学戦都市アスタリスク 叢雲と歌姫と孤毒の魔女、3人の物語 作:ソーナ
それではどうぞ!
~綾斗side~
「あー・・・・・んなわけで、転入生の天霧だ。適当に仲良くしろよ~」
俺の隣でこのクラスの担任の八津崎匡子先生が言っているが・・・・・適当にって、それでいいの先生?て言うかその釘バットは何!?
俺は表情を微妙なものにしてクラスを見渡す。
クラスを見渡した俺は、頭が痛くなった。何故なら。
「おい、天霧。自己紹介ぐらいしろ」
「あ、はい。え~と、天霧綾斗ですよろしく」
「お前の席はあそこでいいか。丁度火遊び相手の隣だしな」
「だ、誰が火遊び相手ですか!?」
「お前以外に誰がいるんだリースフェルト?たっく、朝ぱらから騒ぎやがって。ここはレヴォルフじゃねぇんだぞ」
そう。同じクラスに今朝決闘したユリスがいたのだ。
「ぐっ・・・・・・!」
「え、え~と。これからよろしくね」
「同じクラスとはな・・・・・笑えない冗談だ」
「今朝は満足に挨拶できなかったけど、これからよろしく」
「・・・・・・・・お前には、借りができた。要請があれば一度だけ力を貸す。だが、それ以外はなれ合うつもりはない」
ユリスはそれだけ言うと俺から視線をずらした。
「アハハ・・・・」
流石にそれは俺も苦笑いするしかない。
「あれ・・・・・・?」
自席からクラスを見ると、丁度俺の左隣の席が空席だった。
八津崎先生が何も言わなかったため転入生が俺の他にもいると言うわけでも無さそうだし、恐らく休みだろう。
まあ、左隣の人には明日挨拶すればいいかな。まだ学園生活は始まったばかりだし。
俺はそう考え、視線を前に戻した。
すると、背後から声をかけられた。
「ハハ、どうやら、ふられたみたいだな」
「えっと、君は・・・・?」
「自己紹介がまだだったな。おれは夜吹英士郎。一応、ルームメイトってことになる。まぁ、よろしくな」
「もしかして寮の?」
「おうよ。基本寮は二人一部屋だからな」
「そうなんだ。あ、でも、俺自宅から通ってもいいって言われてるんだけど・・・・・」
「マジか!」
「うん。あ、でも、寮で過ごすことがあるかもしれないからその時はよろしく頼むよ」
「ああ。任せときな」
「おら、そこうるせぇぞ!!」
教壇から八津崎先生の怒声が聞こえ、俺と夜吹は授業に集中することにした。
幸いにも、授業は全て分かる範囲だったので苦労はしなかった。・・・・・・・・授業は、だけど・・・・・・
時は進み昼休み
俺は机に突っ伏していた。
理由は・・・・・
「ハハ、お疲れさん。やっぱ、特待生ともなると人気だねぇ」
そう、休み時間に入る度にクラスメイトから質問攻めを受けていたからだ。
お陰で授業ではなくこっちに疲れてしまった。
「彼らが興味あるのは俺じゃない、だろ」
「へぇ・・・・・」
「彼らはオレを通してユリスのことを知ろうとしてた。違う?」
そうクラスメイトたちの質問の約7割方はユリスに関する質問だったのだ。
まあ、残りの3割は俺に関する質問だったのだが。
「おまえ、案外鋭いな。まぁ、ほとんどあってるぜ。あいつらはお前を通してお姫様のことを知りたがってる」
「後、気になったんだけど皆ユリスのことをお姫様って言ってるけどあだ名かなんかなのそれ?」
「ちっと長くなるしその話は放課後にしようぜ。聞きたいこと話してやるよ。おれの知ってる範囲でな」
「助かるよ夜吹」
「そういや天霧、お昼はどうするんだ?」
「今日はお弁当があるから平気だよ」
「そうか。それじゃ、また後でな」
「ああ」
俺はそう言うと教室から出て、4階に向かい今朝クローディアから渡された鍵を使って空き教室に入った。
「ふぅ。クローディアが言っていたし大丈夫かな?」
俺は入った教室を見渡す。
中は机と椅子が何個かあるだけの、まさに空き教室だった。
「さてと・・・・・・・」
俺は端末を開きテレビ電話をする。その相手は・・・・・・
『ヤッホー、綾斗くん♪』
「久しぶりシルヴィ」
クインヴェール女学院の生徒会長にして序列第1位。そして、俺の幼馴染でもあり大切な人でもある、シルヴィア・リューネハイムだ。
『今、星導館はお昼?』
「そうだよ。て言うか、そうじゃなきゃ連絡できないよ」
『それも、そうだね。さて、改めて、いらっしゃい綾斗くん、アスタリスクに!』
「ハハハ。それクローディアにも言われたよ」
『え!?
