ストライクウィッチーズの世界に日本が転移!? 作:RIM-156 SM-2ER
本編どうぞ
※アムラ―ムを30式短距離空対空誘導弾に変更
今浦は上空で飛行訓練を行っている宮藤とリーネを待機していた部屋から見ていた。するとその部屋に訓練飛行から帰ってきた向嶋が入ってきた。向嶋はコーヒーを入れて窓に近づく。
向嶋は腰のあたりに手を当ててコーヒーを飲む。
「・・・・・操縦もめちゃくちゃ、まだまだ機と一体化してないな」
すると今浦はフッと笑いながら向嶋の方を見る。
「まるで昔のお前だな」
「るせぇ」
今浦がそう茶化すと大声で向嶋はそう言った。
「おぉ、怖い怖い」
今浦がわざとっぽく怖がって見せる。向嶋は溜息をつくが再び訓練をしている二人を見た。
「あんな奴、俺が教官だったらウィングマークどころか初等訓練課程に送り戻すな・・・・」
「たしかに・・・・」
そう言って上を見る2人の視線の先には危なっかしく飛ぶ宮藤の姿があった。
ーーーーーー
「・・・・・・夜風にでも当たってくるか・・・・」
松坂は有事の際の予備当番のためフライトスーツを着込んでベットの上をごろごろしていたがなかなか寝付けず外に出て夜風にあたろうと外に出た。
部屋を出て滑走路の方に向かおうと通路を歩いていると急に角から飛び出してきた人影とぶつかった。
「うわっ・・・・。す、すいません・・・・・・・。リネットさん?」
人影はリーネだった。だがリーネはそのまま入って向こうに行ってしまった。
「なんだったんだ・・・・・・?」
松坂は首をかしげてその場にしばらく突っ立っていた。
ーーーーーー
ウーーーーー
夜も開けようとしていた早朝。今浦と飯塚はもうすぐ来るはずの次のスクランブル当番を待機部屋で待っていたがサイレンが鳴ったことで部屋から駈け出した。
滑走路に出ると既にF-35はエンジンをかけておりミサイルの安全ピンを抜けばすぐにでも出動できそうだった。2人はそれぞれの機体に飛び乗ると掛けてあったフライトヘルメットを着けて酸素マスクを装着した。そこまで終えるとキャノピー開閉スイッチを押してキャノピーを閉める。そして計器を確認して燃料が入っているか、異常がないかを確認した。
整備員はその間目視で機体を確認し異常がないか確認する。そして異常がないのを確認するとミサイルの安全ピンを抜いて2人に見せる。
2人とも自機のピンの数が装填されているミサイルの数だけあることを確認すると機体を滑走路にすすめた。そして整備員に敬礼をした。
「スパロウリーダー・・・・
今浦はアフターバーナーを点火すると大空に飛び立った。その後ろを来栖の機が続いた。
すると管制塔から指示が入る。
『
管制塔には国防空軍の管制官や士官が詰めており国防軍の戦闘機には派遣された管制官たちが指示をする。
「
今浦はただ一言そう返した。そしてコントロールスティックを傾けて指示のあった方向に飛んでいく。後ろにストライクウィッチーズの面々が飛んでくるのが見えたが構わず加速しネウロイの方に急行した。
ーーーーーー
「すごい・・・・・」
ストライクウィッチーズの面々は自分たちに構わず一気に加速していくF-35をみて驚いていた。訓練飛行でも
シャーリーが悔しそうに2機を見ていた。
「いいなぁ・・・・乗りたいなぁ・・・・・」
その場にいた全員は苦笑していた。
ーーーーーー
2機はすでに自機のレーダーでネウロイを捉えていた。
「スパロウリーダー
今浦は目視でネウロイを確認した時点で管制塔にそう報告した。常人ならば16キロもの先を飛行しているものなど見えないだろうが戦闘機パイロットは視力がよく尚且つ今浦は国防空軍でもかなり目がいい。しかもレーダーで辺りを付けて探していたため見つけることが可能だったのだ。
『
「
『
「ラジャー
2機は旋回し飯塚の機体が先行する。今浦は上でしばらく旋回する。
『
飯塚は符丁をコールすると急降下しつつ25mmガトリング砲を発射する。
唸るような発射音が辺りに響き機銃弾がネウロイに着弾する。ネウロイは来栖の機体にビームを発射したが飯塚は巧妙にかわす。
それを見ていた今浦も急降下を開始した。
「
翼下から
だが今浦はココで違和感を覚える。だがココでF-35に比べてはるかに遅かったストライクウィッチーズの部隊が到着してネウロイを攻撃し始める。
だが今浦は戦いながらも違和感をずっと抱き続けていた。
「おかしい・・・・。手ごたえがなさすぎる・・・・・」
すると上空からコアの位置を探っていた坂本から通信が入った。
『おかしい・・・・コアが見つからない・・・・・』
その言葉を聞いて今浦の脳裏にとある予想が浮かんできた。そしてそれを裏付けるように付近を飛行していたE-2Cから連絡があった。
『スパロウ
「くそっ、やっぱりか・・・・」
今浦は悪態をつくと無線機のチャンネルを変える。
「こちら今浦だ!坂本少佐!」
『なんだ』
「早期警戒機から連絡があった!基地に向かってネウロイが超低空飛行で向かっているらしい。敵到達は10分もねぇ!」
今浦は早期警戒機からの報告をそのまま坂本に伝える。坂本たちはすぐに基地の方へ戻ろうとするが今戦っているネウロイが邪魔をしていた。
「こいつをおとさねぇと基地には行けねぇみたいだな・・・・」
今浦はそうつぶやいた。
いかがでしたでしょうか?
本物の軍用航空管制英語ってどういう感じなんでしょうね・・・・?参考にさせていただいていた動画がいつの間にか消えていたので記憶を頼りにしたり他のサイトから調べたりして書きました。おかしいところがありましたら教えてください。
次回は1月1日0時0分を予定しております。このシリーズはこの投稿が今年最後になります。皆さまよいお正月を。
ご意見ご感想お待ちしております。
次回 第12話 叫び
おたのしみに