ストライクウィッチーズの世界に日本が転移!? 作:RIM-156 SM-2ER
それでは本編どうぞ
「欧州派遣軍は無事にイギリ・・・・・いや、ブリタニアだったかな・・・・についたようだな」
統合幕僚長官を表す階級章を付け濃緑の軍服に身を包んだ初老の男が会議室の中でそう言った。すると横にいた国防海軍司令長官(自衛隊で言うところの海上幕僚長)が口を開く。
「はい、その後第1戦闘航空隊の2個編隊がブリタニアの第501統合戦闘航空団と、同じく2個編隊が第505統合戦闘航空団と合流、第2戦闘航空隊と第1、第2戦闘攻撃飛行隊が『あかぎ』を拠点に各戦線への援護、第1早期警戒隊が各戦線への早期警戒、第1ヘリコプター隊が救難任務を行っています。また海軍では新たに第2空母打撃艦隊の出撃も検討中であります」
すると会議場の奥にあるスクリーンにヨーロッパの地図と各部隊の行動が記載されていた。さらにその横にいた国防空軍司令長官がさらに口を開く。
「また空軍では中央航空軍の2個戦闘航空団の編成が完了し次第部隊を欧州に派遣するつもりです」
中央航空軍は国防空軍の遊撃部隊で有事の際各方面軍を援護する任務を負う。内訳は以下の通り。
3個戦闘航空団 (主に制空戦闘や攻撃などを行う。戦闘機が主力)
1個戦略輸送航空団 (長距離輸送機による輸送を行う)
1個戦略爆撃航空団 (爆撃機による戦略爆撃を行う)
1個戦術輸送航空団 (中型輸送機やヘリコプターなどによる輸送を行う)
すでに戦略爆撃航空団と戦術輸送航空団の編成は終わっているが戦略輸送航空団は輸送機の確保の影響からまだ編成を開始すらしておらず戦闘航空団は転移前、各地に航空団が点在し有事でない今は防空はなんとかできる状況から1個戦闘航空団がもうすぐ編成を完了、2個戦闘航空団の編成を開始したばかりであった。
1個戦闘航空団の編成が完了した時点で部隊を欧州に派遣してもよさそうだがネウロイが日本周辺に出現した際今のままでは日本が占領される可能性もあるため国防空軍としては遊撃部隊を常に置いておきたいのだ。
「また、爆撃航空団は2個飛行隊に分かれ、一方はユゴルスク・ソビエツキー基地を拠点に東部戦線を援護、もう一方はブライズ・ノートンを目指しています。ブライズ・ノートンにつき次第西部戦線の援護や巣へ対する攻撃を開始します」
「次に海兵隊ですが西部の連合軍と合流、ヒスパニアに置いてネウロイの侵攻に対抗しております。また第1海兵師団がカールスラント領に移動、連合軍と反攻作戦を行う予定です」
海兵隊司令長官が説明をする。最後に陸軍司令長官が説明を始めた。
「陸軍については現在、空軍輸送機による空輸と陸路で欧州に向かっております。また海軍輸送艦隊で輸送して頂いた
「ふむ・・・・・配置については?」
「はっ、ヒスパニアは海兵隊がすでに防衛についているため、ロマーニャ、ヘルウェティアに第1空挺師団と第6空挺旅団を第7師団をスオムスに第1遊撃師団と第2遊撃旅団をウラル川東側の東部戦線に合流させます」
陸軍司令長官がそこまで説明すると海軍司令長官が手を上げる。
「海軍でEP-3を欧州に派遣する計画を立てています」
すると陸軍司令長官が質問する。
「連合軍からの電子情報ではだめなのか?」
「たしかに連合軍からも電子情報は送られてくるが精度が低い、やはり自国で電子偵察機を派遣した方が精度が高い情報を得られる」
陸軍司令長官は納得したように頷く。海軍司令長官は統合参謀司令長官の方をむくと頭を下げた。
「電子偵察機派遣の件、許可を頂きたいのですが・・・・」
統合参謀司令長官は少し考えた後静かにうなづいた。
「大臣には私が話しておこう。電子偵察機の派遣を許可する」
「はっ」
「それでは本日の定例会議を終了する」
統合幕僚長官がそういうと隣にいた幹部が声を張り上げる。
「起立!かしら中!・・・・・・解散」
各軍の司令官は副官をともなって会議室から出て行った。統合参謀司令長官も副官を連れてとある場所に向かう。
ーーーーーーー
防衛省A棟防衛大臣室
コンコン
重厚な扉をノックする音が聞こえた後扉の向こうから声がする。
「行田統合参謀司令長官はいります!」
ガチャリとドアが開き濃緑の軍服に身を包んだ統合参謀司令長官が大臣室に入ってきた。そして部屋の主がいる机に向かった。
「なんですか?行田統合参謀司令長官?」
日本の国防をつかさどる防衛大臣、長津大池がそこにいた。彼は衆議院議員選挙に3回当選しており自身も過去に自衛隊だった頃陸上自衛隊の1等陸尉だった経験がある。また父親は参議院議員だった。
その人物に統合参謀司令長官は報告を始める。
「はい、現在国防軍で電子偵察機を欧州に派遣する計画を立てております。そちらの報告に・・・・」
「ふむ、既に国会でネウロイ対策法が可決されましたし、問題ないでしょう・・・・」
ネウロイ対策法とは日本が転移した2週間後に可決された法案で日本がネウロイの撃滅のために国防軍を海外に派遣することや増加派遣などの際、統合幕僚長官の権限で許可などが出来るようにする法案である。ただし国会で事後であっても報告が必要であり国会でもしその派遣に反対があった場合は直ちに派遣した部隊を日本に帰還させなければならないと言う条件があった。
長津は立ち上がると窓の方に向かいそこから見える東京を見降ろしていた。
「ネウロイ戦で日本が活躍すればこの世界のイニシアチブを我が国が握れます・・・・・。我々が一番望んでいるのは我が国の国益です。期待していますよ・・・・・」
「はっ」
行田はこの若い大臣が浮かべる笑みに身震いするのだった。
いかがでしたでしょうか?
自分でも最後の辺り国家の裏側の黒い部分みたいな話にできたのでは?と思っております。
またいつかきな臭い話しは出す予定です。
次回 第9話 散策
おたのしみに