「
『綾斗くん、もしかして知らないの?』
「?」
『
「え!?そうだったの!?」
『うん。彼女、確か星導館の序列2位・・・・・・だったかな?』
「へぇー」
『流石に《
「まあね」
『にしてもなんで綾斗くんが星導館に行っちゃうのよ~』
「いや、シルヴィ。いくらなんでもクインヴェールに。俺が女学院に入ることは無理だと思うけど・・・・・・」
『私がクインヴェールに綾斗くんを転入させようとしていたことも
「うん」
『そう言えば彼女に話したんだったな~。他には何か言っていた?』
「え~と、シルヴィが俺の事、べた褒めしてたってことくらいかな」
『なるほど~』
「って言うかシルヴィ、恥ずかしいから余り言わないでよ」
『ええ~。そうかな?』
「そうだよ」
『アッハハ。それで、綾斗くん。星導館の方は楽しい?』
「まあね。それと。シルヴィ、今日俺の家に来れないかな?」
俺は今日、連絡した本題を切り出した。
『綾斗くん、此方に家あるの!?』
「あ、ああ。此方に転入する前にお願いしたらなんでか通ったんだよ」
『へぇー。それで、場所はどこ?』
「えっと、はい。今送ったよ」
俺はシルヴィの端末に俺の自宅の住所を送った。
『届いたよ。なるほど~ここね』
「それで、シルヴィ今夜来れる?」
『もちろん行けるよ。今夜は何も予定ないから』
「了解。それじゃあ今夜19時半にいいかな?」
『もちろん。ペトラさんに送ってもらうから大丈夫だよ』
「あまり、ペトラさんに苦労かけちゃダメだよシルヴィ」
『そんなことないよ~』
シルヴィは笑ってそう言うが、絶対無意識でペトラさんに苦労かけてる気がする。
その後、そのまま十数分ほどテレビ電話で会話した。
『じゃあ、また後でね』
「ああ。待ってるよ」
『うん。それじゃあね綾斗くん』
テレビ電話を切る前にシルヴィは俺にウインクしながら投げキッスをして切った。
俺はそれに少し顔を赤くしながら端末をしまった。
「シルヴィったら・・・・・・」
俺はそのままその場でお昼ご飯を済ますと教室に戻った。
午後の授業も難なく終わり時間は放課後。
「へー、ってことはユリスのお姫様はあだ名とかでもなく本当にお姫様なんだね」
「ああ。リーゼルタニアって国の第一王女だぜ。全名は確かユリス=アレクシア・マリー・フロレンツィア・レナーテ・フォン・リースフェルト。だったか」
「な、長いね」
「そりゃ、王族だからな」
「一応、言っておくがお姫様にもちゃんとした二つ名はあるからな」
「どんな二つ名?」
「
「へえー。で、なんでまたそんなお姫様がこんなところで闘ってるのさ?」
「さてな。流石にそれは俺も知らねーんだ。てゆーかこの学園誰も知らねーんじゃ・・・・・あ、生徒会長ならしってるか?」
「クローディアなら?」
「ああ。多分だけどな」
そんな会話してると不意に夜吹の携帯端末が音を立てて震えた。
「はいはーい、なんすか部長」
『なんすかじゃなーい!今日の朝一がゲラ校正の締め切りだって言っておいたでしょー!なにやってんのよ!』
「あー、すんません。朝はちょっち別件があったものですから・・・・・・『言い訳無用!いいからさっさと部室に来なさい!五分以内よ!返事は!』・・・・・い、イエッサー!」
矢吹はその場で直立不動の姿勢をとるとウインドウの女性に敬礼した。
「そ、そんなわけで、おれは急遽出頭しなきゃ不味いみたいだ」
「あ、ああ。それじゃあ、俺もそろそろ帰るよ」
「おう」
「っと、その前に・・・・・夜吹!」
俺は腰のポーチに締まっていた煌式武装を投げ渡した。
