ストライクウィッチーズの世界に日本が転移!? 作:RIM-156 SM-2ER
今回の話は作者的に結構満足いく話になりました。
それでは本編どうぞ。
全員(ストライクウィッチーズの隊員)が集められ給料が渡されていた。ハルトマンは給料の入った封筒を満足げに見ていた。ミーナはバルクホルンに給料袋を持って話しかけていた。
「今回はどうするの?」
「またいつもの通りにしておいてくれ」
バルクホルンがそういうとミーナは困ったような顔をする。
「でも、少しは手元に置いておかないと・・・・・・」
「衣食住、全部出るのにそれ以外必要ない・・・・」
ミーナはこれ以上言っても耳を貸さないだろうと思って困った顔をしつつ宮藤の元に向かった。
飯塚は日本から持ち込んだインスタントコーヒーを飲んだ後隣でうっとり給料袋を見ているハルトマンにこっそり話しかける。
「ハルトマン中尉」
「なぁに?飯塚?」
ハルトマンは飯塚の方を見る。
「バルクホルン大尉は何故給料を受け取らないんですか?いつもの通りとは・・・?」
「ああ、トゥルーデはね入院している妹の入院費に全額回しているんだよ」
飯塚は顎に手を当てて「なるほど」と呟く。するとハルトマンが逆に質問してきた。
「ところで、飯塚たちの給料は?」
「ああ、自分たちは本国の銀行口座に振り込まれるので・・・・・」
「えっ!飯塚たちって銀行に口座があるほどお金持ちなの!?」
ハルトマンたちの感覚からすれば銀行に口座があるのはお金持ちなので飯塚たちがかなりの大金持ちだと思ってしまったようだ。
「まさか!自分の場合は給料を受け取るのと貯金のために作ったんですよ。日本では郵便局か銀行に一人1つは口座を持っているんですよ。まぁ僕は結婚してないし保養家族もいないからかなり貯金できてると思いますが・・・・」
「へぇ・・・・」
ハルトマンがそう言ってだまると、飯塚は険しい顔をして再び物思いにふける。
ーーーーーー
しばらくして、皆が寝静まった基地の廊下を飯塚は一人歩いていた。なかなか寝付けず少し散歩してみようと思ったのだ。するとウィッチーズの隊員が待機する時に使う待機室の中に誰かがいる。
――だれか中にいる・・・・?
飯塚は息を殺しこっそり中を見る。するとそこにはバルクホルンが立ち、窓の外を見ていた。
「バルクホルン大尉・・・・?」
「っ!・・・・・飯塚少尉か・・・・・」
バルクホルンが振り向く。飯塚は部屋の中に入る。
「電気も付けないで・・・・。何を考えてらしたんですか?」
そういいつつスイッチの方に飯塚は向かう。
「貴様には関係のないことだ」
飯塚はスイッチを見つけたらしく電気のスイッチを入れる。ぱちッという音がして部屋の中を白熱電球のオレンジ色の光がてらす。
「まさか、妹さんのことですか?」
するとバルクホルンは飯塚のことを睨みつける。その眼光からは殺気がありありと見て取れた。
「・・・・・誰に聞いた・・・・・」
バルクホルンは怒気をはらんだ低い声でそういった。
「ヴェルケ中佐殿に・・・・」
「・・・・・ミーナが・・・・」
バルクホルンは一瞬驚いた顔をする。飯塚はいつにない険しい顔でバルクホルンを見る。
「聞けば、ここ3年休暇を取っていないそうですね。妹さんのお見舞いに行っていないとか」
「それがなんだ」
バルクホルンは再び飯塚を睨みつける。今にも飯塚に殴りかからんばかりだった。だが飯塚は臆することなく続ける。
「妹さんのお見舞いくらいいったらいかがですか?この仕事はいつ死ぬか分からない・・・・会えるうちに家族にはあっておいた方がいいですし、自分の意識がない間、唯一の家族である姉が一度もお見舞いに来ずに死んだと知ったら・・・・・?」
「貴様に何が分かる!!家族を・・・・故郷を失った私の何が分かるんだ!?」
我慢しきれずにバルクホルンはそう怒鳴った。そしてそのまま部屋から出て行ってしまった。飯塚は部屋の扉をしばらく見た後唇を噛んだ。
「わかるさ・・・・・。家族を失う苦しみなら痛いほどわかる・・・・・」
飯塚はそう言って拳をギュッと握りしめた。
いかがでしたでしょうか?
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それではまた次回、さようならぁ
次回 第18話 自暴自棄(前編)
お楽しみに!