アリシゼーション~アリスの恋人   作:ジーザス

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2話連続投稿の2個目です


悲劇の終焉 後

「「ユージオ!」」

 

切り裂かれ吹き飛ばされたユージオに駆け寄ると、傷跡が眼に入った。ざらついた刀身で切られたからなのか、傷口は波うつように不規則な切り口をしていた。傷口からは絶え間なく血がこぼれ、〈天命〉がかなりの速度で減っていっているのがわかった。

 

「こ、子供の頃…約束した…ろ。僕たちは…生まれた日も…死ぬ日も一緒…だって。今度こそ…僕が…守るんだ…みんな…を...」

「もう喋るなユージオ…もう」

 

左手を俺に伸ばしながら、視線が虚空を見て言葉も絶え絶えに呟く。その言葉を言い終えたユージオの眼から光が薄れる。

 

「セルカ!治癒を頼む!」

「無理よこんな大怪我!高位の〈神聖術〉じゃないと治せない!」

「…高位の〈神聖術〉なら可能性はあるんだな?俺があいつを倒すまで、少しの間で良いからユージオの〈天命〉が減るのを抑えててくれ。必ずすぐに終わらせる」

「…あまり保たないから早くね。〈システム・コール。トランスファー・ヒューマンユニット・デュラビリティ。セルフ・トゥ・レフト〉!」

 

セルカが可能な限り、ユージオの〈天命〉の減少を止める努力をしてくれているのを背中で感じながら、息を荒くついているウガチに剣先を向ける。

 

「次で終わらせる!」

「イウム如きが舐めやがってェェェ!」

「俺はイウムじゃない!…っ剣士キリトだ!」

 

無意識のうちに口からその言葉が発せられる。右手に持った剣を振りかぶると同時に、左足のつま先から右手の指先・直剣の切っ先までが一本の鞭のように鋭くしなる。すると刀身がライトグリーンの光を放ち、見えない力が背中を押す。

 

〈片手剣突進技《ソニックリープ》〉。

 

ウガチの左腕を斬り落としたときに見つけた〈ソードスキル〉。この仮想世界でも何故か使用できる。使えるのであれば今目の前にいるこいつを倒すことが可能だ!手に少しの抵抗を感じた頃には、ウガチの首がゆっくりと宙を舞っていた。それを空いている左手で掴む。

 

「お前たちの大将は俺が討ち取った!認められない奴はかかってこい。でなければ今すぐこの村から出て行け!」

 

こちらに敵意を向けていたゴブリンたちに、ウガチの首を見せつけながら告げる。すると彼らは我先にと村から逃走を開始した。見えなくなるまで視線を送ったあと、その場にウガチの首を投げ捨ててユージオの横に素早く移動する。

 

「傷口を塞がないと〈天命〉の減少を止められないわ!」

「俺の〈天命〉を使ってくれ!」

「わかったわ!〈システム・コール。トランスファー・ヒューマンユニット・デュラビリティ。ライト・トゥ・レフト〉!」

 

声が響き渡ると同時にセルカを中心にして青い光が広がる。優しいなかにも荒々しい光の渦。それはセルカの技量が未熟というわけではなく、この術が元々これほど荒いものなのだろう。考えている間にも俺の体から発せられる光は、セルカによって握られている左手を通り、そしてセルカの左手を通ってユージオの体へと流れ込んでいる。

 

この光が〈天命〉を可視化させたものなのだろう。つまり今使っている〈高位神聖術〉は、〈天命〉を人から人へ移動させる術なのだ。俺から〈天命〉を供給したことで、ユージオの傷口は5割方塞がり始めている。だが傷口が塞がるにはまだまだ必要である。残念なことにその願いは叶いそうにない。何故ならセルカと俺の天命が残りわずかになっているからだ。

 

「キリト、大丈夫?」

「大丈夫、だ…もっと、あげてくれ…」

 

正直言えば俺の眼は何も見えていない。視力がなくなり周りの様子など見えていない。感じるのは自分の中の光がセルカに流れ込んでいる熱だけだ。

 

