学戦都市アスタリスク 叢雲と歌姫と孤毒の魔女、3人の物語 作:ソーナ
色々とあって投稿できませんでした。
次回は速めにできるようにします。
~綾斗side~
「―――――あらあら、これはまた派手に壊してくれたものですね」
壁に開けられた穴から、ではなくトレーニングルームの入り口からひょっこり顔を覗かせたのは、案の定この星導館学園の生徒会長、クローディアだった。
「このトレーニングルームはあなた方《
「・・・・・・わかっている。これはあくまで訓練中に起きた不慮の事故だ。なにも好き好んで壊したわけではない」
「なら、結構」
ユリスの言葉にクローディアは優しく微笑み、鷹揚にうなずいた。
最初からクローディアは、不慮の事故で出来たものだと知っていたのだろう。それでも言うのだから、さすがに以前自分で腹黒いと言っていたことのだけはある。
「綾斗、今なにか私に不適切なことを思いませんでしたか?」
「な、なんのことクローディア?」
「そうですか?」
「うんうん」
「ならいいです」
「ところでクローディアはなんでここに?」
「え。ああ、実はですね――――――」
クローディアがなにか言おうとしたその瞬間、
「いやー、でもでもびっくりしたよねえ、カミラ。まさかいきなりすごい音がしたと思ったら壁が吹っ飛ぶなんてさー。変わってるって意味じゃうちも相当なもんだと思ってたけど、やっぱり他所は他所で面白いわねー」
「ああ、もう、あまりはしゃぐんじゃない、エルネスタ。頼むからこれ以上面倒をかけないでくれないか」
入り口から見慣れない顔の女性が二人現れた。
まあ、ここに来たのはまだ1ヶ月も経ってないのだから、いくらでもいるだろう。だが、見慣れないのは女性二人の顔ではなく、身に付けている制服だ。
二人の制服は俺らの星導館でも、オーフェリアのいるレヴォルフでも、シルヴィのいるクインヴェールでもない。ということはガラードワーズか
「―――――これはどういうことだ。クローディア?」
俺が二人を見ながら考えていると、ユリスが冷たく低い声で言った。
「ユリス?」
怪訝にユリスを見ると、ユリスは鋭い目付きで身構えていた。そしてそれはユリスだけでなく、その隣のレスターもだった。
「ああ、ご紹介しておかなければなりませんね。こちらはアルルカント・アカデミーのカミラ・パレートさんとエルネスタ・キューネさんです」
「アルルカント・・・・・・?」
俺はクローディアの言ったアルルカントと言う言葉に眉を潜めた。アルルカントと言えば、オーフェリアを《
そんなことを思っていると。
「それで、アルルカントの奴らが何故ここにいる」
「今度我が学園とアルルカントが共同で新型の煌式武装を開発することになりまして。こちらのパレートさんはその計画の代表責任者なのですよ。今日はその正式な契約をとり結ぶために、わざわざ当学園までいらしてくださったのです」
「――――どうも」
「共同開発、だと・・・・・・?」
「ふん、そうか。そう言うことか」
クローディアの言葉に俺らが分からないなか、ユリス一人だけは納得した様子で不機嫌そうに吐き捨てた。
「おいこら、ユリス。そういうことってのは、どういうことだ?」
「・・・・・・相変わらず察しの悪いやつだな。大方、前回のサイラスの件の黒幕だったアルルカントを表だって告発しないと言う条件で技術提供を取り付けたんだろう」
「なっ・・・・・・!」
「さて、なんのことでしょう」
ユリスの言葉に絶句するレスターと嫣然と微笑むクローディア。
「まあいい。あの一件の処分はおまえに任されているのだからな。だが―――――なぜ、そのアルルカントの関係者がここにいる?」
「ええ、それは―――――」
