それは、ルイージにとって久々の大きな成果であった。
絵に囚われた兄を助け出し、着ぐるみとはいえ、あのクッパを倒したのである。
その勲章は、魚拓のように元凶と共に絵の中へと封じ込めた。
こんな快挙は、二度とないかもしれない。
博士は渋ったが……無理を言って、それだけは譲ってもらった。
部屋に飾り、ルイージは時折それを眺める。
自分だって、やればできるのだと。
そんなある日――
ルイージはマリオに声を掛けられた。
どうやら新アイテムの試作品ができたので、部屋に届けておいてくれたらしい。それはとても心強いことだ。今度ピーチ姫が拐われたときには、力になってくれることだろう。
だが――
早速自室に戻ってみるも、卓上に置いてあったのは安物の宝石のついた王冠がひとつだけ。しかも、どこかで見覚えがある。これが……『スーパークラウン』……? まあ、試作品ということは未完成なのだろう。あまり興味が湧かなかったルイージは、棚の上にポンと放り投げた。
しかし、それが良くなかったのかもしれない。
***
“カエセ……”
“オレノオウカンヲカエセ……”
ルイージは夜な夜なうなされる。
恨めしそうな謎の声によって。
寝れども寝れども疲れが取れない。
それでついに――あまりの息苦しさに、とうとう夜更けに目を覚ました。
すると……?
“ギャッ!?”
呻き声を上げたのはルイージではない。
まるで唇を奪うように間近にあったのは――どこかの姫の鼻先だった。
が、暗がりの中では人物を識別するには至らない。
目と目が合った瞬間パッと退き、両手で顔を覆ってしまったから。
鎖骨から胸元まで大きく襟元を開かせており、服も白ければ肌も白い。腰まで広がる長い髪もまた白く、やや外側へと跳ねたくせっ毛からはどことなく力強さが感じられる。わずかに差し込む月明かりを一身に受けて揺らめく姿は、まるで幽霊のようだ。
というより、本当に幽霊なのだろう。
何故なら……浮いているから。
ふわふわと長いスカートの裾は、床に着くことなくひらひらとたなびいている。
だが、初めて見るその立派な冠は、間違いなく高貴なる逸品だ。どこぞの王族が自分に頼み事でもしにきたのかもしれない。ルイージは立場上、そのような厄介事に巻き込まれがちである。いまさら驚くことでもない。
しかし……
幽霊の姫は顔を伏せたまま黙ってフルフルと震えている。聞く方はこうして寝床から身を起こし、何か言ってくれるのを待っているのだけれど。幽霊だけに、夢枕に立たないと会話が成立しないのだろうか。そう思ったルイージは……姫を尻目に、再び布団へ潜り込む。
すると――
“オイコラ、ルイージ! オレの王冠をどこにやった!?”
声は透き通るように美しいのに、その言葉遣いの所為で台無しである。再びムクリと起き上がると……本当に、彼女が吐いた暴言だったのだろうか? 俯いて小さく震えているお姫様とは似ても似つかない。
だが、これにはどこか既視感がある。そういえば、そんな
……!!
部屋が暗いからよく見えないだけかもしれない。
でも……でも……そんなはずは……!
ルイージは慌てて布団から飛び出し、壁に掛けていた額縁にバタバタと飛びつく。
それこそ、兄を救い出した勝利の証。
だが――
“ケケケケっ! ようやく気づいたか、このマヌケめ!”
その声にハッとして振り向くも……やはりいたいけな女性がひとり蹲っているだけ。
改めて手にした絵をじっくり観察してみるも……やはり足りない!
兄に頼らず、自力でクッパを倒したことが誇らしすぎて、気づくのが遅れてしまった。
いつの間にか、その隣にくっついていたオマケの姿がなくなっていたことに!
とはいえ――?
