学戦都市アスタリスク 叢雲と歌姫と孤毒の魔女、3人の物語 作:ソーナ
~綾斗side~
「――ほぉ、相変わらず勇ましいじゃねえか」
突如、ユリスの後ろから巨大な人影が現れた。
俺はいきなり現れたそれに、少々驚いたがユリスは平然としていた。
「・・・・・・レスターか。立ち聞きとはいい趣味をしているな」
ユリスは背後から声を出した人物―――――レスターを見ずに斬って捨てる。
「けっ、好きで聞いてたわけじゃねぇよ。たまたまだ」
「ほぉ・・・・・たまたま、か」
「ふん。それより聞いたぜ。ユリス、お前また謎の襲撃者とやらに襲われたらしいな。少しは恨みを買いすぎじゃねえのか」
「私は人に怨まれるようなマネはしてないぞ」
きっぱりと言い放つユリスに、さすがのレスターも呆れた表情を浮かべているのが見えた。
更によく見ると、何故かオーフェリアが少々呆れた表情をしながら自身の額に手を置いていた。
シルヴィは苦笑いして傍観している。
「そういう態度が敵を作るってわかってるのかよ?」
「わからんな。私は何も間違ったことはしていない。もしも、それで敵となるものがいるなら、その時は相手になるまでだ」
すごい自信だと、俺はこの時ユリスに思った。
まあ、ユリスなら本当に有言実行しそうだけど。
「はっ、大した自信だな――――だったら今ここで相手になってもらおうじゃねえか」
「何度言えばその脳みそは私の言葉を覚えるんだ?もはや貴様の相手をする気はない」
「いいからオレと闘えって言ってんだよ!」
レスターはテーブルを割るような勢いで手をテーブルに叩きつける。
バンッ!と大きく響き渡り、一瞬辺りがしんと静まり返る。
「レ、レスターさん!いくらなんでもここで同意なしの決闘はマズイですよ!」
「そ、そうだよレスター!ここで騒ぎを起こしたら警備隊が・・・・・・!」
取り巻きのサイラスとランディが必死になだめるが、レスターは聞く耳を持たない。
「そのくらいにしておいた方がいいんじゃないかな?」
「てめぇは黙ってろ・・・・・・!」
俺が忠告するがそれすらも見ずに言う。
すると。
「・・・・・・ねぇ。あなた、ここが何処だかわかる?」
沈黙を続けていたオーフェリアがレスターを見ていった。
「なんだてめぇ・・・・・」
「・・・・・・もう一度言うわ。あなたここが何処だかわかる?」
「それがなんだよ」
「・・・・・・ここは飲食店。しかも、大勢の人がいるわ。その中であなたのその傍迷惑な事が回りに不愉快をもたらしていること、わからないのかしら」
「別にてめぇには関係ねぇだろうが」
「うーん。関係なくは無いかな?現に私たちは今、不愉快な気分だし」
オーフェリアに続いてシルヴィもそう言う。
「それに、先日ユリスさんが襲われた状況をあなたは知らないの?」
「なんだと?」
「今ここでユリスさんに決闘を申し込むってことは、あなたもユリスさんを襲った人達と同類だと自分から周囲に言っているようなものだよ」
「ふざけるなっ!言うに事欠いて、このオレ様がこそこそ隠れ回ってるような卑怯者共と同類だと!?」
レスターは怒鳴りながらシルヴィの方を向いた。
そして、その間を俺は瞬時に入る。
「悪いけど、彼女たちは俺の親友だ。手を出さないでくれるかな」
シルヴィを守るかのようにして立ち、レスターを見る。
シルヴィとオーフェリアを親友だと言った理由は、もし二人の正体がバレたらヤバいと言うことと、ここで彼女だと言った場合、更にややこしくなるからだ。
そのため、あえて親友だと言った。
俺を睨み付けながら、レスターは俺の襟首をぐいっと掴み上げる。