「はいはーい、それはあたしが見たいって言ったからでーっす」
クローディアの言葉を遮り、ひょこと跳び跳ねながら手を挙げ言ったのは、エルネスタと言う少女だ。
「いやー、是非ともこの目で拝んでみたくってさー。“あたしの人形ちゃんたち”をぜーんぶぶった斬ってくれちゃったっていう剣士くんにさ」
「は?」
「え?」
エルネスタの発言に、その瞬間、なんとも言えない不思議な沈黙が周囲を包む。
ユリスとレスターは顎をかくんと落とし、クローディアは驚いたように口元を手で抑え、エルネスタの隣のカミラは声にこそ出さなかったが「あちゃあ」とでも言いたそうに片手で顔を覆った。
なんとなくこのカミラという少女の苦労が分かったような気がする。
「それはエルネスタさんが黒幕ってこと、だって捉えていいのかな?」
「そうだよ~。んで、キミが噂の剣士くんだねー」
俺の問にエルネスタは素直に答えると、俺に近づいてきた。
「ふむふむ、なるほどなるほどー」
俺はどうすればいいのか分からず、エルネスタと一緒にいたカミラに視線を向ける。
カミラは呆れたようにと言うよりか、疲れたように「はぁ」と溜め息をついていた。
相当疲れがたまっているみたいだ。
「ん、なかなかいいわねー。気に入っちゃった!」
するとエルネスタは俺にちょいちょいと手招きをした。
警戒半分戸惑い半分で身を屈めると、エルネスタは猫のように目を細めてそっと耳打ちをして来た。
「でも――――――次はそう上手くはいかないぞ?」
「次・・・・・・!?」
顔をあげようとするのを先んじて、エルネスタの唇が俺の頬にそっと触れた。
「うわっ!?」
俺は慌てて飛び退いた。
そしてその頃、二ヶ所のある場所で、
「!?・・・・・・綾斗が誰かにキスされた気配。ユリスに確認を」
「!?今の綾斗くんが私とオーフェリアちゃん以外にキスされた気配!」
「と、突然どうしたのですかシルヴィア?」
「今すぐ帰らないと!」
「いや、無理ですからね」
「だって・・・・・・」
「あと少ししたら終わりですから、それまで待ってください」
「・・・・・・ペトラさんがそう言うなら」
「(これが恋する乙女ですか・・・・・・。天霧くん、頑張ってください)」
同時にそんなことが起こったのだとか。
そして今。
「うわっ!?」
「なっ・・・・・・!?」
「・・・・・・っ!」
「あら・・・・・・」
俺は慌てて飛び退き、ユリス、紗夜、クローディアは目の色を変えた。
「きっ、きっ、貴様!一体何を・・・・・・!」
「・・・・・・泥棒猫、滅ぶべし!!」
ユリスは細剣型の煌式武装を抜き、紗夜は展開したままの煌式武装の砲口を二人同時にエルネスタへ向ける。
そして、
「あっ、綾斗!貴様オーフェリアという者がありながら・・・・・・!」
「綾斗、今のはれっきとした浮気の証拠!覚悟するべし!」
俺の方を見ながらそう言ってきた。
「ちょっ、今のは不可抗力だよね!?俺悪く無いよね!?」
「「問答無用!!」」
「ちょっ、ちょっとー!!」
二人はそう言うと否や、俺に攻撃を仕掛けてきた。
「にゃはは!ホント面白いね~」
「自重しろエルネスタ。こうなったのはお前が原因だ」
「ええ~。あたしとしては剣士くんだけじゃなくて《
「断る!生憎、私は元から貴様らアルルカントが大嫌いでな。ご免こうむる」
「ちぇー、残念」
「申し訳ない、このエルネスタは・・・・・・まあ、なんというかご覧の通りの性格でね。代わりにわたしがお詫びする」
カミラが苦笑を浮かべて軽く頭を下げた。
そんな中、
「いや、あの、その前に二人を止めてほしいんですけど!!てか、助けて!」
俺は二人の攻撃を避けていた。
会話している間も、ユリスと紗夜は攻撃を仕掛けてきているのだ。
