学戦都市アスタリスク 叢雲と歌姫と孤毒の魔女、3人の物語 作:ソーナ
召集
「ここは・・・・・・」
綾斗は周囲を見渡して言う。綾斗のいる場所は広く、宮殿の広間みたいな飾りつけが装飾されていた。
「前に訪れたリーゼルタニアの宮殿の広間みたいな感じだな」
「・・・・・・ほんとね」
「そうだね~」
「うん・・・・・・って、オーフェリアとシルヴィ!?」
綾斗は不意に自分が口にしたことの返答が来たことに驚きながら後ろを見ると、そこには綾斗の幼馴染みで恋人のシルヴィとオーフェリアがいた。
「やっ♪綾斗くん♪」
「・・・・・・綾斗も来ていたのね」
「来ていたというより、呼び出されたって言った方が良くないかな?」
「アハハ、確かにそうかも」
「・・・・・・それもそうね」
「ところで俺の他にはシルヴィとオーフェリアだけ?いるのって?」
「・・・・・・違うわ。ユリスと紗夜もいるわ」
「他にも、クローディアさんや綺凛ちゃんもいるよ」
シルヴィとオーフェリアはその後ろの扉を見た。
「やれやれ、お前たち。もう少しイチャイチャするのを抑えることはできないのか?」
「シルヴィアとオーフェリアが綾斗に甘えるのは当然の事。もう見慣れた」
「いやいや、紗夜。さすがにあれを見慣れたでスルーするのはお前だけだ」
「そう?ユリスたちもいずれ慣れる」
「あらあら、さすがにそれは慣れたくありませんわね」
「あわわわっ!何時もの事ですが凄いです、シルヴィアさんとオーフェリアさん」
「全くもぉ~、綾斗とシルヴィアちゃん、オーフェリアちゃんは相変わらずだよね」
綾斗たちを見ながら呆れながら入ってきたのはユリス、紗夜、クローディア、綺凛、夜吹、プリシラ、イレーネ、レスター、ランディ、そして遥だ
「姉さん!俺らは昔からこんなんじゃなかったよね!」
「んー。そう思ってるのは綾斗だけだと思うよ」
「そうなの?」
「そうだよ。昔から、綾斗にべったりくっついていたもんシルヴィアちゃんとオーフェリアちゃんは。その度に私と紗夜ちゃんがあきれていたんだよ」
遥は綾斗たちを見ながら、苦笑しながら言った。
「そ、そうだったんだ」
綾斗は気恥ずかしくなったのか頬を軽く掻きながら言う。
「ったく、アタシんらのところでは恐れられてるっつうのに、天霧と一緒にいるとオーフェリアの奴ほんと嬉しそうだな」
「うんうん。ちょっと見ているこっちが恥ずかしいけど・・・・・・ね、お姉ちゃん」
「ああ。それに関してはロドルフォのヤローも同意してたぜ。アイツにしては珍しく苦笑いしてな」
オーフェリアの姿を見て、イレーネ、プリシラのウルサイス姉妹が慣れた感じの雰囲気でそう話していた。
「ところで姉さんもみんなもあの手紙を受け取って、開けたらここにいたの?」
「ああ、そうだ」
「・・・・・・その通り」
「はい」
「ええ。そうです」
「そうだよ綾斗」
ユリスたちが次々に言い、他のみんなも同様に首を縦に振り、うなずいていた。
「俺たちを呼んでどうするつもりなんだろ?」
「さあ?でも、招待状って書いてあったからなんかのパーティーなんじゃないかな?」
「・・・・・・ところでこの扉って何時開くの?」
オーフェリアが部屋にある、黒と白、紫の三色に並ぶ派手に装飾されていた大きな扉を前にして言う。
扉には大きく、他と色が違うということ以外には他と変わりがない。ただひとつ違うのは開かないということだけだ。
「とにかく、呼び出んだからいつかは開くと思うし、それまでここで待ってようか」
綾斗がそう言うと、みんな各々好きなようにして時間を潰していた。
そして15分後。
"ギィー――――――ガタン!"
黒と白、紫の三色が並んだ扉が開いた。
そして、
『お集まりの皆様、お待たせいたしました。扉の奥へとお進みください』
そんなアナウンスが流れた。
開いた扉から光が溢れ出ていた。
「それじゃ、いこうか」
綾斗を先頭に、次々と光の溢れる扉の中へと入っていった。