「だったらまずはてめぇから叩き潰してやるよ」
「生憎だけど俺も決闘をする気はないよ。」
「あぁ?」
「何せ受ける理由がないからね」
「ちなみにだけど私も受ける気はないよ」
「・・・・・・私も同じよ」
するとレスターは俺をシルヴィの方に突飛ばし、憤怒の形相で拳をテーブルに叩きつけた。
すると、その威力に今度こそ耐えきれず、テーブルは真っ二つにへし折れた。
幸いにも、食べ終わっていたためテーブルの上には飲み物しかなかったが、それは全てオーフェリアとユリスが回収してくれたため無事だった。
「このオレ様を卑怯者扱いしておいて逃げるってのか?この腰抜けが!」
「なんとでも。あ、1つだけ訂正してくれる?」
「あぁ?」
「君が俺をどれだけ罵ろうと構わないけど、俺の親友二人を罵るのは、止めてくれない?」
俺は軽く殺気を出してそう言う。
「て、てめぇ・・・・・・っ!」
レスターは半歩後ずさり拳を振り上げる。
「レスター、お、落ち着いて!レスターの強さはみんなわかってるから!レスターは何時だって正々堂々相手を叩き潰して来たじゃないか!こんな腰抜け共の言うことなんて真に受けることないって!」
「そ、そうですよ!みんなわかってます!決闘の隙を伺うような卑怯なマネ、レスターさんがするはずがありません!」
ランディとサイラスがレスターを押し止めるなか、俺はサイラスの言った言葉に引っ掛かった。
だが、確証は無いため追及しないことにした。
「ぐぐぐ・・・・・・!」
レスターはそれでも怒りが収まらないといった顔で俺たちを睨んでいたが、やがて踵を返し無言のまま立ち去っていった。
「ふぅ・・・・・・」
「綾斗くん、大丈夫?」
「・・・・・・綾斗、大丈夫?」
「うん。大丈夫。二人はなんともない?」
「うん」
「ええ」
オーフェリアは手に持っていた、俺の飲み物を手渡した。
「やはりおまえは食わせものだな」
同様に、シルヴィに飲み物を手渡してユリスはニヤリと笑いかける。
「なんの事かな?」
「いや、なんでもないさ」
「あ、綾斗くん。ケチャップついてるよ」
「え?どこ?」
「取ってあげるから動かないでね」
シルヴィはそう言うと、紙ナプキンで俺の左頬を拭いた。
「取れたよ」
「ありがとうシルヴィ」
「どういたしまして♪」
俺とシルヴィが話していると、
「あー・・・・・・・二人とも。すまんが少々自重してくれ」
ユリスが額に手を当て呆れた眼差しで俺とシルヴィを見ていた。
オーフェリアは頬を膨らませ不満そうな表情をしている。
「・・・・・・シルヴィアだけズルい」
「オーフェリア・・・・・お前そんな性格だったか?」
「あはは・・・・・・」
あの後、ユリスも加わり4人でアスタリスクを周った。
念のためオーフェリアにはユリスについていてもらったが、それは杞憂に終わった。
そして、3人の案内が終わったのは、日も落ちかけた時間帯だった。
「今日はありがとう、シルヴィ、オーフェリア、ユリス。勉強になったし楽しかったよ」
「綾斗くんにそう言ってもらえて嬉しいよ」
「・・・・・・ええ。綾斗のためならなんだってするわ」
「私は、お前たちと一緒にいて良いのかと思ったが・・・・・」
ユリスは苦笑い気味にそう言う。
「ユリスもいてくれて助かったよ。ありがとう」
「そ、そうか。ならいい。だがな、頼むからイチャイチャするのは少し抑えてくれ」
「あはは・・・・・・」
「うっ・・・・・努力するよ」
「・・・・・・たぶん無理だと思うわよ」
「ハァー。まぁ、今日は私としても良い1日だったからな。それに、オーフェリアとも話せたし」
