ストライクウィッチーズの世界に日本が転移!? 作:RIM-156 SM-2ER
今回は作者がう~んと結構悩んだ回です。
では本編どうぞ。
明日、訓練があることをシャーリーとルッキー二に伝えるよう頼まれたリーネと宮藤はまずシャーリーに伝えるため、格納庫に向かっていた。
「明日の水着、どうしようかなぁ・・・・」
リーネはそうつぶやく。宮藤はてっきり、その言葉からリーネが水着を持っていないものと勘違いをしてしまう。
「持ってないの?」
「ううん、去年のだから心配なの。入るかどうか・・・・・。それに・・・・・・」
リーネが一瞬だけ恋する乙女の顔をするが宮藤はそれに気がつかなかった。
「へぇ!そんなに背が伸びたの?」
「あの・・・・背じゃなくて・・・・・」
リーネは恥ずかしそうな顔をする。そのリーネの反応に宮藤がきょとんとしていると格納庫の方から爆発音がした。
「ハンガーの方から・・・・」
「行こう!」
リーネと宮藤はハンガーの中に走っていった。中にはシャーリーがストライカーユニットを履いて何かをしていた。
「シャーリーさん!」
宮藤が心配そうに大声でそういう。だが、シャーリーはそんな二人の気を知らないらしく陽気な声で返した。
「よぉ!どうしたんだ?2人して」
リーネと宮藤はシャーリーのその声に拍子抜けしてしまった。二人はシャーリーの元に近づく。
「あのさっきの音はなんですか?」
リーネがそう聞くとシャーリーは自身のユニットに視線をずらす。
「おっ、これのことか?ふふ・・・・これはなぁ・・・・」
シャーリーは怪しい笑みを浮かべもったいぶる。そして、ユニットに魔法力を供給し魔導エンジンを始動する。ユニットからプロペラのようなものが出てきて回転を始め、辺りにものすごい爆音と風が巻き起こる。
リーネと宮藤は爆音に耐えきれず思わず耳をふさぐ。
「もういいです。わかりましたぁ!」
宮藤は大声でそういうがエンジンの爆音に負けてしまい全く声が通らない。
「うん・・・・イイ感じだ。もう少しシールドとの傾斜配分を考えて・・・・」
「あの!シャーリーさん!」
宮藤は必死に叫ぶが声がなかなか通らない。ようやくシャーリーは宮藤がなにか言っていることに気がついた。
「で?何を言っているんだ?」
「あの、音がひどくて・・・・」
シャーリーは宮藤が大声で何かを言っているがエンジンの音で聞えないいためエンジンのスイッチを切った。
「静かにしてください!!!!」
エンジンよりも大きな声にシャーリーも思わず耳をふさぐ。すると、余りの音の大きさにびっくりしたのかリーネが宮藤の方に倒れ込んだ。
「おっと」
そんな声が聞こえ後ろから伸びてきた手がリーネを支えた。宮藤がびっくりして後ろをむくといつものフライトスーツ姿の松坂がいた。
「松坂さん・・・・・」
「大丈夫かい?リーネさん・・・・・・。シャーリーさんもいつもハンガー内でエンジンテストしないでくださいって言ってるじゃないですか!ただでさえ狭いのにあんな爆音鳴らされちゃたまりませんよ!」
リーネは急に気恥ずかしくなったのか自分の足でしっかりとたった。
「いやぁ、ごめんごめん」
「エンジンテスト・・・・?」
宮藤がそう聞くと上から突然声が降ってきた。
「ふぁぁぁ・・・・・うるさいなぁ、いい気もちで寝てたのに、芳佳の大声で起きちゃったじゃない・・・・」
3人はびっくりして天井を見ると、屋根を支える鉄骨の一つにルッキー二がタオルケットを敷いて横たわっていた。少しでも寝返りをうてば落ちてしまいそうな幅の鉄骨によく寝れたなと松坂は関心半分呆れ半分で思った。
「ルッキー二ちゃん・・・・。あの音平気だったの?」
リーネがそう聞くとルッキー二は頷いた。
「うん、だっていつものことだし」
「いつも・・・・・?」
宮藤はシャーリーの方を見る。いつも自機の確認に来ている松坂はシャーリーが何をやっているか知っているためあきれ顔だった。
「ストライカーのエンジンを改造しただけだよ」
「エンジンの改造?どういうことです?」
シャーリーはストライカーを履いたまま滑走路に向かって歩き始めた。
「おいで、見せてあげる」
―――――――
松坂、リーネ、宮藤、シャーリー、ルッキー二の5人は滑走路に出た。
「あの・・・・改造って・・・・・」
「魔導エンジンの割り振りをいじったんだよ」
シャーリーはゴーグルをつけながらそう答えた。
「割り振りって、攻撃や防御に使う分のエネルギーの配分を変えているんですか?」
「そういうこと」
「何を強化したんですか?」
シャーリーがエンジンを始動したためリーネはエンジン音に負けないように大声をあげた。
「速度ですよね・・・・・」
松坂はこの基地に来てまだ少しだがよく、ハンガー内で戦闘機の点検中に会うことが多いため、シャーリーがスピード狂だということを知っているのだ。
シャーリーは松坂の言葉に頷く。
その時、横で速度計の準備をしていたルッキーニが準備が出来たことを知らせるように「シャーリー!」と声を上げた。シャーリーは「おう」と威勢のいい声をあげて滑走路の先を見据える。
「GO!」
その合図とともにシャーリーは一気に加速する。松坂たちのジェット戦闘機には見劣りする速度だが、ストライカーとしては十分すぎるほど早かった。
「すごい・・・・・」
宮藤は余りの速さにそんな声を漏らす。そしてシャーリーは十分離陸できる速度に達したため一気に上昇した。
今のままでも十分早いのだがシャーリーはまだ加速していた。ルッキーニが手に持っている速度計はその数字を目まぐるしく上昇させていた。
「時速、770km・・・・780・・・・785・・・・790!」
「すごいな・・・・」
松坂はレシプロ機でもこんなに加速力がすごいものかと舌を巻く。
「800km!記録更新だよ!シャーリー!」
シャーリーは宮藤たち4人の前を通過する。
「もっとだ!もっとだ!」
シャーリーはそう言って更に加速しようとするがそれ以上加速することはなかった。
「時速800kmか・・・・。すごいなぁ・・・・単発レシプロでもココまで来られるのか・・・・」
国防海軍の採用しているP-3C対潜哨戒機は4発エンジンの大型機で最大速度は761kmである。ちなみに現在の主力対潜哨戒機であるP-1は巡航速度は833km、最大速度は996kmである。
シャーリーは降下してて速度を落とす。シャーリーの速度に合わせて宮藤たちも走る。
「シャーリー!記録更新だよ!」
「おお!やったぁ!」
そういうとシャーリーはバランスを崩しその場に落ちてしまう。宮藤たち3人はその下敷きとなってしまった。
「大丈夫ですか?」
松坂が走ってきてそう聞いた。だがシャーリーはその言葉を無視して満面の笑みでこう言った。
「ああ、おなか減ったぁ!」
いかがでしたでしょうか?
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ではさようなら。
次回 第26話 世界の違い
お楽しみ