「これ以上渡したらキリトが!」

 

全部あげてくれと言おうとするが口が開かない。それどころか思考さえままならなくなっている。考えようとするとそこから先が霞むように消えるのだ。

 

思考ができなくなるのが死なのだろうか。俺は〈アンダーワールド〉で死んでも〈現実世界〉では死なない。いわば、魂における擬似的死は俺にしかないもの。俺が死んでもユージオは生き残るかもしれない。それはそれでいいかもしれないかな。

 

意識を手放そうとした瞬間、肩に2人分(・・・)の暖かみを感じた。そしてその温もりを俺は知っている。

 

1つは小鳥のように華奢でありながら、未来の光を掴もうとする力強い手。

 

もう1つは大地のようにすべてを包み込むよようで、穏やかに慰めるような優しい手。

 

君たち(・・・)は誰?

 

声にならない質問をすると左から女性の柔らかな声が。右からは男性の羽毛に包まれるようで、涙が溢れそうになるほど懐かしい声が聞こえた。

 

『『キリト、ユージオ…待ってる(わ)。《セントラル・カセドラル》の頂上で君(あなた)たちが来るのを。俺(私)の大切な友人たち』』

 

黄金色に輝く光が俺の体に流れ込む。〈天命〉の減少によって視力を失っていた俺の眼に視界が戻り、ユージオが眼に入ってくる。

 

左を見るとセルカがさきほどの言葉を受け止め、誠心誠意込めて〈天命〉を送り続けている。どうやらさきほど俺に起こった奇跡は見ても感じていないらしい。

 

俺の五体を隅々まで満たした光が。それでも圧倒的な輝きを放つエネルギーの奔流が、握られている左手を伝ってセルカに補給される。俺を満たした光が消えていくのと同時に、ユージオの醜い傷口を新しい皮膚が塞いでいた。

 

「セルカ、お疲れ様…セルカ?」

 

返事がないので顔を覗き込むとセルカは眼を閉じていた。〈高位神聖術〉をこれほどまで長時間使用したことはないのだろう。疲労で俺とユージオの手を握ったまま眠っていた。

 

そこまでは俺もよかったのだが、久々に感じた命のせめぎあいによる疲労からなのだろうか。俺の意識も薄れ始める。自分の意識が途切れる瞬間、視界に踏み潰された〈サンネリアの実〉が映っていた。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

コーン!と澄んだ音が響き渡る。いつものように50回の撃ち込みを終えたユージオに、俺はシラル水の入った水筒を投げ渡した。

 

「傷の具合はもう良さそうだな」

「丸1日休んだから治ったみたい。気のせいかな?この斧がやけに軽く感じるんだ」

「気のせいじゃないと思うぞ。真芯の当たりが50回中42回あった」

「じゃあ今日の賭けは僕の勝ちで」

「そうはさせないよユージオくん」

 

ユージオから〈竜骨の斧〉を受け取った俺は、記憶にある重さより軽いことに少し驚く。確かにユージオの言う通り、片手で軽く振り回すことができることに喜びを感じた。肌を妬くような日差しの下で、いつものようにユージオの〈天職〉を手伝う状況。あの恐怖を体現させたような戦いをから、既に2日経っていた。

 

ウガチを倒してユージオの怪我を治した俺たちは、気絶していたところをシスター・アザリヤに発見され教会へと運ばれた。戦闘場面を目撃した住民がいなかったので、どうやって撃退したのかを知る術はなかった。知るためには気絶していた俺たち3人に聞くしかなかったのだが、気絶しているのでどうしようもなく昨日まで待つしかなかった。

 

2人より早く目覚めた俺は、その一部始終を事細かに説明した。もちろん村長とシスター・アザリヤからの雷が落ちた。それより村を守ったことに対する感謝が大きかったのが、何よりのご褒美だった。

 