「おおっ?」
俺が投げ渡した煌式武装は今朝、ユリスとの決闘の際にギャラリーから投げ渡された物だ。
「なんだ、気がついていたのかよ」
夜吹は受け取った煌式武装を見てニヤリと笑って言う。
「一応、ありがとうと言っておくよ。それがなければユリスも見逃してくれたかもしれないから、複雑ではあるけどね」
「なんで、おれだと?」
「まあ、声で、かな」
「あの状況下でおれの声を覚えてたってのか?」
「借りたものはちゃんと返すようにって、姉さんが口を酸っぱくして言ってたからね」
「なるほどね・・・・・・・やっぱりお前さん、面白いぜ」
「そうかな?」
「ああ。それじゃあまた明日な」
「ああ、また明日な夜吹」
俺と夜吹は階段の踊り場で別れ、俺はそのまま昇降口に夜吹は新聞部の部室に向かった。
自宅に帰ろうとして俺は早速またしても道に迷った。
「う~ん。一日に三回も道に迷うって・・・・・・俺、紗夜みたいに方向音痴じゃないんだけどなー」
俺は幼馴染の一人、沙々宮紗夜を思い出した。
紗夜は天然と言うほどの方向音痴で俺、シルヴィ、オーフェリアは紗夜との移動が大変だったのだ。必ず紗夜が道に迷って。
中庭が綺麗だったため道を外れて入った矢先にこうなってしまった。
そのまま、歩いていると・・・・・・
「・・・・なら、なんで新参者なんかと決闘しやがった!」
不意に怒鳴り声が聞こえてきた。
俺はあまり関わり合いたくないためそのまま去ろうと思ったが、
「答えろユリス!」
聞こえてきた名前に思わず身を乗り出していた。
声のする方を見ると、近くの四阿の中にユリスが座っているのが見えた。その目の前には大柄の学生がユリスを睨んでいた。
「答える義務はないな、レスター。我々は誰もが自由に決闘する権利を持っている」
「そうだ。当然、オレもな」
「同様に、我々は決闘を断る権利も持っている。何度言われようと、もう貴様と決闘するともりはない」
「だからなぜだ!」
「はっきり言わないとわからないのか?」
ユリスは溜息を吐き立ち上がり、レスターと呼ばれた学生と真っ正面から向き合った。
「きりがないからだ。私は貴様を三度退けた。これ以上はいくらやっても無駄だ」
「次はオレが勝つ。たまたままぐれが続いたくらいで調子に乗るなよ!オレは、オレ様の実力はあんなもんじゃねえ!」
どうやら決闘の事で揉めてるみたいだ。
話を聞いている限り三回も闘って三回負けてるのにそれでもなお、諦めずに闘おうとは凄いと思った。
「待て!まだ話は終わっちゃ・・・・・!」
どうやらユリスはこれで話は終わりだと言ったようだ。
俺はその間に身を隠していた木陰から出ていき声をかけた。
「あれ、ユリスじゃないか?奇遇だねこんなところで」
「・・・・・おまえ、なぜここに」
「なんだてめぇは?」
あまりにもわざとらしかったせいか、ユリスとレスターは二人揃って眉をひそめて俺を睨んだ。
「実は、ちょっと道に迷っちゃってさ」
「ああっ!レスター!こいつ、例の転入生だよ!」
「なんだと・・・・・?」
「あー、ユリス。こちらは?」
「・・・・・・レスター・マクフェイル。星導館の序列9位だ」
「へえ、君も《
レスターは差し出した右手には見向きもせず、怒りに満ちた目で俺を見下ろしている。
「こんな・・・・・・こんな小僧と闘っておいて、オレとは闘えねえだと・・・・・・?ふざけるな!オレはてめぇを叩き潰す!絶対に、どんな手を使ってもだ!」
おいおい。どんな手を使ってもって、それはちょっとアウトじゃないかな?
