ストライクウィッチーズの世界に日本が転移!?   作:RIM-156 SM-2ER

43 / 48
はい、皆さまこんにちはSM-2です。
今度、(とはいっても投稿する頃にはこの間かな?)剣道の昇段審査を受けるんです。受ける段は2段です。オスグットが少し心配かなぁ・・・・。
では、本編どうぞ!


第32話 帰還

雨に打たれたウィッチ隊の全員は風邪をひかないようにするためシャワーを浴びた後広間に集まっていた。ほとんどが私服に着替えていた。

 

「じゃあ、今回のネウロイはサーニャ以外誰も見ていないのか?」

 

バルクホルンの言葉に今浦と飯塚が苦虫を噛んだかのような顔をする。飯塚は難しい顔をしたままコクリと頷く。

 

「ええ、反撃も全くありませんでした・・・・・」

「いや、反撃はあった・・・・・・」

 

今浦が飯塚のことばを否定した。

 

「ジャミングだ・・・・。あれじゃぁ30式を撃っても目標を見失って墜落するだけだろうしウィッチ隊との交信が出来なくなる・・・・」

 

ジャミング――電子攻撃は現代戦闘に置いて非常に重要だ。敵のレーダーや通信を妨害できるほかミサイルを墜落させることもできる。そのため、国防海軍の原子力航空母艦には戦闘機を改造した電子攻撃機が乗っているし現在空軍と海軍共同で電子情報の収集やジャミングを一機で行える電子戦機を開発中なのだ。

 

「どういうことですか?」

 

話を理解できていないリーネが首をかしげた

 

「敵のジャミング圏内に入れば、今の装備では攻撃が出来なくなってしまうんだ・・・・・」

「でも、27式(27式中距離空対空誘導弾)ってホームオンジャム能力がありましたよね?」

 

髙梨がそういう。国防軍の最新鋭純国産中距離空対空ミサイルは電子攻撃を受けた際、ジャミング源に飛んでいく能力が備わっていたのだ。

 

「残念。この基地には短距離空対空誘導弾しかねぇんだ。ただ、あかぎに30発だけアムラ―ムがあるそうだから明日、オスプレイでこの基地に輸送すると連絡があった」

 

ネウロイに対し中距離空対空ミサイルでは損傷を与えられてもコアを破壊することは不可能であり、また損傷を与え航空機で接近し機関砲などでコアを破壊するとしてもその前にある程度再生されてしまう可能性があるとされ搭載ミサイルを全て比較的重い中距離空対空ミサイルより軽い短距離空対空ミサイルにして速度および機動性を少しでも確保するために派遣前あかぎに積まれていた中距離空対空ミサイルはほとんど短距離空対空ミサイルに変えられていた。だが時間が足りず、想定外の事態があった時のためにあかぎには30発だけAIM-120C AMRAAM中距離空対空ミサイルが積まれていた。今回のことを受けて急いで第1輸送艦隊所属のLHD-4401「いず」所属のMV-22オスプレイでAMRAAMを501基地にピストン輸送することにしたのだ。

 

「そうですか。でもAMRAAMって4X年前の旧式じゃないですか・・・・。27式の方がECCM(電子防護)能力高いですよね・・・・・・」

 

AMRAAMが米軍で採用されたのは1991年だ。実に正式採用から40年以上たっているのだがアメリカは優秀な兵器はよほどのことがない限り後継を開発せず戦訓から改良を加えて使用し続けるという癖がある。その代表例が有名なM16アサルトライフルである。基本設計は1957年と既に設計から62年も経っているにもかかわらず未だに米軍では使用され続けているのだ。ただ、近年では改良版のM4ガービンライフルやFN SCA、HK416が採用されている。

 

「まぁ、あかぎには27式積んでないからなぁ・・・・・・」

「・・・・」

 

今浦は苦笑いをしながらそう言った。

 

「ええ・・・・・・・」

「なぁ、そのイ―エーとかホームオンジャム能力?てなんダ?」

 

先ほどから話についていけていないウィッチ達の心の声をエイラが代弁した。

 

「ああ、EAはElectronic Attack(エレクトリニック・アタック)の略称で日本や扶桑の言葉に訳すと電子攻撃という意味になる。ホームオンジャム能力って言うのはその電子攻撃をしている物体に対し飛翔し攻撃するミサイルの誘導方法のことさ」

 

小瀬がそういうが12名はいまいちピンと来ていないらしく首をかしげていた。

 

「簡単に言ってしまえばレーダーや無線が使えなくなるってことだ。まあ、F-35の軍用レーダーや無線はいくつか周波数帯が使用できるから全ての周波数帯にジャミングを仕掛けられなければ大丈夫だが」

「撃破出来なかったネウロイが再び出現する可能性は極めて高い・・・・・。それに、今浦中佐たちによる足止めが出来なくなる・・・・・・・・」

 

バルクホルンがそういうとミーナが手に持っていたティーカップを静かにテーブルに置く。

 

「そうね。そこで暫くは夜間戦闘を想定したシフトを引こうと思うの。今浦中佐達には敵から半径40km圏外から支援攻撃をしてもらうわ。というわけで、サーニャさん」

「はい・・・・・」

 

ミーナの声に名前を呼ばれたサーニャは静かにこたえる。ミーナは視線を宮藤にずらした。

 

「宮藤さん!」

「は、はい!」

 

突然名前を呼ばれたことで宮藤が慌てる。

 

「あなたたちを当面、夜間専従班に任命します」

「え、私もですか?!」

 

宮藤はサーニャのように夜間戦闘に向いているウィッチでもないのに夜間専従班に任命されたことがよほど驚いたらしい。

坂本はソファに座ったまま宮藤の方をみた。

 

「今回の戦闘の経験者だからな」

「私はただ見てただけ・・・・・うわ!!」

 

宮藤の言葉はエイラが宮藤の頭を押さえたため強制的に遮られてしまった。だがエイラはそんなことお構いなしに宮藤の頭を押さえつけたまま手を挙げた。

 

「はいはいはいはい!私もやる!」

「まぁ、戦力が多いのはいいことだし・・・・・」

 

今浦がそう言ってミーナの方を見るとミーナはエイラに微笑みながらこう返した。

 

「わかったわ。じゃぁエイラさんを含めて3人ね」

 

するとサーニャが申し訳なさそうに口を開いた。

 

「すみません・・・・。私がネウロイを取り逃がしたから・・・・・」

 

今浦が一瞬キョトンとしたがすぐに微笑んでサーニャにこう言った。

 

「なに、夜間に雲の中に隠れている敵を単機でレーダーも誘導兵器もなしで撃墜しようなんて出来っこないさ。キミはベストを尽くした。その自覚を持ちなさい」

 

さながら優しく生徒に語りかける教師か優しい父親のような顔だった。(実際、今浦は妻子持ちだが)

だがサーニャは申し訳なさそうな顔をしたまま黙ってしまった。




いかがでしたでしょうか?
作者自身も電子戦への知識がほぼないので資料集めにかなり苦労しました。まぁ間違っていたら教えてください。
ご意見ご感想ご質問お気に入り登録お待ちしております
では、また次回。さようならぁ!

次回 第33話 翌朝

お楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。