ついでに言うと昨日、新刊買いましたよ~。アリスの猫耳?萌える!
安息日。それは〈天職〉から解放される日のことを言う。
といっても行商人などが休んでしまっては、日々の生活に支障が出てしまう。安息日といっても休めるのは一部の者だけである。
それはカイトたちも例外ではなかった。
仲良し3人組は、通りを横一列になりながら歩いていた。
「相変わらず活気があるなぁ」
「そりゃ学院の近くにある市場だからな。ここが活気に溢れてないと何かあったのかと疑ってしまうよ」
「2人とも会話するのはいいけど目的は忘れてないよね?」
「「もちのろん!」」
息の合った答えに2人は右手でガッチリと握り合う。その様子にユージオも苦笑するしかないようだ。
「モギュ、リーナ先輩はモギュ、今日1日モギュ、どうするモギュ、んだろうなゴクン」
「真面目だから対ウォロ先輩打倒戦術を練り上げてるかも」
「あり得るぞ。なんせ《歩く戦術総覧》と謳われる猛者だからな」
「モギュ、ふっふっふっ。モギュ、俺の先輩のモギュ、凄さをモギュ、知ったかい?ゴクン」
「「なんでキリトが誇ってるの(んだ)?」」
鼻が高いと言いたいのだろうが、なんとも覇気がない言い様だ。その原因としては、一心不乱に数分前に買った〈跳ね鹿亭〉名物、蜂蜜パイを頬張っているからだろう。まったくキリトのものを取りに行くというのに、腹の虫を鳴らすものを食するとは何事だ。そんなことをされると買いたくなるではないか。
今日は〈安息日〉のため初等練士である俺たちも、自由行動を許可されている。上級修剣士は明日の剣術試合、そして最後の順位を決めることになる試合のため各々が準備をしている。
稽古が禁止されている安息日をどうやって過ごすかが、翌日の試合結果に影響を及ぼすことは想像に難くない。寮から出て気分転換するもよし。自室にこもって翌日に誰と対戦しても勝つイメージトレーニングをするもよし。
次席のソルティーナ先輩は休息と稽古のメリハリがあるので、おそらく今日は英気を養っているだろう。逆に筋肉マニアでもあるゴルゴロッソ先輩は、座禅などをして意思力を高めているはずだ。ボン・クレー先輩はだって?あの人は部屋で………踊ってるかな?爪先で。それを見てギャルディーノ先輩が楽しんでると思う。2人は友人だし同室だから気兼ねなく、一緒にいるだけで英気を養えるはずだ。
たとえ翌日の試合で戦うことになっても、お互い手加減することはない。
四等爵家のアンドラ家の出身であるベンサム先輩、同じく四等爵家クレイルス家出身のギャルディーノ先輩は、お家のために負けられないのもあるだろうが、本気で戦う理由で一番の要因は〈友人〉だからだろう。
共に高め合い共に同じ屋根の下で過ごした〈友人〉だからこそ、手加減無しの試合を望む。
双方共に〈ザッカライト流〉や〈ハイ・ノルキア流〉といった有名な剣流ではなく、開祖が作り上げたオリジナルの流派で戦っている。おそらく2人はその流派をノーランガルス中に広めること、己の強さを確かめることを目的にこの2年間を過ごしてきたのだ。
それは並の努力では済まされないほど、苦しく困難に満ちあふれた険しい道だったのだろう。1年間しか近くで見ていない俺には、どれほどの困難さなのか推し量ることさえできない。できるとなれば、入学以来ずっと一緒にいたお互いだけだ。互いに伝統ある流派でない型を造り上げてきた共通点があったからこそ、今までやってこれたのだ。
伝統でない流派といえば、それはキリトが側付きとして仕えているリーナ先輩も同じだ。聞いたところによれば、遠い祖先が今は亡き皇帝の不興を買ったことで、〈ハイ・ノルキア流〉の伝承を禁じられた家系であるとか。やむなく新しい流派を作らざる終えなくなったセルルト家に生まれたことで、お二人に近付くことができたのだ。
