたのか、急がねえと!」
「皆さん落ち着いて下さい!」
「シェルターはこっちです!」
「ノイズだ!急げ!?」
「早くしろよ!!」
「邪魔だ!どけっ!」
ノイズの出現により、多くの民間人はシェルターに向かって急いでいた。しかしその中には自分の命優先に我先にと、他人を押し退けて逃げようとするものもおり、そのせいで1人の女性が倒転してしまった。
「きゃあ!?」
「「「!!?」」」
1人の女性が倒れたことに避難指示をしていた警官は気付いたが、逃げている一般市民は女性に目も暮れず必死になってシェルターに向かっていった。
「ひっ…………いやっ、いやっ」
多くの人がシェルターに向かって女性の周りには人がいなくなったとき、女性はなんとか立ち上がろうとするが、すぐそこからヒューマノイドノイズが迫っていることに気付き、その恐怖から女性は声にならない悲鳴を出して後退りをする。
「急げ!!あの女性が危ないっ!?」
「くそっ、ここからじゃあの人に当たってしまう!?」
警官もなんとかして女性を助けようと試みるが、この距離では助けられなければ、拳銃を打ってノイズを牽制しようとしたが、ヒューマノイドノイズが女性に被っており下手に打てば女性に当たってしまう状態であった。
「来ないでっ…………こっちに来ないで!!?」
女性は後退りを止めてしまい、恐怖で声を上げながら目を瞑って死を覚悟したその時であった。
「ゲキリュウケン!」
『!?!!?』
「えっ…………」
謎の声を聞いた女性は恐る恐る目を開いてみれば、そこにあったのは剣に貫かれたヒューマノイドノイズと、堂々と背を向けながらも守るように、自分とノイズの間に割って入っている俺の存在が居たのだから。
「大丈夫か?」
「騎士の…………ヒーロー?」
「大丈夫かって聞いているんだ!」
「は、はい!?」
俺が大丈夫かと聞くと、女性は小さな声で世間で呼ばれている俺の異名を呟き、その名前に俺は内心困ってしまうも、そんなことを気にする暇なくもう一度女性に大きな声で尋ねれば、女性は慌てながらも返事をした。
「大丈夫ならいい、ほら手を。早くシェルターまで逃げるんだ」
「はい、ありがとうございます!」
「お嬢さんこちらです!早く!」
俺は女性に手を出し立ち上がらせれば、ここからシェルターに行くことを即せば、女性は俺にお礼を言ってシェルターに向かっていった。ついでに女を助けようとしていた警官が傍に来て、女性をシェルターまで案内していった。
「さてと、やろうか。魔弾剣士リュウケンドー!来神!!」
パキポキと指の骨を鳴らし、迫ってきているヒューマノイドノイズとクロールノイズに向かって、俺はヒューマノイドノイズに突き刺したゲキリュウケンを地面から引き抜いて決めポーズをした。
しかし俺はゲキリュウケンをもう一度、突き刺さっていたコンクリートの地面に突き刺し、小型ノイズの軍団にファイティングポーズを向けて駆け出した。
「行くぜっ!!」
『!?』
『『『『『!!!!!』』』』』
俺は駆け出し、ヒューマノイドノイズに向けてリュウケンドーの拳をぶち当てた。拳を当てたことにヒューマノイドノイズの顔面は崩れて倒れ、そのまま炭素の塊へとなっていった。仲間がやられたことに色とりどりの小型ノイズたちは一瞬驚いていたようだが、すぐ気を取り直したようで俺に向かって突撃を仕掛けてきた。
「嘗めんな!ふっ!はっ!だあっ!おりぃやっ!せあっ!らあっ!うおわあたぁーっ!!!」
しかし俺は、最初に攻撃を仕掛けてきたヒューマノイドノイズの攻撃を避けて顔面に裏拳を当てて、ヒューマノイドノイズから離れれば次にクロールノイズを蹴り飛ばし、次はヒューマノイドノイズの顔面に拳を2発ほど当て一本背負いを行い、今度は挟み撃ちでヒューマノイドノイズとクロールノイズが攻撃してくるが、素早く蹴りで対処しヒューマノイドとクロールを蹴り飛ばし、最後にオレンジ色のヒューマノイドノイズに強烈な回し蹴りを喰らわせた。