「はいはい。二人ともそこまでにしてくださいね」
「ふっ。では後でまた続けるとするか」
「リースフェルト手伝う」
クローディアの一言で一旦止まったが後がキツいこれは。
すると、そのカミラがふと紗夜の持つ煌式武装に視線を向けた。
「ふむ、これは面白いね。ずいぶんと個性的な煌式武装だ。コアにマナダイトを二つ・・・・・・いや、三つかな?強引に連結させて出力を上げているようだが―――――なんとも懐かしい設計思想だ」
「・・・・・・正解。なぜわかった?」
「わかるとも。私の専門分野だからね。しかし言わせてもらえば、あまり実用的な武装とは言いがたいな」
カミラの発言に紗夜の眉がピクリと動いたのを、俺は見逃さなかった。
「複数のコアを多重連結させるロボス遷移方式は十年以上前に否定された不完全な技術だ。出力が安定せず、使用者の負担が大きい上に、どうしても大型化を免れない。高出力を維持するためには過励万能現象を引き起こさねばならず、一回の攻撃ごとにインターバルが必要となる。そういった欠点が改善されているようにも見えない」
「・・・・・・それは事実。――――――だが、それでもお父さんの銃を侮辱することを私は許さない。撤回を要求する」
紗夜は悔しそうに唇を噛みながらも、真っ直ぐにカミラを睨み返し、ハッキリとそう言う。
「もしや、キミは沙々宮教授のご息女なのか?」
「だとしたら?」
「なら、ますます撤回するわけにはいかなくなった。沙々宮教授はその異端さ故にアルルカントを、そして我らが《
「・・・・・・・・・・」
視線の鋭さをさらに増した紗夜の視線は、カミラを一直線に貫く。
紗夜とカミラはお互いに一歩も引く気はないといった顔で睨み合う。まさに一触即発だ。
そのとき。
「こほん」
絶妙なタイミングでクローディアがわざとらしく咳払いをした。
「お二人とも。そろそろ本題の方へ取り掛かるとしませんか?」
「・・・・・・そうだね。失礼した」
「待て。断固として撤回してもらう」
背を向けたカミラに紗夜はなおもその背中を睨み付けていうが、カミラは答えることなく去っていった。
「カミラはああなったら頑固だからねー。ちょっとやそっとじゃ自分の意見を覆すことはないかなー」
エルネスタがさも楽しそうに含み笑って言う。
「まー、どーしてもっていうなら、力ずくで認めさせるしかないだろうねー」
「・・・・・・つまり決闘をしろと?」
「にゃはっ!まっさか、そんなわけないじゃん。でもさ、あたしたち今度の《鳳凰星武祭》にエントリーしてるのよねー」
「《鳳凰星武祭》に?」
「そそ。そっちが決勝まで来れば、どっかで当たるっしょ」
エルネスタの目は笑っていたが、冗談を言っているようにはとても見えなかった。
恐らく、何かしらの秘策があるのだろう。
「――――――エルネスタ、行くぞ」
「はいはーい!じゃ、みなさんまったねー!」
入り口から飛んできたカミラの声に答えて、エルネスタは踊るような足取りでトレーニングルームから出ていった。
「あらあら。これは大胆不敵ですね」
クローディアがこちらを向いて口に手を当てて言う。
「それでは、私もこれで失礼しますわね。あ、綾斗」
「なに、クローディア?」
「後、3分後にここに来客が来ると思いますので。ちなみに綾斗の知っている人ですよ」
「え?」
「では」
そう言うと、クローディアもトレーニングルームから出ていった。
「俺に来客?」
俺は台詞に背筋に寒気が走った。
「(ま、まさかね)」
俺が思考していると。
「・・・・・・なんともまあ、ふざけた連中だ」
ユリスが小さく呟いたのに気づいた。
「しかし《鳳凰星武祭》に出るとか言ってたが・・・・・・あいつらどう見ても研究クラスだろ?」