誰もが気味悪がって近寄らない2人に、己から進んで声をかけたと聞いたときは心なしか嬉しかった。やはり人間性が高い人は周囲に流されず、己の意思をしっかりと持って動くことができるのだと実感した。仲良くなり、互いにオリジナル流派について語り合った3人は、負けたくない思いから可能な限りの時間を己を高めることに費やした。
その努力の甲斐があってなのか。リーナ先輩は入学当時五席だったのに対して、上級修剣士に上がるための検定試験では次席へと上り詰めた。
ベンサム先輩は二十位から十席へと。ギャルディーノ先輩は二十三位から十二席へと上った。そして今では次席・五席・六席という院を代表する剣士へと上り詰めている。
ちなみに入学当時から首席を独走しているのは、ウォロ・リーバンテイン上級修剣士である。
3人揃って上級修剣士の中でもトップクラスの逸材になれたということで、今では3人の心は深い絆で結ばれている。
リーナ先輩に仕えるキリトと次席、三席という上位を争っているユージオが側付きをしているゴルゴロッソ先輩、そして2人と仲の良い俺がいるので、〈安息日〉には自然と次席・三席・五席が集まる機会が多かった。
月一という行事であったが、誰もが少しは羽目を外して楽しめる1日だった。笑いあり(笑いすぎでの)涙ありといった年頃の少年少女の遊びだった。そういうこともあってか、俺たちは戦い方の違う先輩方の説明を聞いて、そのアドバイスを己の技として会得しようと必死になっている。
俺は〈整合騎士〉であるからして、剣技を習う必要が無いと思うかもしれないが。ところがどっこい、これが意外と面白いことに自分では気付かない戦い方があると知った。
え?どんなのか教えろって?無理言わないでくれ。それは先輩たちの極意だから俺の一存では説明できない。
3人で1ヶ月ぶりの〈安息日〉で、若干はしゃぎながら目的地へと歩を進めていた。店に行くところまでは楽しくてよかったのだが。強面の店主が額に青筋を浮かべてカウンターに立っていたので、その楽しみも何処かへと飛び去っていった。
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「見ろぃこの有様を!」
濁声と共に俺たち3人が萎縮して立っている前にある机へと、ガランガランと音を立てて四角い石版が幾つも投げ出された。擦り切れて厚さが2センチ以下にまで薄くなっているところを見ると、これは砥石として使われていたものとわかる。
東国特産の砥石〈
「ガキ共が知ってるかどうかは知らんがな。この〈黒煉岩〉の砥石は、普通ならば3年保つ。この剣を磨いた1年で6個も使い切ったわい!」
「…いや、もうほんとなんか。すんませんでした」
顔を真っ赤にしている細工師サードレに、キリトは誠心誠意謝罪をしている。若干現実逃避気味だが、そこは友人として目をつぶっといてやろう。ちなみに俺とユージオは店に入る前から嫌な予感がしていたので、店主が出てくるまでにキリトから少しずつ距離をとっていた。
キリトも不穏な空気を感じていただろうが、受取人が自分なので逃げるわけにもいかなかった。「帰りに蜂蜜パイを片手の数だけ買ってやろうか」とユージオと目配せで意気投合した。
「それで剣はできたんですか?」
「これまでの人生で一番の大仕事じゃったわい。閉店後にずっとやっていたというのになかなか進まなくての。弟子に店を全部任せてずっとやってようやく先日出来上がったわい。…ほれ、褒めんか!」
「は、はいぃぃ!さすがですサードレさん!〈北セントリア〉一番です!」
「〈北セントリア〉だけかぁ!?」
「〈ノーランガルス〉一番です!」
「やかましいぃぃぃ!わかっとること言うなぁぁぁ!」
