ストライクウィッチーズの世界に日本が転移!? 作:RIM-156 SM-2ER
今年がよい年になりますように。
「行きましたねぇ・・・・・」
松坂は出動するストライクウィッチーズとF-35を廊下からみてそうつぶやいた。すると小瀬が松坂の頭をポンと叩く。
「ほら、俺たちもボォとしてないで出動準備だ」
小瀬はそういうと室内に戻っていく。松坂も耐Gスーツを着るため室内にも戻ろうとおもった。
だが後ろから足音がして振り返るとリーネが走って来ていた。松坂はリーネがすれ違う時泣いているように見えた。
その時松坂はリーネの左腕をつかんで引きとめた。
「離してください!」
リーネは掴まれた左腕を振りほどこうとする。だが松坂はいつもより少し強い口調で質問した。
「なんで泣いているんですか?」
「・・・・放っておいて下さい!」
リーネは泣きながら松坂に向かって叫んだ。
「もう放っておいてください!なんで・・・・・なんで私に構うんですか!前に松坂少尉は”自分を責めても何も生まれない”って言ってましたよね!でも、でも私は自分を責めていた方が気が楽なんです!松坂少尉とは違うんです!」
リーネはそういうと自室にこもってしまった。松坂はしばらくその場に立っていたがリーネの部屋のドアに近づきドア越しに優しく語りかけた。
「たしかに・・・・リネットさんと僕は違います。でも・・・・痛みは分かち合えると思います。ぼくじゃなくても他の人に自分の気持ちを1から10まで全てぶちまけてみてはどうですか?きっと気持ちが楽になると思いますよ・・・」
松坂はそれだけ言うといつでも飛べるように準備するためロッカールームに向かう。すると途中で宮藤とすれ違った。
「宮藤さん・・・・彼女に寄り添ってあげてください。リネットさんと一番長くいるのはたぶんあなたですから・・・・」
ーーーーーー
『痛みは分かち合えると思います』
リーネの頭の中でさっきの松坂の言葉がぐるぐると回っていた。
ーーー松坂少尉は何で私なんかに・・・・
リーネはそんなことをずっと考えていたが松坂の優しい声が頭から離れなかった。
最近リーネは訓練の後松坂が来てくれるのを少し楽しみにしていた。松坂は「昔の自分を見ているようだから」と言っていたがそれでも松坂が訓練の後にきて励ましてくれたあとは気持ちがとても楽になった。
だが逆に役立たずの自分なんかがこんな気持ちになっていいものかという気持ちもわいてきた。2つの気持ちが常にリーネの中でせめぎ合っていた。
その時コンコンとドアをノックする音が聞こえてきた。
「リネットさん」
リーネは何も答えなかったが宮藤は構わず続ける。
「私、魔法も飛ぶのもへたっぴで銃も満足に使えくて毎日叱られてばかりだし、ネウロイとだって戦いたくない・・・でも私はウィッチーズにいたい、私の魔法でも誰かを救えるのなら何か出来ることがあるならやりたいの
みんなを守れたらって・・・・」
「守る」という単語を聞いてリーネははっとした。最初ここに来た時自分が思っていたこと、いつも間にか失っていた目標だった。
その時だった。
ジリリリ
ネウロイの襲来を告げるベルが鳴った。
ーーーーーー
「急げ急げ!!」
小瀬と松坂はロッカールームから駈け出した。二人とも既に耐Gスーツを着ていた。スクランブル当番の機体が出た時点で格納庫から運び出されていたF-35JCに飛び乗った。
二人が操縦席に座ってベルトを締めると掛けられていた梯子が外される。そして二人は計器を確認し航空ヘルメットと酸素マスクを付ける。そして整備員が抜いたミサイルの安全ピンを確認し準備万端なことを確認すると機体を滑走路にすすめた。ココまでわずか3分であった。
一瞬松坂の脳裏にリーネのことが浮かんだがそんなことを実戦環境下で考えていたら命取りだ。松坂はすぐに頭を切り替えた。
『スパロウ02
小瀬の機が離陸したのを確認すると松坂も滑走路に向かった。
「スパロウ04
松坂は管制塔にそう通信するとアフターバーナーを点火し大空に飛び立った。
いかがでしたでしょうか?
今回はリーネの叫びです。書いてて思った「松坂ってまだ初戦果の青二才だよね。なんでこんなベテランっぽいん?」まぁ人間的にできていると思ってご勘弁を。
ご意見ご感想お待ちしております。
次回 第12話 初戦果
おたのしみに