怪我が比較的少なかった俺はゴブリンが残っていないか探すため、村の衛士たちと北の門から森へと入っていった。ウガチの首をもって歩いていると、〈ギガスシダー〉の生えている場所にポツンと咲いていた〈サンネリアの実〉の破裂したときに臭うあの独特の刺激臭が鼻をついた。

 

風下にいたことで発見できたが、その臭いに混ざる生臭さが衛士たちの戦意を削いでいった。木陰に隠れるようにして潜んでいた彼らを発見した俺は、ウガチの首を見せつけることでゴブリンたちを追い返した。ウガチの首をもう一度見せつけたことで、彼らはもう二度と〈果ての山脈〉を越えてこの村に来ることはないだろう。

 

「ユージオ、覚えてるか?斬られたときに不思議なことを言ったのを」

「…うん、覚えてる。そんなはずはないのにあのときは自然とそう思ったんだ。4人でずっと暮らしていたような気がしたんだ」

 

ユージオの歯切れの悪い言葉に俺は考え込んでしまった。

 

俺が〈アンダーワールド〉に試験としてダイブしていたのであれば、ユージオの記憶は正しいのだろう。俺がその場所にいて同じような場面を目撃していたのであれば。

 

だがそれが事実かどうかはわからない。俺がダイブしていたという証拠が見つからない限りは断定できないのだ。物思いを拳で軽く頭を小突くことで追い出した俺は、斧を両手で握り直して打ち込む。斧は狙った箇所に寸分たがわず命中した。

 

 

 

いつもより早く斧振りを終えた俺たちは、昼食を挟もうとしていた。だが俺はそれよりやりたいことがあったので、ユージオに待ったをかけて動き出した。

 

先日以来置きっぱなしにしていた〈青薔薇の剣〉の包みを足元に引き寄せる。思いのほか簡単に寄せられたことには、さきほど斧を握った頃のように驚いたりはしなかった。

 

昨日、何気なく自分の〈ステイシアの窓〉を開いて眼を疑った。OCAと〈天命〉の最大値が大幅に上昇していたのだ。予想は大体できている。あの日、ウガチやゴブリンと戦ったことで〈レベルアップ〉的な事象が作用したのだと。どうやらそれは俺だけではないらしく、セルカも同様のようだった。

 

ウガチの頭を使った恐喝から帰った翌日、ご機嫌なセルカがいたので何気なく聞いてみた。なんでも苦手だった光素の術式が滑らかにできたからと話してくれた。

 

つまり〈レベルアップ〉的な事象は、セルカやユージオにも適応されており、パラメータが大幅に上昇しているから起こりえたのだと。おそらく俺たちはパーティーとしての扱いを受け、あまり戦闘に参加していなかったセルカや、瀕死の重症を負ったユージオにも経験値として加算された。

 

それしか考えられる理由はないのでQEDとさせていただく。

 

「よっと。重さは、ちょうどいいな」

「キリト、持てるのかい?その剣が」

「ああ、まだじゃじゃ馬だけどな」

 

手首に伝わる重さはあるが、どちらかといえば心地良い重みだ。まるで昔使っていた〈エリュシデータ〉や、〈ダークリパルサー〉を手にしたときのような重み。相棒を手に入れたような充実感が体を満たしている。

 

〈ギガスシダー〉に相対して、右脚を引き半身になる。右手の剣を真横から後ろへテイクバックさせると、刀身を薄水色の光が包む。

 

「セイッ!」

 

短い気勢とともに地面を強く蹴り、腰の回転を使って後ろに折り畳まれていた右腕がしなり、幹へと吸い込まれていく。技のイメージを強くしたことで、システムアシストが剣速を加速させ、斬撃に精密な照準を与えた。

 

〈片手剣単発ソードスキル《ホリゾンタル》〉は、300年かけて刻んだ傷口に吸い込まれるかのように接近し、見事その部分へピンポイントで命中した。なかなかの衝撃音と手に返ってくる反動に感動していると、ユージオが走り寄ってくる。

 