「ひいぃぃぃぃ!」
…おっかねえなぁさすが強面な店主。あの腕白なキリトさえ何と言えばいいのかわかっていないし、膝が笑ってる。見てるこっちさえ震えるぐらいだから、自分が同じ立場だったら泣いてるかな。
「…おっかないね。僕だったら即倒するよ絶対」
「どっちかというと、あれはキリトに怒鳴り散らすことで鬱憤を晴らしているんだと思うぞ」
「何の?」
「造り上げるまで溜まりに溜まった疲労と怒りかな」
「怒り?」
「〈黒煉岩〉6個を使わされたこととか」
それ以外というと正直思いつかない。だからありえそうなことをユージオと話していたのだが。
「外野は黙っとれぃ!」
「「すいません!」」
サードレ店長に怒られたので〈騎士礼〉で謝罪する。今ここでやりとりをしているのはキリトとサードレさんだ。付き添いである俺たちが口を挟むタイミングではない。
「剣を見せてもらってもいいですか?」
「ふん」
鼻息で答えたサードレは、カウンターの下から両手を使って白い布にくるまれた物体を取り出した。ゴトンと重量感のある音を響かせてカウンターの上に置かれる。布越しにも感じる存在感は、〈整合騎士〉が持つ《神器》にも劣らない。
「ひよっ子よ、金あるか?」
「うぐ」
「じゃろうな」
「まあそうなるよな」
「なるね」
一から研いでもらうのだから、それなりの金銭はかさむだろう。工期1年と砥石6個ぶんとなると相当な金額になるはず。〈安息日〉になれば街に行って買い食いをよくしていたキリトは、これまでに稼いだ貯金がそれなりに減っている。
彼の残金で足りるかどうか微妙。いや、かなり不安だ。
お代がどれくらいになるかわからなかったので、俺もそれなりには持ってきているから足りなくなるということはないだろう。もしもの時のためにアドミニストレータから渡されていた金銭が役に立つかもしれない。
「たまには役に立つなアドミニストレータ」と最高司祭に対してあるまじき思いを抱きつつ、キリトが試し振りしているのを見届ける。片手剣縦斬りによる風圧を、キリトの背中越しに感じて笑みを浮かべる。キリトの剣を持つ姿は本当に似合っていた。
稽古用の木剣では感じないキリト本来の強さが滲み出ている。これが〈現実世界〉からやってきたキリト自身が持つ力であり、生きる活力なのだ。
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「いやぁ、最高の剣を持って最高のお菓子を食べるのは格別だな」
隣で満面の笑みを浮かべながら大好物の〈跳ね鹿亭〉名物、蜂蜜パイを本日3つ目を食しているキリトは幸せそうだ。
今食べている分はキリトが自分のお金で買っている。
枝でさえ持ち上げるのに苦労したが剣として出来上がった瞬間、また一段と重くなったこれを振ることができたら駄賃はなしということだったそうだ。そして文句なくキリトが試し斬りしたので、言葉通り無料になった。
キリトが本心から良い剣だと伝えたところ、作り甲斐があったと強面の顔に意外と愛嬌のある笑みを浮かべながら言ったそうな。まあこれから研いでもらうには、別料金がかかるということでキリトは凹んでいたが。
「帰ったら俺は試し振りしようと思う。先に部屋に戻っててくれるか?」
「見たかったけど僕はゴルゴロッソ先輩と話をする予定だったから気にしないで。キリトの気が済むまで振ってなよ」
「俺は見に行こうかな。部屋帰っても暇だしさ。それとも試し振りの相手をしようか?」
俺の提案に2人が眼をパチクリさせてビックリしている。そこまで驚く提案かと疑問に思ったが、キリトがあの悪戯小僧のような笑みを浮かべたので心配は杞憂に終わりそうだ。
「喜んでお願いしようかな。俺より上の剣術を持つカイト初等練士」
