学戦都市アスタリスク 叢雲と歌姫と孤毒の魔女、3人の物語   作:ソーナ

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みなさん、ハッピー・ハロウィン♪
どうもソーナです。
遅くなりごめんなさい!リアルが多忙すぎて更新できませんでした。
それでは、どうぞ!


黒炉の魔剣(セル=ベレスタ)

~綾斗side~

 

「昨日は大変だったようですね、綾斗」

 

転入3日目。昨日は、久しぶりに再会した沙夜と出会い、ユリスと沙夜の二人に学園を案内してもらい、ユリスへの襲撃でハプニングがあったなど、確かに大変な1日だった。

そして、今日は純星煌式武装(オーガルクス)の適合率検査を受ける。

その為、こうして放課後生徒会室にやって来たのだが・・・・・・

 

「まあね・・・・・・」

 

入るなり中にいたクローディアが笑顔でそう言ってきた。

 

「さて、それでは移動しましょうか」

 

そう言うと、クローディアは立ち上り生徒会室から出ていった。俺はそのあとについていく。

検査を受けるための場所にいく道中、俺は隣で歩くクローディアに聞いた。ユリスが昨日襲われたことは既に周知が知っている。だが、沙夜が巻き込まれたことは書かれてなかった。その点は《冒頭の十二人(ページ・ワン)》と扱いが違うことがわかる。

そして、昨日の事は当然生徒会長であるクローディアの耳にも入ってることだろう。

 

「どう、犯人は捕まりそう?」

 

「んー、正直なところ難しいですね。風紀委員も本腰を入れて調査してますが、ほとんど手がかりがない状態のようです」

 

「いくらアスタリスクでも昨日のは明らかに犯罪行為じゃないかな?だったら普通に警察とかに任せたら?」

 

「そこが難しいところでして。アスタリスクにも一応警察に準じる星猟警備隊(シャーナガルム)という組織があるのですが、彼らは少々鼻が利きすぎるのです」

 

「というと?」

 

俺はクローディアの言っている意味が分からず首をかしげた。

 

「彼らの警察権はアスタリスクの市街地で発生するのです。よっぽどのことがない限り各学園に彼らは招き入れないというのが学園側の、いえ、統合企業財体全体の見解なのです」

 

「痛くもない腹を探られるのは嫌だってことか」

 

俺はクローディアの言葉に納得したかのように一人頷いた。

 

「ええ。統合企業財体は探られると痛いから嫌なのでしょう」

 

事実、アスタリスクの各学園には表沙汰にできないようなことをしているのも事実だ。例えば、オーフェリアの時のような人体実験、など、それは多岐にわたる。

もちろん、そんなとこまで探られてしまえば学園側は勿論のこと統合企業財体までも痛手だ。

だから学園上層部、統合企業財体の面々はできるだけ警察を呼びたくはないのだろう。

 

「私個人としてはお願いしたいのですけど、私の権限ではそれはできませんから・・・・・・せめてユリスがもう少し協力的でしたら対策の立てようもあるのですけど・・・・・・」

 

クローディアは頬に手を置き、手のかかる子供をどうしたらいいのかというような感じに言った。

 

「どうして、あぁもう頑ななのかなぁ・・・・・・」

 

俺は昨日のユリスを思い出した。

昨日、風紀委員が来た際に護衛をつけることができると言われたのだが、ユリスはこれを頑なに拒否し、しまいには自分より弱い護衛はいらんとまできたものだ

さすがの風紀委員も、それ以上ユリスに干渉しようと思わずそのまんま、と言うわけだ。

正直、ここでまた闘争が起こるのではないかとヒヤヒヤした。

 

「きっとあの子は、自分の手の中の物を守ることで精一杯なのですよ。新しいものを手に入れようとするとそこから零れ落ちてしまうと思っているのかもしれません」

 

「手の中のもの・・・・・・」

 

「とは言え、それとこれとは話が別です。私、個人としても今回の事件を看過することはできません。そこで綾斗、相談なんですけど――――」

 