「キリト、今のは〈剣術〉だよね?...よかったら僕にも教えてくれないかい?僕は二度と守られないぐらいに強くなりたいんだ。守られるんじゃなくて守る側になりたい」

「…いいぜ教える。俺が使う《アインクラッド流》剣術を」

 

ユージオの眼に宿る光を本心だと受け入れて、俺は彼に伝えることにした。この世界には2つとしてない流派の剣術を。

 

「ユージオ、お前の目的はなんだ?」

「アリスとカイトを連れて帰る。そしてキリトを含めた5人でこの村でずっと過ごすこと」

「そのためにしなければならないことは?」

「〈ギガスシダー〉を倒して〈央都〉に行く」

「その通りだ」

 

ユージオの決意の固さに俺は満面の笑みを浮かべて、〈青薔薇の剣〉をユージオに渡した。

 

セルカに聞いた話によれば、この世界では別の〈天職〉を同時に2つ持つことが禁じられているそうな。だから俺は〈ギガスシダー〉を倒して、〈衛士〉になろうとするユージオを止めなかった。

 

〈衛士〉としての実力を認められれば、〈央都〉にある剣術院への入学を合否する試験にでることができるらしい。そしてその剣術院で首席・次席を取れば、誇りある剣術大会「帝国剣武大会」に出場することができる。 そしてそこで優勝すれば、この世界でもっとも名誉ある〈整合騎士〉に取り立てられ、〈公理教会〉へと入ることができるのだ。入ることができれば、囚われているであろう2人に出会うことができる。

 

つまり今ユージオにある目標は、〈ギガスシダー〉を倒して〈天職〉から解放されることだ。解放されれば次の〈天職〉を自由に選ぶことができる権利が与えられる。その権利を使ってユージオは〈衛士〉を選ぶ。

 

そこからは先に話した通りだ。

 

「キリト、僕は6年間この時を待っていたんだ。今こうして自分の意思で成し遂げるべき事柄を決める日を。そして君が来てくれるのをずっと待っていたんだ」

「…ああ、俺もユージオに出会うためにこの森で目覚めたんだ」

 

無意識に発せられた言葉だったが、まるでそう運命付けられていたように自然なものと思えた。

 

 

 

 

 

俺がユージオに〈剣術〉を教えるようになってから5日後。ユージオの技は完成に近づきつつあった。素直で真面目な性格と強くなりたいという思い。6年間安息日を除いて愚直に斧を振り続けた結果の相乗効果で、ユージオは眼に見える形で腕を上げていった。

 

ユージオの腕が簡単に上がっていった理由の一つとして、〈ギガスシダー〉が格好の練習相手であったのもある。斬り倒すべき敵でありながら、練習台にもなるという偶然があってよかった。

 

「セイァァ!」

 

斧振りで鍛えられた腕と慣れ親しんだ腰の回転による剣筋は、俺でさえ惚れ惚れする正確さで繰り出された。見事な水平斬りは幾度めかの振り込みによって、直径が残り2割となった〈ギガスシダー〉の幹にクリーンヒットし、金属音のような甲高い音を炸裂させた。

 

初めてライトエフェクトとシステムアシストによる〈ソードスキル〉を放ったユージオに駆け寄る前にそれは起こった。〈ギガスシダー〉の影がなんとなく傾き始めたのである。

 

「…まさか?」

「…まさかね?」

 

2人して見上げていると、〈ギガスシダー〉は自身の体重を支えきれなくなり、80センチ(この世界では80セン)ほど残っていた幹の健在部分が、石炭のような破片を撒き散らしながら圧潰していった。〈ギガスシダー〉の断末魔は、ジェットエンジンもかくやとばかりの音をあげてその巨体を傾ける。

 

「「逃げろ!」」

 

俺とユージオは横目で意志疎通して、同時に叫んで左右に全力でダッシュした。だが巨木の衝撃通達範囲外まで退避する時間はなく、倒れた衝撃によって俺たちは空へと舞い上げられた。〈オブジェクトコントロール権限〉を45も必要とする〈青薔薇の剣〉を握ったままのユージオまで、俺と同じ高さまで放り上げられたのだから、その衝撃がどれほどだったのか伝わるだろう。