結果、6体の小型ノイズは俺の打撃によって炭素の塊へと変わってしまった。
「どんなもんよ。…………おおっと!」
右手をスナップさせ呟けば、5体ものヒューマノイドノイズが俺に襲い掛かってくるが、その攻撃を横に向けてのバク転で転がり避け、ゲキリュウケンが突き刺さっている所までやって来た。
「んじゃ、ここからが本番だ!」
バク転で転がり避けながらも着地し、立ち上がった俺は地面に突き刺さっているゲキリュウケンを引き抜き、小型ノイズの大群にゲキリュウケンを突き付けて走り出した。
「でえりぃやあぁっ!」
『『『『『!!!??』』』』』
俺に攻撃を仕掛けてきた5体のヒューマノイドノイズの元まで来れば、一気に踏み込みを入れたゲキリュウケンの斬撃を喰らわせた。
斬撃をまともに喰らったヒューマノイドノイズは、上半身と下半身が離れて炭素となった。
「まだまだぁっ!」
そう言って俺は、小型ノイズの群れの中に飛び込み、ゲキリュウケンを振るいまくって、次々とノイズを炭素の塊へと変えていく。
(チッ、どうにも数が多すぎるな…………戦法を変えるとするか)
小型ノイズの多さに少し鬱陶しさを感じた俺は、ターンをするように小型ノイズどもから距離を取り、右腰に装着しているものに手を当てた。
「マダンキーホルダー!」
右腰に装着されているマダンキーが入っているマダンキーホルダーを回せば、俺が使いたいと望むマダンキーに止まれば、俺はそのマダンキーを一気に引き抜き発動させた。
「ナックルキー発動!」
『マダンナックル』
キーを出現させれば、既に解放させているマダンキーへの挿し込み口にナックルキーを挿し込んで回し、マダンナックルを召喚した。
「来いっ!マダンナックル!」
左手の甲をノイズに向け、そうすれば次第にリュウケンドーの左手にマダンナックルが装着された。マダンナックルが装着されれば、俺はマダンナックルを真っ直ぐと小型ノイズが居る方へと向ければ、マダンナックルのキバが展開されて、エネルギーを集中させた攻撃をノイズに向けて放った。
「受けてみろ!ナックルスパーク!」
『『『『『!!?』』』』』
マダンナックルから放たれた遠距離攻撃のナックルスパークにより、ナックルスパークの射程とその周囲に居た小型ノイズはナックルスパークの餌食となり、小型ノイズの大群は一気に消し炭になったり炭素の塊になった。
俺が今使っているマダンナックルは、魔弾戦士共通の手甲型武器であり、腕に装備してパンチ力を強化したり、ナックルスパークという約9000ボルトの威力を持つ電流の衝撃波を放つことも可能だが、本編のリュウケンドーでは遣い魔以外には通じないことが多く、なにかと可哀想ながらも頑張り屋な武器なのである。
「てめえらノイズに時間を割いてる余裕はないんだよ!とっとと消えろ!」
俺は大群の小型ノイズに言いながら、マダンナックルを向け連続でナックルスパークを打ち出した。ナックルスパークで小型ノイズを倒していき態勢を崩せば、一気にノイズの懐へと飛び込めばゲキリュウケンを思いっきり振り被りまくった。
「せえぇぇぇぇの!!!!」
『『『『『!!!!!』』』』』
ゲキリュウケンでの回転斬りを行ったことにより、周囲に居た30体の小型ノイズどもは炭素の山へと変わっていき、俺は一旦動きを止めゲキリュウケンの刃に触れながら小型ノイズの大群に顔を向ける。
『『『『『!!!??』』』』』
ノイズに恐怖を感じる感覚器官があるのかは分からないが、今の奴らは俺を見ながらも動けずにおり、俺に対して恐怖のようなものを感じている気がする。