クローディアが途中で話を途切れさせたのを疑問に思ったが、すぐにわかった。歩きながら話していたためか目的地である、適合率検査を行う保管庫の前にいつの間にかついていたのだ。そして、その保管庫の扉の前には3人の男子生徒がいた。しかも、見たことある・・・・・・というより、転入初日の放課後ユリスと話していた、たしか星導館の序列9位のレスター・マクフェイルと、その取り巻きのランディ・フックとサイラス・ノーマンの2人だ。

 

「あら、もう入らしていたんですね。すみません、綾斗。今日はあなた以外にも適合率検査を受ける人がいるのを忘れてました。話の続きは後程・・・・・・」

 

クローディアは立ち止まり、保管庫よ扉の前にたった。

 

「純星煌式武装の利用申請は色々手続きが面倒なので、できれば一度に済ませてしまおうかと思いまして・・・・・・えーっと、こちらは・・・・・・あら、もしかしてお知合いですか?」

 

「まぁ、一応ね・・・・・・」

 

「なんで、おまえがここに・・・・・・?」

 

取り巻きの1人、ランディが俺に指を指して聞く。

 

「今回、綾斗とマクフェイル君に純星煌式武装の適合率検査を受けてもらいます。それと、おわかりだとは思いますがそちらの二人は保管庫には入れませんので・・・・・・よろしいですね?」

 

「あ、はい」

 

「いいからさっさとはじめようぜ。時間がもったいねぇ」

 

「ふふ、せっかちですね。ですが、確かに時間は有意義に使うべきですね。それでは入りましょうか」

 

中の大きさはトレーニングルームと同じくらいの広さで片方の壁には六角形の模様がズラリと並んでいて、反対側の壁の上部にはガラスで遮られ、その奥には何人かの白衣姿の人がいた。

 

「それで、純星煌式武装(オーガルクス)の適合試験ってどうなってるの?」

 

俺は適合率検査を受けるってなってからずっと気になっていた疑問をクローディアにぶつけた。

 

「手順としては簡単ですよ。自分が借り受けたい純星煌式武装を選んで適合率が八十%以上引き出せれば貸与されます」

 

「へぇ、結構簡単なんだね」

 

俺は予想外の解答に少々驚いた。

純星煌式武装を借りるのだから適合率検査は、もう少し難しいのではないかと思っていたのだ。

 

「はっ、なんも知らねぇんだな。純星煌式武装を借りるってのは言うほど簡単じゃねぇんだよ」

 

突然、俺の隣にいるレスターが言う。

 

「そもそも、希望すれば誰でも通るわけじゃねぇ。序列上位者か《星武祭(フェスタ)》で活躍したやつ、あるいは特待生でもなきゃまず無理だ。その上、適合率が八十%を超える純星煌式武装と巡り合えなきゃ意味がねえ。よしんば借りれたとしても、そいつを使いこなせなきゃ意味がねぇからな」

 

適合率とはその純星煌式武装の力をどこまで引き出せるかの数値だったはずだ。高ければ高いほどその純星煌式武装の力を引き出すことが可能、と言うことだ。だが、純星煌式武装の適合率は相性なので、訓練や努力で伸ばせるようなものではない。

 

「ふふっ、さすがにチャレンジ三回目となると流石に説得力がありますね」

 

クローディアの言葉にレスターは一転して顔をしかめた

 

「けっ!今度で終わりにしてやるさ」

 

「そうだよ、レスター!今までのはちょっと運がなかっただけだ!今度こそやれるさ!」

 

「ふふん、当然だ」

 

ランディのあらかさまな励ましに機嫌をよくするあたり案外レスターは単純なのかもしれない。と言うより天然なのかと疑問に少し思った。

 

「希望すれば何回もチャレンジできるってこと?」

 

「許可さえ下りれば可能ですよ。学園としても宝の持ち腐れでは意味がありませんからね。まぁ、そうは言っても審査が厳しいのは事実です――――《冒頭の十二人(ページ・ワン)》は例外ですが・・・・・・」

 

なるほど、確か《冒頭の十二人》の特権というのはすごいらしい。だが、見込みがなければ例え《冒頭の十二人》でも受けられないのだろう。

そう考えていると背後から声がかけられた。

 