「ああ。正気とは思えんな」
「?研究クラスって?」
俺はユリスと話したレスターに尋ねた。
すると、レスターとユリスはどこか呆れた様子で答えてくれた。
「アルルカントでは煌式武装などの研究開発を行う学生と、実際に《星武祭》で闘う学生に分かれているのだ」
「普通、前者。研究開発を行う学生が実戦。ましてや《星武祭》に出ることなどまずねぇ」
「へぇ・・・・・・」
二人に聞き、考えを巡らせていると、
「・・・・・・綾斗」
紗夜が、服の裾をくいくいと引っ張った。
「ん?どうしたの、紗夜?」
「私も《鳳凰星武祭》に出る。決めた」
「《鳳凰星武祭》に・・・・・・?うん、まあ、それはいいけど、《鳳凰星武祭》はタッグ戦だよ?誰と組むつもりなの?」
「そこは考えてなかった」
「えぇー。紗夜・・・・・・・」
「綾斗、誰かいない?」
「え、う、う~ん・・・・・・」
俺は腕を組み唸る。
正直、まだそこまで知り合いがいない。
「言っとくがオレはもうランディーと組むことになっているから無理だからな」
レスターを見ると、レスターはそう答えた。
「というかな紗々宮。すでに《鳳凰星武祭》のエントリーは締め切られているはずだぞ?今からどうするつもりだ?」
「む・・・・・・それは問題」
さすがの紗夜もユリスのこの言葉には考え込んだ。
「まぁ、一応今からでも予備登録は可能だけどな。毎年、何組かはケガやらなんやらで出場できなくなったりするもんだし」
「よし、じゃあそれ」
紗夜はレスターの言葉にパチンと指をならした。
「・・・・・・それで、パートナーは?」
「・・・・・・綾斗、誰かいない?」
「え、ええ、う~ん・・・・・・・・!!?」
考え込んでいると、突如背筋に寒気が走った。
すると。
「・・・・・・綾斗、浮気はダメっていったよね」
トレーニングルームの扉が開いて誰かが入ってきた―――――――以前に知ってる声が聞こえてきた。
恐る恐る声のした方を向くと。
「・・・・・・あ・や・と?」
絶対零度の表情で俺を見る少女がいた。―――――――というか俺の恋人がそこにいた。
「お、オーフェリア・・・・・・・!?なんでここに・・・・・・!?」
服装と髪の色は違うがオーフェリアがそこにいた。
「・・・・・・エンフィールドに連れてきてもらったのよ。ちなみに話はシルヴィアから通ってるわ」
「へ、へぇー。そうなんだ・・・・・・」
「そう。で、綾斗」
「は、はい」
「私とシルヴィア以外の女子にキスされたってホント?」
「え、えーと。その、なんといいますか・・・・・・」
「綾斗?」
「は、はい!ご、ごめんなさい!頬にされました!」
俺は素早くその場で土下座した。
正直今のオーフェリアは怖い。
「そう。・・・・・・だそうよシルヴィア」
「え!?」
オーフェリアのシルヴィアという発言に俺は身体が固まった。
『ふーん。紗夜ちゃんがメールで教えてくれた通りなんだ。へぇー』
「紗夜から聞いたって、何時」
「・・・・・・さっきよ。私はユリスから」
『さっきだよ。私は紗夜ちゃんから』
「ゆ、ユリス!?紗夜!?」
俺はメールを送った張本人の紗夜とユリスに慌てて視線を向ける。
「自業自得だ綾斗。まず第一に貴様は無防備過ぎる!」
「リースフェルトに同意。綾斗はシルヴィアとオーフェリアがいるんだから他の女子に無闇に近づいたらダメ」
「え、ええと。た、助けてレスター」
「あー。その・・・・・・なんだ。天霧、さすがにそれは自業自得だとオレも思うぞ。恋人がいるならソイツを大切にするのが・・・・・・・漢だろ」
「レスターが漢を語った!?」
「というか、未だに状況がわからねぇんだが・・・・・・・お前の恋人が《
「・・・・・・綾斗を迎えに来た」