もう一度振り向くも、そこにいるのは丸々としたオバケではなく可憐な少女。
こうして怯えられると、まるで自分がイジメているようで罪悪感すら募ってくる。
合致するのは、その乱暴な口調くらいのもので……ああ、オバケ繋がりでもあったか。
何より、この姫がかぶっているのは、粗末なガラス細工ではない。立派な宝石のあしらわれた金の王冠である。
それで――ようやく思い出した。
ポイと投げ捨ててしまった、オモチャのことを。
気にも留めていなかったので、知らないうちになくなっていた。
それこそまさに、このオバケが丸かった頃にかぶっていたものだと思われる。
だが、いまさら返してくれと言われても、どこにあるやら見当もつかない。
それをか弱い女のコへ正直に告げてみたが……やはり小さくなったまま。反論もなく、一方的に自分の都合ばかり押し付けていると、物凄く自分が悪い男な気がしてくる。
人違いであることを願いながら、ルイージは再び背を向けた。
すると、姫は一変して偉丈夫のごとく。
“ナンてことしてくれたんだ、このヒョロナガミドリヒゲ!”
何という口の悪さか。さすがにカチンとキて、ルイージは女をキッと睨む。が、それも長くは続けられない。そうやってふさぎ込む姿は……あまりにズルくはなかろうか。
ため息ひとつで水に流し、幽霊に再び背を向ける。
“アレがねェと、オレは元に戻れねェんだ。こんなカッコじゃ、誰もオレをキングだと認めてくれねェ。見つかるまでお前につきまとってやるからな!”
とんでもないことになってしまった……と後悔するも、自分に非がないこともない。何より、女の子が相手では手出しもできず、ルイージは王冠探しに協力するしかなかった。
***
どうやら、キングテレサの声や姿は、他の人には認知されないらしい。
「古い王冠? そんな安物どうするんですか?」
前回のオバケ騒動で豪華なマンションを建ててはみたが、家主ひとりで管理するにはあまりに広すぎる。そこでキノピオたちに部屋を貸し与え、引き換えに館の世話を任せている。それで、まずは一人ひとりに聞き込んでみることにした。が、成果はあまり芳しくない。
“クソっ、ドイツもコイツもオレのシンボルを軽く見やがって……! お前らの価値観で語ってんじゃねーよ!”
そんな叫びも、やはり他の住人たちには聞こえていないようだ。なので、人前では宥めることもできず、ルイージはただひとりでその怒りを受け止めている。
ただ、この啖呵で何故あのボロ屋敷にあれほどの財宝が散乱していたのかわかった気がした。人間社会と価値が逆転しているからこそ、あのように乱雑に扱われていたのだろう。
結局、収穫は何もなく、遺失物の周知だけに留まった。あとは自分の足で探すしかない。これには、テレサの焦りも募る。
「もうすぐ暑くなるっていうのに。このままじゃ人前にも出られやしねェよ」
夏といえばオバケの季節だ。しかし、その姿は怖がらせるにはあまりに可愛らしい。声も口調に反して美しすぎるため、これでは怖がらせるどころか奇跡的な神々しささえ感じられる。
これこそスーパークラウンの力なのかもしれないが……ルイージはこの違和感がどうしても気になっていた。
“ン? オレは男じゃなかったのかって?”
ずっと自分を『オレ』と呼称していたにも関わらず、この外見はキングというよりプリンセスである。が、当の本人はさして気にしていないらしい。
“ケケケ、生きた人間ってのは相変わらずバカだな。オバケに男も女もあるわけねーだろ。オレはただエライからキングって呼ばれてるだけだぜ”
どこぞにお嬢様と呼ばれていたテレサがいたような気もするが……キング本人がそう言っているのだからそうなのだろう。容姿と素行の不一致――それこそまさにテレサのテレサらしさなのかもしれない。
***
ルイージは暇を見つけては、テレサはそれこそ毎晩マンション中を探し回っていた。しかし、元の王冠はどうしてもみつからない。そうこうしているうちに……とうとう夏が来てしまった。
“ひ……ひぃー……お前の中に隠れさせてくれぇ!”
