ストライクウィッチーズの世界に日本が転移!? 作:RIM-156 SM-2ER
今回はそこそこな出来です。まぁ楽しんでいただけたら幸いです。
では本編どうぞ
「おはよう・・・・・」
今日は休暇の松坂が眠そうな顔をしながら食堂に入ってきた。すると机の上の5つのざるいっぱいに紫色の実が盛られていた。
「ブルーベリー・・・・・?なんでこんなに?」
「私の実家から送られてきたんです。ブルーベリーは目にいいんですよ」
リーネはざるいっぱいのブルーベリーを持ちながらそう言った。松坂はそのざるの中からブルーベリーを一つ手に取ると口にポーンと放り込んだ。
「へぇ・・・・美味しいですね」
松坂はブルーベリーを暫くみた後何かを思いついたように手をポンと叩いた。
「そうだ!少し分けて貰えますか?」
「いいですけど・・・・・。何をするんですか?」
すると松坂は少し怪しい笑みを浮かべこう返した。
「まぁ、出来てからのお楽しみと言うことで・・・・・・」
そういうと松坂は小さいボウルにブルーベリーを入れ台所に向かった。
―――――――
暫くすると他のメンバーも起きてきた。リーネはざるのブルーベリーを19人分に分けて皿に入れる。甘い物好きのハルトマンはブルーベリーの入った皿が来るなりスプーンを手にとった。
「いっただきぃ!!」
そういうなりブルーベリーをものすごい勢いで食べていく。
「ブリタニアでは夜間飛行のパイロットがよく食べると聞くな」
「ああ、アントシアニンでしたっけ?・・・・・目にいいって言うの」
「確かそれ、医学的根拠はないらしいぞ」
飯塚の呟きに今浦がそう返した。
ブルーベリーやビルベリーに含まれるアントシアニンが目にいいという話がよくあるが。実は医学的根拠はなく国立健康・栄養研究所によるとアントシアニンが目にいいという人に対する有効性・安全性はまだ十分に信用できるデータが得られておらず医学的根拠は未だないとしており、アントシアニンを一定期間摂取させても目や感覚器官への影響は良くも悪くもないそうだ。
すると横でルッキーニとシャーリーと宮藤が3人で何かをしていた。
「芳佳!シャーリー!べーしてベー!」
二人がルッキーニの言う通りに舌を出す。ルッキーニもすぐに舌を出した。3人の舌はブルーベリーによって紫色に染まっていた。暫く見つめあった後なにが面白いのか3人は大笑いを始める。
するとペリーヌが口を拭きながら呆れたようにぼそりとつぶやく。
「全く、ありがちなことを・・・・」
「お前はどうなんだ?」
どこから出てきたのかエイラが後ろから無理やりペリーヌの口を開かせる。するとそこにペリーヌが敬愛する坂本と今日は非番の小瀬が通る。
ペリーヌの口を見るとまるで平安貴族のお歯黒のようにペリーヌの歯が紫色に染まっており小瀬はその光景に耐えられずプゥと思わず噴き出し大笑いを始めた。坂本は淡々とこう言った。
「なに事もほどほどにな・・・・・」
ペリーヌは敬愛する坂本に紫色に染まった歯を見られたことがよほど恥ずかしいらしく涙目になっていた。
ペリーヌはエイラの束縛から解き放たれる。
「何てことなさいまして!エイラさん!」
「何てことないって」
カンカンに怒っているペリーヌに追いかけられながらエイラは悪戯が成功した子供のように悪い笑みを浮かべていた。
すると松坂が台所から姿を現した。
「松坂、お前何してたんだ?」
「ああ、ブルーベリータルトを作ってました」
松坂はそう言って全員分の皿を出すと台所から大きな皿にのったブルーベリータルトを持ってきた。タルトをテーブルに置くと19人分に切り分ける。
ハルトマンは皿にタルトが置かれるなり一口でパクリと満面の笑みを浮かべながら食べてしまった。
「へぇ、松坂はこんなの作れたんだな」
小瀬がタルトを食べながらそうつぶやいた。すると松坂は苦笑しながらこう返した。
「元々、このタルトが大好きで小さい頃は母によく作ってもらったものです。そのうち自分でも作って食べるようになったんですよ」
「ふ~ん。しっかしうまいなぁ」
他の全員もタルトを美味しそうに食べていた。するとリーネが松坂に話しかけてきた。
「あの、松坂さん・・・・」
「何ですか?」
「後で、このタルトの作り方教えてもらえますか?」
松坂はなんだそんなことかと思い笑顔でこう返した。
「いいですよ」
「ありがとうございます!」
リーネは嬉しそうにそう元気よく返事した。
いかがでしたでしょうか?
アントシアニンって目にいいのは医学的な根拠はなかったんですね。作者も初めて知りました。
そして、松坂の意外な特技?が分かりましたね。
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では、また次回。さようならぁ
次回 第34話 夜間への準備
お楽しみに