「や、やあ、この前はすみませんでしたね」

 

背後から声をかけたのは、サイラスだった。

 

「レスターさんも悪い人じゃないんですが・・・・・・少々、気性の激しいところがありまして・・・・・・」

 

「あぁ、いや、別に気にしてないから、そんな」

 

「ランディさんもあの調子ですから。また、なにか不愉快な思いをさせてしまうかもしれませんが・・・・・・本当に申し訳ないです。昨日もなにか二人で話してたみたいで・・・・・・」

 

「おい、サイラス!てめぇ、なにやってる!!」

 

「そうだぞ!早くこい!」

 

「は、はいっ!」

 

俺は少々サイラスの言葉に疑問を持った。

何故、レスターとランディを疑うかのような言い方をしたのか。そして、それを何故俺に言ったのか。だが、今は考えていても仕方ない。

詳しくは今度調べるとして、今は適合率検査に集中しないと。

 

「先にはじめるぜ。いいな?」

 

「構いませんか、綾斗?」

 

「ああ、うん。どうぞ」

 

俺としては、姉さんが使っていたかもしれない純星煌式武装を見ることが出来ればいいだけなため、構わない。

れは手慣れた様子で六角形が並んだ壁の隅に置かれた端末を操作し始めた。巨大な空間ウインドウがいくつも表示されると、真剣な表情でレスターは向き合っている。

 

「あれは?」

 

「我が星導館学園が所持している純星煌式武装の一覧です。ちなみに現在の純星煌式武装の総数は二十二。これは六学園中トップなんですよ」

 

「へぇ」

 

「一覧には、形状と名前、その能力が記載されてますので、希望するのを一つ選んでください。あと、表示がグレーになっているのは今現在貸し出されているものですので・・・・・・」

 

「ということは、えぇっと・・・・・・」

 

「今、星導館の学生で純星煌式武装使っている学生は七名。そのうち四名は《冒頭の十二人》です」

 

「よし、これでいい」

 

クローディアと話していると決めたのか、レスターは一覧から一つを選ぶとウィンドウを閉じた。

それと同時に六角形の模様が一つ輝き、それは場所を組み替えるかのように滑らかに動きながらレスターの前にやってきた。模様が壁からせり出してきた。模様に見えたのはどうやら収納ケースらしい。

何故か無駄にこっている気がするのは気のせいかな?

 

「無駄に凝ってますね・・・・・・」

 

クローディアも同様に思ったのか口に出して言っている。

 

「アハハ・・・・・・確かに・・・・・・」

 

「あら?」

 

クローディアが驚いたように目を見開き、レスターの選んだ純星煌式武装を見る。

 

「マクフェイル君、《黒炉の魔剣(セル=ベレスタ)》を選びましたか」

 

「《黒炉の魔剣》あれが・・・・・・」

 

聞き覚えのある名前に俺は初めて生徒会室に赴いた時のことを思い出した。確か姉さんが、使っていたとされる純星煌式武装の名前だ。

 

「はい、貴方のお姉さんが使っていたかもしれない純星煌式武装です」

 

《黒炉の魔剣》は発動体自体は普通の煌式武装と変わらない形だ。あえて違うところをあげるとするならば純星煌式武装に使われているコア―――――ウルム=マダナイトぐらいだろう。

《黒炉の魔剣》のコアであるウルム=マダナイトがキラリと赤く輝いているのが見えた。

 

「さぁて、行くぜぇ!」

 

レスターが《黒炉の魔剣》を起動させた。

するとまずは柄から再構築されていった。かなりの大きさだ。そしてその柄の部分が開き刀身が現れる。

《黒炉の魔剣》と言われるくらいだ、刀身は漆黒なのかなと勝手な想像をしていたが、実際はそんなことはなく、《黒炉の魔剣》の名に似つかずの純白に輝く刀身だった。刀身は片刃の刃で巨大な光の刀と現した方がいいのかもしれない。