「お前ら人類の敵が俺に恐怖を感じているかどうかは分からねえが…………数はもう残り20体程度なら、一気に決めさせて貰うぜ!」
俺はそう宣言して右腰にあるマダンキーホルダーを回して、使用するマダンキーへと止めればそのマダンキーを引き抜いて発動させた。
「ファイナルキー…………発動!」
『ファイナルブレイク』
それは龍が必殺のブレスを放っている模様が描かれたマダンキーであり、そのキーの名はファイナルキーと言い、魔弾戦士にとって必殺技を放ち強力な一手にもなり得る切り札である。
俺はそのキーをゲキリュウケンに挿し込んで回し発動させれば、ゲキリュウケンから凄まじいほどの青白いエネルギーが発生すれば、俺は冷静にゲキリュウケンを両手で持って掲げれば、必殺技の名前を叫びながら小型ノイズの大群に向かって放った。
「これで終わりだ!!ゲキリュウケン、魔弾斬り!!」
『『『『『『!?!!?』』』』』』
リュウケンドーの必殺技である、【魔弾斬り】をノイズに向かって放てば、1ヶ所に集合していた小型ノイズは魔弾斬りによって、炭素も残すことなく纏めて消し飛んだ。
「ま、ざっとこんなもんか…………」
残っていたノイズが、必殺技の【魔弾斬り】によって消し飛んだことを確認すれば、俺はジャッという音を立てながらゲキリュウケン振ってノイズが居た場所に視線を向けた。
少しの間そこに視線を向けるも、これ以上ここに居ても無駄なため、早急にこの場から去ることを決めた俺は、跳躍をして屋根へと屋根へと飛び上がりながら離脱をした。
※
「司令っ未確認の騎士がノイズの殲滅とともに、住宅街から去りました!」
「すぐに未確認の騎士の反応を追跡するんだ!」
「了解!」
先程の場所では、未確認の騎士と呼ばれているリュウケンドーが全てのノイズを殲滅させ、その場から去っていったのを報告した。その報告を聞いた大男はすぐに追跡を隊員に指示を出し、オペレーターも強く返事をして追跡を始めたが…………。
「ッ!?司令、未確認の騎士の反応が消失しました!?」
「なんだとっ!?それなら未確認の騎士が消えた場所にある全てのカメラの映像を映し出すんだ!」
「は、はいっ!?」
未確認の騎士の反応が消えたことに大男は一瞬狼狽えてしまうが、すぐに新たな方法を見出だしオペレーターにそれを伝えた。大男の指示を聞いたオペレーターも多少慌てながらもキーボードを操作して巨大なモニターに、リュウケンドーが消えた場所を全て映し出したが、結果は鼠一匹も映っていない有り様であった。
「司令…………すみません。なにもいません」
「そうか。…………すまないがそのまま映像を映し出したままにしておいてくれ、もしかすれば未確認の騎士かそれに関係があるものがカメラの視覚に入るかもしれない」
「分かりました。全力でやってみます!」
隊員が申し訳なさそうモニターになにも移っていないという報告に、大男は隠しきれない落胆をしてしまうも、まだなにかあるかもしれないと考え、ここに居るオペレーターを勤める隊員たちにカメラの映像の監視を指示した。
隊員たちも指示を了承して、モニターに映し出されている数多くの監視カメラの映像を確認できるだけ確認を始めた。
「それにしても未確認の騎士もすごいですね。ノイズを倒すだけではなく、我々の監視網からも抜け出すとは」
「ああ、俺達は何年も彼の追跡をしているが、全てが水の泡で終わっている」
少し落ち着いた瞬間、スーツを着たは優男が大男に向かって話し出せば、大男の方も口を開いて語った。
「俺たち機動二課の現状を考えるのなら、未確認の騎士とは強力関係を築きたいんだがな…………」
大男は機動二課と言った。
ここは日本政府が造り出した組織、その名は特異災害対策機動部二課。ここに所属しているものは略して機動二課や二課と呼んでいる。