ルイージには見えないが、どうやら霊的な存在が近所をうろつくようになってきたようだ。キングとして、こんな情けない様を見せるわけにはいかない。しかし、オバケは基本的にどこにでも出る。むしろ、隠れたくなるような物陰や隅にこそ。
唯一出ないとすれば……それは、生身の体の中か。
しかし、それはようするに、取り憑かれているに他ならない。有無を言わさず飛び込んでこられて、ルイージは反射的に恐れおののく。
だが、別段身体に変調はない。金縛りにあったり、手足が勝手に動き回ったりすることも、何も。ただ、強いて言うならば……体感温度が少しひんやりしている。おかげで、むしろ夏日を過ごしやすくなった。
ならば、王冠探しに精を出す必要もない。
“オイ! マジメにやりやがれ!”
テレサは騒ぐが、この快適な温度を維持するために平然と無視を決め込む。
だが……
オバケに取り憑かれた人間に、まったく悪影響がないはずもない。
『ケケケ、オレを住まわせていい夢見れると思うなよ?』
朝になれば、夜のことなど大半は忘れてしまう。それでルイージはたんに寝付きが悪いだけかと思っていた。
しかし――それは、確信的に。
連日立て続けに同じ者が現れれば、さすがに記憶にも積み重なってくる。
間違いない。夢の中に、毎晩テレサが入り込んでいたようだ。今日はせっかくデイジー姫とのデートだったのに……!
『よぉ、いいとこで会ったなぁ、ケケっ』
ふたりきりでいい雰囲気になれば、ここぞとばかりに割り込んでくる。場所を変えようと飲食店に入ったが財布をスられてしまった。挙げ句に、公園までやってくると――
『おおっと、手が滑ったー!』
気づいたときにはもう遅い。背後から飛んできた亀の甲羅に弾かれて池へと転落。何とか這い上がってきたルイージだったが、とっくにデイジーは怒って帰ってしまっていた。
酷い悪夢ではあるものの――どうやら、キングテレサといえども一面をマグマの煮えたぎる地獄に変えるような派手なことはできないらしい。夢の中にあるものを使って、創意工夫で嫌がらせに徹するくらいか。
なので落ち込んでいるとはいえ、周囲は先程までと変わらず緑に包まれている。そんな爽やかな小路を、ルイージはひとり寂しく歩いていた。そして、見つけた青いベンチに力なく腰を下ろすと、当然のようにペンキは塗りたて。それでももう、何も気にならない。どうせ夢なのだから。
そのまま背もたれを傾けて後ろにひっくり返してやろうか……とテレサはほくそ笑む。だが、ルイージは完全に意気消沈しており、これでは何も面白くない。
そこで、ちょっとだけ元気づけてやることにした。
『ったくよォ、そんなにしょぼくれてんなって』
ベチャンとルイージの隣に座ると、ポンポンと肩を叩いてやる。だが、これといった反応はない。やはり、驚いてくれるくらいには回復してもらう必要がある。
そこで。
『んー……そーだなー。よし、オレが膝枕でもしてやろーか』
意外な誘いに、ルイージは心底驚いた。普段なら何の罠かと警戒するところだが……デートも破局しており、もう失うものは何もない。どうせ夢なら、と試しにテレサの方へと頭を倒してみると――
ゴツン。
ふかふかに見えたスカートの中には何もなく、その向こう側の板にしこたま頭をぶつけてしまった。
『ヒャァーッハッハッハ! オバケに膝なんてあるわけねーだろ! ケッサクだなぁ、その間抜けヅラ!』
確かにルイージは驚いていた。しかし、その理由はテレサが思うようなことではない。
『ヒャッハー……ァー……ン? ……アァっ!』
じっと見つめられていることにようやく気づき、テレサはいまさら顔を覆う。逃げたいところだが……こんなとき、この身体は不便だ。腰から下がルイージの頭の下敷きになっていて、これではここから動くこともできない。