近くで見ようと一歩踏み出した瞬間、ドクンと心臓が大きくはねた感覚が身に起きた。

俺は原因を探ろうと辺りを見渡すが原因となるようなものはなにひとつなかった。

だだ、一点を覗いては・・・・・・・その一点はレスターの持つ《黒炉の魔剣》だ。

心臓がはねた感覚が起きたあの一瞬、俺は、《黒炉の魔剣》を近くで見ようと一歩踏み出したときだった。

その時だあの感覚が起きたのは。

最も、その感覚は一瞬で今はもうそんな感覚はなくなっていた。

 

『計測準備できました。どうぞ始めてください』

 

スピーカー越しに声が聞こえてくる。

おそらくガラス越しにいる装備局の人間の一人だろう。

それを聞いてレスターは《黒炉の魔剣》を強く握り、星辰力(プラーナ)を流した。

 

「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

『適合率、三十二パーセントです』

 

「なぁめるなぁあああああああああ!!」

 

レスターが再度気合を入れたように叫び《黒炉の魔剣》を握る手に自然と力が入るのが見える。

だが、《黒炉の魔剣》は、うんともすんとも言わず、レスターに適合する気配は一切見えない。

それどころか適合率が下がっているのがわかる。

遂に《黒炉の魔剣》は眩い閃光を放ちレスターを弾き飛ばした。

 

「ぐああああああ」

 

《黒炉の魔剣》はレスターの手から解放されると宙に浮き上がった。

 

「拒絶されましたね」

 

「純星煌式武装には意志のようなものがあるって聞いたことがあるけど」

 

「ええ。と言っても、コミュニケーションがとれるようなものではありませんがね」

 

『最終的な適合率は二十八パーセントです』

 

「まだまだ!!」

 

誰が見てもこれ以上適合率が上がるはず無いのだが、レスターは諦めずに再度《黒炉の魔剣》に適合しようと触れる。

 

「ああいう、がむしゃらに力を追い求める姿勢は嫌いではありませんが・・・・・・強引なだけでは口説き落とせる相手ではないようですね」

 

「よくわかるね」

 

「ええ。私も純星煌式武装の使い手の一人ですから」

 

「え!?」

 

クローディアはあっさり言ったが俺は驚愕の表情で隣のクローディアをみた。

シルヴィから星導館の序列2位と言うことは聞かされていたためそれなりに強いと思っていたのだが、まさか純星煌式武装の使い手だとは流石に俺としては予想外だった。

 

「マクフェイル君は、前回、前々回と名のある純星煌式武装を選んでいますが、どれも今回と同じような結果でした。強力であればなんでもいいという節操のなさを見抜かれているのかもしれません。その割り切り方は決して悪いことではないのですけど・・・・・・」

 

「くそがぁ!、なんで従わねぇ!」

 

俺とクローディアが話している最中もレスターがめげずにまだ挑戦している。

だが、もう適合できないであろうことはもう本人も気付いているだろう。

そうなってくるともう意地だ

 

「少なくともあれはそういう態度がお気に召さないようです。まぁ、気難しいことで名が知れた純星煌式武装ですし」

 

「そうなの?」

 

「アレは比較的古い純星煌式武装になりますが、使いこなせた学生が二人・・・・・・いえ、彼女もいれると三人ですね」

 

その彼女が誰を指してるのか聞かなくてもわかる。姉さんの天霧遥だ。

尤も正確なデータがないため使っていた“かも”だが・・・・・・

俺がそう思い出していると、すでにレスターはもう《黒炉の魔剣》触れることさえできなくなっていた。

レスターが触れようとすると触れさせまいと《黒炉の魔剣》がレスターを弾き飛ばしてしまうのだ。

 

「いいから、オレ様に従えぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ」

 

レスターは拒否する《黒炉の魔剣》に掴みかかる。

だがそんなことをすればまた閃光を発し吹き飛ばされるのは目に見えている。案の定レスターは再び吹き飛ばされた。

それと同時に適合率が0を下回りマイナスへと入った。

 

『適合率マイナス値へ移行、これ以上は危険です!』

 

スピーカーから装備局の職員の警告を告げる声が聞こえる。

 