「こちらからもよろしくお願いしようアインクラッド流
「了解~」
キリトと初等練士寮の前で別れて、自室へと向かう最中ユージオに声をかけられた。
「ねえカイト、今日は〈安息日〉だから稽古は禁止だよ。どうするの?」
「稽古じゃなくて
「それって悪知恵だよ?」
「生憎俺はそれをしないと考えつかないのさ」
「今更だけどあまり危険なことはしないでね?もう
先程までの笑顔が嘘のように暗くなり俯く。〈整合騎士〉に連行されたときに、ユージオが感じた感情は俺にはわからない。
もし俺がされる側ではなく見ている側だったら、どんな思いを抱いただろう。きっとユージオと同じように後悔していたはずだ。俺も二度とあんな思いをユージオにはさせない。だからそのためにも強くならなきゃダメだ。アドミニストレータを倒すために、必要な力をつけるために。
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俺は自室から愛剣を持って、キリトが待つであろう空き地へと足早に向かった。キリトがリーナ先輩と約束した時間は午後5時。それまでに試し振りを含めて、剣にある程度慣れておく必要がある。
1年間の〈お礼〉として見(魅)せるのだから、無様な失敗は許されない。先輩を落胆させないために、そして何より首席として卒業してもらいたいから、キリトは自分に似合わないと思いながらも剣術を披露する。キリトは誰かに見せるための剣術ではなく、誰かを守るための剣術を〈掟〉のようなものとして鍛練している。多くの人に助けられた経験から、誰かを守れるような強い人間になりたいのだ。
俺は初めから強かったわけではなかった。〈シンセサイズ〉された後に、剣術と神聖術の反復練習を数えきれぬほどさせられた。
術式で直接〈フラクトライト〉へ刻んでもよいのではないかと思ったが、どうやら刻み込むと〈フラクトライト〉を傷つけることになるようで、さすがのアドミニストレータもためらったようだ。
彼女が欲しているのは、命令通りに動く扱いやすい駒。〈フラクトライト〉が傷ついてしまえば、崩壊せずとも〈魂〉のない生きた屍と化するだけだ。それを避けるためにアドミニストレータは、《学習》という生物に与えられた行動で高めることにした。
と俺は考えている。あいつが〈フラクトライト〉のことをどこまで理解し、どこまで干渉することができるのかを俺は知らない。人の記憶を抜き出し、その人の人格を保ち続けられるという事象が許されることなのだろうか。
記憶とはあらゆるものと密接に複雑に絡み合って形成されている。例えば手を使ってパンを食べたとしよう。その記憶をどうにかして
それがただただ恐ろしい。
俺があいつに渡された〈神器〉を手に取ると、長期間持たれなかったことに対する不満とばかりに、愛剣が容赦ない重みを伝えてくる。しょうがないなぁとばかりに柄を撫でてやると、嘘のように大人しくなった。
時折我が儘になる相棒に苦笑してしまうが、ユージオも似たような性格なので、人間と剣とはいえ似た者同士だと思ってしまう。
足早に初等練士寮から出てキリトが待つ空き地へと急ぐ。広大な敷地面積を持つ学院を一通り見て回るのは、時間もかかり面倒なので、キリトの性格上たむろっているであろう辺りを見て回る。
〈連続技〉を練習するとなれば、キリトは隠れて取り組むはずだ。何故なら〈この世界〉において、〈連続技〉の流派は一つとして存在しないからだ。唯一あるのは〈アインクラッド流派〉だが、それはキリトが持ち込んだものであって、〈この世界〉に最初から存在したものではない。
見たことも聞いたこともない流派の練習となれば、安息日だとしても見物客が大勢とは言わないまでもある程度は来てしまうだろう。それも新しい剣を試し振りするとなるとそれ以上に増える可能性だってある。