 

〈ギガスシダー〉の断末魔は、俺たちがいる場所から北の端にある衛士詰所まで響き渡った。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

〈ギガスシダー〉を斬り倒したあの歓喜の瞬間から、2日明けた今日。俺たちは遂に〈ルーリッド〉の村を去る。

 

俺が〈アンダーワールド〉にダイブして初めて眼にした村。そこから去るというのは、〈現実世界〉に帰るための手段を見つけるためという目的があっても、悲しくなり離れたくないと思ってしまう。僅か2週間足らずしか滞在していないというのに、ここまで思い出に残るものだろうか。思い出になるということは、それだけ衝撃的で感動的なものを与える何かが、この村にあったからなのだろう。

 

右も左もわからない俺に手を差し伸べてくれたユージオ。

 

俺をからかいもするがしっかりと面倒を見てくれたセルカ。

 

衣食住を提供してくれたシスター・アザリヤ。

 

《ベクタの迷子》と知っても、避けずに仲良くしてくれた孤児として引き取られていた子供たち。

 

そして疑いもせず受け入れてくれた村の人々。

 

すべてが重なり俺に与えてくれたから、こうして俺は寂しさを感じているのだ。もしこの村でユージオ・アリス・カイトと共に生きた時間を思い出せるなら思い出して、4人でいつまでも語り合いたい。俺が本当にこの村に生きていたという確証が得られたなら。

 

「お待たせキリト」

「よう、ユージオ。にしても少し荷物多くないか?」

「セルカにお弁当を渡されたからね。日持ちがよくてあまり荷物がかさばらない食料だよ。でも3日分のあるからこうなっちゃった」

「何から何までか。至れり尽くせりだな」

「まったくだよ」

 

本当にセルカは気が利く子だ。こうして俺たちに足りていないそして気付いていないものを、俺たちに何気なく渡してくれるのだから。そんな彼女のために俺たちは〈整合騎士〉になるのだ。ユージオと最終目的は違えど、思うことは同じ。目的が違えど思いが同じなら理由はそれで十分だ。

 

「なんだか少しだけ悲しいね。自分が生まれ育った場所から離れるのって。目的があってもなんだか不安だよ」

「人にとって不安は大切だと思うぞ。不安がないことなんてむしろそっちのほうが危険な気がする。でもある意味良いことだと思う。ここに返ってくる理由になるんだから」

「そうだねキリト。じゃあこれからもよろしく僕らの目的を成し遂げるためにいる相棒」

「こちらこそ頼むぜ相棒」

 

ユージオが差し出した細くも力強い右の掌を、同じ右の掌で強く握る。お互いの心意気を確認したところで、南へと続く道を2列になって歩いていく。

 

 

 

革袋に包まれた〈青薔薇の剣〉がユージオの背中に。

 

得体の知れない。だが存在感が〈青薔薇の剣〉に勝るとも劣らない何かを包んだ革袋が、キリトの背中で揺れる。願いと想いを2人で背負っているかのように、すべてを受け入れる覚悟をした背中が見えた。

 

だがこのときキリトは知らない。

 

もう二度とユージオとこの村に帰ってくることができなくなることを。セルカの喜んだ笑顔を見ることができなくなることを。

 

そのことをキリトが知るのは今はまだ先のことである。




簡略化どころか内容薄くなっちゃったな〜。

みなさんの期待に応えられなくてすみません。

今回でルーリッド編は終了とさせていただき、次話からはノーランガルス北帝国修剣学院の話に入っていこうと思います。

ようやくカイトの出番がやってきました。長かったな〜

と言いつつ、ほんの少しだけこの作品の投稿を休憩させていただきます。理由としては他に書いている作品の更新をしなければならないからです。

可能な限り早く書けるように頑張りますので、ご期待のほうよろしくお願いします。

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