「あらら、これはいけませんね。本格的に機嫌を損ねてしまったみたいです」

 

クローディアが焦った口調で一歩踏み出すがその場で止まる。不思議に思ったが理由はすぐにわかることになった。

《黒炉の魔剣》が尋常ではない熱を発してるのだ。

これでは近づけない

 

『対象は完全に暴走しています。至急、退避してください』

 

スピーカーから職員の焦った声が聞こえてくる。

 

『対象の熱量が急激に上昇中』

 

それはわざわざ言われるまでもないことだ、と思う。

現にその熱は今俺たちが感じてるのだから。

 

「アレは本来、熱を刀身にためこむ剣です。制御する使い手がいないので、少々外に漏れだしてしまってるみたいです」

 

「少々って・・・・・・こういうことってよくあるの?」

 

「純星煌式武装の暴走ですか?記録では何度か起きてるみたいですが、実際には見たことがありませんね。逃げますか?」

 

「う~ん。そうしたのは山々だけど・・・・・・」

 

俺は《黒炉の魔剣》の視線をひしひしと感じていた。

その証拠に《黒炉の魔剣》は宙に浮き刀身を綾斗に向けているのだから。《黒炉の魔剣》の真意はわからないが俺になにか興味がわいたように見受けられた。

 

「はぁ、仕方ないか」

 

俺は星辰力を集中させる。それだけでズクンと体中に鈍い痛みが走るが、構ってはいられない。

しばらく俺と睨みあっていた《黒炉の魔剣》だが、突如と俺に襲いかかる

猛烈な速度で迫り来る《黒炉の魔剣》を間一髪でかわし、異常な熱気に目を細目つつも柄に手を伸ばし、《黒炉の魔剣》を握ろうとする。

だが、その途端《黒炉の魔剣》は空中で向きを変えるようにして俺の胴を薙いだ。 

とっさに床を蹴り距離を取ったが、制服には一筋、焼ききれたような後が走っていた。

 

「うわっ、凄い切れ味・・・・・・・ところで、これって弁償してもらえるのかな?」

 

「おいっ!」

 

レスターからの注意を促す声と同時に《黒炉の魔剣》は再度俺に迫ってきた。

今度は余裕を持ってかわす。

《黒炉の魔剣》と俺の攻防をクローディアたちは息を呑んで見ていた。

何度かの攻防後、《黒炉の魔剣》は俺の背後上空に上がった。

俺はそのまま《黒炉の魔剣》に背中を向け息を整える。

息を整えた5秒後、《黒炉の魔剣》は俺に襲い掛かってきた。それを俺はギリギリのところで避け、柄を握る。

 

「あっつ!」

 

ある程度想像していたが、柄の熱さは尋常じゃない程だった。いくら星辰力で軽減しているとはいえここまでとは思わなかった。

だが、それでも離さず俺は《黒炉の魔剣》を床に突き立てる。

 

「・・・・・・悪いけど、しつこくされるのは嫌いなんだ。君と同じでね」

 

《黒炉の魔剣》が動きを止めるのと同時に、部屋に満ちていた熱気がかき消えた。

 

「ふぅ・・・・・・」

 

俺の戦闘センスとあの《黒炉の魔剣》をいとも容易く大人しくさせたことにガラス越しにいる職員やレスターら3人も唖然としていた。

ただ一人クローディアを除いては。

クローディアだけがこの状況の中で普段通りにし、パチパチと手を叩いた。

 

「さすがは綾斗、お見事です――――適合率は?」

 

『きゅ、九十七パーセント、です・・・・・・」

 

「結構」

 

クローディアは満足そうにうなずくと、レスターに視線を向けた。

 

「そういうわけです。あなたには残念ですが、異議はありませんね?」

 

「・・・・・・」

 

レスターは未だに信じられない表情で俺を見てきたが、やがて悔しそうに唇を噛み拳を床に叩きつけた。

 

 




今回はこれで。
出来れば感想などお願いします。



今日はハロウィンなので・・・・・・・・・
それではまた次回、Don't miss it.!&トリック オア トリート!
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