『どけよコラ! 見んな! こっち見んなって!』
意趣返しもできたところで、ルイージはスカートから頭をもたげてやった。慌てて立ち上がるテレサを見て――ルイージはさらなる笑いがこみ上げてくる。
『な、何だよ。後ろだけ青いから変なのか!?』
一部分だけ染まったドレスが不格好だと思い、テレサは正面からベンチに突っ込む。
『これでどーだ。青い幽霊ってのもオツなもんだろ』
と本人は言うが、実際は白と青のマダラであり、より滑稽な色彩となってしまった。
『……ちぃ、つまんねぇ! お前も青色まみれになりなっ!』
ペンキにまみれた身体で抱きつかれては、ルイージも青みがからざるを得ない。
だが……
冷たいながらもその柔らかさに、ルイージは少しだけ悪夢から開放されつつあった。
***
結局、ルイージは王冠を探しに行こうとしない。
夢の中での嫌がらせにもすっかり慣れてしまった。
何しろ、どんなに驚いても夢なのである。ならば気も楽というものだ。
『ヒャッハァー! 残念、こっちは池だぜぇ♪』
快調にカートを飛ばしていたものの、その案内板は真っ赤な偽物。騙されたルイージは車両ごと転落させられてしまった。
しかし、どうということはない。フワフワと頭上を浮かぶ白いオバケを目掛けて、ルイージは水中から顔を出す。
『ケケケケッ! やっぱお前のアホヅラは何度堪能しても飽きねェなぁ』
そしてルイージもまた、オバケ姫の爆笑を何度見ても飽きることはない。
だが、何よりも。
『ハー……ハー……ゥ、あんまジロジロ見るなよ』
一頻り笑った後で恥じらう仕草は、可愛くないとはいい難い。夢の中ということもあり、テレサの照れ癖も少しだけ緩和されているようだ。いまでは、少しなら顔を合わせられるようになっている。
このまま
だから、こうしてただ浮いているのは、本人の意向なのかもしれない。
『……オイ、こんなところじゃ何もできねェ。とっとと丘に上がれよ』
そこで、ルイージは試しに両腕を差し出してみた。それを見たテレサは……苦笑しながら緑の身体を引っ張り上げる。
『ヤレヤレ、こちとら曲がりなりにもプリンセスだぜ? これじゃー立場が逆じゃねーか』
お姫様にお姫様抱っこで運んでもらうという経験もなかなかない。ルイージは少し楽しくなっていたが……やはり、テレサはテレサである。
『おおっと手が滑ったー!』
もう少しで岸まで辿り着く、というところでルイージは再び池へと真っ逆さま。何となくこうなるような気がしていたルイージは……ザバっと顔を出してテレサ姫と見つめ合う。
『……クッ……オイ、もっと驚いてバカヅラしやがれよ……っ』
脅かすつもりが、逆に驚かされてしまった。悔しさに頬を染める色白な姫は……とても、血の通っていないオバケには見えなかった。
***
いつの間にかテレサもまた、王冠を探せと言わなくなっていた。
秋も深まれば、他のオバケに見つかる心配もない。
にもかかわらず、テレサはルイージの身体から出ようとせず、毎晩夢枕に立っていた。
ルイージにとってキングテレサ姫との語らいは楽しくはあるが……季節柄、さすがに寒い。早くも冬の布団を出してきたところで……ふと気づく。わざわざ、テレサに合わせて身支度をしていることに。
何だかんだで、最近は毎晩眠るのが楽しみになっている。
厚着していれば、オバケを取り憑かせていても大丈夫ではなかろうか。
ならば、いっそのこと――
密かな想いを胸に秘め、食堂で夕飯を済ませたルイージは真っ直ぐに寝室へと向かっていく。
今夜はもう、すぐ床に就きたい。
夢の中で、早く伝えたいから。
しかし――
“……ん? オイ、アレは……!”