「・・・・・・ええ、そうね。私もユリスと久しぶりに話せて良かったわ」
「私はこのまま寮に戻るが綾斗。お前は確か学外に自宅があるんだったな」
「え。うん、そうだけど」
「ちなみに、私とオーフェリアちゃんは綾斗くんの自宅に住んでるよ」
「なにっ!?それは本当なのか綾斗!!」
「ま、まあ。何故か二人が住む形になっちゃったんだよね」
「ハァー。頭痛薬でも買って帰るべきか・・・・・・いや、それとも・・・・・・・」
「ユリス?」
「あ、ああ。いや、何でもない。気にするな」
俺たちは地下鉄の駅までのんびりと談笑しながら歩く。
と、その途中、広場の方がなにやら騒々しいのに目が入った。
「ん?なんだろう?」
「あれは・・・・・・」
近づいてみるとどうやら学生同士が集団で揉めているらしい。その証拠に、怒声と罵声が両者の間を飛び交っている。人数はざっと見、十数人はいる。
「・・・・・・あれは私のところの人たち」
「『私のところの人たち』、ってことはレヴォルフ?」
「・・・・・・ええ」
「全く、レヴォルフは相変わらず馬鹿なことをやっているものだ」
「・・・・・・私が言うのもなんだけど、ユリスの言う通りだと思う」
「見た限り二つのグループが揉めているらしいね・・・・・・あっ、手が出た」
片方のグループの代表らしき学生が向き合っていた学生を突き飛ばし、それを切っ掛けに両グループの学生が武器を構えた。
そして、瞬く間に両グループのいさかいは乱闘に発展していった。現にあちこちで戦闘が始められてる。
「・・・・・・はめられたわ」
「え?どう言うこと?」
俺がオーフェリアに尋ねようとすると。
「綾斗くん!」
シルヴィが警告するのと同時に、俺の背後から短剣型
「うわっと!」
なんとかステップでそれをかわした。
だが、その学生はすぐに乱闘に紛れどこかへ行ってしまった。
「今の綾斗くんを狙った攻撃?」
辺りをみると、いつの間にか俺たちは、小競り合いをするレヴォルフの学生たちに囲まれていた。
「・・・・・ユリス、これは・・・・・・」
「ああ。レヴォルフの馬鹿共が街中で誰かを襲うときに使う手だな。こうして乱闘の最中に標的を取り囲み痛め付けるらしい。あくまで標的は『乱闘に巻き込まれた』だけと言う風に装うわけだな。まあ、私も体験するのは初めてだが・・・・・・二人はどうだ?」
「私も初めてかな」
「・・・・・・私も。よく、不意打ちで攻撃してくる馬鹿はいるけど」
ユリスの問いにシルヴィとオーフェリアは、向かってくる学生を軽くあしらいながら答える。
「にしても・・・・・・また、随分と面倒なことをするんだなぁ」
俺も今しがた、煌式武装を構えて向かってきた学生の二人を避ける。
「なんて言うか、まあ、慣れだな。その内綾斗も慣れると思うぞ」
「う~ん。正直あまり慣れたくはないかな―――っと!」
「それにしてもどうしてレヴォルフがユリスさんを狙うんだろう?」
「・・・・・・多分だけどお金で引き受けたんだと思う。こう言うのは大体お金さえ積めば大抵なことは引き受けるはずだから――――ん!」
「なるほどね~――――よっと!」
「にしてもどいつもこいつも三下ばかりだな」
「・・・・・・ええ。ユリス、どうするの?」
「決まってるだろ。こいつらはお互いが正規な決闘手続きを踏んでいるが、私たちは正規の決闘手続きを受けてない。なのにも関わらず攻撃してきたんだ。明らかに正当防衛が成り立つだろう」
「・・・・・それじゃあ――――」
「ああ。叩きのめして問いただす」
「だね」
「・・・・・・ええ」
「あまり気は進まないんだけどな・・・・・・」
