「向こうだ!向こうを探せ!」
「こっちには……うわ!?なん、ぎゃあああ!?」
「おい、大丈夫、グボォッ!」
やあ( *・ω・)ノ
オレの名前は【本間和弥】。輝明学園に通う高校二年生だ。
そんなオレは今、アンゼロット宮殿で多数のロンギヌスに追いかけられていた。
そう事の起こりはアンゼロットに拉致られたあの時のこと……
***ちょっと前***
オレの目の前には銀髪の美少女が佇んでいた。
『“はい”か“イエス”でお答えください』
『寝言は寝て言えBBA』
こうして逃亡したオレはロンギヌスの全戦力を敵に回したのだった……。
******
「いたぞ!逃げられると…」
「《スロウ》!」
「うわっ」
「あばよっ!」
《スロウ》を掛けて動きの遅くなった隊員の意識を刈り取り、また別の潜伏先へと姿を隠す。
こんなことをもう何度も続けていた。
「キリがねぇな。ならいっそ……」
隠れていても仕方がない。
それなら、と一計を案じることにした。
******
「ガッデム!和哉さんはまだ捕まらないのですか!」
「申し訳ありません。現在、全力をもって捜索しております!」
アンゼロットは現在ロンギヌスの幹部に周囲を護衛されていた。
こうして話している間にも次々とロンギヌス隊員の負傷報告が舞い込んでくる。
ロンギヌスはかつてない程の窮地に陥っていた。
そして、緊張が高まる最中……
「オラアアァア!!」
「ぐはぁ!?」
唐突にアンゼロットの側にいたロンギヌスが味方の急所をド突く。
オレである。
オレはロンギヌスのひとりに変装して頭を潰してやろうと忍び込んだのだ。
「突然何を!?ハッ、まさか!」
「ども!本間和弥です!」
というわけでアンゼロットの懐に潜り込んだオレは直接トップを狙うことにした。
「くっウィザードひとり如きに何をしているのですか!」
「ですが、近づこうとしても動きを止められ、魔法は打ち消され……一体何者ですかアイツは!?」
……さすがにロンギヌスの幹部の壁は厚いな。
あのBBAに全然近づけねぇわ。
「アンゼロット様!」
やっべ援軍ktkr。
そして援軍に囲まれる袋のネズミ、オレ。
「クズヤさん。形勢逆転の様ですね。大人しく投降してください。そして私をBBA呼ばわりしたことを後悔させて差し上げます!」
「ちっ多勢に無勢か……確かにこれは無理だな。大人しく投降しよう」
「物分かりが良くて何よりです。では直々に私が捕まえましょう!」
そう言って妙に丈夫そうな手錠を持って近付いてくるアンゼロット。
そしていざ、奴が満面の笑みでオレに手錠を掛ける瞬間に
「《テレポート》」
スカッ。
オレは入り口近くに転移した。
「……」
「……」
「……ねえ、今どんな気持ち?」
「~~!!あの愚か者を捕まえなさい!なんとしてもです!」
オレの名前は【本間和弥】。
ロンギヌスを敵に回した男である。