テレサの声に上を向くと、天井の板が少しズレいる。そして、その隙間からガラス細工が覗いた……? かもしれない。
それにルイージは青ざめる。だが、高く飛び立つテレサを止めることはできない。
スルリと狭い隙間に吸い込まれていく姫の身体を、不安に押し潰されながらルイージは見守る。
だが……
“ケケケ、ようやく……だな”
背中から呼びかけられるその声は、もう聞き慣れたものではない。
しかし、果敢に振り向くと――そこには、安物の王冠を被った白くて丸いオバケが恥ずかしそうに目元を隠していた。
マンションを隅々まで調べたつもりだったテレサが見つけられなかった理由――それは、ネズミ。ヤツらが代わる代わる持ち歩き、王冠は常に屋敷内を動き回っていたのである。
ゆえに、巡り会えたのはあくまで偶然。それでも、とうとうあるべき姿に戻ることができたのだった。
しかし……
人の形を失っても――ルイージの気持ちは変わらない。
だから、悲しかった。
成すべきことを成してしまったのなら……もう……!
“おっと、それ以上言うなよ。何も、言うな”
何かを言いかけたルイージを、キングテレサは厳しく止める。
それで、テレサはこれまでかぶっていた王冠をペチリとぶん投げた。悲壮に暮れるルイージには、それを受け止めることができない。コロン、コロコロ……と床の上で丸く揺れている。下から、男の泣き顔を覗き込むように。
“ソイツは返しておくぜ。絵から出られちまえば、あんな派手なモンに用はねェよ”
でもよ――と、テレサは言葉を続ける。
“……お前はそっちのが気に入っているようだから……かぶせられるモンならかぶせてみな!”
その挑発に、ルイージはハッとしてスーパークラウンを拾い上げる。だが、次の瞬間――連れ添っていた相棒は、煙のように消えていた。
“ただ……もしまたあんなになっちまったら、またお前の中に匿わせてくれよ”
オバケの身体は変幻自在である。声だけは聞こえるものの、どこに隠れているかはわからない。
しかし――その言葉を聞かせてくれたことで、ルイージの表情は軽くなった。
宿敵を喜ばせてしまったことが恥ずかしくなり……テレサは潜んでいた天井裏からそのまま外へと立ち去っていく。
“もう行くぜ。オレに逢いたきゃ……探してみなっ!”
オバケの姿は安い王冠ごとスゥと夜空へと溶けていった。
ガラの悪い罵声は、もう聞こえない。
***
オバケとは、逢いたくない時ばかりに出逢ってしまうもの。なのに、いざ逢いたいと願えばなかなか出逢うことはない。
その夜、ルイージはリビングのソファでウトウトと眠りこけていた。怖いけど、今宵もオバケ探しに出かけよう――そう思って時間を潰すつもりで見ていた映画はいつの間にやら終わっている。放送終了を示すサインだけが、テカテカと光を放っていた。
しかし――
ザザ、ザザ……という耳障りなノイズに、ルイージはふいに目を覚ます。テレビの調子がおかしいのかな、と画面に触れてみると……
突如現れるオヤ・マー博士の御尊顔。
そして語られるオバ渓谷の危機。
有無を言わさず助けを求められ……転送!?
慌てふためくも逃げることすら叶わず、ルイージは足先から光の粒へと変換されていく。きっとこのまま、博士のところへと吸い込まれてしまうのだろう。
すんでのところで――いつも傍に置いておいた『スーパークラウン』に手が届いた。
それで、ルイージの心の奥に、少しばかりの勇気が湧いてくる。
オバケ屋敷は怖いけれど……自分が迎えに行かなくてはならない。
再び現れるであろう元凶を、この胸で抱きしめるために。