俺はレスターの言葉にそんなことを思った。
レスターの目はユリスだけを見ていた。
レスターはそのままユリスに近寄ろうとすると。
「ちょ、ちょっとレスターさん、落ち着いてください・・・・・・さすがにここじゃまずいですって・・・・・」
レスターと一緒にいた男子生徒の1人。痩せた男子生徒がレスターを宥める。
「不可能だな。少なくとも貴様が今のその猪のような性格を改善しないかぎりはな」
「なんだと!?くそ・・・・・!!」
「レスターを甘く見てると後悔するぞ。次こそは・・・・・」
「やめとけ、ランディ!!」
ランディと呼ばれたもう1人の男子生徒。小太りの男子生徒がレスターのことをユリスになにか言おうとするがレスターがそれを止めた
「オレは諦めねぇぞ。必ずテメェにオレの実力を認めさせてやる!!」
そう言うといなやレスターは取り巻きの男子生徒二人を引き連れて立ち去っていった。
「はぁ・・・・・・やれやれだ」
「あはは・・・・・余計なお世話だったかな?」
「まったくだ、おかげで普段より絡まれたではないか」
「それはごめん。―――って、普段からあんなことを?」
「レスターは私が気に食わないらしい。その手の輩は、少なくないがこうもしつこいのは初めてだな」
「だけど、序列9位ってことは相当強いんだよね?」
「強いか、弱いかで言えばまぁ強い方であろう。だが私ほどではあるまいし、そもそも序列なんてものはあてにならん。現に、序列入りしていなくても実力者はいるしな」
ユリスが俺を見て言う。
その問いかけに俺は逃げるようにして視線をずらす。
「せっかくだ。私からも1つ質問がある」
「ええっと・・・・・な、なにかな」
「今朝の決闘でおまえは
「ああ、あれは流星闘技じゃないよ」
「・・・・・なんだと?」
「あれはただの剣技さ。そもそも俺、流星闘技は使えないんだ。どうも煌式武装と相性が悪いって言うか苦手でさ」
「ただの剣技だと・・・・?」
「うちは一応古流剣術の道場をやってるから」
「・・・・・確かに煌式武装の刀身ならば、私の炎を斬ること自体は不可能ではない。だが、あそこまで見事に切り裂かれたのは初めてだぞ。おまえ、どんな腕をしている?」
「んー。たまたま、かな」
「・・・・・・ふん。まあいい。そのとぼけた顔がいつまで続くか見物だ。ここはそんなに甘い場所ではないのだからな」
「んー。甘く見てるつもりは無いんだけどね。そういうユリスはなんで闘ってるのさ」
俺は苦笑いをしながら疑問に思っていたことをユリスに聞いた。
「なに?」
まさか、そんなことを聞かれると思ってなかったのかユリスは驚いた目で俺を見る
「聞いたよお姫様なんだって?」
「確かに私はリーゼルタニアの第一王女だ。だが、それがどうした?ここにいる者は、多かれ少なかれ、ここでしか手に入れることのできないなにかを掴むために闘っている。その闘いに肩書や身分は関係ない。そうだろ?」
「確かにね・・・・・・ユリスが望むものって?」
「金だ。私には金が必要なのだ
ユリスは真剣な顔つきで言う。
俺にはユリスの言っていることがいまいち理解できなかった
ユリスは王女―――つまり裕福な生活をしてきたはずだ。それがなんで金が必要なのか俺には理解できなかった。いや、まて。確か聞いたことがある。ユリスの国、リーゼルタニアは統合企業財団の傀儡となっている、傀儡国家で、貧富の差が激しいと。
それと、ユリスの言った金で繋がった。
「それでパートナーを探しているんだね」