それを考えるとキリトは、練習しても見つからないようにする場所で行うだろう。
果たして。
「発見、キリト初等練士」
「おわぁ!いきなり声かけるなよなぁ」
「じゃあどうやって話しかけたらよかった?奥義でも発動すればよかったか?」
「むむむむむむむ」
俺の勝ちである。口喧嘩で俺に勝てると思ったら大間違いだよキリトくん。
「じゃあ、始めようか時間ないし」
「頼むぜカイト」
「「セアァァァ!」」
呼吸が重なった瞬間、キリトは透明感のある漆黒の剣を俺は翡翠色の剣を抜刀した。発動する〈ソードスキル〉は単発斜め斬り《スラント》。右上から斬り下ろすと技の発動中心点で交錯する。
ライトエフェクトが激しく光り、刀身の接触点から火花がこれでもかというほど零れる。全力を出せば俺はキリトに勝てるだろうが敢えてしないのは、これが戦闘をするための戦いではなく単なる試し斬りだからだ。
なのに俺たちの眼には軽い気持ちのようなものは浮かんでいない。真剣そのもので本来の目的を忘れているかのようだ。
「同じ技とは思わなかったよ」
「キリトの得意技はこれだろ?なら最初に来るのはそれしかない」
「読まれたのか。じゃあ次はどうだ!」
鍔迫り合いを解除して互いに3mほど距離をとる。右腰に構える予備動作は、単発水平斬り《ホリゾンタル》だ。それを見た俺は同じ構えをとった。同じ技であればあとはイメージ力が勝敗を決する。どれだけ想いを乗せるかが勝利への鍵となるのだ。
「っし!」
「ふん!」
腰と軸足回転、そして踏み込む足の三段ブーストでどうにかキリトの攻撃を捌く。どうにか弾けたのはいいが、初撃を先に発動させたキリトが優位なのは変わらなかった。するとキリトが左肩に担ぐように剣を引く。見たことのない構えに、俺はどう対応すればいいのかわからなかった。取り敢えずはどの方位からも対応できるよう、キリトの動きに感覚をすべて注ぎ込む。
視覚・聴覚・嗅覚。
戦闘で普通は使わない嗅覚まで使用するのは、人間にとってなくてはならない感覚器官だからだ。人間は情報の大半を視覚から得ているが、嗅覚だって非常になくてはならない感覚器官だ。
視覚では判別できない危険物を、臭いで判断することだってできるのだから。キリトから漏れるどのような技を繰り出そうとしているのか、フェイントを使おうとしているのかを嗅ぎわける。するとキリトの体が動いた。予備動作から少しの技の予兆さえ見せなかったことに驚愕し、本能的にバックステップで距離をとる。
「うおっ!」
「っ!」
鼻先をわずかに掠めた左上から右下へと振り下ろされた切っ先が、地面へと接近する。振り切る直前で跳ね返ると思われたが予測はむなしくも外れ、地面へと突き刺さる。キリトがダメージを軽減するためだろうか、20cmほど食い込んだ剣を背後に振り抜いた。その際の泥がわずかに俺へとかかるがもっとも最悪な問題が起きる。
振り抜いた瞬間に宙を舞った土と草の混合物が、今の今まで気付かなかった俺たちの背後にいる男子生徒の制服を汚す。
白に近いパールホワイトの制服に鮮やかなコバルトブルーのラインが走っている。基本色のグレーではない制服の色。それが示すのは上級修剣士のみ。そしてその特徴的な色合いの制服を俺たちは何度も眼にしている。恐ろしく堅く、重く強い剣を繰り出していながら普段の生活は不明。
傍付きでさえその真髄を見抜くことはできていないとか。薄い色の金髪を短く刈り込み、スチールブルーの
「「ウォロ・リーバンテイン首席修剣士…」」
アインクラッド流の〈連続技〉を見られたくない人物の1人として、また見られていなくとも警戒しなければならない人物がそこに立っていた。
タノシイナーカクコトッテー