「案ずるな。この程度の連中、警戒しながらでも十分に焼き上げられる」
ユリスはそう言うと
「・・・・・・ユリス、私も手伝う。何より、綾斗やシルヴィア、ユリスを傷つけられて我慢ないわ」
ユリスに続いてオーフェリアも星辰力を溢れさせる。
「二人とも、手加減はしてあげてね」
「まあ、ウェルダンくらいでいいか」
「いや、そこは責めてミディアムレア位にしてあげてよ」
「冗談だ。・・・・・・殺るぞ、オーフェリア」
「・・・・・・ええ。わかってるわユリス」
「なんか地文が違う気が・・・・・・」
「気にしたら負けだと思うよ綾斗くん・・・・・・」
俺とシルヴィは炎と毒でレヴォルフの学生を攻撃するユリスとオーフェリアを見てそう呟いた。
あの後、1分後レヴォルフの学生は全て地に伏していた。
ある学生は白煙を上げて横たわり、ある学生は息を切らして焦点の合ってない瞳を浮かべて倒れていた。
ちなみに、何人かは逃げ出そうとしたがオーフェリアとユリスだけではなく、俺とシルヴィから逃げ切れるわけなく、逃げ出そうとした学生は、俺とシルヴィで気絶させた。
その際、「あいつ《
「・・・・・・つまらなかったわ」
「まったくだ。肩慣らしにもならん」
オーフェリアはつまらなそうに、ユリスは髪をかき上げながら、死屍累々の光景には目もくれず、俺の方を見た。
「――――それよりどういうことだ?」
「ど、どういうことって?」
「なんだ今の情けない闘い方は!この程度の連中になにをやっている!」
「・・・・・・確かに綾斗はこんなに弱くなかったはず」
「うん。綾斗くんほとんど防御に手を回していたよね?」
「うっ・・・・・・・!」
実際、レヴォルフの学生を片付けたのはほとんどユリスとオーフェリアだが、逃げ出そうとした学生を気絶させたのもほとんどシルヴィがしたのだ。その点、俺は攻撃をギリギリのところで避け気絶させたりした。
「そうは言っても、今の俺じゃあれくらいが関の山なんだ」
「「「・・・・・・」」」
シルヴィ、オーフェリア、ユリスはいぶかしそうな顔で俺を見る。
シルヴィとオーフェリアは疑念の表情を出している。
「綾斗。お前は"今の俺"と言ったな」
「あ、ああ」
「つまり、なんらかの条件さえクリアすれば本当の実力のお前が見れるということだな」
「・・・・・・」
「まあ、構わん。なにやら事情があるみたいだしな」
「ごめん」
「取り敢えずはこいつらからは聞き出さねばならんこともある」
「・・・・・・そうね」
ユリスとオーフェリアは学生を何人か検分し、モヒカン頭の学生を引きずり出した。
確か片方のグループのリーダー格の学生だ。
「おい、いつまで寝たふりをしている。起きろ」
「・・・・・・そうね。起きないとその髪を焼き尽くすわよ」
「ひぃぃっ!」
ユリスとオーフェリアの脅しの効果は抜群だったようで、その学生はあわてて目を開いた。
「簡単に答えろ。誰の指示だ」
「オ、オレはなんも知らねえ!あんたらを少し痛め付けてやれって頼まれただけだ!理由は聞いてねえ!」
「・・・・・・頼んできたのはどんな人?」
「黒ずくめで背の高い、大柄の男だ。だが、顔はわからねえ!」
「どういう意味だ?」
「フードを被っていて見えなかったんだ。それにそいつは一言も喋らなかったから声すらも聞いたことない」
「では、どうやって私たちを襲うよう指示を出した?」
「金と一緒に入っていた紙に書いてあった」
「紙だと・・・・・・?他には何が書いてあった?」
「確か、これは前金で、残りは見届けてから払うと」
「なに?」
「見届ける・・・・・」
俺は見届ける、と言う言葉を聞き瞬時に辺りを見渡す。