「べ、別に私にパートナーが見つかってないのは私に友人がいないからではないぞ?いや、このアスタリスクで友人がいないのは事実ではあるが・・・・・・それとは関係なく、私の基準に値するものがいないだけだ」
なんで疑問形なの?しかも友達いないこと認めちゃってるし。
俺はユリスを見てそんなことを思った。
「ちなみにその基準値は?」
俺はなんとなくその基準値に嫌な予感がして聞いてみた。
「そうだな・・・・・まずは私と同程度の実力者――というのは流石に望みすぎなので、せめて冒頭の十二人クラスの戦闘力、そして清廉潔白で頭の回転が速く、強い意志と高潔な精神を秘めた騎士のような者だな」
「・・・・・・・・・・・・」
その辺りは流石お姫様、としか言えなかった。
だが、それを口に出すことはしない。
これでは、パートナーが見つからないのも道理だ。基準値が高すぎるのだ。
「さて、私はそろそろ戻るが―――――そういえばお前はどうしてこんなところにいたのだ?」
「あー・・・・・実はちょっと道に迷っちゃって」
「は・・・・・?ぷっははははははははははは」
ユリスは声をあげて笑った。
俺はこのときユリスもこんな風に笑うこともできるんだなと思った。
「そもそも、朝あんな目にあったのだから少しは道を覚えるなりしたらどうなのだ・・・・・?」
「うっ・・・・・ごもっともで」
「まあ、いい。それで、どこに行きたいのだ?」
「え~と、校門の前にまで行きたいんだけど」
「校門だと?寮ではなくてか?」
「あー。実は俺、学園から自宅でも寮からでも通学していいって言われてるんだ」
「ほう。なるほどな」
ユリスは視線と指先で場所を示した。
「あの道を真っ直ぐに歩いていけば校門まで出られる」
「ありがとうユリス。あ、そうだ。ユリス、今度俺にこの学園を案内してくれないかな?」
「なに・・・・・?一体なんの冗談だ。どうして、私がそんなことをせねばならんのだ?」
ユリスは俺の申し出に露骨に顔をしかめた。
「だってほら俺はユリスの言う所の“貸し”を持ってるんでしょ?ユリスだって言ってたじゃないか、一度だけ頼みを聞いてくれる、って」
「確かにそれは言ったが、そんなのでいいのか?」
「そんなのって?」
ユリスは呆れたようにして俺に言う。
「はなはだ不本意ではあるが、私はお前に危機を救われた。決して小さくない借りだ。望むのならある程度のことは・・・・・・・い、いや、破廉恥なことは不可能だが・・・・・
例えば《
「つまり、戦力としてユリスの力を貸してくれるってことかな?」
「そうだ」
「う~ん。それはいいや」
「なっ!?」
「それよりも今はこの学園に慣れることが大切だしね」
「全く。底の読めない男だ。いや、それともただのバカなのか?」
ユリスは呆れた表情と苦笑いを浮かべながらそんなことを言った。
「その二択なら多分、後者じゃないかな?」
「よく、言う。だが、まあいい、そういうことなら案内してやる」
「ありがとう。助かるよ」
「ま、まぁ、貸しは貸しだしな。案内は明日の放課後で構わないか?」
「俺は構わないよ」
「うむ。それではな」
そう言うとユリスは校門へ向かう道とは違う道を通って行った。
不意に時間を見ると・・・・・
「うわっ!もう、18時近く!?急いで帰らないと」
俺は走って校門まで行き、そこから星導館と六花を繋ぐ連絡橋を駆け抜け自宅へと帰った。
ちなみに、所要時間は約30分程だ。もちろん
感想やアドバイスなどありましたらよろしくお願いいたします。