この組織はその名の通り、特異災害である人類の敵ノイズの対策本部であるが、しかし現状それらしい対策は出来ておらず、出来ることは市民の避難誘導か命を懸けてノイズを食い止めることだが、それはどうにも芳しくはなかった。
そしてこの大男は、この特異災害機動部二課の司令官を勤めている風鳴弦十郎である。
「とりあえず、ノイズは未確認の騎士がなんとかしてくれたから良かったが、あいつらにも連絡をいれとかなければな」
そう言って弦十郎はマイクのスイッチを入れて、ある場所に聞こえるよう操作をした。
「奏、翼、聞こえるか?」
『ん?おっちゃんどうかしたか?』
『どうかしましたか叔父様?』
マイク越しから話し掛ければ、それに答えたのは十代と言える幼い少女の声だった。奏と呼ばれた少女は縦横無尽な活発さを感じ、翼と呼ばれた少女は気弱でどこか儚げな雰囲気を感じさせた。
2人の声を聞いた弦十郎は、心配をしながら2人にマイクで大事なことを伝えることにした。
「何度も言って悪いが、明日もしノイズが出現すれば〝アレ〟の実戦になるがくれぐれも気を付けてくれ」
弦十郎からその事を言われた奏は呑気そうに、返答した。
「分かってるっておっちゃん、何度も言われなくても気を付けるって!」
「はい、いくら実戦に投入できるとは言え危険も多いですから、気を付けます!」
奏と翼の言葉に、弦十郎は笑みを称えるが、すぐに笑みを崩して真剣な表情と声色を出して奏と翼に言う。
「それなら良い、だがお前たち2人に最後にこれだけ言っておく、いくら〝アレ〟が完全に実戦で使えるとは言え、未確認の騎士とは絶対に戦うな!」
『なっ!それは!?』
『どういうことだよ、おっちゃん!?』
弦十郎の言葉に、2人は驚愕の声を出した。
しかし2人の声に、弦十郎は冷静に返答した。
「確かに上層部からは未確認の騎士の捕獲を命令されているが、お前たちと未確認の騎士では圧倒的なまでの戦闘の差がある。そんなお前たちを未確認の騎士と戦わせて失うわけにはいかないんだ!」
弦十郎はまるで頭を下げるぐらいの懇願をしているようで、そんな弦十郎に奏と翼も真剣な表情となる。
「すまない。だが未確認の騎士が俺達人間のために戦ってくれているとは言え、彼はノイズと同じくらい謎が多いんだ。果たして俺達の味方かどうなのかが、それを理解するためにも未確認の騎士との戦闘は避けてほしいんだ!」
『…………分かったよおっちゃん、そこまで言うのならあたしらも出来るだけ気を付ける。な、翼』
『うん!叔父様の気持ちはよく分かりました。ノイズと未確認の騎士、両方に気を付けながら戦います!』
「ありがとう2人とも、絶対に死ぬんじゃないぞ」
2人の言葉を聞いた弦十郎は、頷きながら2人のことを思いやる言葉を放った。
※
「ふぅ~、なんとか気付かれることなく無事にここまで帰ってくることが出来たな…………」
小型ノイズとの戦闘を終えた俺は、誰にも気付かれることなく変身解除をしてバイクを回収し、出来るだけ怪しさを感じられないよう平然としながらあの場を去ったのだ。
「このまま帰るのもなんだし、ちょっくら寄り道でもするかな」
バイクを走らせて帰路に帰ろうと思っていたが、心変わりをして寄り道を決めた俺はその場所に向かってバイクを右折させた。
「よしっ到着っと、コロッケ頂戴~」
俺は看板に所沢精肉店と描かれた肉屋の前に、バイクを停めればヘルメットを脱いでコロッケを注文した。
「ケッ、また来やがってのか剣二」
コロッケを注文すれば、店の中から木刀を持った顔の厳つい太った男が現れた。しかし俺は臆することも気にすることもなく、その男にコロッケを注文する。
「いいじゃねえかよ。ちゃんと金は払ってるんだし、そんなことよりおっちゃんコロッケ50枚揚げてくれ!」