見届ける、と言うことはこれを頼んだ犯人は必ず何処かにいると言うことだ。この近くに。
すると。
「あ、あいつ!あいつだ!あいつに頼まれたんだよ!」
「っ!」
俺たちはその学生が指差した方に視線を向けると、それとほぼ同時に、その人影は路地へと逃げ込んでいた。
「待てっ!」
「ユリス!深追いはまずい!」
チラリとしか見えなかったが、黒ずくめの大柄の男で間違いない。
ユリスはその男を追って走り出す。
本来のユリスなら、そんな迂闊な行動をとることは無かっただろう。それほどまでに頭に血が上っている証拠だ。
俺たちは急いでユリスの後を追い掛け、路地へと入る。
「ユリス!」
ユリスに追い付くと、大柄の男が巨大な戦斧型煌式武装わ振り下ろし、それをユリスが横に飛び退いていた。
だが、
「綾斗くん!」
そこへもう一人の黒ずくめの男がユリスに襲いかかった。
その男の手にはアサルトライフル型の煌式武装が握られて、照準をユリスに合わしていた。
「伏せてユリス!」
「っ!?」
俺は瞬時に発動させた片手剣型の煌式武装を構え、ユリスを狙った光弾を煌式武装で切り弾く。
「よし」
光弾を全て切り弾くと、今度は反対側からクロスボウ型の煌式武装を構えた黒ずくめの男がもう一人いた。
そして、その照準を向けているのはユリスではない。
俺の方だった。
だが、この体制でその攻撃を回避したりすることは出来ない。
不意打ちとしては完璧なタイミングだ。
もしこの場にいるのが俺とユリスだけだったならば・・・・・。
「・・・・・・綾斗!ユリス!」
発射された光の矢が、風を抉るような速度で俺に向かってくる。
だが、俺を貫く前に光の矢は崩壊した。
オーフェリアの操る瘴気で上書きしたのだ。
「オーフェリアちゃん!綾斗くん!ユリスさん!大丈夫!?」
「・・・・・・ええ。無事よ」
「俺とユリスも無事だ、シルヴィ」
「全く、逃げ足の早いやつらだな」
ユリスの言った通り、周囲にはすでに襲撃者の姿はなかった。
「ほっ・・・・・よかった」
「取り敢えず私たちも退散した方が良いだろう。そろそろ、警備隊がやってくる」
「そうだね」
俺たちは急いでその場を離れ、地下鉄の駅に向かった。
「私だけでなく、オーフェリアらまで狙われたのだ。私の手で落とし前をつけてやる。そうでなければ気が収まらん」
「・・・・・・狙われているんだから無理しないようにねユリス」
「わかっている」
「・・・・・・」
ユリスの返事にオーフェリアは疑うような目でユリスを見る。
「では、またな」
「うん。またね、ユリス」
俺たちは、ユリスと分かれた後アスタリスク内にある、俺の自宅に帰っていった。
自宅
俺は、今目の間にいるシルヴィとオーフェリアから先程の闘いについて聞かれた。
俺の強さを知っているがために聞いているのだろう。
「え~と、その・・・・・・」
「・・・・・・綾斗?」
「綾斗くん?」
「・・・・・・ごめん、今は言えない」
俺がそう言うと、シルヴィとオーフェリアは悲しそうな顔をする。
まさか、言ってもらえないとは思ってなかったのだろう。
「だけど、近い内に必ず話す。だから今はまだ・・・・・・」
「・・・・・・綾斗がそう言うなら・・・・・・私は綾斗を信じるわ」
「うん。私も綾斗くんを信じるよ。いつか必ず話してね」
「ああ。ごめん、二人とも」
俺はこの時、近い内に、といってもまさか本当に1週間も立たずに話すことになるとはまだ思いもしなかった。
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