レスターの問いに、オーフェリアは即直に答えた。
「な、なんで急に迎え!?」
「・・・・・・・いや?」
『ブハッ!』
「ちょっ、シルヴィが鼻血出してどうするのさ!」
『だって可愛いんだよ綾斗くん!オーフェリアちゃんの、いや?、っていう姿勢!』
「・・・・・・シルヴィア、少し落ち着いた方がいい」
『それもそうだね紗夜ちゃん』
「ハァー・・・・・・。レスター」
「・・・・・・なんだユリス」
「わかってると思うがここで視たり聞いたりしたことは他言無用だぞ」
「わかってる。はじめからそのつもりだ。だが、まあ、なんていうか・・・・・・」
「なんだ?」
「いや。お前も苦労してるんだなって」
「・・・・・・頼むからそれを言わないでくれ。自分が空しくなる」
「・・・・・・だな」
「「ハァー・・・・・・」」
何故か分からないけどユリスとレスターが溜め息をついていた。と言うよりなんか窶れている気がする。
「それで綾斗、お仕置き」
『そうだね~。綾斗くん、私たち以外の女の子にキスされたもんね』
「ちょ、待ってオーフェリア!確かにされたけど、いきなりだったから防ぎようがなくて、その、あの」
『ハア。まあ、今はおいといてあげる』
「ホッ」
『だけど、私が帰ったらきっちり説明してもらうからね綾斗くん!』
「は、はい!」
『それじゃあオーフェリアちゃん。残り10日お願いね』
「・・・・・・ええ。シルヴィアも頑張って。ペトラさんにあまり迷惑かけないようにね」
『もちろんだよ♪じゃあ、また後でね』
シルヴィはそう言うと、通話を止めウインドウが消えた。
「・・・・・・それじゃあ私たちも帰りましょう」
「そ、そうだね」
「・・・・・・それじゃ紗夜、ユリス。またね」
「ああ」
「・・・・・・オーフェリア、進展があったら連絡よろしく」
紗夜が独特のサムズアップでオーフェリアに言った。
「・・・・・・ええ。わかったわ」
「それじゃあ、また明日」
俺はそう言うと、オーフェリアとともにトレーニングルームを出て、そのまま星導館を出た。
そして、家に帰ってきた。
「た、ただいまー」
「・・・・・・ただいま」
俺とオーフェリアは誰もいない家にそう言う。
「荷物おいて来るね」
「・・・・・・わかったわ」
俺はそう言うと、自室に行き荷物をおいて部屋着に着替えリビングに向かった。
リビングの扉を開けてまずみたものは。
「・・・・・・どう、綾斗?似合ってるかしら?」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「綾斗?」
「あ、ごめん。じゃなくて、なんで裸エプロンなのさ!?」
何も着けずにエプロンを着ただけのオーフェリアの姿だった。
「裸じゃないわよ。ほら、水着着てるわ」
オーフェリアの言うとおり、オーフェリアはエプロンの下に白のビキニタイプの水着を着ていた。
「ホントだ。じゃなくてなんで水着エプロンなの!?」
「・・・・・・だって綾斗が私の方を見ないから」
「いやいや、そんなことないからね!」
「ホント?」
「ホントホント!」
「ホントのホント?」
「ホントのホントのホント!」
なんか昔どこかでしたようなやり取りをしてオーフェリアを見る。
「・・・・・・じゃあ私にキスして」
「え、えーと、まあ、そのくらいなら」
俺は、オーフェリアを抱き締めてオーフェリアの唇と自分の唇を重ね合わせキスをする。
唇と唇が離れると、口からツゥー、と唾液が糸のように垂れた。
「・・・・・・これで今日のことは許してあげるわ」
「了解」
「帰ってきたらシルヴィアにもやってあげて」
「わかってるよ」
俺は苦笑しながらオーフェリアに返事をして、夕飯の支度をして色々として夜を過ごした。