「ったく、そんな体のどこにコロッケが入るんだろうな」
「あんた!家のお得意様の剣ちゃんがまた来てくれたのにそんな言い方はないだろ!剣ちゃん、コロッケ50枚すぐに揚げるからね!」
「おう、ありがとよおばちゃん!」
厳つい顔したおっちゃんを宥めるのは、フライヤーの前に立ちおっちゃんよりかは少し痩せている優しい顔した女性。
この2人の名前は所沢熊蔵と所沢邦子。
夫婦2人でこの精肉店を経営している。この街ではなにかと有名な2人組であり、そしてこの精肉店では肉を売っているが、揚げ物も行っているのだがコロッケとメンチカツしか売っていないと言う、昔ながらを表現した肉屋なのである。
因みにコロッケは100円で、メンチカツは110円と値段も心優しいものである。
俺はガキの頃からここの精肉店が行き付けで、帰り際や腹が空いた時にはよく通ってコロッケをたらふく食べていたものである。
「じゃあ先に金だけ払っとくぜ。はい5000円」
俺はコロッケが揚がる前に代金を調度で支払えば、近くにあった休憩用の椅子に座った。椅子に座ってコロッケを待っていれば、精肉店に置いてあるラジオからニュースが流れてきた。
『ここでニュースです。今日未明、夕方頃に小型のノイズが出現しましたが、未確認の騎士の手により一切の死亡者を出すことなく、ノイズの撃破を完了させました』
ラジオのニュースは続けて言う。
『しかしノイズの撃破を完了させました未確認の騎士は、そのまま何処かへと立ち去り、行方もなにも掴めることなく姿は消えました。…………このノイズと戦う未確認の騎士に関してなのですが、人々の見解はどうなのかと…………』
ラジオのニュースでは、俺が先程戦ったノイズとの情報が流れたが、それを聞いたおっちゃんとおばちゃんは喜びの声を上げた。
「あの騎士のヒーローまた出てきてノイズをやっつけてくれたのね!」
「やっぱりあの騎士は大したもんだな!俺達のためにノイズと戦ってくれるんだからよ!」
おっちゃんとおばちゃんの言葉に、俺は嬉しくなり自然と頬を緩めてしまうが、この笑みが2人に気付かれないよう頬のマッサージをして誤魔化すことにした。
「あっ剣ちゃん。コロッケ50枚揚がったよ!」
「やった!ありがとおばちゃん!」
頬のマッサージをしながら誤魔化していたが、おばちゃんがコロッケ50枚を揚げ終わったことを知らせてくれたため、俺は休憩用の椅子から飛び上がりながら立ってコロッケを受け取った。
「いただきまーす!…………うんめえ~!」
「相変わらず上手そうに食べやがるな…………」
「良いじゃないあんた、作ってくれるこっちとしては嬉しい限りだよ!」
おっちゃんとおばちゃんが何を言っているのか知らないが、俺はそんなものなど気にすることなく揚げたての50枚のコロッケを上手そうに幸せそうに食べていった。
「やっぱ俺って、コロッケ大好きだぜ!」
to be continued.
ようやく第2話の復活完了。
色んな意味で疲れました。
感想お願い致します。
次回予告。
止まることのないノイズの襲撃。
それでも俺に休みの時などありはしない、ノイズとの戦い以外にもやるべきことがあるのだ。
再びノイズの大群が現れ戦場へと赴けば、空からヘリがやって来て、2人の女が飛び降りるとともに歌を歌った。
そしてその歌とともに、2人組の女は機械の鎧を身に纏う!
一体なんだあれはっ!?
次回 魔弾戦姫リュウフォギア
登場!シンフォギア!!!
次回も魔弾戦記リュウケンドーで突っ走るぜ!
剣二「そして次のリュウフォギアの最新話は、魔弾戦記リュウケンドーが放送していた曜日と時間に投稿するぜ!読者のみんな絶対見てくれよな!!」
よろしくお願いします!!!!